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カテゴリ:BOOK
昨日読み終えた文庫本。
ブログタイトルの「おいコ」とは、「おいしいコーヒーの入れ方」の略。 このシリーズのファンは、「おいコ」と呼ぶ。
かれんとの二人だけの時間が欲しくて、強くなりたくて、一人暮らしを始めた勝利。 でも、なかなか思うように(積極的?に)アパートを訪ねて来ないかれん。 勝利は“本当に俺のことが好きなのか?”と不安になり、あれこれ思い巡らせる。 勝利もかれんのことを想いすぎるがゆえに、強引になれない。 この二人は、相手のことを思いやりすぎるような気がする。 言いたいことを我慢して言わない。 結婚しているわたしからすれば、ほんとにピュアで、 今時こんなカップルはいないんじゃないか?!と思えるほど。 恋愛初期の状態がずーっと続いているといったらよいのか。。。 でも、これは単なる純愛ストーリーなんかではない。 さらさらと読めるのに、深い。 自分に当てはめて、ふと考えさせられたりする。 それは、勝利が「考える人」だから。 いつの間にか、「おいコ」の世界に入ってしまうから不思議。 勝利には、自分の胸のうちを人にポンポン言ってしまうようなところがまるでない。 「水くさい」と言われるタイプ。 部活の仲間はいるけど、友達という友達は登場しない。
勝利の望みも虚しく、かれんは介護福祉士を目指す決意をする。 かれんが遠くへ行ってしまう。 かれんは高校で美術の教師をしているが、本当にやりたい仕事ではない、 私はおばあちゃんのいる施設で働きたいと言う。 それには、その施設で見習いとして働き、勉強して、 いずれは介護福祉士の資格を取りたいと・・・。 かれんがこのことを話した時は、すでに彼女の決意は固まっていて、 勝利は複雑な気持ちになるものの、反対せずに(反対できずに)、 「応援するよ。」と告げる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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