楽な一日
学校の授業、通常は大体6コマなのですが、今日は4コマ。とても楽な一日でした。10時45分からの授業だったので、朝は8時までのんびりお休み。9時の比較的空いている電車に乗り、9時40分には学校に。午前のクラスは9時から始まっていますが、私は午前の後半からなので、この時間でも充分に余裕があります。制服に着替え、いつもコーヒーをいれてくれる先生が、ジャストタイミングに「かすやさん、コーヒーはいってるよ」ラッキー。でもその前に、今日授業で使うプリントの印刷。印刷機は一つなので、混みあうときに行くと、印刷がぎりぎりになってしまい、焦る羽目に。私は焦ると失敗をする性格なので、いつも9時からの授業の時は、7時半に出勤。ところがその時間でもすでに3人ぐらいは来ているから、すごい。今日一人待ちですぐに印刷をすることができ、授業が始まるまでの間、ゆっくりコーヒー飲みながら、ビザの書類とかを整理して、回ってきたお菓子をたべたりして。この学校はオープンで、教員室が隔離されていない。玄関を入って受付のところからいきなり銀行のように低い机があって、その奥にある教員室が丸見え。教員室の机は、大きい楕円形になっていて、20人ぐらいがそれをぐるっと囲む形になっている。その脇に学生部や事務の人たちの机、奥に経理や学院長のスペース。奥にはついたてがあるが、登校してきた学生やお客さんや、遅刻してきた学生は、いきなり教員室から「おはようございます!」と、元気な声に迎えられるわけです。授業中は授業のない先生以外はクラスに入っているため、人口密度が少なく、ゆったりとくつろげる。学生からのお土産もあったりして、お菓子は氾濫している。常になにかが回ってくる。でも、みんなやはり疲れているのか、チョコレート系が圧倒的に人気。今日は、となりの席の男の先生が、バレンタインにもらった高級チョコを大量にうちから持ってきてくれたので、当分チョコレートには困るまい、と思ったとたんに、うわーっとばかりに売り切れてしまうからすごい。(もちろん先生たちだけの手によってですが)そのほか、台湾のピーナッツ味のお菓子が今日は回ってきた。やせるわけないだろ、と思いながらも、授業が始まる前の束の間のくつろぎタイムに、コーヒーとチョコ。これが、出張授業に一日8コマ、なんていう日は、それこそコーヒー飲む暇もお昼を食べる暇もないぐらい忙しいけれども、今日は事務仕事も昨日してしまったので、本当に余裕。10時45分から、中級のクラスに。このクラス、午後の私のクラスと同じレベルなのだが、天地の違いほど、静かで大人っぽいクラス。担任の違いかもしれないけれども、なんでこんなに静かなの、と思うほど静かだったら、5人ほど眠りこけていた。2コマ、1時間30分はあっというまに終わってしまう。午前クラスの授業が終わる時間は12時20分。午前の学生は一斉に退散。玄関に立ち、学生を「お疲れ様」と言って見送る。その間に、学生と話をしたり、情報を仕入れたり。学生の相談があるときは、短い昼休みもご飯を食べる暇もなく終わってしまったり。今日はそんな問題もなく、来ない学生に電話をかけたり、他の先生と学生のことで相談をしたり。午前の学生を送り出したあと、昼の連絡会がある。よく、ナースステーションでやってる引継ぎみたいなもん。これが朝、昼、夕方、とある。一日いる先生もいれば、時間講師は一日2コマの先生もいるから、3回のうちのどれかには出なければならない。今日はその前に、印鑑を持って学院長のところに、古い職員から順に行くように言われ、なんだろう~、と、思ったら、な、なんとボーナス(???)が出た! 祝儀袋に、結構厚い。一枚二枚の感触ではない。いや~、思ってもいなかっただけに、嬉しいぞ。今月はマンションの更新に駐車場の更新に主人の入院費に自動車保険にと、すごい出費がある月なので、助かった。