momi051の野球日記

[台湾棒球] カテゴリの記事

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  べにざる君、復帰

  旧暦の新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。今日は例の事件の続きをまた書こうと思ってたけど、新年早々そんな話題なのも何ですので明るめの話題で。一昨日の話題になりますが、張家浩選手が職棒界に戻ることになったそうです。→[記事]中華職棒／張家浩加盟熊隊　工會居中牽線再回鍋職棒(NOWNews)(big5)(2/12)→[記事]中職／張家浩 披熊12號戰袍(聯合新聞網)(big5)(2/13)熊も今回の事件で野手が内野ばかり4人抜けましたんで、補充要員として採用されたんだって。牛をやめてから台中市チームに入っていた張家浩選手。アジア選手権代表に選ばれて札幌にもやって来ました。札幌でも当然大活躍…だったかどうかあんまり覚えてないのでメモを見返えすと、あんまり打ってなかった。でも三塁と一塁の守備につき、あちこち守れるぶりは健在であることが垣間見えました。もちろんカッコ良さも健在。熊でポジションを掴んで活躍すれば、また人気出るんじゃないでしょうか。(いつの間にかもう33歳なんだな～)牛を自分から辞めたのは1年ちょっと前でしたっけ、2シーズンぶりに職棒界へ復帰。熊でも背番号は12番だそうで。(アジアシリーズの頃に持っていたカメラだと私の腕ではこの程度が精一杯)他に熊は象の代訓明けの曾保羅投手と、台北市チームの羅少鈞選手を獲得とのこと。羅少鈞選手は2001-2002年にTMLの勇士にいたということなので、渡辺久信さんとちょっとだけ一緒だった時期があるらしい。2002年以来だから、リーグは違うけど実に8シーズンぶりにプロ球界に復帰。これまたすごいね～。日本では聞いたことない。こういう選手も珍しいのでは。

  2010年02月14日

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• 日本でも記事いろいろで

  例の件はまた日本でもずいぶんたくさん報道されていますねぇ。検索してみると、また今回もお昼のフツーのテレビニュースでも報道されてたんだって。動画も見られます。→[動画]台湾プロ野球八百長事件　黒幕は県議会議長、政界にも衝撃　WBCなどでも八百長かと報道(FNN)これは野球のニュースというよりも政治家が黒幕だったってことが主眼で、「政界にも衝撃」という内容。この内容ならスポーツニュースより、お昼のニュースのほうがふさわしいか。でも確かこの台南縣議長の呉健保という人は、前の鯨の事件のときも捕まっていませんでしたっけ。棒球Wikiやこの記事を見ると、2008年の8月に起訴されてて懲役6年求刑されてます。まだ公判中なのかな。この当時もすでに台南縣議長。なのにそのときは特に処分がなくて、今回は「政界にも衝撃」で「党から除籍処分」なんですか？ 前回とは何が違うんだろう。不思議。日本での報道内容は、起訴当日は中込伸監督と張誌家投手が起訴されたことが中心でしたが、翌日以降は起訴状の中に郭李建夫さんの名前が出ていた件と、北京五輪とＷＢＣで中国に連敗したことに疑いの目を向ける内容の2本が中心という感じになってます。→[記事]北京五輪とＷＢＣで台湾代表が八百長か(スポーツ報知)→[記事]元阪神郭李も台湾八百長事件に関与か(日刊スポーツ)ただ、中込監督と張投手が起訴されたのは事実だからともかく、これの2件は別に何かはっきりした証拠が出たわけでも何でもないのに、ちょっと先走りすぎでは。郭李さんの報道もそうだけど、「八百長か？」みたいに末尾が疑問形になっていても、読んだ人の印象としては五分五分か、これは確実にやってるな、って思ってしまう人が多そうだし。国内プロ野球でこれだけ毎度毎度事件が起これば中華隊でも？となるのは当然と言えば当然ではあるのだけど。北京五輪のときは、負けた直後に富邦銀行の偉い人でしたっけ、中国に負けたのは八百長ではないかと発言して物議を醸したこともありました。確かに火のないところに煙は、と考えれば軽く扱うことはできないのかも知れません。でも、じゃあ誰が怪しいっていうのだろうか。きっとタイブレークになった12回裏に5失点した陽建福投手が真っ先に怪しいって言われそうだけど、彼は同点の延長10回から投げて、10回も、タイブレークに入った11回もゼロに抑えてる。わざと負けるならもっと簡単に、そして自然に負けられたはず。最後の場面でサヨナラとなる悪送球をした張建銘選手も当時はかなり吊し上げられたらしいけど、9回表にあと1人で負けというところで同点二塁打して延長に持ち込んだのは他ならぬ張建銘選手。わざと負けに行った人が、起死回生の同点打なんて打つんだろうか。他に、失点した投手とか、守備でマズいプレーをしたりで思い付くのはアメリカに行っちゃった選手ばかりだし。万が一、本当に作為的なことならややこしいことになりそうですが…。それから賭博グループが出国していたという材料が出た北京五輪はまだしも、ＷＢＣに至っては今のところ何も新しい材料はないのに、中国に負けたってだけで怪しい扱いしているだけでしょう、これは。でも。繰り返しになりますが、これだけ国内で何度も繰り返されていると、国際大会で八百長していたとしても「やっぱりね」みたいに思ってるかたも多そう。日本でこれだけ報道されてんだから、英語圏でもニュースになるのでしょう(←さっき見てみた限りでは、台湾の新聞の英語版ニュースしか見つからなかったけど)。それにオリンピックで八百長だなんてことになると、野球界にとどまらないスキャンダルとされるかも。シロでも、こういうイメージがつくこと自体がマイナス。こうして記事で出てしまった時点で、中華隊そのものへの信頼も大きく損なわれたも同然でしょう。秋の洲際盃の開催にも影響するかも知れないし、今後の国際大会でどんな成績を挙げても「どうせ八百長でしょ」とか言われそう。そして今後、捜査が進んで何の証拠も出なかったとしても、いわゆる「悪魔の証明」みたいなもので、八百長がなかったことの証明にはならない。信頼回復には、問題を根本から絶つための相当な努力をして、内外に示すしかないのでは。

  2010年02月12日

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  やっぱり契約解除

  不起訴処分になってから1日も経たないうちに素早い動きで、謝佳賢選手はやっぱり契約解除でした。[記事]興農牛：謝佳賢接受不當利益 開除(聯合新聞網)(big5)[記事]職棒渉賭／興農聲明：解約謝佳賢　喝花酒及收受不明物品(NOWNews)(big5)牛隊の声明によると、昨日発行された不起訴処分書に、謝佳賢選手と賭博集団の組頭が関係密接であり、再三に渡って酒宴し、不明物品の収受を行っていたと書かれているために契約の解除を決めた、とのこと。他の3チームも獲得の意思なしということで、TMLを、そして蛇隊を支えた選手がまた1人、中華職棒から去ることになりました。謝佳賢選手については、こういう話とか、→[記事]老婆記帳鉅細靡遺謝佳賢有利(聯合新聞網)(big5)(2009/10/28)(奥様はお金の出入りを全て家計簿に詳細に記録していて、検察の人員が家宅捜索のときにこれを見つけて「貴方は良い奥さんを持った。この帳簿の存在はあなたに有利になるでしょう」と)こういう話とか、→[記事]假球風暴友人相信球員(自由時報)(big5)(2009/10/28)(金剛時代に一緒にプレーしていて兄弟のような付き合いだったという許銘傑投手が「我百分之百相信謝佳賢」)がありましたので、事件発覚初期に名前が取り沙汰された「大物」の中ではいちばん心配してなかったのですけども。でも現在はこういう時期、球団としては「高道徳標準」が求められるので今まで以上に厳格にせざるをえない、「灰色」の選手を雇うわけには行かないというのも仕方ないか。牛隊だって、戦力を失うわけだから痛いだろうし。ただ、不起訴処分書にそう書いてあるから契約解除だということだけど、その賭博集団の人の供述は必ずしも100%真実とは限らないかも知れない。それに対して改めて弁明の機会などは与えられないんだろうか。(あの内容が全てそのまま真実として世間に認識されるのは、あまりにご本人にとって不名誉では…)私が定期購読している雑誌の「職業棒球」。毎月白いビニールの封筒に入って送られて来ます。最近は住所名前が書かれたシールが貼ってあるだけなんですが、定期購読を始めた最初の1冊目だけは切手も貼ってありました。その切手、謝佳賢選手の切手でした。去年も連盟通算90000本目の記念すべき安打を放ち、両連盟通算1000本安打、両連盟通算200号本塁打も打ちました。1998年から12年連続2ケタ本塁打は史上初。まだまだ働けたのに残念。この先、中華職棒でプレーすることはできそうもありませんが、海外も含めて野球をする機会が絶たれたわけではないはず。不起訴なので指導者になることもできるんですよね。そのあたりはまだ光明でしょうか。

  2010年02月11日

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• 不起訴にはなったけど

  一昨日の日記では12日に出るらしいと書いた、例の事件の起訴状。今日、出たそうです。身構えてなかったのでニュース一覧を見てびっくり。で、どの選手が起訴、起訴猶予、不起訴かはこの記事↓に。→[記事]職棒渉賭／職棒44人渉案　廖于誠緩起訴4年160小時勞務(NOWNews)(big5)全部書いてると長いんでかいつまんで書くと。去年、職棒の現場にいて起訴になったのは、中込伸監督、陳致遠選手、張誌家投手の3人だけ。40人以上の選手に嫌疑がかかったけど、認罪した選手はみんな不起訴か起訴猶予。起訴されたのは否認している人たちということらしい。「否認組」でも曹錦輝投手や謝佳賢選手、曾嘉敏投手、買嘉瑞投手は不起訴とのこと。台湾の法律は良くわかりませんけど、張誌家投手はオカネ払って拘束を逃れている状態なのに否認している以上、こうなるのは仕方なく、ご本人も覚悟の上じゃないかとも思いますが、「交保」にもなってなかった陳致遠選手が起訴っていうのは驚きだし、影響重大。起訴されたので象は解雇決定で、ご本人は非常に怒っているそうですが、でもどうにもなりそうもないですねぇ。去年の台湾シリーズを思い出すと、残念としか言いようがない。●謝佳賢選手は不起訴、ですが今回、いちばん気になっていたのは謝佳賢選手。「証拠不足」で不起訴になったので、職棒界に留まれる道が残りました。とりあえずのところは実に喜ばしい！と言いたいところですが。こちらの記事に、「不起訴処分書」の全文(の後半)が載ってます。[記事]曹錦輝、謝佳賢不起訴處分書全文／（二）(NOWNews)(big5)難しくて意味をとるのに精一杯なので訳しませんが(←訳したくない)、ん～、何だか生々しいですねぇ。何と言うか、知らないほうが良かったというか。曹錦輝投手は独身だからまだしも、謝佳賢選手は確か奥さんも娘さんもいるわけで。このへんの話は以前から記事では「とある情報によれば」みたいな形では言われていたことではあるけれど、今回は公式な文書なわけですよねぇ。しかもやたら具体的だし。八百長を仕切っていた人が供述したことだから、必ずしも100%本当とはまだ言えないのかも知れないけど。そして、それ以上に何だそりゃなのは、「不起訴処分書」に李明進投手の名前まで出ちゃってること。そんなまた唐突に、ってのもあるけど、名前出す必要あるの、これ？ある意味、とばっちり？まぁ捜査は全部終了ってことで、今後この件で直接に警察からってことはなさそうな感じだけど、暴龍時代のこととはいえ、いま所属しているチームから呼び出されて処分されたりとかはあるんですかねぇ。で、謝佳賢選手も、[記事]職棒渉賭／興農不跟謝佳賢續約　與不法集團接觸密切(NOWNews)(big5)という記事のタイトルにもあるように、不起訴になったところで結局はあんまり喜ばしくない結果になりそうな気配。改めて覚悟しておかないといけない感じです。

  2010年02月10日

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• 「許」→「銘傑」？

  リンゴ新聞では旅日球星キャンプ訪問をしているようで、一昨日から日替わりで選手が1人ずつ特集されております。一昨日が陳偉殷投手(←ご結婚されていたそうで)、昨日が王溢正投手と来て、今日が許銘傑投手でした。取材班の人たちも沖縄から南郷に移動して来たのかな。記事の内容はいろいろ盛り沢山ですが、その中の1つの記事から話題2つで。→[記事]旅日11年 許銘傑老兵搶先發(蘋果日報)(big5)1つ目。もうすぐＦＡ権？一軍登録期間が今シーズン中に満9年となる可能性があり、その場合は外国人選手枠の制限を受けなくなるので登板機会が増加するかもしれない。あ～、許投手ももう11年目ですからね～。前に帰化を考えているって記事もあったけど、それをせずとも外国人枠外になれる日も近いってか。記事では9年って書いてあるけど、外国人枠から外れるのって一軍登録8年ですよね。じゃあ今年どれくらい一軍にいればFA資格Getなのかを調べてみると。去年の名鑑のＦＡ資格計算用の１軍登録日数と、昨年の登録・抹消状況を照らし合わせても、現時点ではまだ満7年にもなってなさそう。6年と90日くらいかな。なので今年もしフルに一軍にいられたとしても、FA資格を得るのはまだ無理っぽい(←合ってるかな？)。どうもFA期間がさらに短縮される可能性もあるみたいなので可能性はないこともないですけども。まぁそもそも西武の外国人選手の数からして、今年もあんまり外国人枠の影響は受けないっぽいですし、仮に新しい外人さんが増えたとしても枠に阻まれないくらいの活躍をすればいいだけですから。●登録名変更？2つ目。これまでずっと「許」としていた登録名を今年は「銘傑」に変えてみたいという。「ちょっと変えてみて良くなるかどうか見てみたいんだけど、球団と相談しないとね」。え～、もうずっと「許」で慣れてちゃってるし、個人的にはどうも名前だけの登録名って若干のなれなれしい感が…(←あくまで私は、ですよ)。まぁどれくらい本気で変更しようとしてるのかわからないけど、それで気持ちが一新されて、許投手が大事にしているという運気が良くなるのなら結構なことです。でも本当にそうなったら、ニュース記事は見つけやすくなりそうだ。台湾の記事なら、台湾のgoogleニュースで「許銘傑」で探せば必ず出てくるんですが、日本の新聞記事って、「許」としか書いてくれない場合も多いんで、その場合だと「許銘傑」で検索しても出てこない。だからって「許」で検索すると、関係ない記事ばっかり引っかかるし(「西武、終盤に逆転を許す」とか)。登録名「銘傑」になれば、そういう面倒なことも減りそうだ。

  2010年02月09日

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• 運命は12日らしい

  今日もまた牛さんチームの話で行きます。(新暦の)年末あたりからずっと気になっていた牛の選手：葉君璋選手、張耿豪投手、謝佳賢選手。この3選手の話題で。葉君璋選手はようやく象と契約できまして、すでに黄色いユニフォームを来てキャンプにも合流しているそうで。結局、あのゴタゴタは一体何だったんだろうか。何だか良くわからないけど干されてた楊松弦選手みたいなもの？ しかも牛隊はこの件で罰金払わされる、みたいなこと書いてあります。法律って難しい。→[記事]〈CPBL〉勞工局開[金則]　重罰牛隊150萬(yam天空)(big5)張耿豪投手は4日に結論を引き出すみたいな記事がありましたが、結局何もないまま。どうなったんだろう？ お世話になっている横尾弘一さんが、もし日本でプレーする場合の張投手の所属先を探しているそうですけども、そちらの進捗具合もどうなんでしょうね。で、謝佳賢選手。ずーっと音沙汰がなかったけど、昨日今日で少し記事が。現在、キャンプには合流せずに自主訓練中なんだそうで。→[記事]中職／謝佳賢職棒生涯 看各隊態度(聯合新聞網)(big5)(2/7)牛隊は現在まだ謝佳賢への措置は確定させていないんだって。ただし、起訴となれば確実に解約。もし起訴されないとなると、難しい判断になるとのこと。というのは曹錦輝投手は謝佳賢選手と同じく、事件の初期の頃に1回だけ取調べに呼ばれて、その後は特に表立っては何もない。外界の推測では、事件に関与していた可能性は低下していると。でも曹錦輝投手は「高度道徳基準」に照らして象を解約になってる。記事では張誌家投手も並列して書いてありますが、張投手はオカネ払って交保というモノ(日本でいうところの保釈らしい)になっているからちょっと事情が違う。でも否認したままの状態ながら解約になっているという点では同じ。なのに謝佳賢選手だけ、仮に不起訴になったとしてもそのまま雇用して良いものかどうか？ 他3チームとの協議および社会観を考慮しなければならない、ということなんだそうです。なので国内で職棒選手生活を継続するには、少なくとも起訴されないことが条件ということらしい。で、起訴されるのか決まるのは、旧暦の年末も押し迫った12日なんだって。いよいよ捜査も大詰め段階に入っているそうです。→[記事]職棒渉賭／全案將在9日偵結　曹錦輝陳致遠的清白將掲曉(NOWNews)(big5)去年の暴龍のときの例に照らすと、認罪して不法所得を返上した選手はおそらく起訴猶予や不起訴になって40-200時間の労働服務で済むだろうと。しかし、取調べは受けたものの容疑を否認している選手は起訴されるかも。その対象は曹錦輝、謝佳賢、曾嘉敏、買嘉瑞、張誌家、陳致遠の6選手とか。ん～12日ですかぁ、この日に選手の運命が大きく動く。また気になって仕事が手につかなそうだ。

  2010年02月08日

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• アンダースロー姜建銘

  最近、牛さんチームの話題を書くことが多い気がします。今のところ日本人選手がいるのは牛さんだけだし、台湾人選手でも日本経験のある選手が牛にはずいぶん多くなりました。[記事]中華職棒／姜建銘將變成渡邊俊銘！　改練下勾再出發(NOWNews)(big5)(1/31)少し前のものですが、これは元日本組の１人、姜建銘投手の記事。2008年のドラフト会議で最後に牛に指名された姜建銘は去年一年中ケガに苦しみ、一軍出場は9試合のみ。2ヶ月休んだ後、9月にようやく二軍で復帰した。投球時の痛みを軽減するために去年の秋にはサイドスローにしていたが、今年の春季キャンプでは投手出身の徐生明監督の調整の下でアンダースローに変更。調整状態は良好だ。副代表の劉志昇曰く、彼は以前にもアンダースローを試したことがあったが今回は正式な転向で、すでに大きく進歩している。投げ始めて自信もついてきて、体重移動の感覚も良い。球速や伸びはまだだが、さらに良くなるだろう。今年のアンダースローは廖于誠が欠けるが、姜建銘が加わる。巨人時代のフォーム改造の影響でか、解雇になってからフォームにはかなり苦しんでいたという姜投手。去年は5月まではそれなりに投げてましたけども、6月に入って肩痛でリタイヤ、9試合出場に終わりました。で、秋には横投げになってましたが今度はさらにアンダースローに、という記事。しかし「渡邊俊銘」って。台湾でもアンダースローの代名詞ですねぇ。最近は本家・渡辺俊介投手もサイドスローで投げることもあるらしいですけども(←あんまりプロ野球見ていないから良く知らない)[記事]犧牲球速回投手丘 姜建銘改側投(蘋果日報)(big5)(2009/9/18)こちらは去年の9月の記事。このときの写真だと、まだサイドスロー。上投げの頃の写真も並べてあります。[記事]沒阿カイ 來看阿猴 牛投進牛棚 姜建銘低肩側投就位(蘋果日報)(big5)(2009/9/18)そしてこちらの記事は1月20日のもの。さらに腕が下がり、肩より下から腕が出ています。渡辺俊介投手や廖于誠投手みたいな地を這うような感じではないけど、これだとアンダースローの領域でしょうか。去年の夏くらいでしたか、雑誌・「職業棒球」の質問コーナーで姜投手の状態に関する話題が出たとき、当時は球団代表だった劉志昇さんが「長い目で見ている。彼には2年間はチャンスを与える」って答えてました。今年はその2年間の2年目。裏返せば、今年に結果が出ないとマズそう、まさに勝負の年。新たなフォームで頑張っていただきたいものです。

