ももか日記　　　　　　　　　　　　　

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  東に桃香

  当たるか当たらないかは別として「占い」に行ってきた。ものすごく信じるわけでもなく、全く信じないわけでもない。けど、何となくそんな気分だった。・・・って言うかホントは私の中に「何で桃香は今死んだんだぁぁぁぁ」って思いがあって、私のせい？私の運気が最悪なの？って思っていたのもある。。そんな折、ふっと友人から聞いた、ある「占い師」の話。「当たるんだって♪」占い好きな女の子の常套句。普段なら「へぇぇ」で終わるかもしれない。でも今回は妙に惹かれるものがあり、友達と２人で行ってきた。路上で良く見る「占い」だった。正直、占いに行くのは初めてじゃない。でも特に当たった事も無く、悪い事を言われてもさほど気にしない私。だって当たらなかったし。当たってたら私はずっと前に結婚してるはず（笑）今回も気分転換のつもりで行った。でも今回はちょっと違った。占い師っていうより「霊能者」らしい。・・・怪しい！！警戒！！でも￥３０００だし、まぁいっか♪ところが椅子に座った途端、私の警戒は一気に解けた。机にポメラニアンの写真がいっぱい！！その霊能者のおばさんちの子らしい。可愛い！めちゃくちゃ可愛かった！犬好きの人に悪い人は・・・・・・・いや、いるかもしれない！そして再び、警戒！！お客に紙に字を書かせてその上に手をかざして目をつぶって集中してる！！ますます怪しい！！最初に言われたのはこの秋から運気が上がって来年からは良い年、との事。占い自体はいつもの通り、未来になってみないと当たったか当たらなかったかはその時になって初めてわかることだから、参考程度に捉えておこうと思った。でも今回はそのおばさんは、とっても「良い人」だった。仕事をしていないという話から桃香の事を話す事になり、そこから色々な話をしてくれた。私が気になっていた私の運気のせいなのか、も。。。どうやら多かれ少なかれ関係はあったらしい。でも、その話を聞かされ改めて桃香が頑張った意味、今年の秋に死んだ意味を知ったような気がした。ここ数年、私の運勢は八方塞で何をしてもうまくいかず、人生においてどん底にいたらしい。そしてその運気が今年の秋にようやく地上に上がってきたというのだ。じゃぁ何で運気が良くなった時に桃香は死んだの？そう思ったけど言わなかった私の心を見透かしたように、そのおばちゃんは言った。「どん底の運気から地上に這い上がる際に、人生の「別離」というラインを越えるのだけどそのラインを越える時にあなたにとっての「最大の別れ」が本当に訪れてしまったの」と。。。「でも決して運気が悪くて訪れた別れではなく、この子はあなたが自分の為に　仕事を辞めてそばにいてくれた事もちゃんとわかってるから、　今度は見守ってくれるわよ。この子の写真を枕元に飾りなさい。　東枕で寝て、東にこの子の写真をね。見守ってくれるから。」と言ってくれた。「！！！」桃、ホント？ホントにホント？？？？？？単純な私、早速、東枕に桃香の写真、実行してます。端から見ればやっぱり「怪しい話」なのかもしれない。でも私にはたくさん思い当たる節があった。・・・全部偶然かもしれない。でも桃香が頑張ってくれたのは、私の最悪な運気の時はずっと一緒にいてくれたって事なのかもしれない。。とも思った。最悪な運気で八方塞な時の可哀想な私を置いて逝くのはしのびなかったのかな？そして運気が上がってきた今年の秋、桃香は去っていった。何か意味があるって絶対思っていたけど、そういう事だったの？そのおばちゃんを１００％信じたわけじゃない。でも「良い話」をしてくれたとは思う。弱っていたこの時期にそんな「話」を聞く機会が持てたのも偶然？？？偶然だって必然だってどうでもいい。私は納得した。ちょっと胸のつかえが小さくなった気がしたのは確かだ。そしてより一層、桃香を愛しく思った。ありがとう。そばにいてくれて。。。確かにここ数年、色んな事があった。でも桃香がいてくれたから私は幸せだった。桃香がいなかったら乗り越えられなかったかもしれない出来事もあった。でも桃香のおかげで元気でいられた。桃香が生きた意味、奇跡の生還を果たし、頑張った意味、全て繋がった気がした。そして、、、あのおばさんと出会った意味も（笑）縁とは不思議なものです。疑う事より信じる事も大切だ。という事で、信じよう！！占い万歳！霊能万歳！おばさん万歳！・・・私はかなり単純だ。いいの、単純でも。だって桃香も単純だったもん。私と桃香は同じ性格♪あ！！最後におばさんに聞けば良かったな。「私は桃香を産めますか？？？」って（笑）ううん、やっぱり答えはいらない。・・・だって答えは１つしかない。私の中にある答え。それしかないから。。。。

