|
カテゴリ:Travel (インドネシア、バリ)
ガイドさんにもらったフルーツでこれまで食べたことがないものがあった。
それは「サラク」。 おにぎりのような形だが、皮は硬く、ヘビの鱗のような模様に覆われている。 皮は案外簡単に剥ける。実(み)はまるっきり、「デカいにんにく」。 だが味はにんにくとは似てもにつかない。ま、フルーツだから当たり前だけど。 歯ごたえは少し水分の少ない林檎のよう。噛むとあまりパンチのない酸っぱさと甘さが口の中にひろがる。若干苦みもあるよう。 不思議な味だったが、MizumizuもMizumizu連れ合いも大いに気に入る。特に東南アジアのフルーツ大好き人間のMizumizu連れ合いは、大絶賛。 翌日の朝、ホテルの朝食のフルーツコーナーで、同じものがおいてあるのに気づいた。同じは同じだが、縮こまったように少しサイズが小さい。 しかも、食べてみたら、あーーら、不思議。 おいしくない ではないか! もともと水分がいっぱいのフルーツではないようだが、さらに乾いた歯ごたえで、味も抜けたような感じ。苦みが強いようにも思う。 よかった。ホテルで最初に食べたら、「サラクってまずい」のレッテルを貼るところだった。 しかし、なんでマズいわけ? サイズも小さいし。さては規格外の売れ残りを安く仕入れたな――と、ますますホテルへの不信感を募らせるMizumizu。 しかし、後日、ホテルから至近の「バリ・コレクション」というショッピングセンターのスーパーで、「ジャワ島産サラク」と「バリ島産サラク」が売られているのを見て、試食させてもらって謎が解けた。 この2つは味がかなり違う。ジャワ島産のほうがみずみずしく、美味しい。ガイドさんにもらって食べたのは明らかにジャワ島産のものだったと気づく。バリ島産のものは、もっと原始的な味。つまり、これがホテルの朝食で出たものだったのだ。 な~んだ。ガイド氏もそう言ってくれればいいのに。知らずにバリ島産のサラクだけを自分で買っていたら、「あら、さすがにガイドさんのくれたものは美味しかった。いいもの売ってる場所を知ってるのかな」などと尊敬してしまうところだった。 バリ・コレクションは、ヌサドゥア・リゾートに泊まったゲストには一番行きやすいショッピングセンター。ホテルから無料の送迎バスも出ている。 のだが・・・ これまた、本当につまらない、モロ観光客向けお土産屋の集合体。スーパーが一番おもしろい。 バリ島でのショッピングにはダメ出しをしたMizumizuだが、ここで決定打のホームランを打たれた気分。 そうそう、バリ島で気づいたのだが、お店によってはカードのサインを2枚しないといけない。一瞬「2回サインさせて2重に取るつもり?」と疑ったのだが、そうではなく、店用のレシートと銀行用のレシートがあり、別々にサインを求められるというだけ。 Mizumizuと同様の疑念をもったのか、スーパーでレシート2枚にサインをするのを拒否している白人がいて、お店の人を困らせていた(笑)。 横からMizumizuが、「ここでは2回サインしないといけないの」と教えてあげたら、納得したようにサインしていた。 バリ・コレクションには(観光客向けの)レストランもたくさん入っている。 ホテルのレストランにそうとう飽きていたので、1度入ってみることに。入り口でメニュー見ながら迷っていると、案内役の男の子が、「15%割引きだから」と営業をかけてきた(笑)。 しかし、例によってサービス料だかタックスだかが21%と書いてある。「これは?」と聞くと、「このあたりの店は全部そうだから」という答え。 確かにそれは嘘ではないと思う。しかし、サービス料だかタックスだかを21%取って、15%割引とは、これいかに? なんだかよくわからないが、「食事のあと無料でホテルに送るから」とまで言われ、そっかそれなら時間の決まっている送迎バスを待つこともないなと店に入る。 Mizumizuはだいたい招き猫体質。Mizumizuが店に入るとあとから客が増えてくることが多いし、店でなにか買っていても、不思議とあとから人が入ってくることも。 このレストランも、Mizumizuがテーブルにつくと間もなく、次々白人客が入ってきて、ガラガラだった店がいっぱいになった。 お客は圧倒的にロシア人。お店はガンガンに生演奏を流していて、うるさいのなんの。しかもスピーカーの真下の席という不運・・・ しかし、周囲を見回しても、うるさそうな顔をしているゲストは皆無。みんなこの超うるさい生演奏を楽しんでいるのか? だとしたら、ボリューム絞ってとは言いにくい・・・ と、必死にしばらく我慢していたものの、とうとう鼓膜が悲鳴をあげ、ボーイに「音を少し小さくして」と頼んだ。 すると、すぐにスピーカーの音量を落としてくれ、事なきを得た。ホッ。 Mizumizuが一番よく行くイタリアじゃ、なかなかこうはいかない。辛抱強く2度、3度と頼む根性が必要。それに慣れているので、言えばすぐにやってくれるというだけで感動できる体質になりました。イタリアのみなさん、ありがとう。 Mizumizu連れ合いはロシア人相手の貿易をやっていた人。聞いてみると、だいたいこういう賑やかなレストランが好きなのだとか。 へ~。 ホテルのレストランも夜、ステージでがなっていて、大変にうるさかったっけ。あれはマジョリティであるロシア人のためだったのだな。 インドネシア料理で食べたいものがなかったMizumizとMizumizu連れ合い。 Mizumizu連れ合いの頼んだトルコ料理(かな?)。 Mizumizuは春巻き。一品の量が多いのは、みんなでシェアして食べるため? それとも白人のスタンダードに合わせてる? とにかく、なんでもかんでも料理の量が多いのに閉口。 だがジャワティー(インドネシア紅茶)は普通に美味しかった。紅茶やコーヒーが美味しいのは嬉しい。 レストランの会計は、確かに15%引いたあと21%が足されていた。 ??? そんなら、なんで最初っから値段を安くしておかないのだろう? もしかして、これは入るのをしぶっている客を説得するために特別に用意してある割引で、案内役がすばやくボーイに、「コイツらは安くするって言って引き入れた客だから」と秘密の暗号を送り、割引する客としない客に分けているのか? そんなマメなことするかなあ? 食べ終わって案内役だった男の子に送迎を頼むと、すぐに手配してくれた。一応、料理はそこそこだったので、「おいしかった、ありがとう」とお礼を言ったのだが、 「オ~、ハハハ」 照れてるのか、そっけないのか、はたまた内心「たけー料理食べてウマイなんて言って、外人ってバカだな」と思っているのか、どうとでも取れそうな、曖昧かつ意味不明の反応。 こういう反応もちょっと日本人に似ている気がする。「ありがとう」と言われると、「どういたしまして」のような「定型返答」が照れくさくてできず、思わず意味不明のお世辞笑いと曖昧な返答をするところ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.03.25 09:16:11
[Travel (インドネシア、バリ)] カテゴリの最新記事
|