2018.7.30 Sankei.Biz
中国の対外純資産(対外資産-対外債務)の規模は、日本、ドイツに続く世界3位となっているが、対外資産が生み出す収益である第1次所得収支は、恒常的な赤字となっている。
その理由には以下の2つがある。
まず、中国の成長率ひいては投資収益率は海外平均に比べ高い。
2015~17年平均の名目経済成長率は、米国やドイツの3.6%、日本の2.1%に対し、中国は7.9%と高い。
外国から中国に対して行う投資の収益率は高く、国際収支上は中国の対外支払額が大きくなる一方、相対的に利回りの低い先進国などに投資する中国側の受け取りは小さくなる。
2番目に、中国では外国への直接投資や証券投資での運用は相対的に小さく、大規模な外貨準備で運用する点が特徴となっている。
外貨準備は国債などの外国資産で運用されるため、安全性が高いが、収益率は一段と低くなる。
中国では、所得収支が赤字を続けるほか、海外渡航や知的財産権使用に関連したサービス収支の赤字も拡大している。
貿易収支はこれらを上回る黒字を計上してきたが、所得水準の向上などによる輸入増で黒字幅が縮小し、全てを合計した経常収支の黒字が縮小している。(引用ここまで)
一般財団法人国際貿易投資研究所の公表データに基づき整理した結果ですが
2016年の第一次所得収支の黒字が大きいのは (単位:億米ドル)
■アメリカ合衆国:+1,732 (受取:8,139 支払:6,407)
■日本:+1,665 (受取:2,505 支払:840)
■フランス:+580 (受取:1,787 支払:1,207)
■ドイツ:+571 (受取:2,088 支払:1,517)
■クウェート:+181 (受取:191 支払:60位圏外)
■ノルウェー:+178 (受取:421 支払:242)
その他主要国は (単位:億米ドル)
■中国:-440 (受取:2,258 支払:2,698)
■イギリス:-693 (受取:1,859 支払:2,552)
■韓国:+38 (受取:254 支払:215)
■オランダ:-114 (受取:2,761 支払:2,875)
■ルクセンブルグ:-174 (受取:2,211 支払:2,385)
■香港:+80 (受取:1,640 支払:1,560)
■スイス:+43 (受取:1,430 支払:1,387)
こうしてみると、日本の対外債務が異常に少ないことがわかります。
ちなみに日本の順位は、受取が世界3位、支払は世界11位です。
「国の借金(笑)」
本来、国の借金(笑)が大きければ、第一次所得収支の支払いも増えなければいけないのですが、受取額の約3分の1ですね。
「国の借金(大爆笑)」
オランダとかルクセンブルグが、受取額も支払額も大きいのは驚きです。
イギリスもそうですが、中国も取得収支の赤字が大きいので、為替チートで稼ぎに稼いだ貿易黒字がこれらの赤字で相殺されていくわけですね。
(参考) ( 出典:「世界各国の第一次所得収支(収支尻) 一般財団法人国際貿易投資研究所」
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最終更新日
2018年08月06日 22時00分13秒
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プロフィール
御茶ノ水HAKASE
2006年禁煙フリー雀荘第1号を半年で潰した男のその後について記した駄文です。2017年blog方針転換。Webニュースメインで更新していきたいと思います。
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