  2005.12.05

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  寒い冬

  　　　　　　今日はめちゃくちゃ寒い。冷たい雨が降っている。雪にでもなるんじゃないかと思うくらい寒い。こんな日に桃香がいないのはとってもこたえる。桃、寒いよぉ。桃は寒いの嫌いだったねぇ。プルプル震えていたもんね。もし今年も桃が生きていたらいっぱいいっぱい抱っこして温めてあげるのに。なんて、私が温めて欲しいだけなんだけどね。寒い冬は桃香にたくさん毛布をかけたっけ。フリースのお洋服着せてその上にまたフリースの毛布を2～3枚かけたね。それでもプルプルしていたね。今年の冬は、私がプルプルしているよ。桃香のいない今年の冬はどんなにお布団被っても、全然あたたまらないの。今日は本当に寒い。でも冬はまだこれから。。。

  2005.12.04

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  笑顔！？

  　　　　　　　　　　　体が自由にならずものすごく暴れていた頃の桃香。今年の夏の写真です。とにかく元気に騒いで暴れて手を焼くくらいでした。でもそんな事も懐かしく感じます。暴れてる姿を連写していた中に変な格好＆変な顔を見つけた。見た瞬間、笑った。何だ！？この顔は！！にやける？ひきつってる？って言うか。。。ブサイクじゃん！！いやいや、可愛い！！めちゃくちゃ可愛いよ、桃ちゃん。でもこんなに暴れてるってことは笑ってるのじゃないのだけは確かだね。「おこしてぇぇぇ」って怒ってたんだよね。怒ってるけど笑ってるみたいな顔になってるよ！おかしすぎる。。。格好がというより、顔が。。。。顔をアップにしてみたら笑いが止まらなくなった。　　　　何だ？この口元は！！！！そして何だ？この目は！！必死だったんだねぇ。。。桃香って変な子だったなぁ。。。毎日ホントに楽しかった。介護はね、大変なんかじゃなかったよ。とっても楽しかった。幸せだった。毎日がキラキラしていた。桃香が笑ってくれる。怒ってくれる。騒いでくれる。そんなささいな事がとっても嬉しくて。。。元気で若い頃の桃香より子犬の頃の桃香より、最後の１０ヶ月、この１０ヶ月の桃香が一番可愛かった。人から見たら、行動も制限され、遊びにいくこともままならず、仕事もしない状況での介護生活を「大変だね」と言われる事が多かった。でも正直、全然「大変」なんかじゃなかった。だって桃香、すごく可愛かったから。私の一部だったから。大変なんかじゃなかったの。むしろ私は「幸せ」だったよ。桃香のおかげで、、ね♪ね、桃ちゃん。変な顔、いっぱい見せてくれてありがとね（笑）

  2005.12.03

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  去年の今日

  今日は１２月１日。。。そうだ去年の今日、桃香は死にかけたんだった。一晩中、吐きまくり、胃液になってもまだ吐いて、痛いのが苦しいのか悲鳴のように叫び続けて、ゲージ内をゴロンゴロン七転八倒していた。何もしてあげられない自分の無力さが悔しくて桃香を抱きしめようとして指を食いちぎられそうになった。血まみれになったのを思い出す。桃香に理性のカケラすら残っていないほど苦しかった証拠だ。吐き気に襲われ苦しみもがく桃香。耳をつんざく程の高音の悲鳴のような声。目をカッと大きくむいて口を開きヨダレまみれで転がる桃香。・・・地獄絵図そのものだったな。。。あんなに苦しむ桃香を目の前に私は泣く事しか出来なかった。そして、初めて桃香の死を覚悟した。　　　　そう、あれから１年か。。。。。あの時、死んでいても全然おかしくなかった。でも桃香は、奇跡の復活をとげ、私の元に帰ってきてくれた。でも死の淵から生還してからの桃香はそれまでのワンコではなくなっていた。自力で歩く事も出来なくなっていた。そう。。。赤ちゃんとなっていたのだ。そして１０ヶ月間の幸せな日々を私にくれたんだ。あんなに苦しんだのに良く戻ってきれくれたと思う。桃香があの時死なずに戻ってきてくれた事には大きな意味があると私は思う。あの時もし桃香があのまま死んでいたら。。。私はどうなってしまっていたんだろう。。。想像もつかない。今回ホントに桃香は旅立ってしまったけど、去年のような苦しみは一切なかった。「逝く時は絶対に苦しまずに逝きなさい」と言い聞かせていたからかな。私の言う事を聞いてくれたんだよね、きっと。・・・あれから１年。あっという間だったよ。でも１年後の今日も桃香がいてくれたらどんなに良かっただろう。。。そう思わずにはいられない。ダメダメ。。。。１０ヶ月も頑張ってくれたんだもん。桃香は頑張った！！！ホントにホントに頑張った！そして私にたくさんの奇跡を見せてくれた。ありがとう。改めてお礼を言うよ。あの時。。。戻ってきてくれて本当にありがとね！！！　　

