テーマ:心のかたち、人のかたち(949)
カテゴリ:生きる
去年、「21グラム」という映画を観た。その題名の由来は、人間は死ぬと21gだけ身体が軽くなることからつけたらしい。
生と死の狭間、それはたったの21g。 煙草1箱の重さ。 板チョコ3分の1の重さ。 スプーン1個の重さ。 ポケットティッシュ3個分の重さ。 薄い文庫本より、もっともっと小さな重さ。 その重さが、身体から抜け出す“魂”の重さなのか。 生きていることは、もっともっと「重たい」と感じていた。 その重たさから抜け出した私たちの魂は、どこに行くのだろうか。 どこに行くにしても、この世界で生きた証を、魂は忘れないに違いない。 私たち人間は、所有物はおろか自身の身体まで、死んだら終わりだけど、 どう生きたかは、死んでも終わりにはならないだろう。 魂は、「どう生きたか」だけは、次に引き継ぐに違いない。 そして、それを包み込んで、次の生が始まるのだろう。 そう、21gの中には、私たちがこの世で生きていたありとあらゆる重みがインプットされていることだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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