「総合科」新設へ
学校の話ではない。診療科の話である。内科とか、外科ではなく、「総合科」を、厚生労働省が認めるようである。「診療科」の名乗りは、勝手には出来るのであるが、認可対象にすることで、レベルの維持をはかるつもりか。そもそも、患者に、どこが悪いかわかるはずもない。にもかかわらず、いずれかの科を、選択して受診せねばならない。受診された方も、専門的な視点で診断するから、病気の素人である患者が、誤診すると、「わからない」、「ストレスでしょう」、「お年ですな」で、終わってしまう。かくして、患者は漂流するのである。厚生労働省は、開業医を、総合科医として育成しようと考えているようだ。優秀な総合科医が、開業医として定着する事を望む。底辺のレベルを維持している医者は、専門医として、チーム医療の中に取り込めば、底辺の医者、トップの医者、患者の、3者に、望ましい事である。ひいては、医療費抑制にも、貢献するに違いない。