医師不足の根っこ
東京で脳出血を起こした妊婦が病院で死亡したことが、きっかけで、再び、「医師不足」が、議論されるように。不足するようになったのは、厚生省が、「医師は余る」として、養成を絞ったからである。では、需給の読みを誤ったのは、なぜ?国民1人当たりという発想は、なかったであろう。というのも、国際間比較で差がありすぎるからである。根っこにあったのは、「医療法施行規則第19条」にあると思われる。官僚だから、法令遵守は当然の義務である。この規則は、医師数を算定する方法を定めている。そして、驚くなかれ...昭和23年11月に施行されたままだという。つまり、その後の、 ・医療技術の進歩も ・人口構成の変化も ・障害者の増加も ・正常妊娠・分娩率の減少も ・小児患者の増加も全く、見返られてこなかった。施行規則とはいえ、法令の最終責任者は、国会である。すなわち、国会議員一人一人にある。しかし、焦点を当てて、質問を精力的に行ったものはいなかった。結果的には、そういうことであったろう。まずは最優先で、この規則を妥当なものに変えるべきである。結果、医療負担が増えるのは当然である。それは、患者と国が、相応に負担したら良い。心優しい医者は、良い医療行為を行いたいと思っているに違いない。多忙過ぎて、安全な医療行為の継続が難しいとなれば、良心に従って、日本の医療現場を離れてゆくかもしれない。そして、ますます現場は多忙となる。[楽天市場]滋賀県東近江市【ふるさと納税】