某フィギュアスケート選手が宣伝したことでおなじみの(?)アサヒスーパードライエクストラコールドBAR(銀座)。
先々週の週末、午前中に行ったときには、余裕で入れたのだが、暑さ本番になるにつれて、やはりこういう状態になったきた。
店の前にのびる行列。
去年の夏もこうだった。銀座の歩行者天国を歩くたびに見る、炎天下にもかかわらず長くのびた人の列。
今回も、並ばずには入れたら入ってみようと思っていたMizumizuの思惑は見事にはずれた。
特にビール党ではない・・・どころか、日本ではほとんどビールというものを飲まないMizumizu。「日本では」と書いたのは、ドイツに行くとビール飲みまくりだからだ。ドイツの黒ビール(ドゥンケル)は、本当に美味しい。
アサヒスーパードライなる商品も別に好きではない。友人に奨められて一度か二度飲んだことがあるが、まるで食事をながしこむために辛くした飲み物という、最悪に近い印象だった。「ドイツのビール」を知ってしまうと、とても買ってまで飲む気にはなれない。
ところがこのバーで飲んだビールは、確かに「去年あれだけ人が並んでだけのことはある」と思ったのだ。
たとえば歯にしみるほど、物凄く、キンキンに冷たいのかと思いきや、そうでもなかった。そして泡が細かくて繊細。苦味は冷たいせいかさほど感じない、だがビールらしい苦味もきちんとあり、全体としてすっきりとした印象で、どんどん飲める。
ツマミには辛いものが好きなMizumizu連れ合いのチョイスで、軽くチョリソーを取った。非常に辛かったが、ときに生臭いものもあるチョリソーの中では美味しいと言っていいものを出してくれた(ただし、ビールをすすませるためか、本当に辛いので、辛いものが苦手な方は頼まないでください!)。
立ち飲みバーだが、スタイリッシュなモノトーンの空間はクールで、清涼感があり、スポットライト中心の照明も凝っている。
店員はキビキビして、みな宣伝にも積極的だ。若い活気があるこういう店は、落ち着いたしっとりとした雰囲気を好む人には合わないかもしれないが、Mizumizuは十分に楽しめた。店員の接客態度にもマルをあげたい。やはり人が来る店は、店員も自信がもてるから、うまく回るのだ。
外のうだるような暑さと、熱光線のような日差しを忘れ、モダンな暗めの立ち飲みバーで少しだけくつろぐ。しかし、そこは銀座、こういったバーにありがちな、「あまりにうるさい音楽」が流れているわけでもなく、大人の街のモダニズムをきちんと押さえている。
一度は行ってみる価値のあるバー。週末は午前中に行くべし。でないと、かなり待たされることになりそうだ。