上海起業ストーリー 目指せ！チャイニーズドリーム

　先日、会社の仲間（上海人）が中国の宝くじを買いました。１枚１０元（１４０円くらい）で１等は、天井なし。聞きかじりで詳しくは知らないのですが、当選者がいないと次回に繰り越し、１億元くらいになることもあるとのこと。でも税金が２０％取られるそうです。

　ある仲間が「もし、１００万元当たったら、何買いますか？」という話題を開始。私は、どうせ当たらないんだから、そんなことは考えない方が良いとは思ったものの、ついついその話題に耳が引き寄せられてしまいました。

「車が欲しいなあ～」
「その前に免許取らなきゃ！」
「海外旅行したいなあ～」
「やっぱり、マンションが欲しいなあ～。頭金にして、その後、ローンが払えるかな～」
等々です。

　ちなみに私は、「会社の運営資金にしたい！」っていうのが本音ですが、せっかくの夢のある話の腰を折ってしまいそうなので、ここは聞き手に徹することにしました。
　
　しかし、この話題、今の中国の社会、特に都市部をよく反映している話です。マイカーブーム、マンションブーム、海外旅行ブーム。マンションは、ここ上海では最近ちょっと陰り気味ですが、相変わらず、こんなに誰が買うんだろうと思うくらい、あっちこっちで建設中です。

　マイカーブームもしかり。１０年前の上海で目にするのは、ほとんどタクシーでした。マイカーなんて見ることってほとんどありませんでした。しかしいまやマイカーの方が多いくらいです。


　でもでも、中国はぜっかいです。経済発展の恩恵を受けている人たちは、全体からみるとごくごく一部の人たちでしょう。沿海部と内陸部の経済格差は相変わらず深刻な問題のようです。

　中国の都市部では、月に数万元、中には数十万元の給料をもらっている人もいるようです。でも全体から見ると、ごくごく一部の人たちのみだと思います。
　その一方、時給７元（１００円くらい）で毎日、必死に仕事をしている人達もとっても多いのです。また、働きたくても働けず、失業している人も日本の比ではないくらい、多いと思います。

　この貧富の差は何だろう？あるタクシーの運転手が愚痴ってました。「この国はお金がある人のところにお金が集まるしくみになっている。我々はいくら頑張っても駄目だ！」と。
　ちょっと現実的かつ寂しいコメントでしたが、一理あるなとも思いました。

　チャンスを生かし努力した人、運が良かった人は富を掴み、そうではない人は、生涯？？？厳しいですね！

　
　それから、北京や上海だけ見て、中国を見たと思うのは、大間違いですね。きっと。
　一歩中に入れば、昔ながらの生活をしている人々が多いのです。こういう人々から見たら、「マイカー、マンション、海外旅行？？？何それ？こっちは明日食えるかどうかが問題だ！」と怒られちゃうかもしれません！全く次元の違う話だと思います。

　２００８年に北京オリンピック、２０１０年に上海万博を控え、この先、この国がどのように発展していくのか？日本の東京オリンピック後のようにいくのか？ちょっと日本とは違う発展の仕方をしていくような気もします。何しろ、とてつもなく広大な土地を有し、かつ複雑な国ですから！


　幸いにも私は、上海在住ですので、今後の中国の経済成長を肌で感じていきける境遇にあります。これからの中国がとっても楽しみです。


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