土曜日に新装開店になった銀座三越に行ってみたら・・・
恐ろしい人出に圧倒された。「こちら出口専用となっております」と、入り口を制限され、エントランス専門とおぼしき場所に行くと今度は、「こちらの入り口は大変混みあい、危険な状況となっております」と脅された(笑)。
1階は押すな押すなの人ごみで、歩くのさえままならない。とても落ち着いて買い物ができる雰囲気ではないので、そそくさと近くの松屋へ移動。三越効果なのか、松屋のほうも普段の週末より混んでいる気がした。
松屋の8階の催事場では、インテリア用品やアクセサリーを作っている個人レベルの工芸作家が作品を展示販売しており、好みの雰囲気だった。
さっそく手作り感溢れる吹きガラスの食器類に目が留まる。出店していたのは、飛騨の「ガラス工房 あづち」の若手工芸作家 安土草多氏。
厚手で、形は1つ1つの違い、多少のいびつさが未熟さではなく個性になっている。均一でない表面が光を不規則に反射し、閉じ込められた気泡がアクセントになっているのが可愛い。透かして見ると向こうの景色が歪んで見え、アンティークガラスの味わいがある。造形がプリミティブで力強いのに、繊細なやさしさもある独特な作風。
ちょうどアイスクリームカップが欲しかったので、実用的なものを買った。
http://hidacolle.shop4.makeshop.jp/shopbrand/014/O/
ほかにもさまざまな分野の工芸家が自分で作ったものを自分で売っている。作品の説明も、なにしろ作った本人だから、熱心だし詳しい。ベテランもいるが、どちらかというと若手が中心。最近の新進工芸作家は積極的だ。自分でどんどんアピールしていかないと、売れないということを知っているのだろう。こうした仕事で食べていくのは本当に大変なこと。だから、応援の意味もこめて、気に入ったものがあれば即買いすることにしているMizumizu。
フロア全体もかなり賑わっていて、活気のあるイベント会場になっていた。レジには長い列ができていて、レジ係も生き生きとしている。やはり、モノが売れれば、作り手だけではなく、売る方も嬉しい。あまり「節約、節約」と財布の紐を締めてしまうのは考えものだと思う。そうやって皆で皆の首を絞めているのが今の日本だ。
「銀座・手仕事直売所」
2010・9月9日(木)-9月14日(火)
10:00AM~8:00PM (最終日5:30閉場)
松屋銀座8F大催場