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2014.06.11
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6月7日(土)。神話研究会で「月」を取り上げました。

神話研究会では、今はギリシア神話を対象にしていますが、そこにはほとんど無数と言っていいくらいの「月」の神さまが出てきます。そのほとんどは、ほかの国の神話と違って、すべて女性であると言ってよいのではないかと思いました。


Artemis_of_Ephesus.jpg

(写真はウィキペディアより)



はじめに、ギリシア神話の中で、月の女神を取り上げた時に、大きく分けて二つの性質があることがわかりました。

ひとつは、月に特化した、その特徴を強く持つ女神たち。もうひとつは、女神の持つ特質のひとつに「月」も含まれるパターン。

この前者のほうとしては、セメレー・セレーネー・アルテミス・ヘカテー・ネメシスなど。後者のほうとしての例としては、「月の女神としてのヘラ」や「狂乱のアプロディーテーは月と関連付けられる」と言うことがあげられます。

この二つ以外にも、名前だけが出てくる女神たちを、神話の解説者が「月の異名」と位置づけることも含めますと、ほとんど数限りない月の女神たちを、ギリシャ神話のなかに、認めることができます。



講座の中では、サブテキストとして、『月世界大全 太古の神話から現代の宇宙科学まで』ダイアナ・ブルートン著、青土社、1996年を使わせていただきました。

この本の中には、「月への信仰、月の神話、伝説は、どんな伝承の物語よりも古いものだ。太陽は恒久なるものを表すが、月は変化と変容、生命の神秘を表すものである。(P.84)」と、あります。

これを日本に置き換えた時、思い出されるのが「かぐやひめ」の「竹取物語」ですが、このおはなしも、古代母系制度から、文字を持つ父権制度への時代の推移が、大きくあったことを、背景にして考え直してみると、とても興味深いおはなしのようにも、思えてきます。

洋の東西をとわず、父権制度の前には、古代母系制度があったことは、神話の研究者たちが皆口をそろえて認めていることが、わかりました。(『世界の神話をどう読むか』大林太良+吉田敦彦 青土社 1998年)



この神話研究会では、私以外の三名の女性が、青い服を着て着た日でした。始まりの時に、それがとても印象的だったので、「なんで~」みたいになって、「ほんとだ、みんな青い」とびっくりしていたのですが。

研究会が終わってから、「遠藤さんが取り上げた、聖母マリアの衣の色の青ですね~。」と、内山さんが気が付いてくださって、みんなで「あぁ、なるほど!」となりました。

なんといっても彼女の名はラテン語の海、メアから来ているのだから。そういえば確かに、彼女は海と空を表す青い衣をまとっている。(サブテキストのP.93)」(※ここでいう彼女とは聖母マリアのこと。)

私はこの日、赤い服を着てて。だけど、厳密には、聖母マリアは、赤い服の上から青い衣をまとった姿で描かれることが多いので、その配色だったのでしょうか?



エジプトの女神イシスも、月の女神・海の女神とされていて、西暦2000年代は、女神再来の時といわれています。

女神再来の時というのは、古代母系社会の次に到来した、父権制の時代。それに終わりが来ていて、その次の時代に入ってきているということなのだと思います。

サブテキストにも次のような言葉が記されています。

「我々は月の女神の信仰は、はるか過去のものだと思いやすいが、しかし現在、「女神運動」は盛んになってきている。工業化社会が我々の住む、この惑星をまさに破壊しようとしているその一方で、人々は「万物はつながりあっている」という古代の知恵の回復に向かっているのだ。(P.102)」



最後に、この神話研究会の朝に、私が見つけたネットニュースを、お知らせしたいと思います。それは《こちら》のブログに、リンクしてあります。

それによりますと、月は約45億年前に、誕生初期の地球と「テイア」と呼ばれる惑星帯の衝突によってできあがったものであるらしいです。



占星術とギリシャ神話のお絵描き講座を続けています。
1名さま枠分、初回体験モニターでの参加や、単発でのご参加募集をしています。

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☆くわしいことは《どうぞこちら》をご覧ください。

☆《こちらのブログ》に、今までのこちらの講座記録などが、アップしてあります。





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Last updated  2018.08.05 15:56:33
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