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カテゴリ:Travel (インドネシア、バリ)
キンタマーニ高原に行くなら、午後より朝のほうがいい。お昼をすぎると曇ってしまう・・・というような情報をネットでゲットしていたのだが・・・ 1日でできるだけいろいろ見ようと欲張ったために、到着は午後1時をすぎた。棚田のあるデガラランから細い田舎道を行く。したたるような緑の並木が立ち並ぶギリギリ2車線の舗装路。どんどん標高が高くなり、涼しくなった。窓の外も高原めいた風景に変わっていくのが楽しい。 道々、民族衣装の女性が頭に大きな籠を載せて歩いている姿を何度も見かけた。道端の露店には、みかんやマンゴスチンなどの果物が山積みで売られている。途中、みかん畑も通った。 「ホラッ! みかんがなっています」 と指差すガイド氏。 ・・・別にみかん畑って、日本でも珍しくはないけれど(笑)。 ガイド氏は、キンタマーニ高原最大の見どころだというバトゥール山と湖が見下ろせる観光客向けバイキング・レストランになんとか午後2時までにねじこみたかった様子(たぶん、ランチタイムが2時までなんだろう)。 晴れていれば、絶景が見下ろせるらしいのだが、あいにくMizumizuたちが着いたときには・・・ 霧しか見えませんでした・・・ おまけにテーブルに着くやいなや、激しく雨が降ってきた。ウエイターが飲み物のメニューを持ってくると、Mizumizuたちの前に立ちふさがるようにしてガイド氏、 「飲み物、何か頼んでください」 と強要。それはウエイターの仕事だと思うのだが・・・ 「何にしますか?」 畳みかけるガイド氏。メニューをまだ見てないっちゅーの。 「マンゴージュースが美味しいですよ」 そうですか。マンゴージュースは大好きなので、じゃ、それで・・・ 確かにここのマンゴージュースは濃厚で、相当に美味しかった。ホテルの朝食がマズすぎるだけという気もするが・・・ Mizumizu連れ合いは、ジンジャーティーをオーダー。これも非常にグッド。バリ島では、ジンジャー(生姜)をよく使う。コーヒーもジンジャー入りのものがあった。 バイキングで並んでいる料理の味は、悪くはなく、そこそこと言えるのだが・・・ 結論から言うと、インドネシア料理って、あまり口に合わないとわかった。来る前は、ミゴレンというインドネシア風焼きそばに期待をしていたのだが、パンチのないのびた焼きそば以上のものだとは思えず。料理の彩りもイマイチ・・・ タイ料理は大好きなので、なんとなくインドネシア料理も気に入るような気がしていたのだが、幻想だった。 そういえば、東京でもタイ料理やベトナム料理は評価が高いが、インドネシア料理の美味しい店というのは、あまり聞かない(知らないだけか?)。 気に入った料理はとても少ないのだが、その数少ないうちの1つが、サテという串焼き(写真奥)。 これは何本でもイケます。 なのだが・・・ サテはタイにもあるし(こちらのエントリーを参照)、正直言うと、タイのサテのほうが美味しかった。 白米ご飯も、日本で典型的にマズいとされるボソボソした長米しか食べられなかった。タイの素晴らしい香り米がひどく懐かしい。 けっきょくキンタマーニ高原のこのレストランでは、サテばかり食べていた気がする。それで請求された値段が、2人で270,000ルピア(2,700円)。 物凄い量を食べる白人のおっさんたち↓↓ には安いかもしれないが、サテばかり食べてるウチらにとってみれば、なんだかえらく高い。 それにこのレストラン。ガイド氏は最初「1人100,000ルピア」と言っていたのだ。ところが入ってみると、飲み物は別に強要されるし(それもガイドに)、タックスが21%付いて、結局は上の値段。 この21%というのは、別の店では「サービス料」と言われたのだが、とにかくバリのレストラン(少なくとも観光客の行く)では相場らしい。 21%ものタックスだかサービス料がかかり、かつ飲み物も別に頼むのを強要されるのに、「1人100,000ルピア」とだけ言って連れて来るところが気に入らない。「1人100,000ルピア。それに飲み物とタックス21%が別にかかる」ときちんと伝えるべきだろう。額の大小ではなく、それはあくまで商売の透明性の問題。 海外に行くと、なんでもかんでも安く感じた時代もあったが、それも今ははるかなる昔。東南アジアでさえ、「なんか高いなあ・・・」と思ってしまう東京人。それだけ東京のメシが安くてウマイということだ。いつの間にこうなったんだろう? 肝心の景色のほうは、食べてるうちにだいたい雨が上がってくれて、 霧の間にまに、山と湖を少し覗くことができた。 緑の濃さはさすがに熱帯。火山と湖という眺めのせいか、北海道の摩周湖がまず頭に浮かんだMizumizu。 このバトゥール湖は、ウィキペディアに「火口湖」と書いてあり、それにならったネット上の記事も多いのだが、こちらの航空写真を見ても、火口湖ではなくて、カルデラ湖だと思うのだが。バトゥール湖はカルデラの一部が湖になったカルデラ湖、そして食事をしたレストランは外輪山にあったのでは? しかし、飛行機で7時間半もかけ、さらに90ドルかけて車をチャーターして、何時間もかけてワザワザ来た場所が、「摩周湖みたい」じゃ、あんまり・・・ なので、黙っておこうっと思ったとたん、横でMizumizu連れ合いが、 「これなら、洞爺湖のウィンザーホテルからの眺めのほうが凄いよなあ・・・」 あ~、言ってしまった。 「こっちに中島の見える洞爺湖、反対側に羊蹄山だろ。絶景だよな」 そうなのだ。北海道のウィンザーホテル洞爺湖は山の上にあるので、めったに晴れないという欠点があるのだが、そのかわり、晴れたらその絶景は、確かに凄い。 しかし、飛行機で7時間半もかけ、さらに90ドルかけて車をチャーターして、何時間もかけてワザワザ来た場所なのだよ。 強いて比べないようにしているMizumizuの気も知らず、 「それに道東の美幌峠からの眺めと比べたって、あっちのが雄大だろ」 寅さん、それを言っちゃあ、おしまいよぉ。
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最終更新日
2010.02.12 09:58:18
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