グリーンアンドフラワー

みなさん、こんばんは、お元気ですか？

私は、ちょいと疲れ気味なんですけど、今日は、仕事に歯医者にガーデニングに
・・・
大活躍になってしまって、やっぱり、疲れております（笑）



見事な苗でしょう？
キュウリですよ。
今年は暖冬のせいか、苗の入荷が早いようです。
通常ならゴールデン・ウィーク中の販売になるのでしょうけど、もう、こんなに立派な苗が売られております。
早速買ってきてしまいました。
で、今日、植え込みです。

さて、この大不況のさなか、官庁がらみの仕事だけは、順調に来ております。
　
　「寄らば大樹・・・」と言いたいような、言いたくないような・・・

いづれにしても、年度が替わり、見積もり依頼です。

　「スリッパが痛んでて、１００足ばかり欲しいんだけど、￥３００くらいで入るかな？」
　「どうでしょうね、￥１００ショップで仕入れられれば、￥３００でもＯＫですけど、まず、調べてみますよ。」

ということで、マーケティングリサーチです。
意外とスリッパって、高いんですね。
ちょっとしたものでも、￥８００くらいします。

要望は、ビニールレザー。

これが、また難しいんです。
￥１００円ショップには、ビニールレザーは無し。
ホームセンターでも、￥４８０～￥６００はします。
しかも、安いものはペラペラでサイズも小さく、クロス＆段ボール製。
私がはいても、かかとの半分が出てしまい、すぐに壊れそうです。
ここ１週間、メーカー、職人、代理店に問い合わせ、スリッパの猛勉強をするハメになってしまいました。

　「Ｓさん、￥４００では無理、儲けもないし、ちゃんとしたものは入れられないですよ。」
　「そう、じゃあ、値段はアンクルさんにまかせるけど・・・
そもそも、すりっぱの語源てなんだろうね？」
　「いや、よくぞ聞いてくれ得ました。
実は、スリッパって、どこの国の発祥だと思います？」
　「想像もつかないけど、欧米？」
　「違うんです、日本なんですよ。スリッパは、日本の文化なんです。」
　「うっそー？　なんで、そんなこと知ってるの？」
　「スリッパを売るとなったら、スリッパのエキスパートにならなくては、申し訳ないですからね、何でも聞いて下さい。値段はともかく、ご要望にあった最高のスリッパをご用意できますよ。」
　「アンクルさんらしいよね、右から左じゃないんだ・・・」
　「あたりまえです。」
　「で、スリッパの語源？？？？、靴を脱いではくから、ストリッパーが変化したのかな？」
　「いやいや・・・」　

　「モカシンとか、デッキシューズを総称して、なんと呼ぶか知ってます？」
　「しらない・・・運動靴？」
　「違うんですよ、スリッポンっていうんです。」
　「知ってる、スリッポン。」
　「slip・on＝滑るようにはく・・・ここから、ヒモ靴との差別化で、スリップ・オン、つまり、スリッポンになったんですね。」
　「じゃぁ、スリッパは、slipから？」
　「そうなんです。ストリップじゃなくて、スリップなんですよ。全く逆のイメージですよ。
そもそもは、文明開化の時に、外国人が日本に来て、日本の屋敷に上がるときに、みんな土足で上がって来ちゃうので、困ったことから始まったようです。」
　「そうか、外国人は靴を脱がないし、はきかえないもんね。」
　「そう・・・・それで、困った日本人が、靴のまま畳に上がっても良いように、上履きという履き物を考えたんですね。　それが、スリッパ」
　「ええ？　靴のままで？」
　「そうなんです。最初は、靴を履いたまま、さらにスリッパを履き、座敷に上がる。つまり、スリッパは、靴を脱いで履き替えるものじゃ無くて、土足でスリッパを履き、座敷の上がり、家を出るときに脱いで、土足に戻る・・・そういうものだったんですね。」
　「うっそー？」
　「歴史書によると、東京は八重洲の仕立て職人、徳野利三郎さんが発明したと書かれております。それが進化して、今のスリッパになったんですね。」
　「本当？」
　「某、スリッパのメーカーと他で調べたんで、間違いないでしょう。」
　「止まることなく、滑るように履けるもの・・・slip・・・slipperなんですって。」
　「なんで、そんなことまで調べるの？」
　「いや、やはりものを売るときには、責任を持たなくてはなりませんから、完璧じゃないと・・・」
　「いきなり、見積もりで悪かったねぇ・・・」
　「いや、時代が時代ですから・・・しかし、スリッパといえども、クッション、ソール、製縫、材質、サイズ・・・多種多様です。知事や監査、議会の人に言われても、きちっと説明できる商品を責任持ってお届けいたしますので・・・」

まぁ、こんなやりとりで、営業をしてるんです。
今回は、スリッパのオーソリティーになってしまいました。

みなさん、知ってました？
スリッパは、日本固有の履き物で、土足で履くものだった・・・
驚いちゃいました。

日々、勉強ですよねぇ。