  2010年02月05日

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• 4-3-2 → 4-4-2

  高津臣吾投手は予定どおり1日に台湾に到着、2日に入団会見を行ったそうです。球団としては高津投手と一緒に会見させたかったという張耿豪投手(←高津投手より年齢が2回り近く下)は例の大学の「彈性修讀」の件でまだ入団合意に至らず。牛に入るかどうかは4日に決定するとか。どういう結論になるのでしょうか。さて、高津投手は日本では日本人枠だったけど、台湾ではガイジンさん。外国人枠の中でプレーしなければなりません。1日に職棒聯盟では代表会議が開催され、今年の外国人選手枠が決定したそうです。→[記事]中華職棒／象熊洋將條款　註冊與登録4人、同時上場2人(NOWNews)(big5)(2/1)→[記事]中職洋將登録 擴大到4人(聯合新聞網;中央社)(big5)(2/1)去年は「4-3-2」でした。支配下4人、一軍登録3人、同時出場2人という意味。これが「4-4-2」に、今年はなるんだって。支配下4人、一軍登録4人、同時出場2人。増枠を提案したのは象隊で、それを他3チームが了承したのだとか。象は去年だと小林亮寛と麦克投手の2人の先発投手をかわりばんこに二軍に落としながら入れ替えて使ってたけど、今年はずーっと一軍に置いておけるというわけ。増枠の狙いは記事のタイトルにもなってるように、例の事件のために本土戦力が大きく毀損して外国人頼みの比重が増したチームを救済するため、ってことなんだそうです。同時に、外国人を含めた一軍登録選手枠が28人から25人に減らされることも決定とのこと。去年の一軍枠は、全体28人－外国人3人＝台湾人25人。それが今年だと、全体25人－外国人4人＝台湾人21人。去年なら一軍に入れた本土選手が4人、今年は入れない。これも、本土戦力にダメージを受けたチームが戦えるようにするため、なのでしょう。●去年は思い出してみると去年の今ごろは、年間の試合数を増やすことが決まり、確か一軍選手枠の人数も拡大になったんじゃなかったでしたっけ。それは鯨と暴龍がなくなって他4チームの選手が増えたので、なるべく多くの選手に活躍の場を、っていう意義もあったかと思います。いい選手でもプロの世界にの残れなかったかたもたくさんいたし、それだけ選手があふれてました。それが今年は逆で、なるべく選手が少なくても大丈夫なように、っていう措置が取られる。たった１年で、またずいぶんと状況が悪くなってしまったものです。

  2010年02月03日

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• 兄弟対決

  今年の職棒界の日本的興味の一つは、「日本の林岳平」こと高津臣吾投手の牛入り。日本で売られている本など見ても、林岳平投手と高津投手が似ているというのは何度か見たことあります。でもそれは日本で勝手に言ってるだけで、当のご本人がそう思ってるかどうかは定かではない。が、どうもこの記事によると、林岳平投手ご本人や周囲も似てることを自覚してるみたい。[記事]用生命投球 大餅再5年就退休(自由時報)(big5)顔が似ている41歳の高津臣吾がもうすぐ台湾へやって来るが、「大餅」林岳平は昨日、28歳の誕生日を迎えたばかりだ。しかし彼はすでにプロ選手生命の半分を過ぎた、自分に与えられた時間はあと5年間、生命の中の輝ける10年間を獅隊に捧げたいと語るのだった。(略)もし救援王・高津臣吾との対決が叶えば、きっと話題になるだろう。友人の捕手・[シ余]壯勳が傍らで曰く、「そうだ、兄弟(顔が似ている)対決」。林岳平曰く、「高津は観察したい対象。彼はスピードは速くないし、サイドスロー。しかしボールの角度はえげつない。勉強させてもらいます」というわけで、ご本人も知ってるみたい。そらそうか。逆に、高津投手のほうは林岳平投手のことを知っているのか、っていうのもちょっと気にならないこともない。知らないかな？記事中、お二人が対決すれば話題になるだろうっていう部分は二人とも抑え投手だから…と思ったら、林岳平投手は今年は救援か先発か決まってなくて、今のところ先発で調整しているんだって。高津投手は抑えって決まってるみたいだし、とすると直接に投げ合うっていう場面は余計にあまりない、かな。しかし、林岳平投手の中では選手を続けるのはあと5年って決めてるんですねぇ。そんなぁ、って思うけど、大病をしてマウンドに立ってるだけである意味、奇跡みたいなもんですからねぇ。発言も重く感じます。

  2010年01月29日

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• 荘勝雄さん中国へ

  莊勝雄さんが、中国の江蘇希望之星(江蘇ホープスターズ)の投手コーチになるそうで。去年の年末あたりから、莊さんが江蘇隊の監督になるかもっていう記事は出てましたけど、今回は「確定」と書いてあります。職責は監督じゃなくて投手コーチ。→[記事]網羅台籍教練中國棒界掀「台」風(連合新聞網)(big5)記事によると、江蘇隊としては監督になって欲しかったみたいですが、交渉の結果、監督は中国のかたが就任され、莊さんは投手の指導に専念することになったとか。莊さんって千葉ロッテの投手コーチは去年までで終わりになって、確か今年は千葉ロッテのフロント入りするって話じゃなかったでしたっけ。千葉ロッテから派遣されるって形なんでしょうか。千葉ロッテと江蘇隊は提携していて、毎年千葉ロッテから何人か日本人のかたが指導に行っていたそうです(←莊さんも帰化してるから今は日本人)。ま、莊さんが中国から請われているというのは前にも記事になっていたことですし、とうとう決まったんですね、って感じですが、こちらの記事を見ると江蘇隊は同時に2人の台湾人コーチを招聘しようとしているそうで。→[記事]江蘇隊哈台組MIT夢幻教練團(連合新聞網)(big5)で、打撃コーチは呂明賜さん、守備コーチは呉復連さんになるかも知れないんだって。うははは、すごいな～。莊さん含めて超ゴージャスメンバーじゃないですか。これで投手コーチが莊さんじゃなくて郭泰源さんだったりすると、一時期の台湾代表チームの監督コーチ陣がそっくりそのまま中国へ行った、みたいな感じになるところでした。本当に実現するとすれば興味深いですが、何だかちょっと恐ろしい気も。中国の野球は良く知りませんが、去年、札幌のアジア選手権で日本と台湾の試合を見に行ったときのこと。趙士強さんや林華韋さんのような大御所クラスのかたがフツーに一般のお客さんと混じって三塁側スタンドに座っていて、すごい光景だな～って思ったものですが、その中に中国チームのユニフォームを着たコーチらしきオジサンもいて、林華韋さんと親しげにお話し中。やっぱり中国語を話す者同士、中国人指導者のかたも林華韋さんたちとつながりがあるんだな～、なんて思ってたら、良く見るとそれは天津のコーチを務めていた江泰權さんでした。ちゃんちゃん。今年はアジア大会があります。莊さんたちが11月までずっと大陸にいるのかわからないけど、札幌での光景と同じように、広州で葉志仙さん郭泰源さんが、莊さんをはじめ大陸に指導しに行っている方々と再会、なんていう場面もあるのかも。

  2010年01月26日

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• 高いドジャース

  ドジャースが3月13,14日に来台して天母球場と澄清湖球場で1試合ずつ試合することが決まり、会見も行なわれたそうで。→[記事]道奇・開始！This is the beginning！(中華棒協)(big5)ドジャースを台湾を呼んだのは悍創運動行銷公司という会社らしいですが、張耿豪投手と興農牛との間に入って交渉しているというマネージメント会社も悍創運動行銷公司で、同じ会社なんですねぇ。で、この記事。[記事]道奇來台／沒賠就不錯 只[目分]拉回球迷的心(聯合新聞網)(2010/1/16)(big5)今回のドジャースの来台の費用は、1億3000萬元もかかるんだって。日本円にして約4億円。1億3000萬元って高いんだか安いんだか良くわかりませんが(←たぶん高いんだろうけど)、海外のチームを呼んだときの記事をメモしておいたものと比較すると。2600萬元：1993年、ドジャースを招待したとき4000萬元：2003年、福岡ダイエーホークスを招待したとき1000萬元：2004年、三星ライオンズを招待したとき1000萬元：2008年、読売ジャイアンツ二軍を招待したとき13000萬元：2010年、ドジャースを招待したときというわけで、やっぱり野球では歴代でも破格の高さ。前回のドジャースの来台と比べても、今回は5倍！17年も経ってますから物価や選手の給料も上がったのでしょうが、そこまで上がりましたっけ。(去年、NBAが台北に来てオープン戦したときも1億3000萬元くらいかかったそうです)何でそんなにかかるのかというと内訳は、・出場費で6400萬元(200万米ドル)・飛行機代で2100萬元・ホテル代で1500萬元・他に保険・グッズ権利金などを合わせると13000萬元だって。たった2試合して帰るだけなのに出場費200万米ドル。裏方さんとかも含めて大勢来るそうだから1人当たりで割れば桁が2つ3つ落ちますが、それでもやっぱりずいぶんと高額。台湾で2試合やるだけなのに4億円なんだから、試合数の多い「日米野球」とかだともっとたくさんオカネが動いてるんだろうな～。

  2010年01月22日

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• すれ違いアジアシリーズ

  19日に行なわれたNPBの実行委員会。まだ今年のアジアシリーズの開催を探っているそうで。→[記事]ＮＰＢ：７月２６日に野球のプロ・大学の壮行試合開催(毎日新聞)「今年は台湾で開催される予定の「アジアシリーズ」の日程に関しては、１１月１３～１４日を中心に調整するよう大会運営委員会に提案することも確認した」とあります。10月21～31日：インターコンチネンタルカップ10月30日～11月7日：日本シリーズ11月13～19日：アジア大会野球競技日本シリーズの第7戦が11月7日の予定だから、NPBの立場としてはその次の週以降の週末と言わざるを得ないのでしょう。でも11月13～14日だとアジア大会と重複。日本がアジアシリーズ大会運営委員会の場でその日程でやりたいと主張しても、他国が受け入れるとはちょっと思えない。もしも受け入れられるとすると、代表選手は抜きで開催ですかねぇ。それかアジア大会の日程が後ろにズレるか、でしょうか。でも開催地として名乗りを挙げていることになっている台湾での報道を見ると、アジア大会の日程変更は中国側からすでに拒絶されていて、今年のアジアシリーズ開催はあきらめているようです。[記事]中華職棒／亞職大賽明年無法[辛力辛]　4國亞運隊熱身賽將代替(NOWNews)(big5)(2009/11/17)これは去年の11月、日韓クラブチャンピオンシップの直後の記事ですが、冒頭から「アジアシリーズは来年(2010年のこと)は開催できないことが確定」と書いてあります。台湾の代表として長崎での会議に参加した中華職棒聯盟秘書長の李文彬さん曰く、当初は日本シリーズとアジア大会の合間の11月9～12日を使って開催しようと考えていたが、中国チームは10日にはもう国に帰らなければならないとのこと。もう日程を考えるとアジアシリーズを2010年に開催するのは不可能と、あきらめているようです。代わりに、4国のアジア大会代表チームを台湾に呼び、アジアシリーズ肩慣らしの前哨戦にする提案をしています。日本はアジア大会にはいわゆるフル代表は出ないので、それなら日本シリーズ優勝チームの決定を待つ必要がないというわけ。[記事]3國際賽強[石並] 中華組隊有得喬(聯合新聞網)(big5)(1/15)こちらは数日前の記事ですが、やはり職棒連盟としては今年はアジアシリーズじゃなくて4国アジア大会代表チームの対抗戦を開催して、それを来年のアジアシリーズ復活につなげたいと考えているようです。一方で10月末には棒球協会が招聘しているインターコンチネンタル杯の台湾開催も予定されていて、こんな短期間に代表チームの大会が3つもあっては同一チームで参加するのは不可能、よって要調整だというのが記事の内容。そもそもアジア大会は台日韓中で優勝が争われる可能性が非常に高いわけで、直前にその代表4チームで前哨戦を開催するといっても果たして各国が参加したがるのか、もし参加したとしても真剣勝負になるのか、非常に怪しそうです。なのでアジアシリーズの代わりに代表チームを呼んで、というプランも実現するかはまだまだわからない感じ。しかし、主催を申し入れた台湾サイドはもう今年のアジアシリーズ開催をあきらめているっぽいのに、日本で偉い人たちが日程をどうするのかで話しあっているとすれば何だかちょっと滑稽な話です。すれ違い状態？

  2010年01月20日

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• 阿甘引退

  高津投手が入る牛さんチーム。最近の話題は張耿豪投手の契約問題みたいですが、オフの間に持ち上がったのに半分忘れかけられてるように思える話題もいくつか。葉君璋選手の件は、いったい何を揉め揉めしているのかサッパリ理解できません。解決しないままだんだん記事にもならなくなって来たし、まさかこのままウヤムヤ？謝佳賢選手もその後、表だって音沙汰がないですが、どうなってるんだろう。はっきりとシロと証明されない限りはユニフォームを着ることはできなくなっちゃうんだろうか。そして、失礼ながら存在そのものを半分忘れかけていた蔡仲南投手。とうとう復活かなわずに引退。→[記事]中華職棒／興農找蔡仲南當投手教練　阿甘婉拒牛不放棄(NOWNews)(big5)(1/17)引退されることは年末くらいから記事に書かれていましたが、今回は武藤潤一郎コーチが退団して投手コーチがいなくなっているので、牛としては後任に据えたいけども断わられている、でもまだあきらめてないという記事。ご本人は国立体育学院の研究所を受験して合格したのでそちらに進まれるつもりとか。私が蔡仲南投手を生で見たのはアジアシリーズでちょっとだけだけど(←投げなかった)、印象深い選手でした。日本に来たor来ることになる選手以外で、たぶん私が最初に認識した台湾人選手が蔡仲南投手。もちろんそれは日本を苦しめたシドニー五輪予選。まだ大学生だと知ったのは後から。台湾のアマチュアにもすごい選手がいるもんだと思ったものでした。牛に入団した2002年のシーズンは当時はまだ両リーグが張り合っていた頃で、TMLは張誌家投手、CPBLは蔡仲南投手を「超級新人」として売り出していて、二人とも開幕投手。新人が開幕投手って日本ではほとんど考えられないわけで、台湾のプロ野球っていうのは何だかわけわかんないけどすごいな～、ってことでますます台湾の球界への興味が湧いたんだった。あれから8年ですか。経緯は全く違いますが、張誌家投手と同じ年に台湾職棒界での投手生活に終止符となるとは、何かの因縁みたいなものを感じなくもありません。それにしても、葉君璋選手もそうですけど、あれだけの選手が引退イベントも何もなく去って行くというのは淋しいですねぇ。これから何かやるんでしょうか。ところで。日本のgoogleで"蔡仲南"を検索したときにいちばん上に出て来る「はてなキーワード」。Wikipediaみたいなものみたいですが、書いてある内容が不正確すぎるんじゃないですか、これ。これがwikipediaならちょちょっと書き直したいところなんだけど、「はてなキーワード」は会員じゃないと編集できないらしい。もどかしい。

  2010年01月19日

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• 高津投手の牛入りなど

  すでに日本でもたくさん報道されているように、「日本の林岳平」こと(?)高津臣吾投手が牛隊に加入決定だそうで。年俸は明らかにされてませんが報道によれば米ドルで13万ドル。近年の牛の外国人選手としては最高額の部類の待遇だとか。[記事]中職／高津客氣 自付房租(聯合新聞網)(1/16)2年前でしたっけ、高津投手が牛に来るかもって話は前にも報道されまして、あの時はフラれちゃったんですが、その後もリリーフに悩んでいた牛隊がずっとラブコールを送り続けて今回ようやく成就したということみたいですね。で、今回、高津投手から電話がかかってきたときに牛の劉志昇副代表が最初に言った言葉は「台湾棒球界が最も低迷しているときに加盟してくれて感謝している」だそうです。本当ですよね～。プレー態度と精神を台湾の選手に伝えて欲しいとのこと。合流は2月で、張耿豪投手と契約が済んだら一緒に会見する予定だそうです。正田樹投手はすでにキャンプインと同時に合流しているそうで(←ご本人の日記にも書いてあります)、これで牛は日本人選手が2人に。牛には4年前に日本ハムにいたフェリックス・ディアス投手も来ているとか。日本時代のことは全然覚えてないけど、4年前に日本ハムってことは正田投手とチームメイトでしたか。ディアス投手はテストで合格したら採用とのこと。他に日本人関係では、象の秋季キャンプに来ていた神田義英投手は西濃運輸に決定と書いてあります。なので象には入らない。→[記事]総合力底上げ、新戦力に期待　後藤監督に聞く(岐阜新聞)(1/8)(西濃運輸は今年からユニフォームが変わるようで、後藤さんが新しいユニフォームを着て写ってます)逆に日本でテストを受けていた庫倫投手は合格しなかったそうで、象に戻るのだとか。結局、どこのチームに受けに行ってたんだろうか。他チームもどんどん外国人選手が決まっていて、決まっていない部分もテスト中とのこと。今年は前年チャンピオンの獅だけが無傷で、特に象と熊は大幅に戦力が毀損しましたので、少なくとも外国人選手が当たってくれないとまともに戦うこともできないかも。外人さん頼りになる部分が大きそうです。一方で、外国人選手絡みでこんなイヤ～なことが書いてある記事もあります。[記事]假球案 延燒外籍投手 象投柳裕展 遭當庭逮捕(中国時報)(big5)(1/13)據了解，檢調目前至少掌握二名以上的外籍洋將渉打假球，也不排除有日籍投手渉案；而除象隊之外，恐也有其他球隊洋將渉打假球。 だって。文脈的に象の外国人投手ってことなのかなあ。「據了解」だから必ずしも真に受けることはないのだけど。仮にこのあと捜査が進んでも、ここ数年の間に象にいた日本人選手はもうみんな出国しちゃってる以上、真相がはっきりすることはないのでしょう。

  2010年01月17日

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• 都市対抗でのヨークベニマル・郭進興投手(その後)

