今週買ったワラントの経過&本源的価値、時間的価値、ボラティリティに関する考察
今週から始めたワラントの検証です。ワラント取引の終了する金曜23:50時点の数字・NZ$/円 86.53円 1万通貨 23:50のレート:87.53円 スワップポイント累計:約800円 損益:約1万円・NZドルeワラントプット24 権利行使価格:86円 満期日:2007/12/19 3.21円 10,000ワラント 23:50の買気配:2.54円 損益:-6,700円ということで、現在約3千円の含み益となっています。通常、ワラントは時間経過とともに価値が減少していきます。これは、現在の価値=本源的価値+時間的価値というオプションの性質によるものです。現在のNZドルeワラントプット24に関して言えば、価格2.53円のうち、権利行使価格を超える部分 87.53円-86円=1.53円(ただしプットなのでマイナスとなる)が本源的価値。価格2.53円から本源的価値を差し引いた2.53円-(-1.53円)=4.06円が、時間的価値ということになると思います。現在の原資産の価格が権利行使価格に達していない場合は、満期に近づくとともに、権利行使価格達成が難しくなり、時間的価値が減少していくのは想像に難くないでしょう。逆に原資産の価格が権利行使価格に達している場合、これがまだ勉強中で判らないのですが、説明サイトなどによればやはり時間的価値は減少するようなのです。直感的には満期が近づくほど、権利行使価格を維持する可能性が高くなるので時間的価値も増加しそうなんですけどね・・・一方、今回購入したNZドルeワラントプット24、私が購入した火曜日の時点で、原資産価格86.53円、価格3.21円、権利行使価格86円。つまり、本源的価値-0.53円時間的価値が3.74円となり、実は購入時より時間の経過した金曜日時点の方が時間的価値が増えています。何故、このようなことが起こるのか?本当はオプション価格の計算にはブラック・ショールズ・モデルという計算モデルが用いられます。この計算モデルに関しては私も要勉強なので、詳細は説明サイトなどに任せますが、計算の元となる要素として、・現資産価格・満期日までの残存日数・権利行使価格・ボラティリティなどが含まれます。(もちろん他にも色々の要素があり難解)現資産価格、残存日数、権利行使価格などによるオプション価格の変化は上述の本源的価値・時間的価値ということになりますが、今回のように時間が経過したにも関わらず時間的価値が増加した理由にはボラティリティというものが関係していそうです。ボラティリティとは相場の変動率、値動きの荒さを表す数値です。計算期間の取り方などによっても変わるので、具体的な数値は私は把握してませんが、為替関連のニュースなどで流れていますし、実際に相場に向かい合っていると値動きの荒さは実感として判るでしょう。このボラティリティが大きいほど権利行使価格に到達する可能性が高まるため、オプションの価格は上昇します。もちろん、逆に権利行使価格から遠ざかる可能性も高まりますが、例えば権利行使価格から1円外れていて満期日まで残り30日の時、1日の変動幅が1銭しかなければ絶対に権利行使価格には到達しませんが、1日の変動幅が1円ならば半々の確率で権利行使価格に到達できるはずです。ボラティリティの低いときに、満期日までの残存日数の十分に長いオプションを購入して相場を荒れるのを待つという投資手法、特にストラドル・ストラングル(両建てみたいなもの)と併用するのは有効なのではないでしょうか。もちろん、相場の上下と同じで、ボラティリティの上下も読みきれるものでは無いとは思いますが。。。