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カテゴリ:なんでだろう?
こんばんは、あれから夕飯を作り、風呂に入り、夕食を済ませ、一段落つきました。
さて、最近テレビなどで特集されている節電。 その中の「待機電力の見直し」 あの報道が気になるんです。 「待機電源には、0、1Wから0,4Wの電気が流れているので、コンセントを抜いてしまうと、節電になります。」 当たり前のように、報道されています。 確かに、節電にはなります。 毎時0.1から0.4Wの電気を使わないのですから。 ただ、ここで問題なんです。 そもそも、なぜ、「待機電源(待機電力)」が必要なのか? 私らに、高い電力料金を払わせるためなのか? コンセントを抜いて、本当に問題ないのか? そんなこと、あるわけがありません。 必要があるから、待機電力を使うわけです。 まず、一番の基本は「時計」 この時計の電力に待機電源が必要なんです。 何故、時計が必要か? タイマーを使うからなんです。 炊飯器や電気ポット、テレビ、エアコン、etc・・・ 設定時刻に作動するように、各機器に時計が動いている必要があるのです。 タイマー予約の必要がない場合には、コンセントを抜いてしまっても大丈夫。 ただ、コンセントを入れるたびに、時刻あわせが必要です。 古い家電は、ほとんどがこのタイマーのために、待機電力を使っています。 そう言った家電は、コンセントを抜いてしまっても、時計合わせさえすれば、大きな事故(事件)にはつながりません。 問題なのは、最近の家電と電子機器、プラス、エアコンに冷蔵庫。 待機電力で、個人情報や機器設定などを保持しているんです。 エアコンと冷蔵庫は、フロンガスを循環させています。 まず、エアコンの話しからしましょう。 毎年のように、必ずある事件が、夏場急に暑くなって、エアコンのコンセントを入れ、スイッチオン。 ?????? 待てど暮らせど冷えない?????? 節電や電源の不足で、冬場にエアコンのコンセントを抜いていた場合に起きる現象なのです。 理由は、フロンガスの不安定化なんです。 実は、エアコンや冷蔵庫は、フロンガスを触媒にして、熱交換をしています。 そのフロンガスが、菅の中を均等に正常に回っていれば、機器はOKなんですけど、 長時間放っておくと、ガスと空気(酸素)の比重の違いから、濃度がまばらになってしまうんです。 その分散を防止するため、待機電力を使って、数日に一度、ゆっくりとガスと空気をかき混ぜているんです。 しかし、コンセントを抜いてしまうと、ガスの攪拌が止まってしまいます。 それで、いきなり電源を入れても、熱交換が出来ず、冷えないのです。 昔では3日、今では1日(24時間)前にコンセントを入れれば、ガスの攪拌が始まり使えるようになるらしいです。 長い冬場はコンセントを抜いていても、夏場になったら、使う3日前にはコンセントを入れ、ガスの攪拌を行いましょう。 次ぎに地デジテレビや地デジHDDレコーダー、コードレス電話機、FAX、パソコンなどの家電に電子機器。 これらのコンセントを抜いてしまうと・・・ 各電子機器には、メモリ保持用のバックアップ電池が入っています。 この電池が有効な間は、コンセントを抜いても大丈夫。 電池が、各情報を守って(記憶して)くれています。 しかし、電池が無くなってしまうと、その時点で、各機器は、工場出荷時のデータにリセットされてしまいます。 このメモリー保持の電力が、待機電源でまかなわれているんです。 例えば地デジテレビや地デジHDD(ブルーレイ)レコーダー・・・ これらは、初期設定が必要で、地域情報、自動チャンネル合わせ、画面設定、ビットレート設定などが必要になります。 一度設定すれば、メモリ-が覚えてくれていますが、コンセントを抜き、バックアップ電池も切れてしまった場合は、コンセントを入れるたびに、設定しなくては使えなくなります。 コードレス電話機も、バックアップ電池が切れた場合、コンセントを抜いてしまうと、電話帳などの情報は、すべて消えてしまいます。 そしてパソコン。 同じように、バックアップ電池が入っていますが、コンセントを入れっぱなしなら、この電池が使われることは無いのですが、コンセントを抜いた場合、この電池から電力が使われ始めます。 電池が何時間(何百時間)くらい持つのかはわかりませんが? 電池の電力は永久ではないので、電池が無くなった瞬間、工場出荷時の状態(情報)に戻る可能性があります。 HDD(ハードディスク)に物理的に書き込んだ情報は消えませんけど、メモリに電気的に書き込んだ情報は、リセットされてしまいます。 最も恐いのは「レジストリ」が消えてしまうこと。 「レジストリ」とは、CPUとHDDをつなぐ信号で、HDDに情報が残っていても、メモリにある「レジストリ」が消えてしまうと、HDDの情報は取り出せなくなってしまいます。 例えると、通帳がCPU、金庫がHDD、レジストリは鍵になります。 残高を確認、金庫を明けようとしましたが、鍵を無くしてしまいました。 通帳には何十億円の残高が記載され、金庫には何十億円の現金が眠っていますが、鍵がないと、1円も使うことが出来ないのです。 それが、レジストリ。 パソコンでは、このレジストリを待機電力で記憶、保持しているのです。 もし、コンセントを抜いてしまい、バックアップ電池の寿命を迎えてしまったら? 以上のように、安易にコンセントは抜けないのです。 待機電力を節約するために、コンセントを抜く場合は、上記のリスクを承知していなくてはなりません。 説明書などを良く読み直し、自分の持っている家電や電子機器がどういうスペック(仕様)なのかを理解した上で、節電に向かって下さい。 消えてしまった個人情報や各設定は、誰も保証してくれません。 節電は尊いし必要なことだと思います。 でも、待機電力も、理由があって、そう言う仕組みになっているのです。 無駄かどうか、良く御判断の上、コンセントを・・・(恐っ!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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