  (その１)、(その２)の続きで、ヨークベニマルにいた郭進興投手のその後で。さて、帰国して統一獅入りした郭投手は翌年の1991年には11勝を挙げてチームの主力の1人となり、1993年には最優秀救援で初タイトルを獲得していたようですが、その後もう一度、日本で投げる機会がありました。1995年11月にアジアシリーズに似た「アジア・パシフィックスーパーベースボールトーナメント」という大会が福岡ドームで開催されたとき。出場チームは福岡ダイエーホークス、統一獅、韓火イーグルス(韓国)、豪州選抜の4チーム。この年20勝を挙げてシーズンMVPを獲得していた郭投手は一回戦の福岡ダイエーとの対戦で先発することに。当時の記事を探すと、ダイエー戦登板前の心境が綴られています。→[記事]亞洲太平洋超級棒球賽開打 統一郭進興主投：想贏想瘋了(聯合報)(big5)(1995/11/23)20年近くの間、ずっと日本のプロ野球球団と試合することを夢に描いて来た。目標は7回を1失点以内に抑え、勝利投手になること。高校の頃から日本のプロ野球でプレーすることにあこがれていた。でも国際大会でがんばってキューバを破っても、社会人野球で活躍しても、日本のプロからは声がかからなかった。今日になって日本のプロ野球球団と戦うことができるなんて思ってもみなかった。勝ちたくてたまらない。結果、郭投手はダイエー打線を9回1死まで投げて無失点に封じ、チームは1-0で勝利。目標以上の結果を出して、夢を叶えました。決勝でも先発・謝長亨さんの好投で韓火を破った統一獅は見事に優勝。翌1996年の活躍はさらに凄まじく、開幕から14連勝。前年の1勝と合わせて足掛け2年で15連勝。この年も20勝を挙げ、2年連続のMVP。台湾シリーズでも3勝を挙げてMVP。オフの更改で月給は38.5萬元となり、この10年後に潘威倫投手が破るまでプロ経験のない本土投手としては最高額の記録となったそうです。ところが、時報鷹を中心に発覚した八百長事件に、郭進興投手も関与していた疑いが翌1997年の年明けに発覚。こんなにすごい投手が八百長に加担していただなんて、衝撃的だっただろうなぁ。でも、すごい投手だからこそ、効果的だったのかも知れない。誰もが勝つと思っている郭進興投手が打たれて獅が負ければ、獅の負けに賭けた人はそれこそ超がつく大儲けでしょう。八百長というのがワザと負けることを言うのであれば、八百長してなければもっとすごい成績を残していた…って考えもできるのでは。間もなくCPBLからは永久追放となり、1999年には台湾大聯盟の生活雷公に移籍する話もあったようですが、6月にとうとう逮捕されるに到りましてそれもかなわず(この頃、ヨークベニマル野球部も活動を終えました)。→[記事]郭尚豪中華職盟永不録用(聯合報)(big5)(1997/2/22)→[記事]那魯灣:與郭無合約關係(聯合報)(big5)(1999/6/29)(注：「郭尚豪」は1997～1999年に名乗っていた改名)どうもご本人は無実を訴え続けていたようですが、2004年12月31日に出た二審判決で懲役7ヵ月、執行猶予3年が確定とのこと。当時の規程では有罪となって職棒界からは追放されたとしても、執行猶予が明ければアマチュア球界で指導者を続けるのは可で、実際に現場復帰してらっしゃるかたもいます。でも棒球Wikiなどを見ても郭投手は球界には戻ってきていない模様。[記事]郭進興看好兒子一定會成為強投[衣者]志遠告訴兒子：打棒球是笨蛋(聯合報)(2004/7/9)これはもう6年近く前の記事ですが、女の子と男の子が1人ずついて、女の子は歌手になり(←名前で検索すると結構出て来るので今は結構有名になってる？)、男の子は野球をしているとか。ご本人は今は何をなさっているのでしょうか。以上、長々とお読みいただきありがとうございました。

  2010年01月15日

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• 都市対抗でのヨークベニマル・郭進興投手(その2)

  前日の続きで、1987年にヨークベニマル入りした郭進興投手のその2。[記事]杜福明登場 完投九局漂亮 郭進興觀戰 減肥計畫受阻(聯合報)(big5)(1988/2/2)これは1998年の2月、オフに帰国していたときの記事。1987シーズンが終わって帰国するとき。ヨークベニマルのコーチから、86kgある体重を戻ってくるときには4kg減らせと命令されたそうです。失敗1kgごとに罰金10万円！(←高っ)で、減量のために古巣の台湾電力で練習してるという内容。職棒聯盟の名簿では174cm/88kg。身長はそれほど大きくなかったのですねぇ。太りやすい、あるいは太っているように見える体質だったのでしょうか。さて、都市対抗でのその後ですが1988年は日本たばこの補強で出場、二回戦で前年優勝のヤマハに1失点完投勝利。前年に橋戸賞を獲得した劉秋農投手とも1イニングだけ投げ合ってます。パンチ佐藤さんにサイクル安打をされたのは1989年の二回戦。一人で投げ切ったものの、9回に2点のリードを守れずサヨナラ負け。1990年は一回戦で敗れましたが、4年続けて都市対抗に出場。都市対抗での登板成績をまとめてみると、以下のようになりました。・1987年 ヨークベニマル一回戦：完投 ○ 9.0回0失点 ＮＴＴ関東 (2安打完封)二回戦：先発 － 4.0回4失点 三菱重工広島 (チームは勝利)準々決：先発 ● 5.0回4失点 東芝・1988年 日本たばこ(補強)一回戦：中継 － 3.0回0失点 ＮＴＴ中国二回戦：完投 ○ 9.0回1失点 ヤマハ (ヤマハは前年優勝チーム)準々決：中継 － 1.2回1失点 熊谷組 (チームは敗戦)・1989年 ヨークベニマル一回戦：完投 ○ 9.0回1失点 三菱重工長崎二回戦：完投 ● 8.2回7失点 熊谷組 (サヨナラ負け)・1990年 ヨークベニマル一回戦：先発 － 3.2回5失点 大阪ガス (チームは敗戦)計9試合 3勝2敗 53.0回23失点(19自責) 防御率3.23強豪ばかりを相手にして、当時は金属バットだったことを考えれば結構な好成績。自チームで出場したときは6試合全て先発。そして補強も含めて、チームの出場試合には全て登板。出番がないまま終わった試合は1つもありません。それだけヨークベニマルの投手陣の中で重要な位置を占めていたということなのでしょう。●帰国してプロ入り1990年、台湾でプロ野球がスタート。この前後に、日本の社会人に来ていた選手たちは続々と帰国してプロ入りしましたが、郭進興投手も都市対抗後すぐに統一獅へ入団。それを伝える記事。[記事]旅日業餘好手 不在乎薪水減少 他的日本隊友 郭進興投效統一(聯合報)(big5)(1990/7/29)ヨークベニマルのチームメイトだった林仲秋選手も三商虎へ入団、記事では林選手のほうがメインです。二人とも、聯盟規程での上限いっぱいの月給8萬元で契約したと書いてあります。林選手のヨークベニマルでの月給は20萬元。当時のレートは知りませんが、今と同じだとすると60万円くらい。ずいぶんもらってたんですねぇ。20萬元から8萬元だから、給料は大幅ダウン。でも林選手曰く「国に戻って野球ができるのがうれしい」。郭投手もヨークベニマル1年目は年俸380万円だから、8萬元だとたぶんダウンです。でもその後の活躍で、社会人時代よりもたっぷりともらえるようになります。郭投手は都市対抗野球に出て、7月21日の一回戦で敗退。そして帰国してプロ入りし、8月5日には兄弟象との試合に先発登板(敗戦)してますので、あわただしい1990年の夏となったようです。もう少し続く。

  2010年01月14日

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  都市対抗でのヨークベニマル・郭進興投手

  パンチ佐藤こと佐藤和弘選手が都市対抗の本大会でサイクル安打を達成したことは、社会人野球をある程度知っているかたならきっとご存知だと思います。大会プログラムを買うと毎年必ず巻末のほうに書いてありますから。では、そのサイクル安打のときの相手投手は誰？4本とも同じ投手から打ったんだそうですよ。答えは郭進興投手なんだそうです。当時、ヨークベニマルに在籍していた台湾人選手。後に台湾にプロ野球ができると帰国し、20勝を二度挙げて2年連続のシーズンMVP。潘威倫投手に抜かれるまで、シーズン開幕14連勝、年度またいで15連勝、海外プロ経験のない投手での最高額給料(38.5萬元)といった記録を持っていたそうです。届いたばかりの今月の「職業棒球」を開いてみたら、郭進興投手のことが載ってました。曹錦輝投手と張誌家投手(←下のほうにちょっと見える)と一緒に取り上げられているので、まぁそういうことなんですが。社会人時代の郭進興投手のことは興味があって前に少し調べたことがあるので、今日はそれで。郭進興投手がヨークベニマルと契約したのは1986年9月のことだったそうです。[記事]中華成棒赴美訓練比賽 出戰蘇利文隊贏了三場(聯合新聞網)(big5)(1986/7/10)当時23歳。すでにこの時点で7度も台湾代表に選ばれており、1984年の第28回世界選手権で台湾がキューバに勝った(7-4)ときの勝利投手でもあるのだとか。記事中、ヨークベニマルは「伊藤榮堂」と書いてあります。本来、「伊藤榮堂」というのはイトーヨーカドーのことだそうです。ヨークベニマルとイトーヨーカドーは鳩が飛んでるマークの色違いで、グループ企業なんでしたっけ。で、ご本人曰く「伊藤榮堂」の待遇は契約金300万円、年俸380万円で2年契約。少なくとも今の規約では社会人野球では契約金を出してはいけないはずなんですが、台湾人選手はだいたいみんなもらっていたのだとか。その後、4年間プレーすることになります。当時は台湾にまだプロがなかったこともあって代表級の選手がたくさん日本の社会人でプレーしていて、ヨークベニマルにもすでに台湾人選手では葉福榮投手と、のちに職棒の本塁打記録を作る林仲秋選手がいると書かれてます。葉福榮投手と入れ替わる形での入部となったようです。(葉福榮投手もその後、統一獅に入団して3年間プレー)で、郭投手が実際に日本でプレーを始めたのは翌年の1987年から。そしてその年の都市対抗の一回戦。ＮＴＴ関東を相手に2安打完封勝利。当時は金属バット、完封試合そのものがなかなか出なかった時代のはずなのに、たったの2安打。しかも二塁も踏ませなかったんだって。とはいえ、来日して最初から結果を出していたのではなかったそうで、初登板だった5月のベーブルース杯は3回KO。都市対抗予選でも5回も持たなかったとか。それでも都市対抗初戦の先発を任されたんだから、調子が上がっていたということなのでしょうか。この年は屋根のない後楽園球場で最後に都市対抗が行われた年で、「暑さ大好き」「南の国から来た23歳の新人が、暑い後楽園の本番で快投」と、紙面には書かれています(この試合は打つほうでも4打数3安打)。この後は二回戦、準々決勝でも先発しましたが白星はつかず、この年はベスト8で敗退。でもこれはヨークベニマルにとって初のベスト8。林仲秋選手は3試合連続本塁打。なお、郭投手は郡山市内のヨークベニマル富久山店に、林仲秋選手と一緒に勤務していたそうです。ゴージャスな店だこと。もう少し続く。

  2010年01月13日

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• 今年の中華隊参加予定大会

  どうも台湾方面は連日、気の滅入る話題が多いので、毛色の違う話で。だいぶ前ですが、中華棒球協会の公式サイトに今年の行事予定が掲載されております。→[網頁]99年國内行事暦(CTBA)(Microsoft Word形式)→[網頁]2010年国際行事暦(CTBA)(Microsoft Word形式)今年の男子のオトナの出場予定国際大会を抜き出すと、こんな感じ。07/09～18 ハーレム大会 (オランダ・アムステルダム)07/25～28 NCAA米国遠征 (米国)7/30～8/7 世界大学野球選手権 (日本・東京)10/21～31 インターコンチネンタル杯 (台中市/雲林県) 争取中11/13～19 アジア競技大会野球競技 (中国・広州)(8月に日本(松山)で行われる「日本國際棒球友誼賽」というのは何でしょうか)すっかり忘れてましたが、今年は大学野球選手権を東京でやるんでしたっけ。場所は東京っていうくらいだから、やっぱり神宮とか東京ドーム？ 横浜だったりは…しないか。土日も3日間含まれてますので、見に行ってみようかな。日本戦以外はきっとガラガラ？ この時期はだいたい家族旅行なんですが、それも織り込まなければ。台湾チームは例によってオランダと米国に遠征して、その足で東京にやって来るってことっぽいですね。10月のインターコンチネンタル杯は前回大会に続いて台湾での開催を目指しているそうですが、まだ「争取中」。とはいえ、他に立候補しているところはないとか。また、先日にIBAFの役員が改選になりましたが、その改選した委員の合意は得ているそうです。来年2月のローマでの執行委員会で討論されるとのこと。→[記事]棒球／明年將主[辛力辛]洲際盃棒賽　棒協獲國際棒總認同(NOWNews)(big5)(2009/12/9)こちらの記事によると、初歩企画では参加は台湾、日本、韓国、欧州2国、豪州、米国、カナダ、キューバ、メキシコなど12ヶ国とのこと。例年よりちょっと多めらしい。→[記事]台灣創紀録連[辛力辛]2屆洲際盃(蘋果日報)(big5)(2009/12/10)なかなか楽しみです。

  2010年01月09日

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• 暴風収まらず

  例の象と熊の事件はしばらく捜査に表立った動きがない期間もあったし、年が明けて落ち着くと思っていたら、なかなか終わりません。連日、ニュース記事を見るたびにため息です。「黒鷹事件」のときのことは知らないけど、私が台湾の野球界をチェックするようになってからも放水事件で騒がれたことも何度かありました。そのときは、追放されてしまう選手が出たとしてもそれはせいぜい1ヶ月くらいの間に行われて、それで終わってました。前回の暴龍の件のときには(新暦の)年末には捜査が終わって、タイトルホルダーの表彰式やドラフト会議はある程度はスッキリした状態で行われて新年を迎えていたはず。なのに今回は年が明けてからもイヤ～な話がまだまだ続いてる。そして今回は事件が発覚した年よりも以前の件がどんどん掘り返されているのも前回までと違うところ。[記事]假球案／象賭害生根 至少藏4年(聯合新聞網)(big5)もう何年か前に象を退団している選手たちが、現役時代に関与した容疑で取り調べられて、不法に得た所得を返上したりしている。いついつの試合でと具体的に明らかにされているわけじゃないけど、2006-2007年の2年しか象にいなかった選手もいるわけで、記事ではだいたい2006～2008年頃からはもう行われていたとされてる。先日に解約になってしまった李義偉選手や黄宏任投手の件も鯨時代の2008年って話。去年の今くらいにささやかれた、これに載っている選手は特別ドラフトのときに指名を避けられたという「ブラックリスト」って何だったんだろう。載ってても載ってなくても一緒ってか。熊の選手たちも2008年からすでに、なーんて記事も出てる。要するにほとんどの球団が何年か前から黒かったってことになってしまうわけ。じゃあここ3年くらいの優勝争いとかって何だったの？って思ってしまう。各チームの勝敗に一喜一憂していたのが何だか馬鹿馬鹿しい。獅が3連覇してるのも、他球団がみんな八百長してたからってだけじゃないの、な～んてことも考えてしまうし。しかもその間には北京五輪やその予選とかWBCとかもあったわけで、関わったとされている選手も台湾代表として多数出ている。これじゃあ、そういう国際大会でも八百長してたんじゃない、って言われてもはっきり否定できないんじゃないの。変な話だけど、発覚するなら何年後とかじゃなくて、その年のうちにさっさと発覚して欲しいですよ。そういう問題じゃないってか。でも本当、そういう心境にもなりますよ。早く落ち着いて欲しいです。

  2010年01月07日

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• ＯＢとゴハン食べちゃいけない？

  獅に続いて象も春季キャンプがスタート。象隊はキャンプインにあたり、13条からなる「球隊管理規則」なるものを公布したそうです。前にも陳致遠選手が美女とタクシーの中でイチャイチャしているのをフライデーされて罰金10万元とか、象には規律を保つための規則はあったみたいですが、今回は職棒賭博の根絶という面が強いようで。→[記事]中華職棒／根絶職棒賭博　兄弟象祭出「十三戒」(NOWNews)(big5)中身を見ると、「放水したら除名」「門限を破ったら罰金、何度かやったら除名」「遅刻したら罰金」といった基本的なところから、「ビンロウを噛んだら直ちに除名」「試合中や練習中に瓜子(スイカの種)を食べたら罰金」みたいな台湾っぽいものも。(スイカの種って、こんなふうに名指しされるほど皆さん良く食べるんでしょうか)で、目を引いたのは最後の第13条。「監督コーチ、選手、職員が黒道、身元不明人物、およびチームを離れた選手との宴席に出席したことが発覚した場合は直ちに除名」えーと、どの程度以上の規模だと「聚餐飲宴」なのかわからないけど、大げさ気味に解釈すると、ＯＢの人とゴハン食べたら即刻クビということですか、これは。たとえば、小林亮寛投手(←ご結婚されたそうで)や横田久則さんが何かの用事で台湾に来たとして、元チームメイトや元教え子の選手と一緒にゴハン食べたいなと思ってもそれは禁止で、仮に応じてしまったらクビだったりするわけ？今回はＯＢ選手の仲介で痛い目に遭っているからこういう規則になるんだろうけど、何だか息苦しそうな話です。まぁ選手を守るために自覚を持ってもらうにはそこまでしないと、ということなのでしょう。

  2010年01月05日

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• 大学生しながら職棒選手にはなれない？

  先日、18歳でドラフト指名された国立体大台中1年生の張耿豪投手。CPBLでは史上最年少のプロ選手になる見込みだそうですが、ちょっと変数が発生しているそうです。体育委員会が、張投手には「弾性修讀方式」を適用せずとしているのだとか。2日の自由時報でずいぶんとたくさんページを使って特集されています。→[記事]張耿豪打中職 衝撞彈性修讀制(自由時報)(big5)(1/2)「弾性修讀方式」というのは、チェン(陳偉殷)投手や鄭凱文投手がやっている(いた?)ような、プロ野球選手としてプレーしながらオフの間だけ大学に通って単位を取るというやり方らしい。あれっててっきり各大学の裁量でやってるのかと思ってましたが、体育委員会が認めないとダメということなのですねぇ。なので張耿豪投手はシーズン中は野球に専念してオフだけ大学に通うということはできず、職棒入りするか、学籍を保つか、どちらかしかできないんだって。でも張泰山選手はシーズン中にも大学に通って単位を取ってるんじゃなかったでしたっけ。姜建銘投手も日本から帰って来てまだ単位が残っているので、シーズン中に大学に行ってるという話だったような。あれは社会人向けで、また別なのでしょうか。●兵役先延ばし日本的な考え方をすると、大学はまたいつでも行けるし、ゆっくり復学して卒業を目指せば、なんて思うけど、兵役が絡むのでそう単純ではないみたい。大学を休学にしてしまうと、いつ徴兵されるかわからない状態になってしまうんでしたっけ？海外のプロへ進む選手って良く「弾性修讀」方式を使うけど、学業を完成させるというよりは学生の身分を保って兵役を先延ばしにする手段として使われている性格が強い印象。張耿豪投手も学籍保留にして兵役を先延ばしにして、その間に職棒で活躍して代表チームに選ばれて軍隊に行かなくても良い資格を得る、もしくは、徴兵そのものがなくなるのを待つ。そして6年後にFA資格をとれば24歳、堂々と海外挑戦できる、というのが青写真だったそうですが、入口でつまずいた形とのこと。マネージメント会社の人は、海外へ行ってプロになる選手には適用されるのに、国内でプロになる選手には適用されないのは不公平だ、と主張しているそうです。その一方で、大学球界には国内プロ選手への適用を認めてしまうと大学球界の好選手がみんな職棒へ行ってしまうとの危惧があるとのこと。相変わらず微妙な関係みたいですねぇ。日本に来ている選手にもちょっと関係ある話のようで。李杜軒選手はソフトバンクに入ってから一度も帰国してないらしいですが、これは兵役前なのに学生の身分を完全に失ってしまったために帰国すると出国できなくなるから、と報じられていました。何とかならないんですかね、って思ってしまいます。一方、中学を卒業して巨人やってきた林[羽廾]豪投手は今度は文化大学に入学手続きをするとか。うまいことやってますねぇ。

