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テーマ:ミステリはお好き?(1477)
カテゴリ:本馬鹿
浦賀和宏の「彼女の血が溶けてゆく」 「彼女は存在しない」以来の浦賀作品。 タイトルの「血が溶ける」がダブルミーニングで 結末も示唆している。 主人公であるライターを探偵役として、 その取材を通して「医療ミス裁判」の真実を追っていく。 死んだ患者やその家族たちの裏側に迫るにつれ 「医療ミス」の全貌が見えてくる。 そして一度は結論が出る。 ジグソーパズルの最後のピースが 全てはまった時のような爽快感とともに。 ・・・が、 これは「浦賀作品」。 そこから大どんでん返しが始まる。 もちろんただブチ壊すだけではない。 「彼女は~」と同じように 前半に伏線が張ってあるので ギリギリでフェアな範囲。 読後感もちょっと似てた。 後味悪く、悲しい話。
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