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アンクルガーデナー

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2012.02.05
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カテゴリ:なんでだろう?
こんにちは、脱力に無力・・・
半分鬱になりかけましたが、根性で復活です。
放射能の基礎知識は、どうしてもまとめておきたいのです。
とくに、このブログに資料として残しておけば、後々、参考に引っぱり出せるので、重要な事柄は、このブログに書いておきたいのです。

昨年、あるシンポジウムで、某科学者より聞いた講演の抜粋、並びに、要約です。

福島第一原発の事故以来、様々な報道が出てきます。
しかし、自分自身に、きちっとした規準や知識が無いと、そうした報道を評価することが出来ません。

子供を持つ親、お孫さんを持つ方、または持つ予定がある方、生活や食の安全に感心のある方は、是非、読んでみて下さい。
かなり、おおざっぱな解釈になりますが、私は、科学者ではありませんし、わかりやすさを優先して、子供を含めた一般の方々が理解できるよう、噛み砕いてお話ししたいと思います。
この基礎知識を理解すれば、あらゆる放射能の報道を、自分なりに評価できると思います。

前回のブログと重複する部分もありますが、私なりにまとめました。

さて、放射能を知る上で、一番重要なことが、「単位」です。
・ベクレル(Bq)
・シーベルト(Sv)
・グレイ(Gy)
この3つが、代表的な、放射能を現す単位です。

3つも単位があってややこしいのですが、それぞれ、役割や表し方が違うのです。

まず、ベクレル。
これは、放射能の数を現す単位です。
つまり、放射能が何個あるかがわかります。

次ぎに、シーベルト。
放射能は放射線を出すのですが、その放射線が人体に与える影響を、1年に換算して現す単位です。
ただ、放射線は、距離によって強さが変わりますので、計る位置によって値はまちまちになってしまいます。
子供と大人のように、身長の違いによっても、影響の度合いは変わってしまいます。

そして、グレイ。
これは、放射線が、実際に吸収された量を言います。

例えば、原子力発電所の作業員が、30ベクレルの放射能を扱い、毎時100ミリシーベルトの放射線を浴び、身体に20グレイの放射線を吸収したら、作業は中断になる。
みたいな感じで、これらの単位が使われるのです。

この単位は、お金に例えて、説明されます。

¥100玉1枚だと、コインとしては1枚なので1ベクレル、価値としては¥100なので100シーベルト、貧乏人にとっては貴重なお金なので、満足度100%で100グレイ。

¥50玉2枚だと、コインとしては2枚なので2ベクレル、価値としては¥100なので100シーベルト、中間層では珍しくないので満足度50%で50グレイ。

¥10玉10枚だと、コインとしては10枚なので10ベクレル、価値としては¥100なので100シーベルト、お金持ちには小銭なので満足度10%で10グレイ。

このように、おなじ¥100でも、単位が変わるのですね。


次ぎに重要になってくるのが、半減期。
半減期とは、放射能の威力が半分に減る期間を言います。

「なーんだ、半分にしか減らないの?」

そうもとれますが、半減期で半分、その次は半分の半分で1/4、次の次は半分の半分の半分で1/16と、最初の半減期を過ぎると、飛躍的にその力は減っていきます。

放射能を浴びてしまった、食べてしまった場合の減り方(半減期)は、どうなるのでしょう?

この半減期も、ややこしいことに、3つあるんです。

一つ目はお馴染みの、物理的半減期。
ニュースなどで良く聞きましたが、
ヨウ素131は8日。
セシウム137は30年。
地球上にもとから存在するカリウム40に至っては、12、7億年かかって、やっと半分になります。

しかし、実際人間には、代謝や排泄がありますので、仮にセシウムをとってしまっても、30年間、身体にとどまることと違うようです。

そうした、動植物に取り込まれた場合の半減期を、生物的半減期と言います。
これまた、ケースバイケースなのですが、
仮に放射能を取り込んでしまっても、
1歳までなら9日、9歳までは38日、30歳までは50日、50歳までは90日で排出されてしまいます。
当たり前ですが、基礎代謝が高いほど、排出が早いわけです。

そして現実には、物理的半減期と生物的半減期を加味して計算した、「有効半減期」が使われるのです。

セシウム137は物理的半減期は30年ですが、有効半減期に直しますと、約89日、生物的半減期(90日)に近い数字になるのです。

セシウムを含んだ雨に当たってしまった、あるいは花粉を吸ってしまった・・・
こういう状況になっても、基本的に、最大90日後には、排出などで、その影響は、半分以下に減ってしまいます。
大量に浴びたり、長期間浴び続けない限り、その影響は、3ヶ月後には、ほぼ消滅していると考えて良いようです。

ただし、放射能の種類によっては、乳幼児には微量ながら甲状腺や脊髄に蓄積する物もありますので、決して安心とは言えません。
そこのところの因果関係は、すみませんが、ここでは明言できません。

さてさて、私たち人間は、もとから放射性物質を持っています。
つまり人間も放射性物質であり、放射線を放出しているのです。
これには、私も驚きました。

もともと地球上にあふれている、カリウム40やルビジウム87が約4000ベクレル。
宇宙から降ってくる、炭素14が3600ベクレル。
体重60キロの日本人男性の場合、これらの影響で、7600ベクレルの放射能を持っているそうです。
その人間が出す放射線は、毎時6.9ミリシーベルト。

こう聞くと、原子力発電所より、コンサートホールやイベント会場、満員電車の方が被爆しそうで恐くなりますね(笑)

私たちは、原子力発電所の事故が無くても、生きている限り、なんらかの放射能の影響を受けています。
日本人一人当たりの年間被曝量は、平均で3.75ミリシーベルトだそうです。
先程述べた、カリウムなどの自然放射線やレントゲンなどの医療被曝がメインです。
宇宙から降り注ぐ放射線は、距離に関係しますので、飛行機などに多く乗る人、マンションの高層階にお住まいの方は、もう少し被曝量が上がるそうです。
これも、驚きました。

参考までに、レントゲン写真。
X線という放射線を使った写真です。
部位によって、強さが違うのですが、大体1枚で1ミリシーベルトの被爆。
関節痛などで、毎週5枚、レントゲンを撮りますと、5枚×4週×12ヶ月=240枚
で240ミリシーベルトの被爆になるんです。
レントゲンも、撮りすぎには、注意したくなりますね。

ちなみに、1000ミリシーベルトを超える被爆は、白血病を引き起こすと言われています。

放射能の影響は、住んでいる環境、年齢、性別、身長や体重など。様々な要素によって変わることがわかりました。

大体ですが、私たちは約8000ベクレルの放射能を持ち、6.9ミリシーベルトの放射線を出し、さらに、1年間で3.75ミリシーベルトの放射線を自然界から受け、90日ごとに入れ替わりながら生きているんですね。

大切なことは、放射線を大量に浴びない、継続的に浴びないことは、言うまでもありません。

こうした事実をふまえ、事故の影響も加味しながら、これからの対応を考えなくてはなりません。
除染や食の安全、これからも話題になると思いますが、興味深く見守っていきたいと思います。

と、言う話し、小学生には、やっぱり難しそうですね。
もう少し考えてみましょう。





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Last updated  2012.02.05 22:46:35
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