  2010年01月03日

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• 今年の10大ニュース

  今年の締めくくり。毎年恒例、聨合新聞網の特約作家の陳穎さんというかたが選んだ中華職棒10大ニュースが掲載されております。今年はどんな話題があったかというと。→[記事]中華職棒年度10大新聞(聨合新聞網)(big5)(12/29)1.また八百長2.統一獅3連覇3.曹錦輝加盟4.選手会復活5.観客動員好調6.牛熊がWBC派遣拒否7.林智勝本土本塁打記録8.FA制度導入など、シーズンオフにいろいろ重大改革9.スポーツくじ職棒納入10.林益全大活躍今年は幕開けは6.の件もあってどうなることかと思いましたが、3.や7.や10.のおかげでシーズン中は結構いいことが多かったと思ったんですが。でも最後に1.が発覚して、全てが吹っ飛んでしまったような印象。しかも2.が決まった翌日に1.発覚ですからねぇ。余韻に浸る暇もありませんでした。自由時報では、海外も含めた棒球界10大ニュースが掲載。見てみると。→[記事]感動．心痛…2009棒球難忘時刻(自由時報)(big5)(12/30)1.また八百長2.長子誕生、ヤンキース放出などいろいろあった王建民投手3.郭泓志・倪福徳、メジャーのブルペンで活躍4.チェン(陳偉殷)、大放異彩5.曹錦輝フィーバーと統一獅3連覇6.新ヒーロー林益全7.ウィリアムスポート少棒準優勝など、ナショナルチームは若年齢層のほうが好成績8.今年は14選手が海外へ進出9.来年から中華職棒FA制度スタート10.メジャーリーグの薬物問題、大物選手も今年の海外勢は2.の王建民投手はちょっと何でしたが、3.と4.にあるように郭泓志・倪福徳・陳偉殷の3投手が大いに活躍しまして(みんな左腕ですね)、特にCPBLから直接に挑戦した倪福徳投手の活躍はある意味、歴史的なもの。職棒界でプレーした選手たちも大いに勇気づけられたのでは。7.に含まれているWBC以外では全体的には明るい話題が多かったように思えます。でもやっぱり1位は同じ。もうホント、来年こそは平穏に、ただ、平穏にシーズンが終わって欲しい。そう願います。去年もそう思ったんだけどね～。そんな最低限の願いくらい、叶って欲しいですよ、ホント。来年こそ、いい年になりますように。

  2009年12月31日

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• ＴＢＳの戦力外番組

  23日に放送された、ＴＢＳのＮＰＢ戦力外選手の番組。当日は見られなかったので今ごろになって見ました。どちらかというと選手の若い頃の映像とか、社会人や台湾球界へ転進されるかたの進路が決まる舞台裏に興味があって見ているものなのですが。今回に関しては、「仕事」って何のためにするんだろう。「家族」って何だろう。「幸せ」って何だろう。そんなことを考えてしまいましたま、家族のあり方もいろいろ。最終的にみんなが笑顔になれればそれで良い。山口和男投手は古巣の三菱自動車岡崎チームと一緒に大府のグラウンドで練習されていたそうで、選手の方々もたくさん映ってました。元所属のオリックスではなく、ご家族とも離れて練習していたことを、番組では「プライド」と表現。山口投手には番組だとオファーが全くなかったように扱われていましたが、合同トライアウトの後ではこういう記事も出てまして、早い時期から兄弟象が先発として興味を持っていると報じられていました。→[記事]象熊牛 觀日戰力外測試 棄打覓投(蘋果日報)(big5)(11/13)ご本人のblogでも6球団ほどから話が来ていると書かれてましたし、引退されるとはかなり意外。小さいお子さんもいらっしゃることを考えれば、海外に行くというのは現実的にはなかなか難しいというのもわかる話。それとも、それもまたプライドなのか。先日、千葉ロッテと契約した林彦峰投手のテストの様子もちょこっと映ってました。中華隊のユニフォームでテストを受けていたんですねぇ。林彦峰投手も春にフィリーズを戦力外になった身ですので、番組の趣旨にはあってます。(字幕には「元台湾代表」って出てたけど、アマチュア代表とはいえ直近の正式な代表チームの一員なんだから「元」はいらないのでは)ああいうテストのときって前所属チームのユニフォームを着て受けることが多いと思います。林彦峰投手の当時の所属は台北市のはずだけども、着ていたのは中華隊の青いユニフォームでした。あのユニフォームってもらえるんですねぇ。台湾で大学野球の試合を見に行ったとき。代表経験のある選手はユニフォームの下に大学のチームカラーのシャツではなく、中華隊の青いアンダーシャツを着てプレーしてまして、やはり代表チームのユニフォームというのは特別なものなのだろうな、と感じたのを思い出しました。これも「国を背負ってプレーした」という一つのプライドでしょうか。なお、去年の同じ番組で取り上げられていた正田樹投手は来年も興農牛に残留なんだって。→[記事]正田樹月薪100萬日圓(自由時報)(big5)(12/16)お給料も月給60万円から100万円にUpするそうです。今年は外国人選手にしてはちょっと安めだったんですねぇ。(「週刊ベースボール」では退団するみたいに書かれてたけど、どっちが正しい？)

  2009年12月27日

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  今年のドラフト対象選手名簿確定

  年末に予定されている職棒聯盟のドラフト会議。今年は74名の選手がドラフト指名用の名簿に登録されました。→[記事]中華職棒／選秀共有74人參加 　代訓球員有李居冠等好手(NOWNews)(big5)74名のうち57名は替代役の選手ですので、指名されると来年からすぐに一軍の試合に出られるのは残りの17名。楽天を退団した林恩宇投手もこのたび、ドラフト指名されるための申し込みをしたそうです。来年はおそらく中華職棒でプレーすることになるのでしょう。林恩宇投手がドラフト対象になるのは2度目。前回のときは代訓選手だけのドラフトで林智勝選手に続いて全体の2番目指名(蛇隊の1位指名)でした。今回は象が1位指名しての「状元」が有力とか。ちょっと驚いたのは国立体大台中の1年生・張耿豪投手も申し込みをしたこと。まだ18歳。今年の高校野球界で大活躍した選手で、先日は巨人のキャンプにも黄志龍投手らと一緒に来ていたそうです(←コメント欄でジプシーさんに教えていただきました)。去年から制度が変わって兵役前の高卒選手も職棒に入ろうと思えば入れるようになったそうですが、去年は高校を出てすぐに指名された選手は現れず。こういう大物選手が兵役前にドラフトに申し込みをしたこと自体がCPBLでは初めてでしょう。職棒で鍛錬し、先日に制定されたＦＡ制度を使って海外挑戦するのが目標とのこと。高卒1年目からどんな活躍をするのか、こういうケースはCPBLではほとんどなかっただけにとても興味あるところです。測試会組では、前に蛇隊の通訳をしていたという余書農投手が指名を待つ身に。今年は興農牛に所属していたようで、正田樹投手がお立ち台に上るときには通訳をしていました。この余書農投手にはちょっと変わったところがありまして、大学のときに日本の筑波大学にいたんだって。だから日本語通訳ができるんだ。筑波大学でも野球部に所属していて、ちゃんと雑誌「大学野球」にも載ってます。これは2005年の春号。ＮＴＴ西日本に在籍の北崎寛明選手と同級生だったそうです。この前後の号には名前が載ってませんので、4年の春季で初めて背番号をもらい、秋はプレーしなかったということでしょうか。棒球Wikiによると翌春に卒業してすぐに台湾に戻り、蛇隊の通訳になったようです。名前の下の「淡江」は出身高校。淡江高中は有名な高校らしいですが、高校野球の記事では見たことがない学校。高校の頃はそれほど本格的には野球をしていなかったということなのかな。余書農投手のような測試会組は蓋を開けてみると結局は指名されないっていう場合も多いのですが、今年は例の事件で現有戦力が大幅に欠けたチームがありますので、チャンスかも知れないですね。ドラフト会議は30日に開催とのことです。

  2009年12月25日

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• 2年間ホームランゼロの高校野球

  今日は葉君璋選手が牛から放出とか、桃園航空城の協会盃の優勝取り消し＆李居明監督1年間出場停止とか、驚いたニュースがいくつか出てましたがまたそのうち書くとして。「台湾の甲子園」と言われているらしい高校野球の大会・高中聯賽、土日に決勝戦が行なわれました。3戦2勝制の決勝戦は穀保家商と高苑工商の対戦。中継もしていたので2試合とも拝見。いつの間にか高苑のユニフォームがアルファベットになってました。第1戦では穀保家商が5-2で高苑工商を振り切り、優勝に王手。高苑の郭峻偉捕手がクロスプレーのときに体当りされたり、足が激しくぶつかったりして二度も起き上がれなくなる受難。激しい戦いでした。第2戦は決勝トーナメント一回戦で完封、準決勝でも１安打完投したというウワサの速球派左腕、高苑の陳勝男投手に注目。ガムをくっちゃくっちゃしながらのマウンドで、なるほど速いボールを投げ込んでいましたが中1日の連続では厳しかったか、微妙な判定もありましたが6回に満塁のピンチを招くと穀保の呉東融選手に2点タイムリーを浴びて5点目を許し、KOされてしまいました。呉選手はちょっと前まで日本の近大新宮高校に留学していたそうで。穀保の4番を打っていた楊宏聖選手がやたらと敬遠されてて、2試合で3敬遠。しまいには一塁が埋まってるのに敬遠されてびっくり。そんなに打つんだろうか。上あごにうっすらとヒゲを生やしちゃって大人びてると思ったら、まだ1年生なんだって！ ちょっと調べてみると中学時代から強打者だったみたい。それほど大柄でもなく、名簿を見ると172cmしかないのに。二塁を守っていました。そのうち海外に行っちゃったりするのかな。試合はその後も得点を加えた穀保が9得点を挙げて7回コールドで大勝。準優勝が多かった穀保、今回は予選リーグから全勝で優勝。敗れた高苑の選手はみんな泣いてました。李來發監督残念でした。●2年間柵越え全塁打ゼロ日本の高校野球では近年はバットの進化もあって本塁打が出やすくなり、大味な試合が増えたと言われているようですが台湾では逆で、この高中聯賽でも本塁打が全く出ないらしい。[記事]改練木棒 高中聯賽全壘打變稀有(聯合新聞網)(big5)(12/10)[記事]採木棒比賽 連2年未開轟(蘋果日報)(big5)一昨年の大会で柵越え本塁打が出て以来(←一昨年のいつだったかは両方の記事で違うこと書いてあるので良くわからない)、去年86試合、今年105試合ではランニングホームランが1本あったのみ。柵越え本塁打は足掛け3年にわたって出ていないとのこと。この件は木製バットを中心に使うようになってからたびたび話題に出ることで、打者は木製バットだとどうせ飛ばないので最初から大きい打球を狙わないことも一因とか。上に出てきた1年生4番打者の楊宏聖選手も、別の大会ではホームランを打っているけども高校に入って木製バットになってからは飛ばすよりも確実にミートすることを心がけているそうで、確かに中継を見ていても陳勝男投手のボールをきっちりとセンターに打ち返してましたし、両チーム合わせて20本くらいヒットが出ていましたが長打はほとんどありませんでした。記事中で趙士強さんは、高校生が早い時期から木製バットで練習しておくことは悪いことではないとしながらも、経費の問題で練習のときには金属バットや質の悪い木製バットを使っている学校もあり、それが試合でのパフォーマンスにも影響しているのでは、とコメント。台湾では高校野球では木製バットの部に出るような選手はプロを目指している選手が中心、早いうちから慣れておいたほうが良いという考えがある一方、解散の瀬戸際にあると報じられている高校がいくつかあると報じられているように経費の問題もあり、難しいところみたいですねぇ。

  2009年12月21日

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• 桃園新球場完成

  ちょっと前の話題になりますが、雑誌「職棒棒球」にも出ていたのでこれで。桃園県の青埔に、新しく野球場がオープンしたそうです。→[記事]桃園國際棒球場啓用 2012世大賽場(聯合新聞網)(12/14)(球場正面、桃園県長さんの名前が大きく書いてある。そんなのアリ？)場所は台湾新幹線の桃園駅から南西へ線路沿いにたったの2km、車なら3分。2013年に桃園空港から台北市内まで直接行けるようになる桃園捷運が本格開通したら、その延長で球場のすぐそばに駅ができるとか。ということで海外の人間が見に行くにはかなり便利な球場になりそうです。昼間の試合なら日本からの日帰りも楽勝か？(google mapだとこのへんかな。結構田舎？)座席は内野のみの約12000席。外野席はありませんが、外野のフェンスの向こう側は木が植わっているだけみたいですので後で追加で作ろうと思えば作れる感じ。隣にはサブ球場もあるんですね。立派な球場なのですが、経費を抑えるためにスコアボードは簡素なもので、映像表示用ビジョンなどは作らず。スポンサーがつけば、とのこと。あと写真を見る限り、バックスクリーンがないように見えますがこれから作るのかな。あと「職棒棒球」によると、この球場の特徴は着工から僅か1年で完成したことなんだって。洲際球場のときはなかなか完成しなかったし、台湾でこういう大きな工事をするときってちょくちょく後ろにズレるような気がしますが、今回は予定どおり。しかも工期がたったの1年。これは異例で、最近の球場建設の最短記録とか。工事の仕方を工夫して、工期を短くすることに成功したとのこと。斗六球場と同じ業者さんが設計その他を担当したのだそうです。桃園県は実は野球チームの数は台湾の県市の中では断トツに多いんだって。今年は少年野球の亀山國小から社会人の航空城棒球隊まで、桃園県にある各年代のチームがいろんな大会で優勝するなど大いに活躍。この新球場は桃園県野球界にとってのシンボル的な存在になるとのこと。ちょっと気になる話題としては、Lanew熊隊が高雄を捨てて、この桃園球場に移転するかも知れないらしい。[記事]對高雄失望熊有意轉進桃園(自由時報)(big5)(12/6)熊隊は6年間、澄清湖球場を本拠として球場整備などに6000万元(2億円弱くらい)を投入したものの、観客動員は目標に届かず。来年の2月で澄清湖球場の権利が切れることにより、移転を考えているのだとか。熊隊としては高雄の市県からの支援が少ないことが不満なのだそうです。どこまで本気でそう考えてるのはわからないけど、そういう話もあるということで。

  2009年12月17日

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  取材されてる場合じゃないらしい

  職棒聯盟のオフィシャル雑誌・「職業棒球」には、最後のほうに「球團隊訊」というコーナーがあります。クラブハウス訪問、みたいな感じで、ライターのかたが各チームの選手を取材して最近の出来事とか趣味とかをレポートするもの。試合を見ているだけではわからない選手の素顔が垣間見られるので、この雑誌の中では好きなコーナーの一つです。いま台湾職棒は4球団あるので、このコーナーは当然ながら4球団分載るのが普通。しかし。先月号(11月号)の目次。統一獅の3連覇を特集した号でしたが…。右の「球團隊訊」のところ。象だけ、ない。最初見たときは、本当に解散しちゃうのかと思った。まぁ10月末あたりは象はそれどころじゃなかったからからね～。じゃあ来月は熊もないかもね、なんて言ってたら。先日届いた今月号(12月号)。本当になかった。ん～、笑えない。やっぱり取材受けてる場合じゃないってか。なお、毎月連載の日本プロ野球情報ページは今月号は摂津正投手の特集でした。選手が単独で特集されることはあんまりないのにね。摂津投手は台湾でのワールドカップで活躍しましんたんで、台湾でもそれなりに知られてるんでしょうか。さて、象隊や熊隊がそれどころじゃなくなった事件ですが。[記事]中華職棒／張誌家8萬元交保　熊隊：開除且求償(NOWNews)(big5)[記事]〈CPBL〉張誌家8萬元交保　遭熊隊快斬開除(yam天空)(big5)他にも山ほど記事が出てますが、ここのところずっと動きがなかったのでこのままウヤムヤかと思ってたら先週、深夜にこっそりと進展していたそうです。事件の今後の展開がどうあれ、こうなった以上、張投手がこの先選手としてプレーするのは非常に難しくなったのでしょう。

  2009年12月15日

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• 現状維持で更改

  許銘傑投手が契約更改を終えたという記事が出ていますね。→[記事]許銘傑薪平盤 旅日邁向11年(蘋果日報)(big5)たいして長くないので全部行きます。まず前半部分。西武の許銘傑は先日すでに球団と1年契約を結んだ。情報によれば、来年の年俸は現状維持の2000万円。許銘傑は来年も日本残留が決まり、11年目のシーズンに向かって踏み出す。これは「二郭一荘」および陳大豊に引き続いて長く在籍する選手となった。彼は更改についての意見はあまりなく、「再契約してくれた球団に感謝」と。渡辺久信監督は、今シーズンの後半は往年の感覚が戻ってきたようだった、来年も今年後半のようならきっと良い成績を残せるよと彼を激励した。ということで、現状維持の推定2000万円で更改。去年の更改のときは西武の選手の中で真っ先に更改したためか日本でもいろいろ記事になってたけど、今年は今のところ日本の記事は見当たらず、台湾でもこの記事1つだけ。去年と何が違うんだろう。ま、とにかく残留が決まってこれで安心できますね。先日のインタビュー記事でも、来年も契約してもらえるかどうかは毎年毎年いつも心配になると言っていましたし、ここ数年の中ではわりと明るくシーズンが終えられた今年も例外ではなかったようです。来年は自信持って「翌年も残留に決まっている」っていう成績を残せるように、期待しております。続き。「ずっと日本にいるかも知れない。主に娘のためにね」。娘さんは生まれてから今までずっと日本にいて、すでに生活にも慣れている。彼は娘を宝物として特別に可愛がっているのだ。引退してからも、日本に留まって仕事を探したいと思っているという。現在、台湾プロ野球の環境がはっきりしないため、今のところ台湾に戻ってプレーする予定はない。予定では27日に帰国し、10日ほどでまた日本に戻る。娘の学校と、自己の自主トレのためだ。来シーズンについては期待に満ちている。「身体と心理がどうあれ、来年は今年よりもっと良くなるよ」。あ～、そうか、娘さんが小学生になっているので、オフになったからってすぐ帰国するわけには行かないんですね。冬休み期間だけの里帰り。なんだかとても「日本の普通の家庭」っぽい感じだな～。ついでに、先日のインタビュー記事から「普通の家庭」っぽいところを。[記事]＜球星會客室＞許銘傑：態度對 就贏得尊重(自由時報)(big5)(12/2)インタビューが終わった後、維娟ちゃんのゴルフの習い事がもうすぐ始まるところだった。でも彼女はママにプリンが食べたいとねだった。許銘傑もなだめることができず、OKしてしまうのだった。最後の一口のプリンを平らげると、一家3人はレストランを出て行った。遠い異国での、許銘傑家族の暖かい一シーンであった。かわいいなぁ～。ホント、許投手一家には平穏に日々を過ごしていただきたいものです。そしてパパさん、ご家族のためにも頑張って！

