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カテゴリ:Travel(フランス)
今回パリで泊まったのは、リヨン駅至近のホリデイ・イン パリ バスティーユ。 これがなんとなんと、かなり良質のアタリホテルだったのだ。なんのことはない中級ホテルだが、フランスの最高級ホテルは、ホテルの格に見合わない一部の素人っぽいスタッフが高級感を見事にブチ壊すので、それがない分、値段にも納得できる。個人旅行者のニーズをいろいろな面で満たしている。 最大のメリットは、値段がリーズナブルなこと。リヨン駅はパリの中心ではないし、南仏に行く旅行者以外にはメリットがないと考えられがちのせいか、値段がかなり良心的だった。 フロントはビジネスライクで、ポーターもいないのは、返ってチップの心配がいらず、日本人には気楽だと思う。ホテルは広くもないし、エレベータにのって、指定の階でおり、まっすぐな廊下を歩いて番号を見ながら部屋に行くだけだから、ポーターなんていらない。 部屋の内装はこぎれい(改装してそれほど時間がたっていないよう)で、バスルームも清潔で設備も新しく、したがって使いやすい。テレビは壁かけなので場所を取らず、机が広く使える。机が広いのが個人的には一番嬉しかった。 早期予約をすれば、予約変更ができないという条件付きだが、安いプランもある(しかし、今回のアイルランド火山爆発のようなことがあったらどうなるんだろう? 予約したとたん「予約変更不可」の条件で決済されてしまい、それはデポジットではないので、天変地異でどうしても行けなくなったらすべてパーかも?)。 ちなみに2010年4月の料金は 1)2人1部屋(ツイン)で、129ユーロ(朝食なし) 2)2人1部屋(ツイン)で151ユーロ(朝食付き) の2種類だった。宿泊時期が違うと部屋代も違うので、朝食が22ユーロということではない。 部屋でコンピュータは使わなかったが、フロントに2台、宿泊客なら無料で使えるパソコンがあり、プリンターもついていて、印刷も無料で可。ただし・・・ フランスのキーボードって、アルファベット配置が日本のものと違う。これは知らなかった。細かいことだが、ブラインドタッチが当たり前の人間には、しょっちゅう打ち間違いをしてしまうので、イライラ・・・ リヨン駅というのは、実はパリの中心から地下鉄で戻ってくるのにも便利だったのだ。パリの地下鉄で面倒なのは「乗り換え」。乗り換え駅でえらく歩かされることが多い。階段も多く、一駅分歩いているんでは? というような乗り換え駅も・・・ そこに行くと、シャンゼリゼ通りまで1本で行けるリヨン駅は、距離のわりには地下鉄での移動が疲れない。 ターミナル駅周辺は猥雑で治安の悪そうな場所が多いのだが、リヨン通りにはそうした雰囲気があまりない。 これはリヨン駅からホテルのあるリヨン通りを見たところ。道の奥にはバスティーユ広場の塔が見える。 こちらは逆にリヨン通りからリヨン駅を見たところ。リヨン駅のシンボル、時計塔が美しい。リヨン通りの建物も瀟洒な雰囲気。 ドゴール空港から来るバスはこのリヨン通りを通って、駅前で左折した先にあるバス停に着く(つまりホテルに行くには、バス停を降りて、進行方向とは逆に戻ることになる)。ドゴール空港に行くときも同じバス停から乗るので便利。バスは30分おきと、オペラ座から空港へ行くバスほど頻繁ではなく、値段も割高なのが玉にキズか・・・ だが、バス停からホテルまでは、ほぼ歩道がバリアフリーになっているので、荷物を引きずって歩く旅行者には有難い。個人旅行者にとって大敵なのが、「段差」と「石畳」なので。大きな荷物をもって、階段の多い地下鉄で移動するのは、特に女性は避けたほうがいい。 そして、朝食も(バイキングだが)かなり普通に美味しかったのだ。「普通に美味しい」朝食を出してくれるところがフランスではえらく少ない。 スクランブルエッグがちゃんと黄身の色をしていることにちょい感激するMizumizu+Mizumizu母。南仏の観光ホテルのバイキングでは、スクランブルエッグは白身ばかりで黄身ちょっぴり・・・というような色をしていたのだ。お菓子に卵黄をたくさん使うので、その残りの卵白を朝食に回した・・・という感じ。 生野菜に緑色と赤色があり、そこにかけるのが日本にも馴染みのあるフレンチドレッシング味というのも、妙に有難かった(笑)。どうもヨーロッパを旅行していると野菜不足になる。 朝食レストランも日本人好み。モダンでお洒落だが寒々しく居心地の悪い空間ではなく、すっきりしていて清潔。テーブルの間も歩きやすい。クラシカルでもデコラティブでもないが、これで十分でしょう。 パリの中心に泊まってしまうと、ボトルの水を買うのにも苦労するが、ここはホテルの数軒先に中国人がやっている小さな食料品店があるので、すぐに水やちょっとした食料が買える。もちろんリヨン駅構内の売店で買うより安い。 というわけで、実は今回のフランス旅行で一番気に入ったホテルがこのホリデイ・イン パリ バスティーユ。コートダジュールの高級ホテルは、もちろん思い出作りに1度ぐらい泊まるのはいいが、さりとてリピートしたいというほどのクオリティはない。 ホリデイ・イン パリ バスティーユなら、パリの常宿にしてもいいくらいだ。 しかし・・・ こんなチェーン店が常宿にしてもいいホテルとは・・・フランスのサービス業が、いかにお寒いかということだ。 2011年8月の追記:ここのデラックスルームとスタンダードルームに宿泊された読者の方から情報をいただきました。デラックスルーム お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.08.23 13:50:00
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