  2005.12.01

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  前へならえ

  　　　　　　　変な格好。。。。何で両手、突き出してるんだろう？顔もちょっと薄ら笑いだし…前へならえ！してるみたい。指先までピンと伸びてて良い感じだ。でも可愛い（*＾＾*）桃香って昔は普通の犬っぽかったんだけど晩年はホントに色んな表情を見せてくれた。・・・笑える顔ばっかりだったけど。写真を見返してみるとホントにそう思う。桃香の百面相で１冊の本が出来そうだ。作れないけど・・・このブログに掲載してる写真を何となく追って見ていたら改めて、たくさんの表情をしている事に気づき、桃香って面白い子だったなぁって思った。表情豊かな子でした。感性豊かな子でした。とっても賢い子でした。とっても可愛い子でした。うーーん、どんどん誉め言葉が出てきます。どうやら私の飼い主バカっぷりは桃香をお空に見送った今でもまだまだ治りそうもありません。********************************このブログを桃香の記録として書籍化出来たらいいなぁ。全部をプリントアウトは面倒だし・・・なんてお話していた矢先、楽天スタッフさんのブログにて発見したトラックバックアンケート。タイミングが良かったのでアンケートに参加しちゃいます。1.最近は書籍化されたり、ドラマ化されたりとブログが大注目です。　有名ブログが書籍化・ドラマ化されていることはご存知ですか？　　　「鬼嫁日記」とか「電車男」とか・・・？2.話があれば、自分のブログを書籍化して本屋さんに並べたい！　と思いますか？　　　話があれば。。。(2.でYESの方のみ)3.複数の出版社・プロダクションからお誘いがあった場合、　何を優先して選択しますか？　　　担当の人の印象。　　　4.書店には並べなくて良いけれど、自分のブログを自費出版して　親戚や友達に配ったり、記念にしたりしてみたいと思いますか？　　　思う！　　　本屋に並べるより自分が欲しい！　　　記録として残したい。　　　　　そして家宝にする。　　　　　　　　　　　　　　　以上です。**************桃香がいなくなった今、日々の記録を更新していくことはもう出来ない。でも、思い出として、桃香が生きた証として形を残せるならこんなに嬉しい事は無い。別に出版して本屋に並べたいわけでも、多くの人に読ませたいわけでもない。私が欲しいんだ。私たち家族がどれだけ桃香を愛していたか、そして桃香がどれだけ頑張ったか。私はここにそれを残してきたつもりだ。だけど、ＰＣ上だけではなく、書籍として手元にあったどんなに嬉しいか。自分だけのバイブルとして持ち歩くと思う。桃香から教わったことが全てつまった世界に1つだけの「バイブル」な～んて。。。もしかしたら本にする方法はあるのかもしれないけど、世間知らず　＆　メカ音痴　＆　貧乏な私には夢のようなお話。楽天さんでそんな機能が出来たらいいなぁって思う今日この頃。。。。

  2005.11.30

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  ばいばい、桃香・・・

  　　　　　　この写真は桃香の遺影にしているものです。右手をあげまっすぐ前を見ている桃香。火葬場に持って行く遺影を探している時、この写真の桃香が私に「ばいばい」そう言ってるように見えたからこの写真を選んだ。。。でも今は「やぁ」とも見えるし「おはよう」とも「行ってらっしゃい」とも見える。なのでいつも私はこの写真に向かって挨拶をしている。「桃、行ってくるよ」「桃、ただいま」「桃、おはよう」「桃、おやすみ」全部に右手をあげて答えてくれてるような気がする。・・・今日は桃香の四十九日。桃香はこの家から旅立ち、次に生まれ変わってくるその日まではお空の住犬になります。今朝は骨壷を抱いて、たくさんたくさん桃香とお話をしました。久しぶりに子守唄も歌ってあげました。たくさん誉めてあげました。たくさん撫でてあげました。生きていた頃と全く同じようにたくさん話しかけました。桃香がじーっと聞いてくれているような気がしました。そして桃香の亡くなった１６時半頃に母と共にお線香をあげました。「桃ちゃん、ばいば～い」母はそう言っていました。そう、ばいばいです。ばいばい、桃香。。。。桃ちゃん、今日から桃ちゃんはお空の住犬になるんだよ。大丈夫、怖くないから、淋しくないからね。だって私はこれからも、いつも桃香の事を想っているから。それにね。これから桃ちゃんは生まれ変わる準備をするんだよ。桃は次は人間に生まれ変われるんだって。前に私が言った通りでしょう？だからまた必ず会えるんだよ。ちゃんと覚えてるよね。あの「３つ目の約束」桃はお利口さんだもん。忘れるわけないよね。・・・待ってるよ。さぁ！桃ちゃん、安心して行ってらっしゃい♪私は桃香の帰ってくる場所なんだ。だから待ってる。桃香を待ってる。また会えるその日まで・・・ばいばい桃香！！