  2009年12月14日

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• 立正大学 2-0 合作金庫

  毎年恒例、明治神宮大会・大学の部の優勝チームの台湾遠征。今年は立正大学がやって来ました。地元の大学・社会人と計3試合、ここまでの2試合は第1戦：12月10日 台湾電力 2-1 立正大学第2戦：12月12日 文化大学 1-1 立正大学と、勝ち星を挙げられず。立正大はもともと打線はそれほど強くはないそうですが、特に第2戦では文化大学5投手の継投の前にたったの2安打。それでも引き分けに持ち込むあたりが持ち前のしぶとさでしょうか。で、この日は3戦目。緯来体育台で中継していたのでちょこっと拝見。結果は立正大学１００ ０００ ０１０＝２(５安打、１失策)０００ ０００ ０００＝０(１安打、０失策)合作金庫[立]小石(5回)、菅井(1回)、大村(3回)[合]鄭嘉明(4回1失点)、唐嘉駿(2回)、陳政陽(1+2/3回1失点)、曾俊彦(1+1/3回)となりまして、立正大学は1勝1敗1分で台湾遠征を終えることとなりました。中継は途中から見ましたが、私が見ている間は1点しか入りませんで、それは8回表の立正大。7回から登板した合作金庫3番手・陳政陽投手(兄弟象の代訓明け)に対して先頭の長谷川秀輝選手が四球、椎名亮介選手が送り、1番に戻って黒葛原祥選手が初球をうまく流して三遊間突破、一死一三塁とします。続く神野達哉選手がライトのライン際に犠牲フライを放って1点追加して2-0としました。立正大学は先発の左腕・小石博孝投手(ＮＴＴ東日本に内定)が制球にやや苦しんだ感もありましたが4回に一死二三塁→二死満塁のピンチを切りぬけると5回まで1安打無失点。楽天・長谷部投手のように左腕を降ろさずに投げます。6回から右の菅井聡投手(日本通運内定)、7回から再び左腕の大村豊投手とジグザクにつないで合作金庫打線に安打を許さず。しかし9回裏には3四死球で再び一死二三塁→二死満塁のピンチを招き、ベンチに座っていた伊藤由紀夫監督がめちゃめちゃ渋い表情してましたが、最後は洪[火韋]杰選手をセカンドゴロに打ち取って試合終了でした。親善試合的な大会とは言え、立正大の選手のかたはみんなうれしそうでしたね。見ている間は得点どころかほとんどヒットさえ出なかったけど、唯一、いい当たりのヒットだったのが8回の黒葛原選手でした。中継の途中で流れていたハイライトシーンを見る限りだと、初回に先制のホームを踏んだのも黒葛原選手。第2戦でも足でかき回して1点もぎ取ったそうで、かなり足の早い選手のようです。日立製作所に内定とのこと。7回に平凡なセカンドフライをポロリしてしまったのはご愛敬？4番に入っていた赤堀大智選手は大きく左足を上げるスタイルで、画面では良くわからなかったけど1回に黒葛原選手をホームに迎え入れたのも赤堀選手かな。それほどいい当たりではなかったですがしぶとくセンターの左に落とすタイムリーヒットでした。7回もバットを真っ二つにされながらも三塁の頭を渋く越えるヒットで2安打。立正大学5安打のうち2安打が赤堀選手。2点目の犠飛を放った神野選手ともどもセガサミーに内定しているそうです。合作金庫はおなじみの顔ぶれで、代表メンバーである呉宗峻選手や林瀚選手も出場していましたが、武立[王韋]選手が4回に打っただけの僅か1安打。体格の良い打者がずらっと揃っているのですけども、いい当たりさえほとんどなし。それでも7四死球を選び、塁上に送り出した走者の数は立正大学よりもずっと多かったのですが得点はできませんでした。曾俊彦投手など、投手陣はこの時期でもかなり速いボールを投げ込んでいましたけどね。年末の12月28日から「盟主大賽」という大会に出場するそうです。おまけで、立正大の控え選手でしょうか、青いシャツを着た一団がスタンドで応援団の真似をしてて、リーダー役の人が右に左に動き回っていました。台湾ではああいうのは珍しいんでしょうか、中継アナウンサーの人にもウケてたみたいでした。ところで。合作金庫4番の巨漢・蔡森夫選手と1番に入っていた王薪權選手、試合に出ないと思っていたのに出てました。というのは、お二人とも前日まで行われていた大学野球の大会の予選リーグに出ていたから。→[記事]〈大專聯賽甲一級〉保送失誤多　開南二連敗(yam天空)(12/12)(big5)郭李建夫監督率いる開南大学の一員として出場してます。なので合作金庫にはもういないのかと思ってました。[記事]〈大專聯賽甲一級〉蔡森夫再見轟　開南逆轉勝國體(yam天空)(12/4)(big5)蔡森夫選手は4日の國立體大戦で逆転サヨナラ弾を打つなど活躍しているとのことですが、この記事だと蔡森夫選手は開南大学に復学したと書いてある。合作金庫とはかけ持ち

  2009年12月13日

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• 日本語ペラペラ許一家

  今回は先日の許銘傑投手お誕生日インタビュー記事の2番目のを。一家で日本語ペラペラになったという話。[記事]女兒日語比他還溜(自由時報)(big5)(12/2)去年までは許銘傑には通訳がいたが、今年から自立自強しなければならなくなった。しかし彼が自嘲して言うに、「今は我が家ではボクの日本語がいちばんダメだよ」。正規の日本語教育を受けていない許銘傑が言うには、「僕の日本語はあんまりうまくないよ。一般の会話はほとんど通じるけど、読むのが苦手で」。でも釣りが大好きな許銘傑はいつも釣り雑誌を読んでいるので、自然と日本語の語彙が豊かになっているのだ。妻の佳伶さんは自分の日本語は上手くないと謙遜するが、実のところ許銘傑の日常生活はみんな彼女に頼っているのだ。早いうちから佳伶は一般の日本の主婦と同じようにできた。彼女曰く、「実のところ日本に来て日本語の勉強をしたのは3,4ヵ月だけ。日本の人と話すことで早く上達しました」。出産後にママ友達と意見交換することで急激に上達したという。娘さんは小さい頃から日本で教育を受けている。許銘傑曰く、「彼女の日本語は僕よりずっとうまくなったよ」。球団は今年、彼に通訳をつけなかったが、彼も笑って曰く「僕がこんなに長くやっているのに、話せなかったら恥ずかしいよね」。一家で許投手がいちばん日本語が下手なんだって。意外な。許投手もラジオなどを聞いた限りでは十分うまいと思うのですけどもね～。それにしても、奥様はたくましいこと。私の周りにも旦那さんの転勤で一家で海外赴任して戻ってらしたかたがいらっしゃいますが、性格的に海外になじめない人だと引き籠りがちになるという話も聞きますので。旦那さんはある程度の語学力があるから海外赴任するっていう部分もあるし、仕事だから嫌でも外へ出ることになりますが(←それはそれで大変だけど)、奥様は言葉が全くダメでもついて行かざるを得ない場合も。ちょっとした書類一つ書くのにも旦那さんに手伝ってもらわないとできず、何もできない無力さで旦那さんに八つ当たりしてしまった、なんていう話も聞きました。日本人が多い地域ならまだ良いけど、そうじゃないとなおさら閉じ籠っちゃったりしそうです。許投手がどこに住んでいるのかわかりませんが(←埼玉って書いてあるから所沢近辺なんだろうけど)、あのへんって台湾人中国人のかたって多いんでしょうか。ま、これなら一家でずっと日本に住むことになっても大丈夫そうですね～。確か郭泰源さんの奥様はあんまり日本に馴染めなくて、なので引退すると同時に家族みんなで帰国したとかいう話じゃなかったでしたっけ。

  2009年12月08日

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  新しいパパさん達

  今年パパになった王建民投手。最近はまだ片付いていない契約問題で記事を賑わせていますが、ご本人はすでに帰国していて、先日は広告をしている企業のイベントに呼ばれてオムツ替えの腕前を披露したそうです。→[記事]建仔換尿布 花了122秒(自由時報)(big5)過去5回、息子さんのオムツを替えたことがあるという王投手、実演では7ヶ月いなる女の子(←王投手の子供さんではない)のオムツを交換したところ、ズボンを脱がせたりオムツの方向を確認するのに手間取り、122秒もかかったとのこと。2分以上もかかるだなんて、まだまだ甘いな！と思ったけど、ズボンを脱がせるところから始めて、しかも初めて使うオムツで方向がわからなくて手間取ったのに2分ちょっとなら結構早いかも。今年は張泰山選手も苦難を乗り越えて念願のパパになったし、他にも陳金鋒選手とか沈[金玉]傑投手とか、新しくパパになった大物選手が多い年でありました。そういえば張誌家投手の娘さんももうすぐ1歳でしたね。いつだっけ、と思って去年の記事を読み返してたら12月1日だからもう1歳になってました。あれ、じゃあ許銘傑投手と一緒？で、ですね、我が家もママさんの一人が朝に体温を測ったら…。うひょ～、出てるよ、ハートマーク。滅多に出ないんだよ、これ！この体温計はハートマークが出ると、つまりその、また新しいオムツを買って来ないといけないかもよと、そういうことなのです。(隣の病院マークは「病院に行きなさい」という意味らしい)ということで我が家は色めき立っております。まぁまだわかりませんけどね。

  2009年12月05日

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• 許銘傑投手は帰化を考えているらしい

  12月1日は許銘傑投手の33回目の誕生日でした。おめでとうございま～す。本当は当日に何か書こうと思ったんですが、書く材料に迷っているうちに12時過ぎちゃったのでやめてしまいました。と言うのも新しい「旅日球星」たちに押されてか許投手を取り上げた記事は台湾のニュースサイトを探してもあんまりなくて。帰国したというニュースもないし、一時は出ると報道されていた台風水害の復興のためのチャリティ試合にも出ないみたいだし。そもそも毎年の心配事として、来年も残留できるんだろうか。去年は契約更改してから誕生日を迎えたのですけども、許投手の場合は契約更改の内容が新聞等に載る年と載らない年があるので、良くわからないですねぇ。と思ってたら誕生日に合わせて、自由時報からインタビュー記事が出ました。ご家族の様子を含めてこれだけ大きく伝えてくれる記事は久しぶりかも。[記事]＜球星會客室＞許銘傑：態度對就贏得尊重(自由時報)(big5)(12/2)[記事]女兒日語比他還溜(自由時報)(big5)(12/2)[記事]為了女兒考慮歸化日籍(自由時報)(big5)(12/2)いつ取材したんだかわからないけど取材地が埼玉になってますし、最近取材したとすればまだ日本にいらっしゃるのかな。中を読むと、どうもまだ残留が決まったわけではないみたいに書いてありますねぇ。保留選手名簿には載ってますのでたぶん大丈夫なんだろうけど。写真もついてますが、維娟ちゃん、ずいぶん大きくなったこと。もはや幼児ではない感じです。というか、かなりの美少女？ もう7歳なんだって。では、今日はここから3番目の記事を。帰化するかも知れないという気になるタイトル。良くわかんないところもあるけどざざっと訳。娘のために、許銘傑は日本にずっと留まろうかと、さらに日本国籍に帰化することも考えている。一切は彼女の健やかな成長のためだ。日本ですでに10年になるが、「結局は外国人なんだ。こちらの外国人枠は4人。もし6人の外国人選手がいたら枠を争わなくてはならないし、球団もアメリカ人を優先する」。このため、郭源治のように日本に帰化して外国人枠の制限を受けなくなれば西武での活躍の場も広がる。しかし彼の考えは自分のためだけではなく、娘のためである。「外国人の身分のままでは、娘は日本国民の福利を受けることができないんだ」。小学校1年生になる娘を見ながら、許銘傑は愛情のある眼差しで言うのだった。「彼女はこの地で生まれた。台湾へ帰って新しい環境に適応しなければならないのはとても可哀想」。娘はすでに日本語、英語を学んでいる。許銘傑夫婦が台湾の國語の会話を教えているが、漢字の文を読むことはできない。「今はなかなか教えられない、彼女の脳味噌にはもういろんなものが詰まっているんだ」。第二子については「自然に任せるよ」。以前の何年か、彼はとても欲しいと思っていた。でも今は考えてみるに、そうなれば維娟ちゃんには兄弟ができるが、生活の質を保つことが難しくなるので良いことばかりではない。もし日本にずっと住み続けることができるのであれば、彼もずっと野球選手のままでいることはできない。妻も彼を支持して曰く「他の仕事もできますよ」。ということで、娘さんのために帰化も考えているんだって。許投手本人について言えば、帰化すれば当然外国人枠から外れます。本当は10年もいればもうとっくに日本人扱いになっていてもおかしくはないのだけど、許投手は一軍にいなかった期間も長いのでまだしばらくかかるみたい。まぁ許投手の場合は外国人枠にあんまり関係なく二軍だったりもしますけども、調子が良いのに外国人枠に阻まれて、って時期もなかったわけではないですからね。帰化したほうが活躍の場が広がるのは間違いないでしょう。ただ、台湾の球界からすると…。野球に限った話ではないですが、日本人の有力選手が海外へ出て行ってしまうことに関して、「長い目で見ればプラス。海外で経験したことを日本に持ち帰って来て、指導者として伝えてくれればいいのだから」って考え方があります。もっともなことです。ただ、台湾の野球の場合は日本で成功した選手はそのまま帰化するなどして帰って来ないっていうケースが多いわけで、言わば流出しっ放し、みたいな状況。ま、でも考えてみれば、これから日本に挑戦する若い選手たちにとっては現地にずっと住んでる先輩ＯＢがいるのは心強いわけで、そういう点ではやっぱり長い目で見ればプラス…なのかな？以上、長くなりましたが、もしかするとＦＡ権取得よりも少し早めに「外国人扱いでない許投手」が見られるのかも知れません。

  2009年12月03日

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• 日本人選手のテスト

  兄弟象の秋季キャンプに、千葉ロッテから戦力外になった神田義英投手がテストを受けに来たのだそうです。[記事]中華職棒／前羅徳投手神田義英參加象隊測試　庫倫暫失聯(NOWnews)(big5)(11/30)[記事]象徴兵 日投搶進 前羅徳戰將神田測試(蘋果日報)(big5)神田投手はもともとはアマチュア復帰するつもりでいたのを莊勝雄さんの推薦で台湾にテストを受けに来ることになったそうで、29日午後に来台してまずブルペンに入り、30日にテストを受け、12月1日には日本へ帰る、ということなんだって。ってテストに来たのに2泊しかしないって短っ！30日が象隊のキャンプ最終日なので、しょうがないみたい。30日には陳瑞振監督と曹竣[山昜]投手コーチの前で投球を披露。もちろんこれだけで合否が決まるわけもなく、来年1月5日からの春季キャンプのときにまた来てもらうことになったのだそうです。決まるのはしばらく先。象隊の外国人候補では先日の合同トライアウトの視察のときは川越英隆投手と山口和男投手の名前が挙がってましたけども、川越投手は千葉ロッテ入りが決定、山口投手にはご本人のBlogによると複数チームからオファーがあるとのことで、狙いどおりとは行かないみたいです。ところでNOWnewsのほうの記事だと日本人投手は2人来ていて、そのうちの1人が神田投手だと書いてある。もう1人はどなた？

  2009年12月01日

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• 横浜と契約合意、か？

  横浜ベイスターズがテストしていた王溢正投手と鄭文豪投手が契約合意したと神奈川新聞で報道されてます。[記事]台湾人２投手と契約合意/ベイスターズ(神奈川新聞)(11/27)神奈川新聞の紙面ではお二人の顔写真つきで、詳しいプロフィールなど含めてわりと大きめに載ってました。王投手は札幌のアジア選手権で来日していたので姿は拝見しましたが、韓国戦でしか投げなかったので登板しているところは見られず。一応、写真は撮ったけど載せるようなものじゃないので…。しかし背が高いですねぇ。190cmもあるそうです。札幌では韓国の大学生を相手にピンチで登板、暴投で1点失ったものの、1.2イニングを無失点に抑えて台湾の逆転勝利に貢献とのこと。スタンドにはスカウトらしき人たちもたくさんいましたので、このときの投球も評価されたかも。しかし王投手の年俸2000万円って、これはすごいですね～。最初、契約金の間違いかと思った。契約金はまた別なんでしょうか。確か、許銘傑投手や林恩宇投手みたく台湾プロ球界での実績を引っ下げて来日した選手でも初年度の年俸は2000万円くらいだったような。●最も地味な旅外球星？私が知ってる限り、プロ経験がなくてアマチュアから日本に行く選手というのは国内の大会で大活躍したり、大きな国際大会で実績を残すなどして騒がれ、ニュース記事で大きく取り上げられるような選手ばかりでした。でも王投手に関してはそういうこともあまりなかったような気がします。日本の記事では「台湾代表左腕」と書かれていたりするけど、アマチュア代表入りは他の左腕投手が故障してしまって左腕がいなくなったので、繰り上げで選ばれたものじゃなかったでしたっけ。代表チームでは貴重なリリーフ要員として起用されたものの、7月のワールドポートトーナメントで日本の首都大学リーグ選抜相手に投げてかなりひどい内容だったようですし、9月のワールドカップでもリリーフで5失点した試合が2試合あって、防御率は9.31という数字。今年、代訓で所属していたLanew熊の二軍でもこういう成績ですし、今年はほとんど代表チームで海外遠征してたんで登板数は少ないですが、数字だけ見てるとちょっと日本で即通用するには苦しいですかね～。何だか悪い話ばっかり書いちゃいましたが、もちろん過去は過去。身体は恵まれているようですし、横浜の首脳陣の評価は高いようですから、日本での「大化け」も有り得る、かも。●鄭文豪投手は育成契約拒否？一方、鄭文豪投手のほうは高校野球の記事では良く名前を見た選手で、海外進出しても不思議ではなさそうな格の投手。神奈川新聞では育成契約で、年俸200万円＋支度金で契約合意とあります。ただし、こういう記事が。[記事]年薪745萬王溢正加盟横濱(自由時報)(big5)[記事]鄭文豪未簽約明年再説(自由時報)(big5)鄭文豪と、そのマネージメント担当の陳建成が曰く、横浜との交渉は決裂したので彼は国内に留まり、来年も引続き海外進出の機会をうかがう。日本のメディアでは彼はすでに契約したと報じられているが、彼曰く、横浜のキャンプに参加して環境はとても良いと感じたものの、仔細を考慮したところ、今は急いで日本に行く必要はない、と。大学の監督の[龍共]榮堂さんも、彼はまだ海外へ行くには早いとコメントしてます。台湾では高卒でメジャーに引っ張られる選手でも最低でも契約金10～15万ドルくらいはもらってますので、支度金がいくらなのかわかりませんが、育成契約で年俸200万円というのはあまりにも安いと言えば安い。昔の記事のメモを見返すと、鄭投手は高校時代にカブスから誘われていたといいます。まだ大学に入ったばかりですし、もっといい条件で声がかかるのを待つとしても不思議ではなさそうです。でも、交渉が決裂したと書いてあるのは今のところこの自由時報の記事だけしか見つからない。真相は如何に？

