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カテゴリ:なんでだろう?
こんばんは、ゴールデン・ウィークも終わり、さあ仕事だ!
と言いたいところですが、 世界経済の低迷、さらに、日本経済の落ち込みで、景気は今ひとつ。 とくに、仕事もありません。 こんな状況を、容認している政府、ある意味、すごいです。 増え続ける倒産、廃業、就職難に生活保護。 今年も繰り返されるエネルギー不足にほとんど無視されている復興。 追い打ちをかけるように、次々と起こる地滑りや竜巻などの自然災害。 なのに、ほとんど動かない、日本の政府???? 今、消費税を上げたとしても、何か意味があるのでしょうか? 増税の必要性が、わかりません。 それはさておき、世界中で再燃してきた、信用不安。 ギリシャにフランス、立て続けに緊縮財政(節約)を訴えてきた与党が負けました。 膨大な赤字を抱え、周りの国から借金をしているのに、節約はいやだという世論が示されたわけです。 ¥500の収入で¥1000の生活を繰り返し、毎月¥500の借金を作り続ける。 そんな生活が続くわけがありません。 そして、ついに、借用証書である国債が売れなくなったわけです。 そもそも信用不安って何でしょう? 日頃私たちは、紙幣や硬貨を使っています。 これは、代金と呼ばれ、「金」の代わりになるものなのです。 「金」自体には、装飾品としての価値、通電性の良さや加工性の良さなど、産業素材としても高額な価値を持っています。 しかし、比重が重く、金をたくさん持ち歩くのは不便です。 そこで登場したのが貨幣=代金なのです。 アメリカの100ドル紙幣も、ユーロの100ユーロも、日本の¥10000も、紙幣自体に価値はありません。 ただの印刷された紙なのです。 その紙に、価値を持たせているのは、各国の保証=信用なのです。 日本政府が保証するから、¥10000は¥10000の価値があるのです。 これが、砂漠や山奥など日本政府の力の及ばないところでは、その価値は通用しません。 例えば砂漠の真ん中では、紙幣よりは食料や水の方が価値があるのです。 紙幣を食べても、空腹は満たされないし、紙幣を飲んでも、のどの渇きは癒されないからです。 水や食料が流通しているという経済活動があり、しかも政府が紙幣の価値を保証することによって、私たちは、政府を信用し、紙幣を信用するわけです。 もし、その政府(国)が破綻したらどうなるでしょう? その国の通貨は、保証が無くなり、紙としての価値以外持たない、クズになっってしまいます。 使え(信用が)なくなる紙幣(貨幣)に対する不安が、信用不安なのです。 仮にギリシャが、緊縮財政を否定し、再び放漫政治に戻ってしまったら、EUは追加の融資を打ち切り、ギリシャは国債の償還日(払い戻し日)に借金を返せなくなってしまいます。 不払いが起きるとどうなるのか? 国は倒産し、その国が保証していた通貨や債権は、世界中の信用を失ってしまいます。 ギリシャの国債は紙屑となり、ギリシャの通貨も価値が無くなってしまいます。 何が起きるのか? ギリシャの人は、その日から、物々交換でしか、経済活動が出来なくなってしまいます。 チーズとネギを交換する。 大根で鶏肉を買いに行く。 タクシーに乗るのも、バスに乗るのも、キャベツや豚肉を持って行かなくてはなりません。 預貯金も価値は、ほぼゼロ。 貨幣は、信用を失い、使えなくなってしまっているからです。 貨幣が登場する以前の生活、石器時代に戻ってしまうわけです。 そうなると、農家や製造業以外の人は、ものを持っていないので、一気に無一文になり、生活保護者になってしまいます。 乞食となり、国連や国際援助の配給に頼るしか、生きていけなくなってしまうのです。 戦後の日本やドイツが、そうでした。 ギリシャに融資していた(お金を貸していた)人たちも、国債や貨幣がゴミになってしまうので、連日、借金の取り立てにやって来ます。 ギリシャにある金や銀、農産物や畜産物、他、お金に代えられそうな土地、歴史的遺産、美術品、労働力として売れそうな女や子供が、借金のかたに連れ去られていきます。 それが、国の破綻です。 財政の秩序が乱れ、信用がなくなると、そう言う未来が訪れてしまうわけです。 ギリシャの次はイタリア、スペイン、ポルトガル、フランス・・・ 日本ですら、約40兆円の収入に対して、90兆円以上の予算をたて、使っています。 毎年50兆円もの借金が生まれているのです。 その借金の額は、民主党になって、飛躍的に増えました。 人ごとではないのです。 一回では、書ききれないので、次回は、何故、世界中借金国になってしまったか? を書いていきます。 緊縮財政や節約は辛いと思います。 まして、50年以上続けてきたルーズな生活を、数年で変更しなくてはならないのです。 しかし、借りたものは返す。 これも、人間のルールです。 緊縮(節約)財政を実行できるのか? あるいは、破綻に向かって、開き直るのか? 今後の、ギリシャやフランスの政治から、目が離せません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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