  2005.11.29

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  ぬいぐるみ

  　　　　　　　この桃香…めちゃくちゃ可愛い。。。。ぬいぐるみみたいだぁ・・・しかも犬じゃなくてテディベアっぽい。耳が三角じゃなかったらクマさんだ。。。いやぁ。ホント可愛かったんだなぁ。。。なんて飼い主バカ炸裂。こんな子が腕の中にいたら幸せじゃないわけない！って思うのにその当時はもっともっとと、多くを望んでいた浅はかな私。もっと時間を大切に。。。とか、今を生きるとか、そんな事は過ぎた今だからこそ思うことであって、実際、この時はその事に気づいていなかったような気もする。可愛過ぎるよ、桃ちゃん。あ～こんな写真見ちゃうとやっぱり淋しいかもぉ！！ダメダメ！！もうすぐ桃香の四十九日。ちゃんと笑顔で最後のお別れをしてあげるんだ！！そう、盛大に送ってあげるからね！！・・・って別に何をするわけじゃないけど、気持ちの問題。四十九日までは桃香はあの世とこの世を行き来しているらしい。いわば。。。浮遊霊？？いや、言葉が悪いな。。。でも、この世にちょくちょく来ているらしい。そして生きていた頃と変わらず、お家にいたりもするらしい。四十九日を機に、ちゃんとお空の上の住人。。いや、住犬になっちゃうんだ。お空から見守ってくれるんだ。生まれ変わるその日まで。。。四十九日とかの由来とか本当の意味は正直あんまりわからない。。。それにこの言い伝え（？）のこの根拠は・・・？なんて考えたらキリがないし、私は信じるタイプだ。だから、もうすぐ、本当に桃香とお別れ・・・桃香の四十九日、それは１１月２９日。。。

  2005.11.27

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  お風呂は嫌い！！

  今日のような、うららかな陽射しが降り注ぐ小春日和には桃香をよくお風呂に入れたっけ。そして縁側でドライヤーで乾かした。お風呂が大嫌いだった桃香。具合が悪くなる前の元気な頃は「お風呂？」と言うと鼻の頭にシワを寄せ「ウーーー」怒って抵抗。それでも首輪をつかんで引っ張ろうとすると更に力いっぱい踏ん張って「ガウゥーーーーー」もっと抵抗。結局抱き上げてお風呂場へ入れてしまうと「・・・・・・」固まる桃香。シャワーでお湯がかかると地味に地味に狭いお風呂場を逃げ回っていたっけ。逃げ場なんてないのに（笑）もっともっと若い成犬時代には浴槽に少しお湯が残ってるくらいにして桃香をチャップンした。桃香大パニック！！「た～す～け～て～！！！！！！！」桃香の必死な形相が可愛かったぁ・・・・老犬になってからは心臓に負担がかかる為、出来るだけシャワーの時間も短くすむように気をつかった。特にお風呂が大嫌いだった桃香にとってはその入浴が命とりになりかねない！と言う事で慎重にならざるを得なかった。事実、今年に入ってからお風呂に入れると、そのショックで見た目、仮死状態になっていた桃香。焦った焦った（笑）＜お風呂あがり。。ほとんど仮死状態（笑）＞　　　　　　　　　↓ホントにピクリとも動かないから一生懸命拭きつつも声をかけていた。「桃～！！！死ぬなぁ！！気を確かに持てぇぇ！！」な～んて話しかけながら乾かしたものだった。桃香だけに限らず、お風呂は相当、体力を消耗するらしい。特に老犬は心臓への負担も大きいので気をつけてあげないといけないそうだ。もちろん長湯は禁物。私は桃香をお風呂に入れるときの心構えとしては、出来るだけ最短時間で洗い、すすぎ、乾かす！！これ鉄則！って感じでした。体温調整も難しくなっているため、表面だけ乾いていても毛の根元が濡れていたりすると体温が奪われ、風邪をひいたり、それが原因で一気に弱ったり。。。との話も聞いていたのでそのあたりも気をつかった。若い時は生乾きで庭に出して勝手に日光浴してちょうだい！って感じの時期もあったけど（笑）桃香、なんであんなにお風呂嫌いだったんだろう？？？今でも時々、お風呂に入っていると桃香の必死な形相が脳裏に浮かんできて懐かしさに１人ニヤける私です。

