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カテゴリ:本馬鹿
こないだ読んだ「星を継ぐもの」の続編の 「ガニメデの優しい巨人」と「巨人たちの星」。 この後さらに「内なる宇宙」に続くんだけど、間が10年空いてることもあり ここまでで「3部作」って呼ばれてるみたい。 「星を継ぐもの」が単体で完成度が高かっただけに 「過去の名作」として読んでいる身からすれば、「蛇足感」は否めない。 でも、発表当時の読者からすれば、ものすごく待ち望んだものなんだろうね。 「星を継ぐもの」でルナリアンの謎を解くための大きなカギとなったガニメアン。 確かに「解決のためのヒント」で終わらせるにはもったいない存在。 その滅亡したガニメアンの宇宙船が「トップをねらえ」現象で2500万年の旅を終え 太陽系に帰ってきた・・・っていうのが「ガニメデの優しい巨人」。 「探偵役」のハントとダンチェッカーは前作の対立関係を乗り越え、 名コンビとして人類誕生の謎を解明。 続く「巨人たちの星」ではいきなり世界観が広がる。 別の恒星系に移住していたガニメアンの子孫である「テューリアン」や さらに別のルーツを持つ(ここはネタバレになるので・・・)「ジェブレン人」が登場し、 戦争(?)へ突入。 前2作の「科学者による謎解きモノ」とは趣は違うけど ハントとダンチェッカーのコンビは「星を継ぐもの」で残った謎を解決する。 最初に「蛇足」という言葉を使ったけどこのラストはスゴい! 「おーっ!」と唸ったよ。 読んでると忘れてしまうんだけど、科学者のストーリーなので 「事実」と「推論」がハッキリ線引きされてるのよね。 途中でハントとダンチェッカーが「推論」を立て、 読者的にはそれで納得してた謎があったんだけど、 それが最後の最後に謎のままだったことが 事実の証明で突きつけられるんだけど・・・ やっぱ科学って行き着くとこまで行くと「神の領域」まで行っちゃうんだね・・・ 本当に衝撃のラストだったよ。
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