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2012.05.05
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カテゴリ:本馬鹿
聖徳太子は蘇我入鹿である.JPG

関裕二 著 「聖徳太子は蘇我入鹿である」

まさにタイトルのようなコトが書かれた本。

鯨統一郎の「邪馬台国はどこですか?」にも「聖徳太子はだれですか?」という章があるけど

(鯨統一郎説では「聖徳太子=推古天皇=蘇我馬子」)

この本も

「『日本書紀』に書かれた歴史は、藤原家と天皇家が

自分たちの正当性を示すために“創作した”もの」

というスタンス。

大王を輩出する家が2つ(渡来系と原住民系)あり、

一方が他方を滅ぼした後、

自分たちが万世一系であることを正当化するための歴史を創作。

そこに生じる矛盾を解消するために創りだした架空の存在が「聖徳太子」。


そんなストーリーは鯨統一郎と一緒。

(そもそも目新しい話でもないし)

ただ鯨統一郎と違ってこちらの著者は「小説家」ではないのでちょっと読みづらい。


で、

この本では「聖徳太子=蘇我入鹿=蘇我善徳」という説。

でもそこに行き着くまでにけっこう遠回りをする。

「なんかタルいなぁ・・・」と思いつつ読み進めていくと最後で


「『聖徳太子=蘇我入鹿=蘇我善徳』は

一番キャッチーだからタイトルにしただけで

実は一番言いたかったのは

藤原鎌足の正体だったんじゃね?」という感想を持つ。


もっと言えば

鎌足の正体と不比等の思惑、

そして「日本書紀」の正体を言いたかったのかと。

それならば途中の遠回りも納得。



ぶっちゃけ聖徳太子が誰でもどうでもいいんだけど(笑)

日本史に登場する中でも一二を争う有名人が

実は謎だらけで架空の人物かもしれないってのは

すごく好奇心をくすぐられる。

“どうでもいい”ことが書かれてるんだけど、このテの本にはついつい手が伸びる・・・^^;



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Last updated  2012.05.06 00:13:31
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