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2010.09.26
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カテゴリ:本馬鹿
10.09.25ホーガン

こないだ読んだ「星を継ぐもの」の続編の

「ガニメデの優しい巨人」と「巨人たちの星」。

この後さらに「内なる宇宙」に続くんだけど、間が10年空いてることもあり

ここまでで「3部作」って呼ばれてるみたい。


「星を継ぐもの」が単体で完成度が高かっただけに

「過去の名作」として読んでいる身からすれば、「蛇足感」は否めない。

でも、発表当時の読者からすれば、ものすごく待ち望んだものなんだろうね。



「星を継ぐもの」でルナリアンの謎を解くための大きなカギとなったガニメアン。

確かに「解決のためのヒント」で終わらせるにはもったいない存在。

その滅亡したガニメアンの宇宙船が「トップをねらえ」現象で2500万年の旅を終え

太陽系に帰ってきた・・・っていうのが「ガニメデの優しい巨人」。

「探偵役」のハントとダンチェッカーは前作の対立関係を乗り越え、

名コンビとして人類誕生の謎を解明。



続く「巨人たちの星」ではいきなり世界観が広がる。

別の恒星系に移住していたガニメアンの子孫である「テューリアン」や

さらに別のルーツを持つ(ここはネタバレになるので・・・)「ジェブレン人」が登場し、

戦争(?)へ突入。

前2作の「科学者による謎解きモノ」とは趣は違うけど

ハントとダンチェッカーのコンビは「星を継ぐもの」で残った謎を解決する。

最初に「蛇足」という言葉を使ったけどこのラストはスゴい!

「おーっ!」と唸ったよ。

読んでると忘れてしまうんだけど、科学者のストーリーなので

「事実」と「推論」がハッキリ線引きされてるのよね。

途中でハントとダンチェッカーが「推論」を立て、

読者的にはそれで納得してた謎があったんだけど、

それが最後の最後に謎のままだったことが

事実の証明で突きつけられるんだけど・・・

やっぱ科学って行き着くとこまで行くと「神の領域」まで行っちゃうんだね・・・

本当に衝撃のラストだったよ。


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Last updated  2010.09.27 01:51:25
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