  2005.11.26

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  満足げ

  　　　　　今年の９月１３日の写真です。９月なんてついこの間なのに、桃香はもういません。ほんの２ヶ月前まではこうして私の腕の中で満足げな表情を見せてくれていた。何だかとっても不思議な感じがする。もちろん淋しいのも悲しいのも変わりはないけど桃香の温もりがなくなってこうして写真の中の桃香を見ていると、今年１年の介護生活は全て夢だったのではないかとの錯覚すらおぼえる。確かに桃香はここにいた。私の腕が、体が、肌が桃香のフワフワの毛並や温かくて柔らかな感触を覚えているのに、写真の中の桃香はあまりにも遠くて。。。。これも深すぎる悲しみを封印する為の自己防衛の機能が私の中で勝手に働いた結果なのだろうか？桃香の遺品を抱きしめてみる。あの時、着ていた服。毛布。。。まだまだ涙が枯れる事はないらしい。でも桃香が私の中でだんだん「思い出」に変わってきてしまっているのも否めない。苦しいくらいに愛しい思い出。今でも心からなんて笑えない。でも桃香が微笑む写真はもう私には遠すぎる。桃～。今年の冬は本当に寒いよ。だって桃香がいないから。桃の毛布を貰ったよ。ひざかけに使うんだ。桃のシーツも貰ったよ。桃の夢が見たいから。夢の中ならこんなに遠くに感じないよね？きっとまた私の胸に飛び込んできてくれるでしょう？私が寒くて凍えちゃう前に温めにきてよ。待ってるから。。

  2005.11.25

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  「老いる」ということ

  　　　昨日の日記を書いていて色々、桃香の事を思い出した。桃香が「老い」ていったのはいつからだったろう。私がそれに気づいたのはいつだっただろう。そしてそれを認めたのはいつだったろう。。。と。思い起こせば桃香の場合は子犬時代～幼犬時代～成犬時代～老犬時代～痴呆犬時代～晩年　と分けられる。子犬時代は、、、ものすごく短かった。桃香が我が家にやってきたのは生後４５日目。コロッコロのまん丸で真っ黒顔のクマさんみたいだった。でもほんの数日で柴犬の子供らしい顔に変わってそこから幼犬時代。やんちゃで好奇心旺盛で何にでも飛び付くしガウガウかもうとするし、目はキラキラと輝かせ生きてることが楽しい！って全身で言っているような可愛いお転婆娘だった。散歩に行こうとすると嬉し過ぎてジャンプしてリードを噛もうとし、結局は全然前に進めなくて散歩の意味をなさないじゃん！みたいな本当にやんちゃな子だった。この頃からヘラヘラヘラ～って笑顔をふりまく超可愛い可愛い桃香だった。そうだ、この頃の私は「スパルタ姉ちゃん」と化し、あらゆる芸を桃香に教え込んだ。マンツーマンで桃香と向かい合い、「覚えるまで寝かせないわよ！！」ってな位の鬼教官と化していた。あの時の桃香の必死な形相ったら！！一生懸命、ちっちゃなちっちゃなお手手を出してきて「おてってこれでいいの？これでいいの？」「おすわりって　えーとえーと　これでいいの？」一生懸命私の指令に答えようと上目遣いで見上げてくる桃香。あぁ。。。可愛かった。。。。そのおかげでものすごく芸達者なワンコに成長した桃香でしたけど（＾＾；）そして成犬時代。毛艶もよく、筋肉質な凛々しい柴犬桃香に成長しました。とっても頭もよく、全然鳴かず、とっても大人しい子でした。たまには鳴き声聞かせてちょうだい！と、わざとチョイチョイつっついてみたりしてもひたすら耐える、辛抱強い子になっていました。でも性格は変わらないのかな？三の線を素でいった、どっちかと言えばお笑い系な性格のワンコでした。ちょっとマヌケでひょうきんな桃香。それがまた愛しくて。。。。この時代は、、、私も学生だった為、一番桃香を構ってあげられなかった時期です。それでもいつも桃香はそこにいた。。。私の身勝手で好きな時に遊んだり、忙しければ放っておいたり。それでも桃香はいつもいつもそこにいて私を癒してくれていた。居るのが当たり前だから、敢えて意識しなくとも桃香の存在を常に感じている事ができた。もしかしたらこの時代は桃香にすごく淋しい思いをさせていたかもしれない。自分の生活に精一杯で、散歩だってほとんど行った記憶がない、、、そんな私なのに桃香はいつもそばにいてくれたんだ。。。そして私も大人になり仕事を始めた頃、桃香はだんだんと「老い」の道を歩み始めていたのかもしれない。全然気がつかなかったけれど。。。でも、そばにいっても気づかず眠っていたり、呼んでも起きなかったりいつもは遠くで桃香の話題を出すだけで「ワンワン！」って自分の事を話してるってわかってるかのように反応していたのに、全然聞こえていない様子だったり。。。。ネコの鳴き声でものすごく怒っていたのにネコが家の敷地内で鳴いていても全く聞こえていない様子で涼しい顔をしていたり。。。最初は、耳が遠くなったのかな。。。程度にしか思ってなかった。そのうちに触っても起きなくなった。耳元で大声を出しても起きなくなった。揺すっても起きなくなった。抱きかかえようとしてようやく「ビク！」っと気づく。「いつから　そこにいたの？」まるで、そう言っているかのようなビックリ顔で見つめる桃香・・・その辺りからかな。。。やっとわかった。あぁ。。。桃香、おばあちゃんになっちゃったんだ。。。って。そしてまず階段、昇れるけど降りれなくなった。そしてその次は昇れなくなった。あんなにダメ！って制止してもスタスタスタって駆け上がってたのに階段の１段目に前足を乗せて上を見上げて淋しそうな顔をするようになった。「あのね　もう　ももは　のぼれないの・・・」まるでそう言ってるかのようだった。散歩も前は私が引きずられるように桃香に引っ張られていた。でもこの頃は行きは走るけど帰りは本当に足取りも重く、時々立ち止まってしまうようになっていて、あまりにも動かない時は抱きあげて帰ってきたこともある。体力が著しく落ちてきていたのだ。。。そしてよく転んだ。水溜り、マンホールを何故かジャンプしていた桃香だが、ジャンプして着地がうまく出来ず、ズルっと転んでいた。そして壁に頭をぶつけるようになった。目が。。。見えなくなってきたんだ。。。白内障で。振り向きざまに思いきり壁にガツン！！！！！って鼻っつらを打ちつけ、ものすごく痛そうに顔をしかめていた桃香。あぁ、そうだ、、その時からだ。私が本気で桃香の「老い」を向き合う覚悟をして、家の改造をしようと決めたのは。。。。壁にクッションをはりめぐらせ、桃香がどこにどう顔を、頭をぶつけようと痛くないようにした。玄関の段差も転がり落ちるようになっていた桃香の為、サークルを作って落ちないように工夫した。桃香の「老い」から目をそらすことなく、桃香がいかに快適に過ごせるかだけを考えるようになった。そう、ちょうどこの頃から桃香の痴呆も始まっていったのだ。。。。おもらし、無駄吠え、昼夜逆転、徘徊。。。。。どんどんどんどん、桃香が昔の桃香じゃなくなっていった。それでも私にとっては愛しい愛しい存在の桃香には変わりなかった。全部見てきた。子犬の頃から、老いてゆくその過程も全て。。。。でも、ずっとずっと変わらなかった。私が桃香を愛しいと思う気持ちだけは１７年７ヶ月、ただの１度も変わった事はない。そして今なお、変わらず、桃香が愛しい。姿がなくなった今でも、存在が愛しい。「老いる」ということ・・・決して逃れる事は出来ない、生物としてこの世に生を受けたものの宿命。でも、愛すべきものの「老い」ならば全て受け入れられると私は知った。淋しかった。悲しかった。でも桃香が「諦めない姿」を私に見せ続けてくれたおかげで、私も目をそらさず、全ての時代の桃香を同じように愛する事が出来たのだと思う。愛しい存在。桃香。子犬の頃も、幼犬の頃も、成犬の頃も、老犬の頃も、痴呆になってからも、そして晩年、私の赤ちゃんになった桃香も、全部全部、私の桃香。そして。。。。。今もだよ♪桃ちゃん。今は抱きしめてあげることは出来ないけど、撫でてあげる事は出来ないけどでも私はあなたの魂ごと、愛しく思っているよ（＾＾*）

