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カテゴリ:Travel (インドネシア、バリ)
暖かいバリから寒い日本へ帰って来た。バリ島の印象を一言で言えば、「思った以上に気候・風土がよく、想像以上に観光地化が進んでいた」ということになる。 日本語があまりによく通じるのに驚いた。ここまで日本語が通じるのは、ハワイぐらいしか知らない。公共交通機関を使った自由行動がしにくいのもハワイと似ている。普通の観光客が名所スポットを回ろうと思うと、オプショナルツアーを含めた現地のガイドに頼るか、タクシーをチャーターするほかない。 レンタカーは島の交通事情に慣れていない人間には怖い感じ。バイクの走り方がかなりラフで、なんと2度もバイクの事故を目撃した日もあった。国際免許書は通用せず、運転をしたい外国人は現地で簡単なテストを受けるのだとか(答えを教えてくれるという話もあり??)。 現地の物価は、観光客相手の場所だと案外高い。ハワイほどではないにせよ、タイのチェンマイのほうが物価は一般的にずっと安い。工芸品の類も、観光客相手の手ごろなものばかりになってしまっていて、銀製品にしろ雑貨にしろ、チェンマイの職人のほうがはるかに力量が上で、面白いものがあった。 バリ雑貨が、期待外れだった・・・というより、もう東京にはバリ雑貨があふれていて、目新しくもなく、たいしてお買い得感もないというのが本当のところかもしれない。 「定価という概念がない」とも言われる場所なので、大量に安く仕入れれば、現地の小売とさほど値段差もなく日本で売れるのだろうと思う。 気候は思った以上に快適。タイのバンコクは湿気が酷く、空気も悪かったし、チェンマイのほうは蚊に悩まされた(これは季節もあったと思うのだが)。バリ島では、海辺のホテルに滞在したせいか、海風が心地よく、雨季にもかかわらず(バリ島では1月が一番雨が多いよう)、湿気で不快な思いをすることがなかった。蚊が少なかったのは、本当に驚き。でも、ハエは多くて、ホテルのテラスで食べていると、ハエがさかんにたかってきたのには閉口。 雨は降るのだが、一過性のシャワー。気温は30度と、暑いことは暑いのだが、東京の真夏のように、べったりと汗が服にはりついて、ついでに空気も汚くて不快・・・ということがない。この風土の魅力が多くの人を惹きつけるのだろう。 実際、身体の調子がすごくよくなった。適度に湿気があって、しかも空気がいいせいか、アトピーが目に見えて改善。寒い東京では外出する気にもなれず、自宅で仕事ばかりしていて、ウツウツと気分も落ち込んでいたのだが、バリでは海岸沿いの遊歩道を自転車で走ったりするだけで楽しかった。ウツっぽい人は、やはり南の島に行くといい(帰国したら元の木阿弥蚊も知れないが・笑)。 しかし・・・曇っていた日にプールと海で少し泳いだだけで、赤鬼のように真っ赤に日焼けしてしまったのには驚愕! チェンマイではもっと晴れた日に泳いでも、これほど焼けることはなかったのに。さすがに赤道直下の太陽は侮れない。 さてさて・・・ 実際的な話でビックリしたのが両替事情。なぜかバリでは空港の両替所もホテルもレートが変わらなかったのだ。街中の両替商が一番レートがいいそうだが、見て回った限りでは、レートが一番悪いのもいいのもウブドという街中の両替商だった。 一番いいレート 103ルピア(1円) ホテルや空港など通常のレート 100ルピア(1円) 一番悪いレート 99ルピア(1円) 現地のレートは、数字が上がっていくほうが自分にとって「レートがいい」ことになる。ちょうど日本でドルの数字が下がっていくほど円が強いということになるのと逆の理屈だ。 街中の両替商は、手品のようなゴマカシをするそうで、いったんきちんとルピアを見せたあと、札をまとめるフリをして、そのときに何枚かお札を机の下に落としてわたさないようにするとか・・・(苦笑)。街中で両替はしなかったので、その手品にはお目にかかれなかったけれど。 またさらに驚いたのは、ガイドさんに連れて行ってもらった銀製品の店のレートが、1円で102ルピアと案外よかったこと。店のレートがいいって・・・生まれて初めての経験。 両替しなくても、日本円が使えてしまう店も多く、レートもたいして悪くないということだ。「500円玉でもいい」と言われたときは、「ええっ? 硬貨も取るの?」と心底たまげた。植民地ですか? まったく・・・ ルピアは昔のイタリア・リラのようにゼロが多い。ルピア札のゼロを2つ隠すと、だいたい日本円になる。 10,000ルピア = 100円(だいたい) 短期間の旅行で、しかも初めてだと、1,000ルピア(10円)と10,000ルピア(100円)をうっかり間違えるので、くれぐれもご注意を。 そうそう、VISAは事前に申請する必要はないのだが、バリ島の空港で1人25ドルを払ってその場で発行してもらう必要がある。ちょっと前まで7日のVISAがあり10ドルだったのだが、7日VISAは廃止となり、滞在期間が少なくても25ドルの30日VISAを申請するしかなくなった。 これは知らなかった日本人が多く、10ドル差し出した空港の窓口でいきなり「25ドル」と言われて右往左往していた。 ちなみに出国の際には、1人15万ルピア(1500円)が必要になるので、これも残しておこう。 結構、いろいろ細かくお金を徴収されて面倒な国だ・・・ そのせいもあるのかないのか、インドネシアというのは、シンガポールやマレーシアやタイより年間の観光客数が少なく、そのほとんどをバリ島に頼っているのだとか。
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最終更新日
2010.02.05 22:08:34
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