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カテゴリ:Gourmet(荻窪)
かねがね一度行ってみたいと思っていた、フランス家庭料理の店「ブランドミュゲ」(荻窪・南口)。
フランス料理があまり好きでない連れ合いを何とか説き伏せ、ランチに出かけた。この店、オーナーはフランス人なのだという。ウエイター役にも1人、日本語の達者なフランス人の青年がいた。シェフもフランス人、とホームページには書いてあったのだが、テーブルから見える厨房で働いてるのは日本人2人だった。 ホームページから印刷した飲み物クーポンでサービスしてもらった、グラスワインとくるみワイン。 グラスワインはごくごく普通。くるみワインというのは、赤ワインにくるみその他を漬け込ませたもの・・・のよう(説明を聞いたのだが、よくわからず自信なし)。味は・・・確かに山の味がする。独特の甘さと渋さのあるサングリアのようだった。 かなり、イケます。 ランチセットは、1200円(本日のスープもしくは野菜+メイン+コーヒー・紅茶・エスプレッソ)と1800円(前菜+メイン+デザート+コーヒー・紅茶・エスプレッソ)があったので、甘いものが苦手なMizumizu連れ合いは1200円のコースに、Mizumizuは1800円のデザート付きに。メインはどちらもホワイトボードの手書きメニューから選べる。種類はかなり豊富で、どれも食欲をそそるような書き方になっている。 連れ合いは、「350円増しでデザート付きにもできますよ」というウエイターのお誘いを断る。甘いものが苦手なんですってば。 1800円になると前菜も各種選べるのだが(選択肢は多い)、Mizumizuは、「さつま芋のクリームスープ」にしてみることに。連れ合いも、「本日のスープ」に。 ところが・・・! 出てきたスープは、同じ「さつま芋のクリームスープ」だった。 味は・・・ いいです。確かに家庭的な味で、さほど深みはないが、ちゃんと大地から掘った芋類の味と香りがするし、ボリュームもあり、美味しくいただいた。スープのウマイ店は、料理もちゃんとしている。 しかし・・・ 「350円増しでデザート付きにできますよ」 というウエイターのお兄ちゃんの声がよみがえる。 だって・・・ 1800円のコースで前菜をスープにしたら、本日のスープと同じ・・・ ってことはよ・・・ 1200円のコースでスープを選び、350円でデザート付けたら1550円。250円安く同じメニューが食べれるってことじゃないの!? 変だ 変だ 変だ 変だ 変だ、それ。 オーナーや従業員は、気にならんの? 気にならんの? 気にならんの? 気にならんの? Mizumizuはとっても気になった。自分が店のオーナーだったら、こういう変な矛盾は起こらないように、まず絶対気を使うだろうと思う。 ま、つまり・・・ 1800円のコースを頼んだら、前菜にスープ(もしかしてサラダも?)を選んではダメだということ、かな。あるいは、コースを決める前に、「本日のスープって何ですか?」と聞いたほうがいい。 それはともかく、バゲットもちゃんと皮がパリパリ、中身しっとりの正調・フランスパンだったし、バターもミルクの味がするような、軽くてとても質の高いもの。 パンの「おかわり」もタダだった。 メインは・・・ アワビみたいに見えるが、鶏の胸肉。風味付けはエストラゴン。適度に和風で、とっつきのいい一品。確かに、盛り付けをちょっと上品にした家庭の味といったふう。 青鯛のポワレ。魚が寝ているのは、サフラン風味のリゾット。連れ合いも合格点を出したよう。 デザートには、「ラム酒のプディング」と「自家製プリン」があったので、違いを聞いたら、 「プディングは、スポンジにお酒をしみ込ませたもので・・・」 フムフム。 「・・・プリンは、ふつうの・・・プッチンプリンみたいなヤツです」 プッチンプリン!? な、なんつー説明でしょうか。しかし、言いたいことはわかった。 こちらが、プッチンプリンみたいな「自家製プリン」。いや、しっかりした自家製のクレームカラメルです。味も、なかなか。 しかし、くどいようだが、たとえば、Mizumizu連れ合いがここで同じプリンをデザートに頼んだらどうなっちゃうわけよ。1200円+350円で1550円。250円安く同じコース(メインは違うが、それは1200円コースでも1800円コースでも同じこと)が食べれちゃうことになるじゃないの。 ドリンク券を持っていったら、「あ、それはディナーだけ」とも言わず、ちゃんと2人分サービスしてくれたし、値段のわりには味もよくボリュームもあったので、文句はないが・・・ オーナーや従業員は、気にならんの? 気にならんの? 気にならんの? 気にならんの? とチョット思う。 さてさて。 気を取り直して、 コースの最後を締めくくるのは・・・ 青と黄色が南フランス風のソーサーにのったコーヒー。牛さんシェイプのミルクボトルがカワイイ。 隣りの席との距離は人差し指1本ぐらいの隙間しかない、キチキチにテーブルを置いた店なのだが、平日の昼からほぼ満席になった。 1200円(サービス料・税込み)からという安さ、ボリューム、味の満足度がかなり高い店。さすがに、この材料、この料理、この値段は、都心では無理だろうと思う。 実力派のシェフが揃う荻窪でも出色の店。フレンチと言って気取らずに、家庭料理を前面に出したお手ごろ感が人気の理由だと思う。 昼は、その日(来る直前)でもいいから電話して、予約したほうが無難かもしれない。 定休日は月曜(月曜が祝日の場合は営業、かわりに水曜日が休みになる)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.11.17 17:31:05
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