  2009年11月28日

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• 育成契約でも好条件

  大阪に行っている間はあんまり繁体の記事がまともに読めなかったので情報リハビリ中ですが、例の事件はしばらく大人しいと思ってたら今度は熊隊の選手がいっぱい取り調べられて契約解除になっちゃったそうで。私がチェックするようになってからこういう事件が起こったときは初期の段階でわらわらわらっと選手の名前が出て、それで全部ってことが多かったけど、今回は時間をかけて捜査している感じ。張誌家投手もそのうちもう一度呼び出されるって書いてある記事も結構あるけどどうなるんだろうか。さて、張誌家投手の高校の後輩で、張投手がオフに母校に練習に来たときにフォークボールを伝授したという黄志龍投手、読売巨人入りが決まったそうで。→[記事]台湾体育大の黄志龍投手と育成選手契約(読売巨人官網)第一報を見たときの感想は、「やっぱりね」と「良く育成契約を飲んだな～」でした。高校の頃は「卒業後の巨人入り内定」みたいな報道もされてましたので、むしろずいぶん待たされた感じさえします。大学進学してからは起伏の大きいピッチングで海外行きの話は下火になっていたようでしたが、やっぱり9月のワールドカップでの日本戦好投が効いたか。でも育成契約というのはちょっと意外と言えば意外。これは去年の今ごろの記事ですが。[記事]簽約金縮水黄志龍拒當遊騎兵(自由時報)(big5)(2008/11/16)レンジャーズからの12.5万米ドルでのオファーを蹴り、もっと良い条件でのメジャー行きの機会を待つ、とあります。(最後のほう、「メジャーと日本ではメジャーに行きたい、なぜなら日本へ行くとフォーム改造されてしまうのが心配」って言ってる。去年の11月だから、大学の先輩・姜建銘投手が巨人から解約になって間もない頃)なのに、もっと条件が悪そうな育成契約を受け入れたというのは不思議。育成選手だからだからさぞかし安いのかと思ったら。[記事]日職／黄志龍加盟巨人　簽約金2000萬、年薪400萬日圓(NOWNews)(big5)[記事]日職／巨人[石匝]1800萬 [手穴乙]走黄志龍(聯合新聞網)(big5)(11/21)マネージメント担当者曰く、2年契約で、契約金2000万円。支配下登録された場合は契約金が最大5000万円まで増額される、と。育成選手での契約のわりには結構高い。これならメジャーからのオファーよりもいい条件。日本人の育成選手と違って、ちゃんとまとまった額の契約金をもらえるんですねぇ。さらに、育成選手での契約になったのは巨人の選手枠に空きが少ないからであって、7月には優先的に支配下に入れてもらえる、みたいに書いてあったりもする。ということは、実際には支配下で契約しているようなものか？でもマネージメント担当の人はそう言ってるみたいだけど、巨人はもともと外国人投手がずいぶん多いし、支配下枠を狙う育成選手も日本人を含めて他にもたくさんいます。支配下に上がるだけでも、結構高いハードルではないかと。まぁ、まだ若いので長い目で見てもらえそうですし、1年目から上に上がれずともじっくりと力をつけていただきたいものです。●韓国からもオファーで、面白いのは、韓国のプロ野球からも話が来ていたらしいということ。→[記事]日職／韓職搶阿龍差點成為韓職第一人(聯合新聞網)(big5)(11/21)→[記事]日職／黄志龍差一點挑戰韓國職棒(NOWNews)(big5)マネージメント担当者が明かすには、韓国プロ野球の韓火イーグルスとヒーローズの2球団から契約金20万米ドル程度で獲得申し入れがあったとのこと。他にメジャー3球団からも最高17.5万米ドルの提示あり。考えた結果、米国はマイナーからスタートしてメジャーに上がるまでに何年もかかる、韓国は即戦力とみなされるが他の外国人と同じ扱いとなりもし結果が出なければすぐに解約になる、なので日本にした、とあります。外国人枠が非常に厳しい韓国の球団がどのくらい本気で獲得に乗り出したのかわかりませんが、記事によれば韓国プロ野球で外国人選手としてプレーした台湾人選手は今までまだいないらしい。今回は流れましたが、そのうち韓国でプロデビューする台湾人選手も現れるのかも。

  2009年11月24日

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• ベイスターズ入り交渉中

  横浜のテストを受けていた台湾人選手たちの入団が決まりそうな方向みたいですね。[記事]練習生参加の台湾右腕鄭文豪、育成枠獲得へ/ベイスターズ(神奈川新聞)(11/16)熊の代訓だった王溢正投手は支配下で契約する方向とのこと。国立体院からテストに来ていた3投手からは、当初は頼鴻誠投手の評価が高かったと伝えられていましたが、鄭文豪投手に切替えたみたいです。頼鴻誠投手と合意できなかった理由が書いてあるかも知れない記事がこれ。→[記事]横濱隊哈他 頼鴻誠不想當育成選手(自由時報)(11/11)(big5)国立体育大学(桃園校区)の左投手・頼鴻誠は先日、日本の横浜の入団テストを受けた。横浜は獲得の意向を強く示している。しかし頼鴻誠が昨日表明するに、契約条件はまだ話していないが、もし育成選手ならば契約しないこともあり得る、と。日本のメディアは横浜は頼鴻誠との契約を育成選手で検討していると報道している。これについて本人は曰く、良くわからないがもし本当に育成契約なら契約しないかも。なぜなら自分はもう22歳で時間がない、育成選手から始めると一軍に上がるのにどれだけ時間がかかるかわからないから、と。横浜は他に鄭文豪と、テストには未参加だったがまた別の国立体院の投手・陳冠宇にも興味を示している。 彼ら2人は育成でも受け入れるという。なぜなら彼らはまだ大学1年生であり、育成選手から徐々に技術を磨いて行けば良いから。というわけで、育成契約を嫌ったから、かも。育成でもokという鄭文豪投手のほうは、つい何ヶ月か前まではまだ高校生。高校野球の大会の前になるとちょくちょく注目株として名前が出ていた選手でした。メモしておいた記事では、こんなのが。2年近く前、まだ高校2年生だったときの頃のもの。→[記事]鄭文豪[手并]球速 [目分]圓美夢(蘋果日報)(2007/12/16)(big5)美和高校2年生の鄭文豪はエースとして強敵・高苑工商に挑み、9回完投1失点だったが涙を飲んだ。しかし素晴らしいピッチングは見守ったメジャー5球団のスカウトの注目を集めた。鄭文豪はメジャーに行く夢がある。彼曰く「僕はまだ格(体格?)が足らない。185cmになって150km/hを出せるようになりたい」。彼は高校1年のときは74kgしかなかったのに、1年で87kgに太って戸惑い、チームも彼もどうやって痩せるかを考えた。でも今は178cmで高校1年の頃より2cm成長。自信たっぷりに「185cmまでがんばらなきゃ」。でも7cm伸ばすのは簡単ではない。彼曰く「方法があるんだ。でも秘密」。最高球速については彼の記録は約148km/hだが、昨日は130球を投げて最速は142km/h。ほとんど138km/hにも届かず、球場で見ていたスカウトは球速に関してはこの半年で退歩したという。ただし彼曰く「関係ない。僕は2年生、また進歩する機会がある」。美和高校内部の情報によれば、代理人として知られるダン野村がカブスが80万米ドルで契約する意志があると彼に告げているという。しかしカブスの太平洋地区のスカウトSteve Wilson(元TMLの外国人選手)は「絶対にない。鄭文豪はまだ身体不足で、そんな金額で契約するなんてあり得ないよ」ダン野村という人はいろんなところに出て来るんだな～って思ってメモっておいた記事。本当かどうかは知りませんが一時は80万米ドルの値段がついた選手を育成選手で契約しようっていうんだから、横浜にとっては安い買い物？今の鄭文豪投手は先日の梅花旗大会での名簿によると、178cm/78kg。秘密の身長伸ばし法は実らず、代わりにだいぶ痩せたようです。体重といえば。千葉ロッテのテストを受けているという米国帰りの林彦峰投手。→[記事]テスト生合流のお知らせ(千葉ロッテ公式)かなり大柄な選手だという印象はありましたが、協会盃の名簿だと108kgもあります。社会人チームの選手の中ではいちばん重い。あの蔡森夫選手より重いぞ。ちょっといかつい顔ですが、入団したら人気者か？

  2009年11月18日

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• アジアシリーズ来年復活…なのか？

  日韓チャンピオンシップも終わりまして、来年のアジアシリーズについての記事が。[記事]ＮＰＢ：アジアシリーズ、来年は台湾で開催(毎日新聞)(11/15)[記事]台湾開催の方針確認＝来年の野球アジアシリーズ(時事通信)(11/14)13日のアジアシリーズ運営委員会にて4ヶ国・地域の代表者が集まって話し合った結果、来年は台湾でアジアシリーズを開催する方針を確認。なので、来年のアジアシリーズ復活は決定みたいです。良かったですね～。と、日本の新聞社の記事には書いてありますが、台湾で伝えられた記事の内容とはちょっと違ってまして。[記事]李文彬：亞職大賽最快2011年恢復舉[力弁力](NOWNews)(11/13)(big5)[記事]亞職大賽撞亞運最快2011年復賽(蘋果日報)(11/14)(big5)13日の夕方から14日の朝にかけての記事ですが、ともに「アジアシリーズの復活は早くて2011年」というタイトル。適当にまとめて要点だけ訳しますと。中華職棒聯盟秘書長の李文彬が表明するに、13日に日本・韓国・中国の代表と話し合ったところ、各国はアジアシリーズの継続は支持したものの、アジアシリーズの開催日程と広州アジア大会の日程が衝突することから来年台湾でアジアシリーズを挙行する議案は支持を得られなかった。日本からは台湾はまず来年は類似の国際大会を開催し、再来年に改めてアジアシリーズを開催してはとの意見が出されたという。原案では来年のアジアシリーズは11月10～13日に台湾で開催されることになっていた。しかし、広州アジア大会の野球競技が11月13日に始まり、中国はすでに日程を延期することはできないと表明しており、このため2つの国際大会が重なることとなったこと、また、日本シリーズが11月7日まで予定されており、10日までに台湾にやって来るには日程があわただしすぎることが来年アジアシリーズを開催できないことの主原因となった。ということで、13日の会議に挑んだ李文彬さんはその時点では「ダメでした」と語っていたっぽい。でも、冒頭に貼ったように14日日中の日本の記事では「来年の台湾開催を確認」。どうなってるんでしょ？日本の記事でも、NPBの事務次長のかたが取材に答えて表明したと書かれているだけで、4連盟の合意内容として公式にアナウンスされたものではないっぽいですし、各国で認識がズレてるのかも。とりえず解決すべき課題の1つが日程であるのは間違いないのでしょう。アジア大会との関係から考えて後ろにずらすのは無理っぽい。となると、短縮、あるいは日本シリーズも含めて繰り上げないといけない。とすると、来年のアジアシリーズ復活は日本次第か？ 日本が、やっぱり日本シリーズは繰り上げられません、だから来年は無理でーす、って言ったらそれまで？それに記事には書いてないけど、来年はインターコンチネンタルカップも台湾で開催される予定で、そちらも予備案では11月じゃなかったでしたっけ。というわけで、日本の記事だけ読んでるとアジアシリーズが復活するのは決定で、あとは日程調整だけ、みたいにも思えます。が、そこまで楽観的にはなれそうもない感じ。その前に、CPBLは例の事件のほうを何とかしないといけませんが…。ついでに、原案の11月10～13日だと社会人野球日本選手権とまともにぶつかる。なので、個人的にはずらしてもらったほうがありがたいですけどね。

  2009年11月16日

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• 青年教練団

  プロ野球の監督・コーチって、どのくらいの年齢のかたってイメージでしょうか？先日退任された野村克也さんみたいに70歳を超えても、というかたは極端にしても、日本のプロ野球の感覚だと監督は結構高齢のかたが中心、50代くらいが多いようなイメージでしょうか。現役では、来年から広島カープの監督になる野村謙二郎さんの43歳が最年少みたい。40代監督でもかなり若い感じがしますし、もし30代で監督になる人がいたら、それはかなり特殊な事情じゃないかっていう気が。(メジャーリーグではダイヤモンドバックスの監督が35歳らしいです)コーチもちゃんと調べたわけではないですが、現役を引退したばかりの30代だとまずは二軍の指導から、あるいは一軍コーチでも補佐役としてのお仕事からで、もう少し上の年齢層が中心って感じでしょうか。で。先日、発表になった兄弟象の教練団。象隊は例の件でゴタゴタしているものの、とりあえず現場は正常運行に復帰。監督と投手コーチを兼ねていた中込伸前監督のポストに新任者が就くという形ですが。總教練 ：陳瑞振 (34歳) (現役は引退して監督専任に)首席教練 ：陳[王奇]豊 (41歳)打撃教練 ：許閔嵐 (33歳)投手教練 ：曹竣[山昜] (33歳) (引退して就任)投捕教練 ：陳瑞昌 (35歳) (コーチ専任に)外野守備教練：林明憲 (32歳) (コーチ専任に)内野守備教練：馮勝賢 (34歳)捕手教練 ：王崇耀 (33歳)若っ！下手すると阪神のスタメンより若かったりして。象隊が来年の外国人選手として目をつけているという川越英隆投手や山口和男投手はそれぞれ36歳、35歳だから、もし本当に入団となればほとんどのコーチよりも年上ってことになるわけだ。しかし、こうなると逆に本来なら教練団の中心になりそうな40代のOBのかたたちはいったいどこ行っちゃったんだろう？ って思ってしまいますが、二軍に何人かいらっしゃるらしい。二軍總教練 ：林百亨 (47歳) (復帰)二軍打撃教練：王光輝 (45歳) (二軍總教練から転換)二軍投手教練：陳憲章 (44歳)いわゆる「一代象」の世代のかたたち。私は「一代象」の頃は良く知りませんが、「一代象」のかたたちはリーグ分裂騒ぎのときに象を飛び出してTMLへ行っちゃって「叛将」となったかたが結構いて、それ以外のかたももう監督を経験済で、成績不振で辞任してそれっきりになっちゃってたりする。なので、「二代象」の世代が監督にならざるを得ない流れってことなんですかねぇ。一概に、教練団が若いから良いとか悪いとかいうこともないのでしょうが、中華隊監督も郭泰源さん洪一中さんと次々と次世代を担ってしかるべき監督が退任に追い込まれて「中華隊監督は毀損率が高すぎる」と嘆かれていたのが1年くらい前のこと。象隊も、それと似たようものを感じます。これに少し関連して。聯盟が発行するというプロ野球カードの中の「四天王カード」。「四天王」とは黄平洋さん、謝長亨さん、[シ余]鴻欽さん、陳義信さんを指すらしい。→[Blog]2009中華職棒年度球員[上下] 四大天王簽名[上下]款式（4款）(聯盟Blog)(big5)でも、いま現在はどなたもプロ球界に残ってません。アマチュア界で指導者をされているのも謝長亨さんだけで、ほかの3名のかたは野球とはぜんぜん関係ない仕事されているとか。名選手は必ずしも名指導者ではないにしろ、一時代を築いたかたたちの高い技術が継承されないのは、もったいないような感じがしてしまうのでした。

  2009年11月14日

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  さらば小[奚隹]

  他のネタに流されて、今までタイミングを逃していたことを。先日、林恩宇投手が東北楽天を戦力外に。→[記事]楽天の西谷が戦力外に　林恩宇も(日経Net)(11/2)今年は終盤にようやく二軍で復帰しましたが一軍では登板なく、最終テストっぽかったフェニックスリーグで結果が良くなかった時点で仕方ないとは思いましたが、今回でひと区切りとなりました。林投手は日本でも絶対に成功すると思ってた。もし成功しなかったら中華職棒の投手はもう誰が行っても成功しないんじゃないかと。実際、楽天入りして最初の数ヶ月はあんなに順調で、今まで中華職棒から日本に来た投手たちがなかなか手が届かなかった初勝利もあっさりとGet。なのに、一度狂ってしまった歯車は元に戻らなかったですねぇ。もちろん最初は通用したけど慣れられたら…っていう外国人選手はたくさんいるわけですが、林投手は故障続きで満足に投げることもできず。実は2007年秋の北京五輪予選韓国戦で投げたときにすでに痛めていて、去年のフェニックスリーグでは残留のために無理して投げて余計に悪くしてしまったとか。(とりあえず楽天からはバイバイ)今後については、ご本人がblogで心境を伝えてくれていまして、たいへん前向きのようです。便利な世の中になったものです。いま職棒界は暴風の中なものでゆっくり考えるとのことですが、帰国して職棒に戻るとしても元の所属チームは消えてなくなっちゃってますので、去年の林英傑投手と同じように新人や代訓の選手たちと一緒にドラフト対象です。[記事]中華職棒／林恩宇若參加選秀　陳瑞振：一定先選他(big5)中込さんの後を受けて象の監督に就任した陳瑞振監督は、もし林投手がドラフトに参加するならば必ず指名すると言っているとか。とすると、黄色いユニフォームですか。ご本人曰く、ケガはもう大丈夫とのことですが、今の状態がどの程度なのかもポイントになるのかな。(「おかあさんといっしょ」の横山だいすけお兄さんと林恩宇投手が雰囲気が似ていると思う今日このごろ)他の台湾人選手はどうなんでしょうか。はっきり「残留」と報じられている選手はまだいない？巨人育成の林[羽廾]豪投手が、育成契約期間が満了したために規約によって「自由契約」とされた件を受けて、台湾ではこんな記事も出てます。→[記事]傳巨人不留林[羽廾]豪 黄武雄訝異(壹蘋果運動王)(big5)(11/2)母校の西苑中学の黄武雄監督が、巨人入りして3年経ったらドラフトにかけて4～5千万円で契約すると言っていたのに、自由契約だなんて話が違うじゃないか、と。でも、林[羽廾]豪投手はその後も巨人のキャンプには引き続き参加して林華韋さんご一行・大学生6選手と一緒に練習しているようですし、戦力外ではなく、再契約の見込みと思って良いのかな。記事によれば、今後は文化大学に籍を置くようですね。

