「老人必用養草」
江戸時代の庶民向けの健康書は、貝原益軒の養生訓が有名であるが、この「老人必用養草」は、【送料無料】老人必用養草価格:1,575円(税込、送料別)益軒に学んだ香月牛山により、老人と家族に向けて書かれたものである。老人にとっては、健康指南書家族にとっては、介護指南書といった内容である。口語訳だが、原文で、その一部を紹介しよう。かなり読みづらいのは、著者が、不得手なのだろう。・人年老いては、陰血まづかけて 孤陽盛んなるによりて、 おほくは怒りやすく、 ことはりなき事のみをなす。・老後の楽しみおほくは 碁、将棋、双六の類をなして 心気を費やし、おもって脾をやぶり ... 勝負をつのりて怒りを起こす。 是皆老人の保養に損あって益なし。・飲食色欲をつつしみ、怒りをおさえ 眠る事を多くすべからず。・朝夕の食も一度は粥によろしかるべし。 夜食は必粥たるべし。・人、年七十、八十にも至り、 極老せまりてか槁木死灰の ごとくなるときは、 気とぼしくひとり臥事も 堪えがたく寒気などつよき時は、 肉屏とて、わかく肥たる侍婢などを 左右に臥しめて気をたすくべきなり。漢方の処方も記されているが、これは、専門家向けか...