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カテゴリ:Travel (イタリア&シチリア)
ガルガーノ半島で宿泊したのは、ホテル・バイア・デッレ・ザーガレ、4つ星。
何といってもロケーションが素晴らしく、食事も相当よかったので、心に残るホテルの1つになったのだが、いくつか予想外のこともあった。 (1)絶景はレストラン棟からしか眺められず、部屋は「海の見える部屋」でも、かなり引っ込んだ場所にあり、松林の向こうに水面がチラと眺められるだけ。 フルボード(3食付き)にすれば、昼間も絶景の海がレストラン棟から眺められて最高なのだが、3食付きというのは、ちょっと日本人には量が多かった。 (2)ガルガーノ半島は全般的に下水道の整備が不十分だとか(バーリ在住のイタリア人の友人からの情報)。確かに、4つ星なのに、固定式のシャワー(ホースなし)しかなかった。水の出も悪い。 (3)本当に孤立した、辺鄙な場所にあるので、クルマで来ないと、ホテル内にこもりっきりにならざるを得ない。だが、敷地は広大で、自然の中を散策できるので、そういう休日の過ごし方で満足できる人には、特に欠点ではないかもしれない。個人的には、ガルガーノ半島はやはり、自分でクルマで回ったほうがいいと思う。 (4)事前に聞いたときには、「ガルガーノ半島の美しい絶壁を海から眺められるボートツアーがホテルから出ている」と言われたのだが、実際に行ってみたら、「まだ時期が早い。8月だけ」と言われた。ボートツアーは、マッティナータ(またも・笑)から出ているよう。 とは言え、ホテル内はイタリア的な明るさと美しさに満ちている。 ホテルの中庭を眺めたところ。白い壁にブーゲンビリアが這い、明るい日差しに照らされてまぶしく輝いている。 ひょうたん型のプール。海の水はまだ冷たかったが、こちらのプールは温度もほどよく、何度か利用。 ビーチでくつろく人々は、必ずしも宿泊客だけではないようす。「日帰り利用も可」なのではないかと思う。 イタリア人はたいてい波打ち際でポチャポチャやってるだけなのだが、 中にはここまで泳いでくる命知らず(?)の人間も。足でも攣ったら命にかかわると思うのだが・・・ こういうことをしてるのはドイツ人が多い。 朝早く、プライベートビーチに下りてみた。まだ誰もいない。海岸は小石がゴロゴロ。 朝の太陽を浴びて、小麦色に染まったガルガーノ半島の名物、「絶壁」。 時間によってはピンク色がかっても見えるが、岩は基本的に白い石灰質。壁になった模様が美しい。絶壁の下を歩いていると、ポロポロと小石が落ちてくる。岩壁から剥離してくるらしい。 夕方になると、岩肌は青白さを増してくる。 帰りのバスは、 Baia delle Zagare14:00→Foggia 15:30に乗った。 10分ほど遅れてやってきたバスを待つ間、埃だらけのイタ車が何台か通ったが、だいたい道端でポツンと立ってるMizumizu+Mizumizu母の姿を認めるとスピードを緩め、なんなら乗せてあげようか、という雰囲気だった。 バスはマンフレッドニアを過ぎて、半島の付け根にあるマッティナータへ向かう。一度、日本人らしき中年の男女が乗ろうとして、男性のほうが「切符は買えるのか?」と英語で運転手に聞いてきた。「ノー」と言われると、諦めたように歩き出した。 帽子を被っているところといい、英語の平板なアクセントといい、日本人だと思うのだが・・・ 大丈夫なの? 乗らないで?? 周囲に店も何もないような半島の辺鄙な場所だ。歩いてどこに行くんだろう? 切符を売ってるところはないかもしれない。といって、タクシーもない。次のバスは2~3時間後。ここでバスに乗らなかったら、ヒッチハイクしかないと思うのだが、そんなアクティブなカップルには見えない。まさか、次の街のマッティナータまで徒歩? 気が遠くなる。 罰金を取られるとはいっても、イタリアのプルマン(長距離バス)の値段は、日本の長距離バスに比べると、えらく安い。罰金取られて同じぐらいか、それでも安いかもしれない。 「切符がなければ乗ってはいけない」というルールに忠実に行動してるのが、いかにも律儀な日本人らしいが、それも時と場所によると思う。 運ちゃんはさっさとドアを閉め、バスは日本人らしき帽子のカップルを追い越していった。女性のほうは、少し未練ありげにこちらを見ている。 声をかけて、行き先など聞いてあげればよかったかな・・・ だが、どうだろう。マッティナータに着く前に、検札官が乗ってきて切符の確認を始めたのだ。 やっぱりこういう、切符がものすご~く買いにくい場所では、ちゃんと働くのね、検札官。 ここまで来ると、もはや公的ボッタクリではないかとすら思ってしまう。バス乗り場で切符を売っているのに、買わなかった人を罰するというならワカル。しかし、売ってないクセに「買わなかった」と難癖つけて高い料金を取るなんて、日本人には到底納得できない。 イタリア人は、おかしいと思わないの? そもそも、バスの運ちゃんが切符を売れば、往復で買うのをうっかり忘れた客のほうが、わざわざ露店の兄ちゃんに頼んで切符を準備するなんて煩雑なことをしなくてもすむのに。 案の定、切符がなくて、検札官に払っている人がいた。さほど法外な値段ではないらしく、あまり文句も言っていない。ということは・・・やっぱりさっきの日本人(?)も乗ってしまえばよかったのか? フォッジアから鉄道に乗り換え、インターシティでバーリへ行った。 17:22Foggia→Bari18:25。 プーリア州の州都バーリ。ここからを拠点に、アルベロベッロ、マテーラ、レッツェなどのアドリア海側の南イタリアの街を巡るのも楽しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.11.20 09:50:22
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