北京五輪タイブレーク・台湾韓国にも知らされてなかった?
いつものように台湾のニュースサイトで記事あさりをしていると、当然ながら北京五輪で採用される方向というタイブレークに関する記事も出ていました。もしかして日本だけが知らされてなくて反発しているのかと思ったらそうでもなさそうです。[記事]奧運》採新規則? 棒協未獲通知(聯合新聞網)(big5)(7/27)こちらは台湾の棒球協会に取材した記事。台湾は中華棒球協会理事長の黄文忠さんというかたがIBAFの第一執行委員をつとめているはずですが、少なくとも棒球協会には知らされていなかったそうです。北京五輪野球競技で採用が予定されている「タイブレーク」について、棒球協会はまだ通知を受けていない。中華棒協は一昨日、カナダで行われている世界AAA大会に参加している高校野球代表チームを通じて「新規則」が知らされた。ただし、秘書長の林宗成は「五輪で採用される確率は低い」と認識している。林宗成が例を挙げて、2006年のインターコンチネンタルカップで採用された「敬遠のときは1球だけ投げれば良い」の新規則のときは大会の2ヶ月前に会員各国に通知されていた。「五輪はさらに格の高い大会なのだから、もっと早く周知させなければならない」と。林宗成はこの特殊規則は試合の公平性や面白さを損ないかねないとし、「我々はなるべく早くIBAFに確認して、早めに代表チームに心の準備をしてもらう」と。協会秘書長の林宗成さんによれば、やはり変更が直前すぎるという認識。北京五輪では採用にはならないだろうと踏んでいるようです。なお、林宗成さんはタイブレークそのものを否定しているようにも読めますが、台湾の高校野球では大会によってタイブレークが採用されています。●韓国も知らなかった?たまにのぞいているニュースサイトから、韓国の記事も拾ってみました。韓国は、IBAFの大陸組織であるアジア野球連盟の事務局があり、アジア野球連盟会長は韓国人のかたです。[記事]代表チーム 金経文 監督, "勝負稚気? 戸惑う"(スポーツ朝鮮;翻訳サイト経由)(7/28)この記事には韓国代表・金卿文監督の意見が載っていまして、翻訳サイトを使って解読してみるに、こんな感じ。・今になってルールを変更するのは理解に苦しむ・アマチュア的発想だ・経験がないのはどのチームも同じ・投手10名で比較的少ない韓国にとっては延長戦で投手を使わなくて済むのは長所・延長戦という野球の醍醐味が失われるのは短所やっぱり唐突なルール変更だと述べているようですので、少なくとも金卿文監督は知らされていなかったっぽい。戸惑いながらも、韓国にとっては有利だ、とも。なかなか冷静のようです。[記事][現場のレポート] 'たまあそびも なくて 勝負稚気が ?だから(スポーツ朝鮮;翻訳サイト経由)(7/28)こちらは27日に行われたウリヒーローズと起亞タイガースの試合でコーチや選手に取材した記事。良くわからない部分は飛ばして、と…。コーチや選手たち:タイブレークについて、この制度は「コメディー」のようである、と。ウリ・李廣煥監督:「野球には100年守って来た固有のルールがある。テレビ中継のために変えるのでは、ソフトボールやティーボールと同じになってしまう」ウリ・李宅根選手(韓国代表):「延長戦の醍醐味が消える」と憂慮起亞・李容圭選手(韓国代表):「もしこの制度が実施されたら、9番と1番を塁に置いて、2番がバントして一死二三塁にした後、3番が返すのが最上策ではないか、他のチームも同じような作戦を採るだろう」元現代監督の金始真氏:「先攻が無条件で有利。先攻が最大限に得点を絞り出した後、鉄壁の抑え投手を投入して失点を最小限にとどめることができるから」まず、タイブレーク制度そのものに否定的な意見が大勢らしい。ま、慣れない制度だから仕方ないでしょう。しかし、確かに「100年守って来た固有のルール」は大事だろうけども、そう頭ごなしでは…。DH制が導入されたときも、反対意見は根強かったんだろうな~。最後、金始真さんは「先攻が有利」って言ってますが、ホントかな?以上、台湾と韓国の記事から拾ってみました。他の国はどうなんだろう?