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テーマ:ミステリはお好き?(1477)
カテゴリ:本馬鹿
今邑彩の「七人の中にいる」 「ルームメイト」に引き続き今邑彩。 ま、そういう読み方する人間なんで。 裏表紙に書かれたあらすじ クリスマスイブを控え、ペンション「春風」に集った七人の客。 そんな折、オーナー・晶子のもとに、二十一年前に起きた 医者一家虐殺事件の復讐予告が届く。 刻々と迫る殺人者の足音を前に、 常連客の知られざる一面があらわになっていき・・・。 復讐を心に秘めているのは誰か。 葬ったはずの悪夢から、晶子は家族を守ることができるのか。 「ルームメイト」でも思ったけど、 今邑彩って、読者を「推理してる気にさせる」の上手いな。と。 実際の捜査と違って手がかりやら新しい情報やらは 作者が選んで出してくるわけだから、結局は手のひらの上なんだけど 推理のヒントを適度に与え、適度に予想を当てさせ、 ストーリーにのめり込ませ、そして適度に裏切る。 これで一気読みさせられちゃうんだな、きっと・・・ で、この「七人の中にいる」は 「ルームメイト」以上に、そのやり方が効果覿面。 もう犯人が「七人の中にいる」ことはわかってるから どうしたって七人の言動を注意深く読んで、あれこれ推理しちゃう。 そののめり込み方は間違いなく「ルームメイト」以上。 でも裏切られ方は「ルームメイト」の方がヒドかったかな?^^; 犯人はオレが一番最初に疑った奴で、 なおかつ年齢とかの条件で一番最初に可能性を排除した奴(笑) これ「七人」ってのがある意味引っ掛け 確かに「七人」の中にはいるんだけど・・・ もうネタバレの領域に足突っ込むからやめとく^^; あと探偵役の佐竹が都内やその近郊で捜査をする以外は 登場人物はみんなペンションにいるので 「舞台にしても面白そうだな」って思った。 登場人物みんなに哀しい背景があるのもそれっぽい。
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Last updated
2010.12.28 21:21:18
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