  2005.11.23

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  どアップ

  まだ体の具合が悪くなる前で、階段下に居た頃の桃香。いつもこうしてベットの端にアゴを乗せて寝ていたっけ。こんなに近づいても寝てると言う事は、結構、歳をとっていた頃だと思う。若かりし頃は、眠っていても耳だけはピンと立てて、ちょっとした物音でもすぐに目を開ける敏感な子だったから寝顔を写真に撮るのは本当に難しかった。でもだんだん耳が遠くなり、こんなに近づいても全然気づかずグーグー眠るようになっていった。頭をナデナデすると「は！！」っとした顔で目を開けてビックリしてたり。今思うと、いきなり痴呆が始まったのでも、突然歳をとったのでもなく、ちょっとずつ、ちょっとずつ桃香は「老い」の道を歩んでいたのだ。当たり前だけど。。。可愛い寝顔だなぁ。。。この時はまだ犬らしさが残っている気がする。まだ可愛い「愛犬の桃香ちゃん」だった。介護が始まり犬らしさが徐々に無くなり「赤ちゃん｣になっていったのだと思う。たくさんの時代を共に過ごしてきた。桃香の寝顔も笑顔も怒った顔も悲しそうな顔もいじけた顔も、目をつむればすぐ脳裏に浮かんでくる。会えなくなった今でも桃香の感触を私はハッキリ覚えている。その重みも、鼓動も温もりも。これから先も忘れたくない。忘れない。絶対に。。。。