  2009年11月07日

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• 中込監督、一時身柄拘束

  台湾での例の事件はここ数日はそれほど大きく進展してはいませんが、そんな中での大きな動きと言えば。もう散々報道されているので皆さんご存知とは思いますが、中込伸監督、一時、身柄拘束。これ、テレビを見ていたら、一般のニュースでやってました。スポーツニュースとかじゃないですよ、一般のニュース番組。それもお昼の15分くらいのニュースで！ もちろん日本のです。記事も各紙のWeb版にたくさん出てます。確かに、捜査の初期の段階から「監督級の大物も取り調べへ」みたいなことは一部の現地記事にも出てました。そうでなくても自分が預っていた選手たちがこういうことになっているのだから、そんな逃げるように日本へ帰ろうとしたら印象も悪くなるし、収拾に向けて協力したほうが良さそうではありますが、でもこんな風に手錠かけられて連れて行かれることになるとは思いませんでした。前にもちょっと書きましたけども、莊宏亮投手は沖縄時代も含めて何年も一緒にやって来た教え子。教え子に会いたいと言われれば会うし、一緒に飲みましょうと言われれば飲むし、「お友達」を同席させたいと言われればokするのでは？ そんな不自然なことなんだろうか。まぁ脇が甘いと言われればそれまでかも知れませんが。投手起用に手心を加えた疑いというのも、投手起用はそのチームの台所事情によるわけで、そんなの証明のしようがないのでは？ となると、利益供与があったかどうかが焦点になるんですかねぇ。それにしても、八百長というのはワザと負けることを言うのではないのですか？ そういう意味では中込監督はいちばん疑われなさそうな人なのに。それだけ有力な証拠でもあるんだろうか。だいたい八百長している選手が何人もいるチームが、どうしてぶっちぎりで優勝できるのかが不思議で仕方がない。と思ったけど、時報鷹の事件のときも、当時の時報鷹は結構強かったらしいですね。年中八百長してるわけでもなく、強いチームがとある1試合でたまに負けるから、仕組んだほうも大儲けできるってことなのか。それから洪瑞河さんもずいぶんと冷たい。そりゃ監督責任を問われるのは仕方ないし、洪オーナーにしてみれば裏切られた思いかも知れないけど、もう解雇しちゃってるから関係ありませーん、みたいな態度はあんまりでは。少なくとも中込さんが比較的長きにわたって球団に尽くし、貢献したのは間違いないのに。しかも「外国人」なんだから、こういう事件で球団が守ってくれなかったら誰が守ってくれるっていうんだろうか。最初にも書きましたが、この件は日本でも幅広く報道されています。日本では台湾の野球界のことは悪いときにしかニュースにならないですねぇ。しかも記事を見ても、中込さんが前期最下位だったチームを監督として立て直して後期優勝したこととか、一切触れられてません。そしてブログ検索などしてみても、日本では「やっぱりね」みたいな反応が大半なのがとても気になる。私は中込監督の阪神時代のことはほとんど興味なかったので良く知らないけども、現役時代は素行面で良からぬウワサがあったのは私でも知ってます(本当かどうかは知りません)。それもあって、もっと粗暴な感じの人かと思ってました。でも中込さんが台湾に行ってから現地で書かれる記事などを読む限りでは、技術面の指導はしっかりしているし、選手の面倒見が良いとう評判。そしてテレビ中継で会見の様子を見ても、意外なほどに丁寧な言葉遣いで軟らかい受け答え。勝手に想像していた印象とは全然違いました。過去のニュース記事のメモ書きを読み返してみると、去年の台湾シリーズで敗れた後に投手陣を集めて涙を流して労をねぎらい、中込さんを囲んだ選手たちもみんな涙したとか、WBCの合宿中に廖于誠投手がフォームを崩したときにわざわざ台北まで中込コーチ(当時)にアドバイスを求めに帰ったとか、今年から球団が酸素カプセルを導入したのは中込さんの提案で、知合いの業者にかけあって安くしてもらったとか、監督になってからはそれまで象隊ではやっていなかった「監督賞」を作り、ポケットマネーを出して活躍した選手、特にいい守備をした選手に渡していたとか、こんな感じで「イイ話」みたいなのがいっぱい出て来ます。とりあえず現在までの報道によれば、「8萬元で交保」っていう事実以外には特に警察発表で何かが明らかになっているわけでもないですし、これからの捜査を待つしかありません。しかし、これまでの功績の部分が全く知らされずにこういうときだけ大きく報道されること、そしてまだ捜査中の段階なのに、少しずつ積み上げて来た実績やこれまでの努力がすっかり吹き飛んでしまっていることが、残念でなりません。[記事]中華職棒／關鍵時刻　陳瑞振決定扛重任　接象隊總教練(NOWNews)(big5)とりあえず中込さんの後任は陳瑞振選手が就任。[記事]中華職棒／象重整戰力　洋投只留庫倫(NOWNews)(big5)小林亮寛投手を含め、庫倫投手以外の外国人選手はみんな退団だそうです。その庫倫投手は日本で入団テスト中なんだって。どこの球団に行ってるんだろう？

  2009年11月05日

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• 大学生選手のテストなど

  台湾の大学生選手がいま日本に何人か来てらっしゃるみたいですね。こっちは巨人。→[記事]台湾の大学生６選手がファーム練習に参加(読売巨人官網)3大学から6選手がファームの練習に参加とのこと。ユニフォーム上着はシリウスのもので、帽子は自分の大学のものみたい。いちばん左の選手が被ってる赤い帽子は中信鯨のものに見えますが、これは？(借将で鯨の二軍に行っていた選手でしょうか)黒い帽子は国立体院(←今は台湾体育大桃園というんでしたっけ)の選手っぽいですが、この大学からは横浜のキャンプでテストを受けている組もいるそうで。→[記事]チェン２世の獲得狙う！秋季キャンプに台湾からテスト生３人…横浜(スポーツ報知)こちらは具体的に名前も出てまして、頼鴻誠、林[火日立]清、鄭文豪の3投手。中でも左腕の頼鴻誠投手が高評価とか。鄭文豪投手も含めてメジャーが狙っていると報道されていた選手のはずだけど、日本も視野に入れてるんですね。やはりオフになると来期に向けての動きがいろいろ出てきますねぇ。巨人のほうも今は名目はテストではないけども、目に留まる選手がいれば入団へ、なんてことになっても不思議ではなさそうです。ところで。巨人のキャンプ参加の団長は林華韋さんだそうですが、林華韋さんが職棒元年から八百長があったと発言したとの報道があり、聯盟「証拠を出せ」、林華韋さん「いや、発言は誤解だ」などと、すったもんだしてるんだって。こんなところにまで波及するんだな～。→[記事]職棒渉賭／元年就打假球？　林華韋緊急澄清是講日本職棒(NOWNews)(big5)→[記事]職棒渉賭／職棒元年就打假球？聯盟駁斥林華韋(NOWNews)(big5)●親子だから？横浜のテストを受けている選手のうち、林[火日立]清投手は今年の台湾代表チームに選ばれていたので、8月の札幌アジア選手権でも拝見した選手。日本戦でも打者ひと周り投げて無失点に抑えました。あのときの代表選手たちも、来年からプロというかたもいらっしゃいます。ま、職棒界がこんな状況なのでどうなるかわかりませんが…。4番を打っていた林泓育選手や、札幌ラウンド二冠で敢闘賞受賞の呉宗峻選手は兵役期間が終わり、当然ながら代訓先である熊と牛から契約したいと言われているそうで、本人が希望すれば職棒入りできる状況。が、代表選手なのに、いらないって言われちゃってる選手が。林根緯選手。象の代訓だったのに、自主選手として告示→[網頁]球団自主代訓選手(CPBL官網)(big5)林根緯選手は札幌では明治大・野村祐輔投手を降板させるタイムリーを打ち、東洋大の乾真大投手からあわや同点2ランかという二塁打。中国戦でも2安打していて、かなり活躍した印象がありました。欧州でのワールドカップの成績を見ても3本塁打してます。なのに自主選手。つまり、象から「いらない」って言われちゃってるわけ。んー、どうして～？ 獅の呂文生監督も彼はいい選手って言ってるのに(→この記事より)。象は外野は間に合ってるから？ とか当時は思いましたが…。[記事]洪瑞河驚爆：林易増搖髫､[糸邦]球員放水(自由時報)(big5)(10/31)[記事]高雄地院告發 林易増簽賭職棒(壹蘋果運動王)(big5)こうなってみると、洪瑞河オーナーは林易増元監督のことはもうだいぶ前から信頼してなくて、そのせいで林根緯選手も…っていう風に勘ぐっちゃうな～。(林根緯選手は林易増さんのお子さん)アマチュア選手の話題なのに、結局は事件の話になっちゃいました。例の件はさらに拡大しそうって記事も出てるので、まだまだ心配は続く。

  2009年11月01日

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• 中込監督退任

  やれやれの事件は、マスコミが追っかける焦点が毎日少しずつ移動して行ってる感じです。昨日は曹錦輝投手があれこれ書かれていて、どうしてそんな性癖みたいなことまで書かれなきゃいけないんだと気の毒でしたけども、今日は張誌家投手が中心になってしまっていました。というのは、張投手を仲介したと言われる黄俊中投手が取り調べの席で、首謀者の怖い人から高級外車と現金をプレゼントされて張投手が受け取ったと証言したらしいから。リンゴ新聞は一面トップ記事で、しかも張投手本人がそれを認めちゃったって書いてあります。→[記事]張誌家收組頭百萬 獲贈賓士車 問「一場球可以拿多少錢」(壹蘋果運動王)(big5)これを受けてか、各メディアも張投手のことをいろいろ書いてて、記事だけでもうじゃうじゃ。せっかく28日の事情聴取では釈放になったのに、こういう新事実が出ちゃうとまた呼び出されて取り調べられるのはまた時間の問題か。しかも認めちゃったってことだと、相当に厳しい立場に…。かと思ったけど、警察側の発表とされる記事などと照らし合わせてみると、どうもこの車云々の話は警察にとっては新事実ではなく、先日の事情聴取のときにはすでに出ていた話であり、それを踏まえたうえで釈放になったというように読めます。そして、張投手の全ての聴取に立ち会った弁護士の人が出てきて曰く、本人が車と現金の受け取りを認めたというのは事実無根、と。選手会も報道に厳重抗議だって。→[記事]職棒渉賭／張誌家收組頭百萬？　工會嚴正抗議絶無收錢(NOWNews)(big5)どうも一連の記事は事情聴取の内容の一部が漏れてきて、それをネタに書いたということみたいですねぇ。それであってるのかな。とにかく本人が出て来て何か言ったわけでもなさそうですし、何か具体的に動きがあるまでは続報待ちですか。しかし記事や映像を見ていると、メディアは張投手本人の代わりにパパさんママさんのところに押しかけているみたい。心配して家に戻ってきたというお兄さんも取材されてる。皆さん、堅く信じていると言ってますが、それにしても、どうして張投手だけこうもご家族のかたのところに取材が行くんだろうか。他の選手の家族は出てこないよ。そんなわけで張投手関連以外にも記事はいろいろ出ていますが、独自取材みたいなものをいちいち真に受けてると心配するだけ損、フフンって感じで読み流して、当事者から発表があったものとかの事実だけを追うのが吉というのは過去の件で学習したこと。ここ2日間の動きとしてはこんなところですか。・拘留されていた王勁力投手と呉保賢投手は釈放。(29日早朝)・29日、「第二波」の事情聴取が行われ、李濠任投手(聴取2回目)、買嘉瑞投手、郭一峰選手、黄正偉選手、朱鴻森選手の5選手は交保(←保釈のことらしい)。交保となったので聯盟規定により、自動的に出場停止処分。・30日、黄榮義投手が事情聴取、やはり10萬元で交保。・象が正式に王勁力、呉保賢、朱鴻森、李濠任の4選手を解雇。放水行為を認めたため。・曹錦輝投手も再契約しないことを決定している(らしい)。・中込伸監督にも解任を通告。28日の段階では傷は思ったよりは浅いかと思っていたけど、その後はかなりキツい展開になってます。そして中込監督も解任。動きとしてずいぶん早いなぁ。もちろん中込さんは監督だから、まさに「監督不行届」を問われても仕方がない。でも決定的な理由は、仲介役として球団に大ダメージを与えている荘宏亮投手と何度も会っていたから、だって。中込さんと荘宏亮投手は沖縄時代も含めてずっと師弟関係だったんだから、個人的に関係が深いのはみんな知っていたことでしょう。中込さんだってそりゃ弟子が会いに来れば会うんじゃないですかねぇ。だから付け込まれたって部分もあるのかも知れないけど。せっかく結果も出したのに、残念です。

  2009年10月30日

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• 信じた甲斐が(一部だけど)

  今日は一昨日発覚したやれやれの件の現役選手の事情聴取の日。もしこの結果、拘束・逮捕ってことになったら、仮に後で無罪になっても選手はその時点で選手生命ほぼオシマイ。気が気じゃなかったです。で、事情聴取の結果は…。張誌家投手は釈放放免でした。→[記事]職棒渉賭／張誌家飭回心情輕鬆、明日練球　熊隊全身而退(NOWNews)(big5)台北市の調査所に出頭して事情聴取を受けた後、他の選手とともに「被告」として板橋地検に移され、そこでの取調べに対して再三に渡って自分は放水などしてないと訴えた結果、最後は釈放となったんだって。う～、良かったよう。一時は悲観的にならざるを得ないような記事も複数出ていて、本人は否定しているとは書いてあるもののかなり厳しそうな状況、悪いほうの結果になるのはもう時間の問題かと思った。そしておそるおそるニュースサイトをリロードして、記事の見出しにある「張誌家」「飭回」の文字が目に入ったときは、画面を見ながら不覚にも涙が…。こんなに涙が出るとは自分でもぜんぜん思ってなかった。まったく心配させやがって。ご両親や奥様はさぞご安心されたことでしょう。日本から心配のコメントを出していた許銘傑投手も。台湾の警察の捜査手順とかは良くわからないけど、これで疑惑は晴れたと思って良いのかな。張投手は高雄に戻って秋季キャンプの準備をするそうです。早く本業に戻りましょう。●他の選手は他の選手はというと。事情聴取を受けた9選手のうち、真っ先に釈放されたのが張投手。牛の謝佳賢選手も釈放。良かった良かった。象の汪竣泰選手と李濠任投手と柳裕展投手も釈放。熊の蔡宗佑選手は証人として調べられていたのでもちろん釈放。そして最後まで取り調べられていた曹錦輝投手も釈放だそうです。ここまではみんな釈放。でも…。象の王勁力投手と呉保賢投手はそのまま拘束ということになったらしい。→[記事]職棒渉賭／象隊投手王勁力、呉保賢聲押(NOWNews)(big5)張投手は幸いにして釈放になったけども、喜んでもいられない。謝佳賢選手について行った劉志昇さんが言っているように、4球団はもう1球団も欠けることができない運命共同体。最悪中の最悪の事態は逃れたものの、象から2選手がそういうことになっているし、ついこの間まで代表選手だった元選手からも逮捕者が出ている以上、棒球界への重大損傷であることには間違いなく、職棒の危機の瀬戸際であることには何ら変わりないわけで。そして象のオーナーの洪瑞河さんは、もし疑惑が本当だったら解散も不排除って言ってましたもんね…。今日の事情聴取の結果を受けて、近日中に家族会議を開いて球団の存廃を討論するのだそうです。どうなるんだろうか。(球団の存廃を討論するために「家族会議を開く」っていう部分が象隊らしいなぁ)→[記事]職棒渉賭／洪瑞河：小曹續約再看看　球隊存廢再開會(NOWNews)(big5)ところで。日本の新聞でも、張投手に嫌疑がかかってたことは各紙で報じられちゃってます。うーん、そりゃ事実なんだから報道されるのは当然だろうけど、台湾の球界に対してはこういうときだけセンセーショナルに取り上ますからねぇ。釈放になったとはいえ、もう黒いイメージがついちゃってるんだろうなぁ。

  2009年10月28日

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• やれやれの続き

  今日は昨日のやれやれの続きを書かざるを得ないでしょう。今朝のリンゴ新聞には仲介役になったとされる、元象・荘宏亮投手と元熊・黄俊中投手が手錠をかけられてしょっ引かれて行く写真が出てますねぇ。→[記事]又爆打假球 聲押6人 曹錦輝張誌家被搜(壹蘋果運動王)(big5)私も段々このテの事件に慣れつつあるのが悲しいけども、こうして中継その他で何度も見た選手たちがこんなひどい姿になっているのを目にするとやはりショックです。お二人とも今は無所属だけど、代表チームの常連だったこともある選手なわけですし。それに荘宏亮投手は中込監督が率いていたサムライ那覇に所属して日本の社会人野球でもプレーしていて、都市対抗予選や日本選手権予選でも投げていましたのでこのブログでも何度か取り上げた選手です。しかも家宅捜索したら、自宅からすごい量の麻薬が見つかったとか。→[記事]中華職棒／職棒賭博有沒有案外案？聯盟將進行了解(NOWNews)(big5)何だかすっかりカタギの人間ではなくなっている感じですねぇ。そんな選手がちょっと前まで社会人でプレーしていたのか…。って、別に当時からそうだったわけじゃないんだろうけど。でも黄俊中もそうですけども、いまいち良くわからない理由でチームを出たり放出されたりした選手は、やっぱり何か表に出せない理由があったからそうなったのかと勘ぐってしまいます。この2人の元選手の他に賭博集団構成員の4人が逮捕されたとのことで、贈賄側のほうは着々と捜査が進んでるっぽい。となると、少なくとも贈賄側にはすでに証拠が揃ってるってことなんでしょうねぇ。うーむ。●張誌家＆謝佳賢の名前もで、収賄側とされるほうも曹錦輝投手ら象以外の選手の名前も大きく出てまして。[記事]打假球？明約談曹錦輝張誌家謝佳賢(自由時報)(big5)張誌家投手や謝佳賢選手も入っちゃってるんだって。ん～、参ったな、これは。張投手はともかく(←何が？)、謝佳賢選手のほうは去年に散々イヤな思いしてるはずなのに、名前が挙がること自体がちょっと信じられないですねぇ。過去の事件でも、怖い人たちに脅かされて仕方なく、という選手も多かったらしいですし、本人にその気がなくても逃れられないものなのでしょうか。まだわからないですが…。これを受けて、張投手のパパママが取材を受けたようです。→[記事]職棒簽賭／挺子！張誌家父：高中時組頭登門就拒絶(NOWNews)(big5)パパさん曰く、息子はそんなことはできないと信じている、と。そうだそうだ。私も信じます。そして、実は張投手が高校生のときにも八百長を持ちかけられたけど、断ったんだって。へ～。って、ずいぶんさらっと書いてあるけど、怖い人たちというのは高校生にまでそんなことさせようとするんですか？ 日本でも甲子園をネタにオカネ賭けてる人、結構いるらしいですけども、それにしてもすごい世界ですねぇ…。これじゃ親御さんだって子供に野球をやらせたくなくなるのでは？ということで昨日今日と追い切れないほどニュース記事がたくさん出ていて、1つ読むたびに沈鬱な気持ちになりますが、確定してないことを真に受けて心配しても仕方ない。明日の28日、名前が出ちゃってる9選手の事情聴取が予定されているようですので、おそらくそこで大きく進展があることでしょう。うー、怖いな～。

