カテゴリ:父の死
父の様子を最初に見に行ったのはダーリンでした。
父に呼ばれた時私は起きていたのですが半分寝かけていて 起き上がろうとしたところダーリンが 「いいよ」と言って隣の部屋に行ったのでした。 そこですぐ父の様子がおかしいと私に伝えに来て 飛び起きた私が救急車を呼ぶように言ったのでした。 ダーリンは突然の事にすごく驚いたようでした。 というのは多分、こういう場面に出くわした事が ないのだと思います。 私は過去にいろいろあって、男より度胸がすわっていると よく言われるような人なので・・・。 この時のダーリンは本当におろおろするばかりでしたが 私がとにかく冷静だったので 救急病院に電話して指示を仰ぐといっていた ダーリンを制して119に電話をさせ 着替えをし荷物をまとめた後外に出て救急車を誘導をし 寝ているモカモカのことを頼んで出て行きました。 ダーリンはほとんど寝ずに連絡を待ってくれていたようです。 病院にいて携帯が使えない私からの連絡を妹に 伝えなくちゃならないと頑張ってくれていたのでしょう。 モカモカを近所のママに連絡して頼んだので 仕事に行っても大丈夫だったのですが 彼の中の責任感のベクトルがこちらに向いて 私が帰るまでなんとかモカモカにご飯をあげたりと すごく奮闘してくれていました。 父が亡くなって一番下の妹が病院から葬儀会社の霊安室にそのま連れて行こうと言った時、 その言葉をさえぎるように「家に連れて帰ります」と 言ってくれました。 短い間でしたが毎週見舞いに行って、一時退院した時や 最期の2ヶ月間を一緒に過ごして ダーリンの中には自分の親に似た感情があったのでは ないかと思います。 私がツワリでどうにもならなかった時、 不器用な手でご飯の支度や下の世話までもしてくれました。 話し好きで同じ事を何度も話す父に根気よく付き合ってくれました。 後半、愚痴をこぼす事もあったけれど そんな顔は見せずに優しく接していました。 私もダーリンといてちょっと変わったようです。 ケンカがなくなり(そんな余裕もなかったのですが) 「優しくなった」と言われました(笑) ダーリンに対する気持ちが尊敬に近いものに 変わったのが自分でもよくわかります。 こんな事で強くなる絆はいらない、そう思ったこともあります。 介護はいつもイヤイヤでした。 でも、父の存在は確かに何かを残しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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