  2005.11.22

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  あんよ～！！

  桃香が一生懸命に手を伸ばしてます。足を触りたかったのか何なのか不思議な格好。でも必死な表情がとっても可愛い。。。人間の赤ちゃんみたいな動きをしてるようにも見えます。「あんよぉぉ～！！」そんな風に言ってそうな顔。いやぁ、やっぱり桃香ってば可愛かったなぁ。。。。ホント可愛い。。。。全然犬っぽくないもんなぁ・・・って私がそう思ってるだけかもしれないけど。きっと他人から見たら「犬」にしか見えないと思うけど（笑）昔は柴犬らしい凛々しさも多少あって、それなりに犬っぽかったけど介護生活の後半なんかは本当に犬っぽくなかった。犬らしさが無くなって完全に人間の赤ちゃんみたいだった。動作も表情も全てが赤ちゃんみたいだった。。。うーーーん、、、やっぱり桃香可愛いなぁ。。。しみじみ・・・今日は友人が我が家に来てくれた。そして私は位牌の自慢をした（笑）「見て見て！！これ桃香なの♪」位牌を自慢する人も珍しいと思うが私の自慢の桃香。そして桃香の位牌。ここぞとばかりひたすら自慢してみた。友人達は桃香にお線香もあげてくれて手も合わせてくれてとっても嬉しかった。桃香に、、とピンクの可愛いブーケも持って来てくれて桃香の祭壇はまた華やかになりました。桃ちゃん、良かったね♪今日は皆が桃ちゃんに会いに来てくれたよ（＾＾）桃ちゃんの位牌も写真も可愛いって言ってくれたよ。良かったね♪だって桃香は可愛いもん！！ね♪桃ちゃん（＾＾*）

  2005.11.20

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  束ねた足

  これは去年末に急性肝炎で生死をさまよって、もしかしたら生きてくれるかも！？って希望が見えたくらいの時の写真です。この時は本当にいきなりだったから絶望の淵に立たされ、大パニックになった私でした。みるみるうちに体重も減っていったし、吐き気が伴っていた為、桃香もバタンバタンのたうちまわって苦しんだので本当にもうダメだって絶望してました。ところが・・・・この時は奇跡の大復活をしてくれたんですよねぇ。。。。この時なんて私は家族の前でもゴーゴー泣いてた記憶があります。体重の減り方も半端じゃなくてかなり骨が出てきていて軽くなってました。結局亡くなった時の体重は８．５キロでしたが、多分、去年のこの時は一番減った時で６キロ台まで一気に落ちた時もあったと思います。それでも何故かこの時はメキメキ復活していき、本当に旅立ってしまう今年の１０月まで私に幸せな時を桃香はくれました。この時もやっぱり家族皆で、もうダメだって思っていたので、姉も何日か泊まりに来たりしていました。この写真は姉の膝枕で眠る桃香です。やっぱり、ちょっと足とかが細いです。体重がまだ戻っていなかった頃だと思います。でも何故か足が４本まとまっています。変な格好・・・足のアップの写真までありました。　　　　　　　　ちょっと毛がなくなってるところは点滴の針が入っていたところです。あれからもうすぐ１年。。。去年の今ごろからもしかしたら桃香の具合は悪かったのかも。。。気がつかなかっただけで。。。１年。。。か。今は本当に桃香が死んじゃって、いなくなっちゃって悲しいし淋しいけどでも考えてみたら、去年の１２月に死んじゃっていてもおかしくなかったんだ。。。あれから１１ヶ月の介護生活。。。１１ヶ月もの間、桃香は本当に頑張ってくれたんだなって改めて感じます。時は流れゆき、季節も移りゆく。変わり映えのない毎日の中で過ごす事がどれだけ幸せだったかは失った今だからこそわかることなのかもしれない。決して戻る事のない日々。いつも腕の中にあった小さな命。それを笑顔で懐かしむにはまだ時間が浅過ぎて私には辛い。でもいつかきっと。。。今は静かにその日を待とうと思う。

  2005.11.18

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  嬉しそう

  とっても嬉しそうな桃香。母に抱っこされてます。何か母とお話してるみたいな顔。まるで本当の赤ちゃんのよう。。。「まま～。あのね、あのね」そう言ってるような顔です。母にゆらゆら揺られて気持ち良さそうに眠る桃香。母が足が痺れた！！と言って下に降ろされると途端にパチ！って目を開けてたっけ。この時は一体どんなお話をしていたんだろう？桃ちゃん、ママともたくさんお話したんでしょう？いっぱい面倒みてもらったもんねぇ。私が外出するときや眠っているときは母が桃香を看てくれていた。だから桃香と母の絆も強いはず。昨日突然母がこんな事を言った。「桃がいな～い！！ただいまぁ！って帰ってきそうなのにねぇ」ホント帰ってくればいいんだけど。。。。でも帰ってこないんだなぁ。。これが。だから困ってるんだってば。ねぇ、桃ちゃん。ママの抱っこも大好きだったねぇ。最後のあの日。ママに抱っこされて嬉しそうだったもんね。うさちゃんの洋服のこの写真は母に抱かれて写っています。痙攣がひどくて何度も何度も母の顔をバシバシ叩く感じになっていたけどそれでも抱っこされてとっても穏やかな顔をしていた。　　　　桃香はやっぱり我が家の＜姫＞だったんだ。やんちゃな姫を失った我が家はなんて静かなんだろう。。。やっぱり淋しいよね。桃香がいないのって。

