カテゴリ:懐メロ再考
イヤリングを外して 綺麗じゃなくなっても
まだ私のことを 見失ってしまわないでね フリルのシャツを脱いで やせっぽちになっても まだ私のことを 見失ってしまわないでね カーラジオが嵐を告げている 二人は黙りこんでいる 形のないものに誰が 愛なんてつけたのだろう 教えてよ もしも明日私たちが 何もかもを失くして ただの心しか持たないやせた猫になっても もしも明日あなたのため 何の得もなくても 言えるならその時 愛を聞かせて 抱きしめれば二人は なお遠くなるみたい 許しあえば二人は なおわからなくなるみたいだ ガラスならあなたの 手の中で壊れたい ナイフならあなたを 傷つけながら折れてしまいたい 何もかも愛を追い越してく どしゃぶりの一車線の人生 凍えながら二人共が 二人分傷ついている 教えてよ もしも明日私たちが 何もかもを失くして ただの心しか持たないやせた猫になっても もしも明日あなたのため 何の得もなくても 言えるならその時 愛を聞かせて (by 中島みゆき, 1989) ******************** ウチのおかんが中島みゆきが好きで、たまに聞いておりました。子供の頃の自分には歌詞の重たさが全然解りませんでしたね。最近の『空ときみのあいだに』とか『地上の星』なんかも荘厳でいいですけど、やっぱりみゆきといえばボロボロになった失恋歌でしょう。「ただの心しか持たない痩せた猫」とか「どしゃぶりの一車線の人生」とか、どんな人生歩んだらそんなどん詰まりなボキャブラリーが出てくるんでしょう。「形のないものに誰が 愛なんてつけたのだろう」どうしようもない愛憎全開の歌詞ですね。こういう哀しさ全開の歌に浸るのもいいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.20 07:33:42
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