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テーマ:★お菓子★(2784)
カテゴリ:グルメ
今の家(借家)に住んで3年、ご近所さんとはとてもよい関係です。特にお隣さんとは、旅行のお土産のやりとりとか庭の果物のお裾分けとか、この秋にはおいしい柿を文字通り山ほどいただいて、私の毎秋恒例・柿味わいライフが非常に充実したものになりました。
で、お隣さんが旅行の間のペットの世話をお引き受けしました。今回で2回目。具体的にはペットの亀さんの日光浴と餌やり&熱帯魚の餌やりなんだけど、ついでにピアノを好きなだけ弾いてもいいよ!という素晴らしい特典付き。 で、お隣さんが帰宅されて、亀さんも魚ちゃんたちも無事息災を確認。お礼として現金をぜひにもと言っていただいたんだけど、いやいや亀さんかわいくて癒される(ケージの中でのそのそ動いてる姿とか抱き上げると頭と手足をゆっくり動かすところとかほんと和む)し、熱帯魚も餌をやる指をつついてきたりしてかわいいし、しかもピアノ弾き放題というそれだけでご褒美なオプション付き。お礼なんていただけませんよ!と固辞した。 そしたら、現金は受け取れないっていうのなら!と言って、ファーマーズマーケットでゲットしたたくさんの品物を詰めたバスケットをいただいてしまいました。オーガニックの果物、カリフォルニア名物ドライフルーツ、フリーレンジ鶏の卵(ここら辺でも最近卵が品薄で値上がりすごいので貴重品ですよ)に加え、謎の物体が一つ。 半透明な薄茶色の凹凸のある細長い円筒の物体。直径3cm強、長さは30cmほど。うっすらと甘い匂いもする。形と質感はロウソクっぽいけど、それにしては芯が見当たらない。 これ何?ってわざわざお隣さんに聞くのも躊躇われて、しばらくそのままにしてたんだけど、果物と卵を全部おいしくいただいたのを機に、謎の物体にも手をつけてみました。 まあ食べ物なんだろうと思って、とりあえず円筒の先端を輪切りにしてみたら、中心に胡桃が巻き込まれていることが判明。これはやっぱり食べ物だと確信して、切れ端を口に入れてみたら、ういろうを3倍くらい固くしたような食感(やっぱりワックスっぽいとも)の薄甘い皮というか生地に丸ごとの胡桃が包まれている、素朴なお菓子と思われる食べ物だった。 少し正体が見えてきたところで、「胡桃 ロール」で検索してみたら、、、ビンゴ!この謎の物体は、ジョージア(旧グルジア)の伝統的お菓子「チャーチケーラ(churchkhela)」でした! ウィキペディア英語版の説明 ジョージア由来ですが、トルコあたりでも食べられているようですね。胡桃を糸でつなげたものをデンプン入りの液に何回か浸して作るらしい。胡桃だけじゃなく他のナッツを使うこともある模様。甘味は葡萄ジュースでつけるのが伝統的な作り方、らしい。 いやー謎が解決してよかった。安心して食べられます。甘味は薄いけどどっしりしてるのでお腹に溜まる感じ。保存もできるらしいので冷蔵庫に移してちょっとずつ食べようと思います。 それにしても同じ中近東系お菓子の中から、定番のバクラバとかじゃなくこのチャーチケーラを選ぶあたり、うちのお隣さんはマニアックというか通ですね(お隣さんはジョージアやその近隣諸国の出身ではありません)。 あとうちの市のファーマーズマーケットってほんとにいろんなもの売ってるのねー。私自身も最近久しぶりに行ったんだけど、野菜や果物だけじゃなく加工食品のベンダーさんも格段に増えててますます楽しかった! 今回お買い物をしながら話を聞けて楽しかったのは、「Bisou」というアルチザンチョコレート屋さんの、自分で農園から買い付けたカカオ豆をすりつぶしてチョコレート作ってるオーナーさん。 チョコレート作りのプロセス(煎った後に5日間連続で引き臼にかけた豆を使うことで絹のような滑らかさを実現するとか、ココナッツやドラゴンフルーツを原料に使う意図とか)とか、この10年で大幅に勢力地図が変わったカカオ農園とココナツ農園と勃興する小規模チョコレートショップ(とある記事では「beans-to-bars chocolate maker」と表現されてた)の関係とか、ディープなお話を聞けてとても興味深かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.02.17 08:39:22
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