そして昼の連絡会があり、ざっと教室を片付け、ようやくお昼。午後のクラスは1時10分からなので、この間、30分もない。大体15分ぐらいでお昼ご飯を掻っ込む。その間にも、学生が「センセイ、ちょっと、」とか、他の事務的なことがあったりとか、ビザのことがあったりとか、授業料のこととか、うかうかしていると食べそびれる。けれども、今日は4コマ、5,6時間目が空き時間で、2時55分まで授業がないため、やはり5,6時間が空きの先生と、「お昼、5時間目が始まってからゆっくり買いに行こう」ということになり、余裕。その間、早めに来ている学生と話したり、相談に乗ったり。お昼を半分ぐらい掻っ込んで、1時10分に「行ってきまーす!」と慌てて教室にとって行く先生たちを「いってらっしゃーい!」と見送り、下に(学校は二階なので)遅刻してやってくる学生の見張りに行き、それからお昼を買いに。いつもは早く食べられるおにぎりかパンだけど、今日はゆっくり食べられるもんね。同僚の先生と「なににしましょうか」近くにある、おいしいお弁当屋さんで、あれこれ迷い、今日はドライカレーに決定。ひき肉のカレーの中に、ナスやピーマンが入っていて、ゆで卵がついているおいしいカレーライス。帰ってきてゆっくり食べ、次の授業の支度をして、3月の名簿を書いたりビザの書類をチェックしたり、いろいろしているうちに、あっという間に2時45分。今度はこちらが「行ってきまーす!」自分のクラス。本当にうるさい。中国語に韓国語にシンハラ語に日本語が飛び交う。途中で何度か怒っても効果なし。こっちのトーンも段々上がり、しまいには喉が枯れてくる。終わった時には、喉が切れて血が出そう。がらがら。酸欠状態でふらふら。ほんと、今までこんなにひどいクラスはなかった。このクラスに入る先生はみんな嫌がる。イベントがあるときは参加者がすごく多くて、本当に楽しいいい子ばっかりなんだけど…。でも、このクラスともあと10日でお別れ。ほっとするやら、少し寂しいやら。午後の授業が終わるのは4時半。午前と同じように学生を送り出し、ところがこの時、「センセイ、ちょっともんだいあります」の学生が、何人かは必ず相談事を持ち込んでくる。今日は、授業料が払えないという学生。授業料の期限は昨日。かと思うと、専門学校に受かって、3月に卒業なのに、専門学校にはらうお金が25万円足りないという学生。ビザの更新の書類をチェックしてくれという学生。アルバイトの店の名前を書け、というと、「しゃぶしゃぶレストラン」それって名前じゃないでしょう。いえ、なまえです。しゃぶしゃぶレストラン。うそだろ?後ほど電話番号に電話してみると、「はい、しゃぶしゃぶの木曽路です!」仕事の内容を書く欄には「りょりをします」中級だろうが一応!「調理」とは書けなくても、せめて「料理とかさあ…」スリランカの学生たちですが。夕方の連絡会と、学校の掃除、そしてそんな学生たちの相手をしてクラスノートとか明日の準備とかしていると、「かすやさん、コーヒーはいったよ」ああ、ありがたい。そしてまたまたチョコが回ってくる。夜の授業のある先生たちは昼と同じようなコンビに弁当食べ、その先生方を送り出すと、いつの間にやら7時近く。さあ、帰るぞ!かくして私の今日一日は終わったのでありました。今日はほんとに楽な疲れない一日でありました。いつもこうならなあ…。大変な一日というのは、授業が6コマ8コマの上に、学院長に報告しなければならないことがあったり、イベントがあって、その仕事があったり、ビザの更新時期が近づいていて、その事務仕事があったりとか、そういうときです。まさに無駄話をする暇もなく…今日はずいぶん無駄話もしたなあ。帰ってきて、主人と一緒に近くのモスバーガーに行って、お夕飯。はあ、やっぱり疲れたかな。今週も土曜日出勤です。