テーマ:介護・看護・喪失(5316)
カテゴリ:父の死
子供には「見える」ってよく言いますよね。
私はこういう話を全く信じないタイプなので こんな話をするのもどうかと思いますが それをたぶん体験したのではと思う事がありました。 父が運ばれていった時、モカモカはもう寝ていたので 起こさずに私だけ行きました。 帰ったのは次の日の昼です。 車でちょうど近くを通っていた妹に 最寄の駅まで迎えにきてもらい帰宅すると モカモカが「ばあば、来てるよ」とか「ばあば、いるね」 と何度も言うので 妹と冗談で「なあに、じいじのお迎えにでも来たの?」と 軽口をたたいていました。 ばあば、つまり私の母はモカモカが生まれる4年前に 亡くなっているので写真でしか知りません。 「ばあば」と口にする事はこちらから言い出さない限り なかったように思います。 父が亡くなった日、病院から電話があったのは10時ごろで 妹が来ていて興奮気味だったモカモカはまだ起きていたので 着替えさせて一緒に連れて行きました。 毛布などを持っていったので家族の控え室で寝かしつけ 父の亡くなった時にバタバタしていたのは 知りませんでした。 家に着くと車から降りる時に起きてしまったのですが あちこちの部屋を覗いては 「ばあば、いないねぇ」「ばあば、ドコ行ったの?」と すごくしつこく私たちに聞くのです。 モカモカにはきっと母が見えていたのですね。 母は最期の最期まで子供の事が気がかりだった様です。 カレンダー、写真立て、ポスター・・・ 色々な物の裏側に 「子供たちをお守りください」と書き残していました。 もしかしたら父の病気が長引いたり悪化すると 私たちが苦労するからと思い 「もういいんじゃない?」と父を連れて行ったのかもしれません。 ファミリー編 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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