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♪アトリエえんどうまめ 今季洋の日記。

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2014.08.12
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8月9日(土)、星と神話のお絵描き講座で、アレースを取り上げました。



アレースは、占星術の惑星の火星に対応されているギリシアの神格です。同一の神格が、ローマでは、マールスと言う名前で呼ばれています。

いろいろと調べてみると、このギリシアのアレースは、最悪の嫌われ者であるのに対して、ローマのマールスは英雄として尊敬されている神格であることがわかりました。

これだけ、ギリシアとローマでの評価が正反対になる神格は、今までになかったように思ったので、ギリシアとローマの歴史的背景を調べてみました。

すると、もともと紀元前のかなり古い時代からギリシアは栄えていたわけですが、ローマは途中から、周辺諸国と闘ったりしながら、どんどんと大きくなって行き、最終的にはギリシアはローマに負けてしまったことがわかりました。

なので、戦の神は、ローマでは英雄、ギリシアでは嫌われ者の神格となったわけなのですね。



アレースは、彼が主人公の神話は無く、たとえば、アプロディーテーなどのおはなしの中に、その情夫として登場したりします。

テキストに使っている、ロバート・グレイヴズのギリシア神話の中には、たとえばオリオーンは「男の神々の中で一二を争う美しい神で」というような表現も出てくるのですが、アレースに関しては、「すらっとした、足の長い」という表現になっています。

「ボルゲーゼのマルス」で検索していただくと、石膏像のマルス像が出てくると思います。美大受験の時など、この石膏像のデッサンもたくさんしました。

「ボルゲーゼ」というのはローマの美術館だそうなので、それもあってか、このマルス像はたくましくて美しい姿をしています。



この研究会の、参加者の方が描かれた絵のほうからは、深いところから、たくさんの情報があふれだすように、なりました。この状態が講座の中でできて行くには、少し時間がかかることも、多いです。なので、継続講座である長所は、こういうところにあると、思います。

描かれたご本人も気が付かない、読み解くわたしも気が付かなかったことが、絵の中からあふれ出してきます。

それは、(なかなか言葉にするのは、難しいのですが)、やはり、ネイタルチャートの10天体を、統合して行く道すじが、あらわれてくる、ということができるのではないか、と思いました。

毎回、それだけがっつりとした手ごたえのある絵が出てくるとは限らないのですが、続き絵の紙芝居のように、変化しながら現われてくる大切なものが見えるようになってくると、それは、もちろん、絵の中だけの変化であるわけでは無くて、その人や、その人の人生の変化であることが、わかります。

おおきく、本質から、くるりと変化した時は、誰よりもご本人がその変化を感じられています。そのような場に立ち会わせていただいた時は、ほんとうに、お絵描き講座をやっていてよかった!と、心から思う瞬間です。



次回、9月の星と神話のお絵描き講座のご案内は、どうぞ《 こちら 》をご覧ください。





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Last updated  2018.08.04 16:21:33
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