あわゆき、淡雪、あわ雪、阿わ雪…表記はさまざまあれど、どれも卵白を甘くして寒天で固めたシンプルなお菓子だ。
Mizumizuがこのあわゆきファンであることは過去にも書いている。なんでもある東京だが、なぜかこのお菓子だけは、あまり美味しいものがない。
以前、愛知県の有名店のあわゆきを期待を持って買ってみてガッカリしたことがある。崩れにくいようにとの配慮なのか、少し硬すぎて、口のなかで、それこそ雪のように「しゅわっ」と溶けていく感覚がない。
あわゆきは、泡立てた卵白特有のこの「しゅわっ」感が命。きれいに箱詰めしている売っている有名店のあわゆきは、のきなみこの生っぽい「しゅわっ」が消えている。
不思議とMizumizuが気に入るのは、山口の小さなお菓子屋で、小規模につくっているあわゆきだ。市内では大殿の風月堂。ここは夏だけあわゆきを出すということだが、大切な「しゅわっ」感、そして甘ったるくない爽やかさを備えており、Mizumizuイチオシで気に入っている。ビニールに密封はされているが、商品名はマダムが墨で手書きしている。小規模手作り感があふれている逸品だ。
その大殿の風月堂に並ぶあわゆきをこの夏見つけた。それは意外な場所。
秋穂よりの防府にある「ふれあいステーションDAIDO(大道)」という地元の農家の直売品を売る店だ。
あわゆきにレモンを合わせた爽やかな味。口の中で溶けていくような「しゅわ」感もあり、甘さと酸っぱさのバランスも良い。
最初見た時は、それこそ地元の主婦の手作り品かと思った。
こんなテキトーな包装なので(笑)。値段も220円ととてもお安い。でも、製造者をよくよく見たら三協製菓という防府のお菓子屋さんだった。しかし、この淡雪「レモン」(「瀬戸内レモン」)、三協製菓のホームページにも出てこない。よっぽど力が入っていないんだろうか(苦笑)。
しかし、飽きない味で、Mizumizuはすでに何度もリピートしている。売り切れている(あるいは入荷していない?)こともしばしばで、行っても買えないとガッカリするので、だんだんと、「あればまとめ買い」するようになってきた。
もちろん、しっかり冷やしていただくのが鉄則。室温に置いておくと、卵白の悪いほうの生臭さが出てきてしまう。それだけ泡立てた生の卵白の食感が残っているということでもある。
防府のお菓子屋となると、それこそネット上で評判のお菓子でもないと、わざわざ行く機会もない。だが、道の駅にも似たこういう直売所だと、新鮮な野菜などを買いにきたついでに目についたら買ってみようかという気にもなる。
この大道の直売所はとても人気があり、いつもたくさんの車が停まっている。道の駅もそうだが、こういう直売所が地方の経済を支えているのだと実感する。
次のエントリーでは山口で最も人気のある道の駅をご紹介します。