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カテゴリ:Gourmet(荻窪)
国産の安全・安心食品にこだわる店「グルッペ」(荻窪)。主力商品は減農薬野菜・果物で、駅近という立地のよさはあるにしろ、値段は高めなのに、いつもお客でごった返しているのには目を見張る。
お客が来るから活気がある。従業員もキビキビ働いている。やはり、お店はモノが売れてこそ。 Mizumizuはあまり減農薬作物には関心がない――というより、あまりにいい加減な「有機野菜」が一時世にはびこったことがあるので、単純に信用する気にはなれない――のだが、味には関心がある。グルッペが人気があるのは、なんといってもその味のよさにあると思う。 と、言いつつ、減農薬野菜の味のよさというのは、いまいちピンときていない。なので、ここではもっぱら果物を中心に買うようにしている。 果物はたいがいどれを食べても非常に美味しい。いつだったか、白桃のあまりのウマさにたまげたことがある。まさに場外ホームランだった。常に場外ホームランというわけにはいかないが、たいがいは「ヒット」と言えるものが買える。 この日買ったのは熊本の減農薬みかん。一種の肥料として、海から採ったミネラル豊富な塩を使っているのだとか。 ほ~~~ォ と、一応感心してみたものの・・・ すいません。それがどういう意味をもつのか、さっぱりわかりません。 大きさもまちまち、色合いもさまざまなのかカワイイ。 皮を剥くと、ぱあっとさわやかな香りが広がる。 「街を行き子どものそばをとおるとき、 蜜柑の香せり冬がまたくる(木下利玄)」 昔学校で習った和歌が浮かんだ。 食べてみて、味の濃さ、しっかりした酸味、ほのかな甘みにうなる。 普通のみかんとは、ひと味もふた味も違います! 栽培ノウハウは理解できない(まあ、一度筋道立てて説明されればわかるだろうけど。店頭の説明というのは、いつも中途半端なのだ)が、とにかく味がよいのはよくわかる。 これだから、多少高くても売れるのね、「グルッペ」に置いてある果物。 しかし、今回のホームランは、これ↓ 「○○さんが作った栗」と書いて売っていた。そ~言われても、○○さんとは一面識もない。というか、「グルッペ」では、基本的に生産農家を明記して売るという方法もとっているのだ。 どこの誰が作った栗なのか忘れてしまったけれど(失礼!)、見かけは明らかにパッとしない(再度、失礼!)。 もっとパーンと張って、つやつやしてる、大粒の栗が高級スーパーには売られているし、この○○さんの栗は見かけのわりには高いし、どうかな、とは思ったが、そこは「グルッペ」が売ってるものだからと試したみた。 栗おこわにしたのだが、剥いているときの印象はイマイチ・・・ 痩せているし、ちょっと傷んだ部分もある。「ハズレかな~」と思いつつ、もち米と一緒に炊いたところ・・・ 炊飯器のふたをあけたとたん、ふわりと栗の甘い香りが漂ってくる。 むむっ・・・ こっ、これは・・・ 香りの立ちかたが、明らかに普通の「高級」栗と違う。 で、食べてみて二度びっくり。 う、う、う、ウマイ~!! 栗の甘さが凝縮されているようなのだ。美味しさが「ギュッ」と詰まっている。もちろん甘露煮の砂糖の甘さとは全然違う、自然な、やさしく深い甘み。 栗おこわ大好き星人のMizumizu連れ合いも大絶賛。 場外ホームランですね、これは・・・ 恐るべし、グルッペの選択眼。「栗は魚と同じ。すぐ食べないと味落ちが激しい」とは栗生産農家のおじさんから聞いた台詞。 1度で使いきれなかった激ウマの栗、さっそく続けて栗おこわにして、新鮮なうちに食べてしまおう。 ホクホク♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.10.28 15:05:48
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