  2009年10月27日

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• やれやれ

  昨日、台湾シリーズが終わったばかりだというのに。今年こそは落ち着いたオフシーズンになるかと思ったのに。まったく何ということか、この事態は。[記事]職棒渉賭／疑似渉賭打假球　象、牛、熊隊球員宿舍被搜索(NOWNews)[記事]中職／兄弟象證實 曹錦輝將被約談(聯合新聞網)[記事]中職／曹錦輝失望 懷疑回台打球錯了(聯合新聞網)[記事]職棒渉賭／白手套？　前兄弟象投手莊宏亮遭約談(NOWNews)適当にかいつまんでまとめると。・板橋地検が26日午前に象の宿舎を捜索。連行された選手はいない。・同時に熊と牛の宿舎も捜索される。秋季練習中で選手もおらず、簡単に捜索しただけで押収物もなくすぐ帰った。・象隊が表明するに、本当だった場合はチーム解散も不排除であり、捜査対象は曹錦輝、李濠任、王勁力、柳裕展、汪竣泰、呉保賢の6選手。彼らは28日に警察と約談(←って何？)を行なう予定とのこと。・他に熊2人、牛1人が捜査対象に挙がっているとか。・曹錦輝は声明を出し、激しく憤慨して関与を強く否定。しかし莊宏亮投手の名前は久しぶりに見ましたねぇ。こんな形で見たくはなかったけど…。さっそくファンの間では、あの試合が怪しかったとかいう疑いがいろいろ持たれているようですが…。報道によれば、今のところ捜査対象になっているのは例行賽の試合のようですけども、こうなってみると台湾シリーズでエラーが多すぎたのも怪しいとか。うーん、あんな緊迫した試合が嘘だなんて有り得るのか？(そういえば警察官の人が何人か、スタンドにいましたが)もう続報待ちするしかないですが、去年の場合は、捜索が入ったその日のうちに警察にしょっ引かれて行かれて永久追放が確定した選手が出ちゃってましたけども、今回の場合はまだそこまで行ってません。まだ選手を信じることができます。というか、信じさせてください。当然、あの台湾シリーズの激戦も嘘ではないと信じます。そして来年も職棒21年が開幕できると信じております。

  2009年10月26日

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• 三連覇

  ◇第7戦(台南) 12000人(満員御礼)ぞう０００ ０２０ ０００＝２０２１ ０００ ２００＝５しし潘威倫投手が陳冠任選手を空振り三振させ、喜びを噛みしめるように立て膝状態でガッツポーズ。この瞬間、統一の三連覇が決定。激戦が続いた台湾シリーズも、最後は獅の底力が象の勢いをちょっとだけ上回りました。今年も、秋の空に舞ったテープはオレンジ色でした。試合が始まる前に勝手に予想するに、この試合は打ち合いになってもしかしたら大差ついちゃうんじゃないかと思いましたが、お疲れだろう双方の投手陣が頑張って比較的ロースコアの勝負となりました。シーズン中はおそらく中4日では投げたことがなかっただろう曹錦輝投手はちょっと途中、守備の乱れに苛立つような場面もありましたが6回まで自責1で踏ん張る。しかしそれを上回ったのが海克曼投手で、前の試合で153球も投げたばかり、しかも中3日だというのにすごいですねぇ。いくら何でもそう毎度毎度うまくは行かないだろうと思いながら見てましたが、またうまく行ってしまいました。獅にとっては神様仏様海克曼様では。2年連続での台湾シリーズMVPは史上初だって。試合の本筋とは逸れちゃうけど、8回に朱鴻森選手が退場になるきっかけとなったプレー、「歩きながら打つ人」って初めて見た。しかも意外といい当たり。タイムをかけて打席を外したのに、認められずにあわてて入りなおして打ったもの(←追い込まれていたので打たざるを得なかった)。でもこれ、普段の試合だったら爆笑珍プレーで済むかも知れないけど、ちょっと後味の悪さも残ってしまいました。スタンドから物も投げ込まれてたし。中継画面で見る限りでは遅延行為を働いていたようにも見えなかったけど、何だったんだろうか。陽東益選手の退場も何であんなことになったのか良くわからなかったですが、張志強投手が巻き添えでベンチから退席させられて、ベンチのすき間から目だけ出して試合を見てて何だかかわいらしかったです。ということで、終わってみれば、獅はやっぱり強かった。第5戦、第6戦で決められなかったときは危ないかと思ったけども、最後には勝つのはやはり底力か。いちばん最後の場面の潘威倫投手と、前日までは悔しい表情の場面が多かった高國慶選手が最後にダメ押しのタイムリーを放ったときにすごい爽やかな表情をしてたのが印象的でした。象は監督が変わっても去年に続いてあと一歩のところで涙。でも年間最下位からここまで来たんだから立派なもの。評論家の人たちも獅有利と予想する人が多かったですしね。シーズンでは1点差試合に強かった象、延長戦3試合とも1点差で勝ち抜き、らしさは十分に見せたのではないでしょうか。そういえば、試合中に獅ファンの人が掲げていたプラカードに、「おめでとう！ 兄弟象はドラフトで最初に指名する権利を得ました」みたいなことが書かれていてちょっと笑ってしまった。そっか、象はチャンピオンチームをここまで追い詰めたけど、年間順位最下位だからドラフトは最初に指名できるんだ。来年はもっと強くなるのかな。初めてシーズン最初から指揮をとる中込監督の手腕も見物です(←当然、続投ですよね？)。もちろん、新監督を迎えて心機一転に加えて代訓明けに大物選手のいる熊も、来年こそはチームのバランスが噛み合ってくるんじゃないかと思う牛も、今から楽しみです。

  2009年10月25日

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• 死闘・延長17回、3勝3敗のタイに

  第６戦(台南)ぞう３００ ０１０ ０００ ０００ ０００ ０１＝５しし２１０ ０００ ００１ ０００ ０００ ００＝４死闘でした。延長17回。今年はこのブログでも長い延長のことを良く書いてる気がしますが、これまたいつ終わるともつかない延長戦。聯盟官網の試合結果やテキスト速報も延長戦の欄は12回までしか用意されてなくて強引なことになってます。試合時間、実に6時間14分ですか。延長に入ったときはすでに象は「勝利の方程式」は崩れてましたし、獅も本来の勝ちパターン継投とは言えない投手中心で投げましたんで早めに終わるかと思ってました。まさかこんなに０が並ぶとは。実際、お互いにチャンスは多くて。象は10回無死二塁、13回一死二三塁、16回一死二三塁。1点でも入ればサヨナラ→優勝となる獅は9回一死三塁、10回一死満塁、12回無死一二塁、15回一死満塁。これだけ決定的なチャンスを迎えながらお互いにあと1本がなかなか出ない。3アウト目を取った投手たちがみんな派手派手ガッツポーズしながら引き上げていく。中込監督はこんな大ピンチ続きだというのに、良くあんなにどっしりとベンチに座ってられるものです。ある意味、才能なんじゃないだろうか。もちろん表情は険しいというか心配そうではありますけども。監督というのは胃の粘膜が強くないとやっていられないですねぇ。結局最後は王勝偉選手の本塁打で決まりまして、こういう展開は一発で決まると良く言われはするけれど、彭政閔選手以外はぜんぜんホームラン打たない象隊が一発で決めるとは…。でも成績を見たら、何気に王勝偉選手は象の選手では彭政閔選手の次に本塁打が多いんですねぇ(←7本だけど)。しかし打った瞬間はスタンドに届くような当たりには見えなかったな～。むしろ、10回裏に王子菘選手が同じレフト方向に打った当たりのほうがよっぽどホームランかと思った。獅の選手もサヨナラ本塁打かと思ってみんなベンチから飛び出してきてたし、ご本人も両手でガッツポーズしながら一塁に走ってたら、スタンドインしなかったので慌てて二塁に走ってたように見えました。なのに、ＶＴＲで見るとフェンス直撃さえしていたかどうか微妙。意外な。台風が台湾の東にいましたし、上空で神風でも吹いたんでしょうか。他にも獅は惜しい場面がたくさん。9回裏、同点に追いついてなおも一死三塁サヨナラのチャンス、三塁走者の許聖杰選手が突然本塁に走ってきて三本間でアウトになったのは何だったんだろうか。って、試合後の会見の記事によると(→これ)、打者の楊松弦選手のほうのサイン見落としだったそうで。ま、それ以外ありえないか。許選手がやっちゃったかと思ってヒヤヒヤした。その前の、同点打を打った劉芙豪選手が二塁を狙ってアウトになったのも、こういう結果になってみると直接には勝敗とは関係ない走者だけに痛かったですかねぇ。冷静に二塁へ送球した陳江和選手の好判断か。それから15回裏の高國慶選手のセンターオーバーしようかという大飛球、必死に走って追いついた劉耿欣選手の大ファインプレー。が、一旦はグラブに入れたボールが飛び出していたのは明らかで、飛び出したボールはフェンスに当たっていたように見えました。完全捕球した後だったという判断なんだろうか。あれがアウト判定でなかったら、そのあとの陳連宏選手のヒットがサヨナラ打だったかな…。(そのあと、一死一三塁から許聖杰選手を敬遠して劉芙豪選手との勝負に出たときはとち狂ったかと思った)タラレバを言えばキリがないのですけども、とにかく獅は勝利と台湾チャンピオンの座のをほとんどその手に掴みかけていました。が、この試合では掴み取ることができず。これで台湾シリーズは去年に続いて第7戦へ。海克曼投手と曹錦輝投手の先発予告されています。お互いに投手のやりくりは非常に厳しそうですが、果たしてどんな結末を迎えるのでしょうか。

  2009年10月24日

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• ７失策でも勝ち

  第4戦：統一 11－５ 兄弟(洲際)第5戦：兄弟 5x－４ 統一(新莊)第4戦は寝ちゃって完全に見逃したので、第5戦について。見られたのは7回から。台湾には台風が近付いてるらしくて台北地区は夜は雨予報、すでに聯盟から中止になった場合の告知もされていましたし、今日は試合ナシかな、と思ってたら、やってるらしい。じゃあ何とか天気は持ったのかな、と思って中継画面を開いてみると…めちゃめちゃ降ってるじゃないですか。いつコールドゲームになってもおかしくないようにも見えましたが、良く最後まで試合できましたねぇ。序盤はあんまり降ってなかったんだろうか。今回の台風は動きがゆったりしているらしく、明日明後日はもっと台湾に近づいてくるみたいですからやれるうちにやろう、みたいな判断か。台風もゆったりだけど試合進行もゆったりしていたようで、試合開始から3時間以上経ってるはずなのに画面を開いたらまだ7回。もう終わってるかと思ったのに、結構楽しめました。で、試合のほうは、最後は劇的ではあったけども、何というか、「やっと決まったか」っていう感じで。ずいぶんとおもしろプレーが出ちゃったみたい。もつれたほうが面白いので象応援モードで見てましたけども、いくら何でも7失策とは…。6失策目で字幕で「台湾シリーズ新記録」って出てましたが、さらに1つ追加。雨の影響もありましたか。それでも勝っちゃうんだから不思議なものです。誰もが犠牲フライで獅勝ち越し、と思ったのに潘武雄選手がアウトになった8回の場面は象にとっては降って湧いた奇跡みたいなプレーでしたねぇ。判定は揉めてましたけども、リプレイ映像でもはっきりしないし、本人同士じゃないとわからなそうです(潘武雄選手は10回のもセーフっぽかったけど)。しかし、再三の大ピンチをしのいだ庫倫投手はすごいですねぇ。喜びかたもすごいけど。逆に大チャンスに2度併殺打に倒れた劉芙豪選手はこの日はブレーキでした。あと、まるでバントが決まらなかった許聖杰選手も…(←実況の徐展元さんに笑われていたような)。逆転につながるタイムリーエラーもしちゃったみたいだし、またファンのかたにいろいろ言われたりしちゃうのかな。最後は陳冠任選手のサヨナラ打で決まりましたが、大雨の中、しかも長い試合で終了時間が23時半近かったのに、多くのお客さんが屋根の下に避難したりもせずにそのままスタンドに残って最後まで声援を送っていました。新莊球場は満員札止めだったそうです。一塁側スタンドのお客さんは黄色い合羽を着ている人が多かったけど、あれは球団が売るなり配るなりしてるのか?以上、本土エース同士の対戦を象が制しまして、これで3勝2敗に。面白くなりました。獅は王手はかけているとはいえ、1戦でも早く決めたい、というような選手起用。もし7戦まで行くとなると、中3日で先発予定とされる海克曼投手は第4戦で153球も投げちゃってるから前回のようには行かなそう、何が何でも第6戦で決めたいところでは。いや、でも台風が来るから間が空くかも知れないのかな? お天気も重要なポイントかも知れません。●おまけIBAFの公式サイトでは台湾シリーズの模様が連日記事になっていて、時にはトップページ扱いになっていたりします(当然、英語)。[記事]Lions with late rally down Elephants 11-5 in Game Four, for 3-1 lead in Taiwan Series(第4戦)[記事]Elephants prevailed 5-4 in extra-inning, cut deficit to 2-1 in Taiwan Series(第3戦)[記事]Lions Too Strong for Elephants, 6-3 in Game Two for 2-0 Lead in Taiwan Series(第2戦)[記事]Lions Take Opener in Taiwan Series with 5-4 Victory(第1戦)内容はやはり海外向けなのか、外国人選手や海外経験のある選手の経歴は詳しく書かれていますね。で、選手名が出て来ると、"Cha Cha"とか"Golden Warrior"とか"Du Du"とか、いちいちしつこいほどにあだ名つきで紹介されてて何だか面白い。柳裕展投手の"Mr. Willow Skin"とか、林岳平投手の "The Big Pancake" はちょっと笑ってしまった。まぁ訳すとしたらそうなんだろうけど。(潘武雄選手の"Ta-Ke"は "an aborigine nickname"なのか? 日本語じゃなくて?)(劉芙豪選手は"Little Pot"らしい。"Pot"って「破壊する」みたいな意味があるんだろうか)

  2009年10月22日

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• サヨナラで象1勝＆日本から退団者

  台湾シリーズは象が一矢報いまして、対戦成績が1勝2敗となりました。最後のほうしか見られなかったのですけど、双方のファンのかたは抑え投手がマウンドに上がった時点では「勝った」と思ってたんじゃないですかね～。まさかあんな展開になるとは。陳致遠選手は半年ぶりくらいに打ったヒットがサヨナラ打、チームを救う一打に。役者ですねぇ。劇的な展開が続く中、双方、選手の方々の喜び方がその場で飛び跳ねちゃってて何だか子供みたいでした。陳冠任選手がいちばんはしゃいでたかな。あんなキャラなんだ。悔しがり方のほうも、モノを叩きつけてる選手が何人か。それだけ気持ちが入ってるのでしょう。気になったのはVTRでちょっとだけ映った許聖杰選手のホーム踏み損ない(?)。…やっぱり凡ミス？ こういう結果になってみると、あの1点がちゃんと入っていれば、ってなりますよねぇ。試合後はファンのかたにいろいろ言われちゃってたりするのかなぁ。これで少なくとも第5戦までは続くことになりまして、台北地区でも試合が行われることになりました。第5戦(と第6戦)はチケット売り切れらしいですからね、盛り上がるんだろうな～。第4戦は今度は洲際球場、先発は象は柳裕展投手、獅は今年も例によって1-4-7作戦で海克曼投手とのことです。●アイランドリーグ退団者さてさて、日本のプロ野球でも外国人選手の去就が徐々に明らかになりつつありまして、「旅日球星」でも心配な選手も何人かいますが、独立リーグでも退団する選手が次々と発表されています。その中に香川オリーブガイナーズ・張政憲選手も含まれてしまっています。アイランドリーグの公式サイトにリリースが出ていますが(→こちら(PDF形式))、「理由：球団より来季の契約を更新しない旨を通告」とありますので戦力外ということのようです。夏場には殊勲打を続けざまに放って2試合連続でお立ち台にも登ったという記事も出ていましたけども、通年の成績を見ると.215、3本塁打、19打点とのことで、振るわなかったようです。去年のトライアウトでは元職棒選手を含め何十人も受験した中からただ1人合格した張選手。ただ、陽耀華選手や呉承達選手と違って外国人選手扱いですのでNPB入りはハードルが相当に高い。とすると、日本人選手より相当に良い成績を残さないと、NPB入りを目指す育成リーグとしては継続して雇用することは難しい…ってことか。でもアイランドリーグ側も、台湾でトライアウトをする主旨は「職棒球団減であふれた選手に野球を続けるチャンスを与える」ということだったはずで、1年だけで退団となるとちょっと早いなぁ、とも感じてしまいます。今後どうされるのかは続報待ちですが、張選手は去年は興農牛の代訓で、退伍するときに保留選手として公示。ということは、帰国するとすればまだ牛に権利があるってことになるのかな。ところで。アイランドリーグの選手は、もしプロ入りしたときには育成してもらったお礼として、契約金やお給料の一部(2割だったかな)をリーグ側に払う契約をしているそうですね。とすると、もし張選手が戻ってきて牛入りしたら、やはり契約金の一部をリーグに支払わないといけなかったりする…のか？(まさか)

  2009年10月20日

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• 獅2連勝スタート

  土曜日から始まっている台湾シリーズは獅がホームで連勝スタート、3連覇に大きく前進。2戦とも劉芙豪選手が印象的でした。1戦目の決勝2ランもさることながら、2戦目も中継を見ていて試合を決定づけた印象があるのは点差を4点に広げた劉芙豪選手の2点タイムリー。調子づけると恐ろしく打ちますねぇ。象も2戦ともあきらめずに食い下がっていましたけども、走塁面でもったいないプレーが出てしまってリードが奪えませんで、勝ちパターンの継投に持ち込めず。最後に代打本塁打した王金勇選手、今年もシリーズ男になれるか?象では陳致遠選手が復活して代打で出てましたね。走るほうも、見た目には普通に走っているように見えました。ケガしたときは今年はもう無理とも言われていたのに、良かったです。お客さんもすごい歓声でした。一方、第2戦で黄正偉選手が出てないからどうしたのかと思ったら、第1戦で手のひらに死球を受けて骨折だって。え～、これは痛いのでは…。→[記事]台灣大賽／兄弟折損大將！　黄正偉左手掌觸身球骨折(NOWNews)(big5)そしたら第2戦では今度は楊松弦選手が最初の打席でいきなり膝のあたりに死球を受けて、うずくまったまま動けずに交代してしまいました。報復ってわけでもないのでしょうが(←試合後にそういう質問も飛んだようですけども)、両チームともケガ人が戻って来て役者が揃いつつあったのに、残念。第1戦では陳冠任選手が一塁へ走り込むときに高國慶選手と激突する場面もありました。お二人ともケガでシーズンの半分くらい棒に振ってるわけですし、くれぐれも気をつけていただきたいものです。●斗六球場1万人越え第1戦の台南球場はギッシリ満員に見えまして、実際に定員いっぱいの12000人入ったそうですが、第2戦の斗六球場は中継画面を見ているとかなり空席が。あれ、チケット馬鹿売れで残り少ないんじゃなかったっけ? と思いきや、聯盟発表での第2戦の入場者数は13331人(斗六球場の定員は15000人)。9割近く埋めて、満員の台南球場より入ってたらしい。三塁側の象の応援スタンドはギッシリ入ってたけど、それ以外の部分は結構空きもあるように見えたんですが、印象とは違うものです。しかし後期優勝決定のときは同じ対戦の同じ斗六球場で4500人くらいしか入ってなかったのと比べると、やはり台湾シリーズの集客力ってすごい。もっともあのときは条件が悪すぎましたか。日本の感覚だと、何でわざわざホーム球場じゃなくて地方球場で試合するのかと思ってしまうけど、たくさん収容できる球場を使ったほうが入るってことなのか。第3戦は1日おいて火曜日。去年は1万8千人近く入った澄清湖球場での開催。雷鵬投手と曹錦輝投手の先発と発表になっています。

  2009年10月18日

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