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2013.07.24
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カテゴリ:山口雅也馬鹿
キッド・ピストルズの醜態.JPG

山口雅也の「キッド・ピストルズの醜態」


作者の好きな音楽に例えるなら

前作「キッド・ピストルズの最低の帰還」は「再結成アルバム」。

乱暴に言っちゃえば解散前一番ピークだった時期の

雰囲気さえ出せていれば評価される。

「再結成第2弾アルバム」となるとそうはいかない。

もう過去を懐かしむだけじゃダメ。

前に進んでなきゃファンは評価しない。

そう考えたときに、この「キッド・ピストルズ復活第二弾」。


サイコーです!


「だらしない男の密室」

このシリーズ的には王道。


「《革服の男》が多過ぎる」

事件が起こっているのか起こっていないのか・・・

ってトコから捜査していく不思議な展開。

スタートでひねりながら、最後にもう一度ひねる。

さらに要所要所で登場していたモノローグ野郎の正体。

いいカンジに混乱させてくれる。


「三人の災厄の息子の冒険」

山口作品ではよくあるが、キッド・ピストルズシリーズではなかった

「特殊なルール」の下で進むストーリー。

「要するにコイツらはアレなんだろうなぁ」となんとなくは気付くものの

この世界がどういうルールに支配されていて

キッドたちは何をしようとしているのか・・・

そんな謎を抱えてストーリーを追うが

結局は謎なんか存在しない。


・・・ネタバレしないように書くとこんなカンジ。

何を言ってるのかさっぱりわからないと思うけど

実際こうなんだから仕方ない^^;

このハナシを最後に持ってこられると

「次」に対する期待値だけが異常に高まる。


早く「次」出してもらわないと生殺しや・・・








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Last updated  2013.07.24 21:22:32
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