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♪アトリエえんどうまめ 今季洋の日記。

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2012.03.11
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きのうテレビで、梅原猛氏が、「3.11のあとの哲学」について、話をされているのを、見ました。

(ここから先は、その見たテレビの内容を、記憶で書いて行くので、正確な再現には、なって無いところも、あるかも知れませんが。)

梅原猛氏は、哲学者なわけだけど、彼いわく「日本の哲学者は、哲学者では無くて、西洋哲学研究者」なのだそうです。「だれも、みずからの(新しい)哲学を、打ち出す人などは居ない」、とのことでした。

だけど、3.11を体験して、「ここで自分が言い及んでいて、どうするのだ!」と、自らを奮い立たせて、3.11以後の、日本の哲学を、語り始めた、ということでした。

その、3.11以降の梅原哲学の、根幹をなすのが、「草木国土しっかい成仏」という、仏教の中の言葉だそうで、「しっかい」はおそらく漢字では「悉皆」となるのだと思います。

番組の中では、この言葉は、「草木や、土、(土とはすなわち大地、イコール地球のことも含む)までも、すべての生きている存在の中に、ほとけは宿るのだ。」という意味合いでも、使われていましたし、また、「草や木や土までも、すべてのものは、成仏(この世での存在を終えて、あの世に移行する)のだ。」という意味にも、使われていたように、思います。

それで、梅原猛氏が言わんとしていたことは、今までのような、経済成長を目指し続けていたら、いずれ人類は滅びてしまう。だからこれからは、自然と共生する方向に、大きく変わって行かなくては、いけないんだよ。」ということだったと思います。

そのあと、『近代文明はなぜ限界なのか 人類を救う哲学』稲盛和夫×梅原猛、PHP文庫というのも、出ていることを知りました。そこには、本の帯のところにも、「進歩」から「循環」へ!「欲望」から「利他の心」へ!と、書かれてあります。



占星術のほうでは、このような考え方には、わたしはもう少し前から、触れておりまして、それはたとえば松村先生の『完全マスター西洋占星術』説話社 2004年などは、この自然界との共生というテーマで書かれている本と、言うことができます。

たとえば、この本の「はじめに」P.1のところには、占星術は「長い歴史を持つ哲学でもあるので、」と書かれた後で、「恐らく今後占星術の需要というものは少しずつ拡大していくのではないかと考えています。それは占星術が自然界と人間のかかわりを回復させるために役立つものをたくさん持っていると思うからです。環境と共存するためにはとっても平和的で実用的な道具となるのが占星術なのです。」と、書かれています。



けさは、3.11の日ですが、わたし的には、「きのうまでのたいへんな空気感が、いったいいつまで続くのだろう」と、少し不安になりながら、ゆうべ眠りにつきました。おとといの夜、あまり良く眠れなかったせいもあって、そのぶんゆうべはとても眠たくて、早くからぐっすりと、眠ってしまいました。

きっとそういうことの、影響もあるのでしょうけれど、けさ目覚めた時に、びっくりしました。きのうまでの空気感と、けさは全く違って、透き通って、新しくなっていたからです。それはたとえたら、おおみそかとお正月くらいの、違いがあるように、感じられました。

言葉というのは、扱うのにとても、難しいものでもありますので、このように書いてしまうと、なにかこの震災からの一年の今日が、まるでめでたい日であるかのように、わたしが書いているように、思われる方も居るかもしれませんが、けしてそういうことではありません。

そうではないのです。

けさ、日曜美術館で、舟越保武の再放送を、やっていました。舟越は、70歳を過ぎて、脳梗塞になり、聴き腕である右手が使えなくなってしまいました。彫刻家として、職人のように仕事をし続けることをモットーとしていた人が、その聴き手を奪われるということは、いったいどれほどのことであっただろうかと思うと、とても胸が痛みます。

だけど彼は、そこからたおやかに、復活して行ったのでした。

それは、左手での制作。言葉にしてしまうと、それだけのことなのですが、それ以前の作品と、それ以後の作品を、見比べた時に、伝わって来るものが、あります。それは、言葉には、置き換えられない、とても深くて、とても強くて、とても人間臭いものであるように、わたしには思えました。

このことと、3.11の体験のあとで、自分自身の中で起きている「変化と立て直し」を、重ね合わせて、みたりしていました。

生き方と言いますか、「今までと同じではいられない、けれどまだ、具体的にどうして良いのか分からない。」そういうわたし自身の模索の状況の中で、自分自身の立て直しをして行く時に、「それは、前とそっくり同じになることが、立て直しだと思っていたら、大間違いなのだ。次に移行して、開いて行くこと、それが大切なのではないか。」そう感じられた今日なのです。

そういった意味において、3.11の今日も、新しい一歩を、一歩ずつ踏み出しはじめる日。新しい、お正月なのだと、思いました。





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Last updated  2019.01.16 15:59:54
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