OP日記040131『米GDPとPCE価格指数、重要なのは金利』
1/30米国市場ダウ 10488.07(-22.22)S&P500 1131.13(-2.98)NYSE 値上がり1701 値下がり1546 変わらず174ナスダック 2066.15(-2.08)CME 10770(大証比-10)第4Qの米国GDP伸び率 4.0%(市場予想4.8%~5%)Fedがインフレ指標として注目している食品・エネルギーを除いたコア個人消費支出(PCE)価格指数が、0.7%上昇 (前期1.0%上昇)と1962年10-12月以来の最低となった。↓米国債10年物は、4.13%むしろ、PCEの上昇が低く、金利上昇懸念が薄れたのが、逆に株式相場にはクッションになって、それほど大きな下げに繋がらなかった、とも言える。今のアメリカの相場は、業績相場か金融相場か?という議論があり、まぁ、アカデミックな事は、どっちでもいいのだが、少なくとも、現時点で、米国債10年物が、4.5%を上回ってドンドン上昇するようだと、あらゆる点で反応が大きいだろう。金利上昇が、素直に「企業収益の向上、景気上昇維持」を受けての事だとしても、ノンアカデミックな部分で、(つまり、現実の金融ビジネスの世界で)業績相場を受け止めるまでの「ある程度の期間」は、金利上昇による「あらゆるポジション調整」は避けられない。↓低金利の時に、投資家から集めたコストの低い資金を低金利のままで返さないで済むような方向にもっていく。詳細は省くが、多くの場合、・円高にして、トリガーによる早期償還を避ける・株安にして、トリガーによる早期償還を避けるといった類だ。買った株が上がる事により利益を得る、というタイプの投資方針の方は、※米金利が上昇しない事を祈るOR※米金利が上昇し始めたら、様子見を決めこむかのどちらかの方が良いだろう。重要なのは金利というのは、もちろん、純粋な株式投資に対する額に比べ、金利に関わるマネーの絶対額がはるかに巨額であり、「個人投資家が、2000億円売り越した」とか、「外国人が4000億円買い越した」等というのとは、次元の違う事だからだ。(2004/1/31 11:30記)