  2005.11.17

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  埋もれてる。。。

  病院の待合室で父の腕に埋もれグッスリの桃香。父に抱っこされるとすぐに爆睡だった。やっぱり大きいしあったかいからかな。。。「ぱぱが　すき」桃香はいつもそんな顔してた。小さい時からずっと。父はそんなに桃香を構ってなかったのに、それでもパパが一番好きだったっぽい桃香。・・・何故だ。。。私の方がいっぱい構ってあげたじゃん！！。。まぁいいけど。写真も（デジカメになる前）父と桃香の２ショットってものすごく絵になるものが多くて、ズルイって思った事もあります。私との２ショットなんてほとんど無いのに。。。色々思い返してみても、やっぱり桃香の中にも主従関係があったのかなと思わざるをえません。となると。。。私は何番目だったんだろう？？桃香に聞いてみたい。もも～！！私って何番目？？？父には私は桃香の家来だと言われてました。私が外出から戻ると「桃香！おまえの家来が帰ってきたぞぉ」って（－－；）と言う事は。。。私って最下位・・？かもしれない。まぁいいけど。１７年７ヶ月で、私がちゃんと桃香の主人だった時代もあったし。ちゃんと従順だった時代もあった。私の命令に逆らう事は許さない！と、ちっちゃな暴君のようだった私。それに健気に従う桃香。・・・と～おい昔の事だけど（＾＾；）ここ数年は、、、確かに私は桃香の家来だった。痴呆が始まってからは無駄吠えが続き、昼夜問わず鳴きまくっていた。「ちょっとぉぉ！いませんかぁぁ？」って常に呼ばれていた気がする。夜中でもお構いなしに呼ばれてた。そういえば、呼ばれて、私が桃香のそばに行く時に必ずかけていた言葉が「はぁい！もも、お待たせ～♪」だった。今でも「もも、お待たせ～！」そう言って扉を開ければそこに桃香がいてくれるようなそんな錯覚に陥る私。もう一度言いたいよ。「もも、お待たせ～！」ってね。　

  2005.11.16

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  鼻の頭

  やっぱり１７年７ヶ月生きていただけあって、本当に色々なことがあった。この写真を見てまた１つ思い出した。鼻の頭が黒い。。。。そういや、鼻の頭の毛が何故かズルむけて真っ黒だった時期があった。全然毛が生えてこなくて真っ黒けな顔になった桃香。毛がないと黒いんだぁ。。。と思ったっけ。私は子供の頃、桃香の鼻の頭に（黒くなっている部分）によくイタズラしてシャチハタの印鑑を押したものだった。その度に母か姉がゴシゴシ拭いてあげていた。鼻の頭に赤くハンコがついてるのにキョトン。。としてる桃香の顔がおかしくて可愛くて、私はしつこく何度も押した。あの時ゴシゴシ拭いたからハゲたんじゃないの？だったら私のせい？？あらら。。ごめんね、桃ちゃん。それにしても何年前の話よ？今ごろ何でハゲるんだ？そう思っていました。でも、いつのまにかちゃんと生えてきて鼻の頭は白く戻りました。なんであの時、突然鼻の頭だけハゲたのかは不明ですが、ハゲたままにならなくて良かったなぁって思います。それでも結構長い間ハゲてた気が・・・この写真を見つけてそんな事を思い出しました。それにしても私って桃香に結構イタズラしまくってたんだ・・・改めて桃香の我慢強さに感謝です。

  2005.11.15

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  微笑み

  私にとって、あまりにも切なすぎる１枚です。だから今まで載せる事が出来ませんでした。亡くなる４日前、１０月８日の桃香。最後にご飯を無理やり食べさせた直後の１枚です。それでもほとんど食べませんでした。そしてこれを最後に無理やり詰込むのはやめました。流動食に変えました。それもほとんど食べてくれませんでしたが。。。この頃は、もうだいぶ食欲がなくなっていて、口に詰込んでも飲みこんでくれなくなっていた桃香。それでもまだ私は口に詰込むだけ詰込んで無理やり食べさせようと試みていました。「いやぁ・・」力無く抵抗する桃香をしっかり抑え、口に詰込んだ。そしてその時、ガチン！噛まれました。その時の血豆だけ、まだ私の爪の中に残っています。桃香が残した最後の抵抗の証。爪は伸びる。そしてこの血豆もなくなる。これ消えるの淋しいなぁと血豆を見つめている私です。そんな風に無理やり抑えつけてご飯を詰込んだ私の腕の中で何故かこんなに慈愛に満ちた（ように私には見える！）微笑をたたえている桃香。なんでこんなに優しい顔で微笑んでるの？？この写真を見たとき切なすぎて胸が締め付けられました。口をこじあけ、ご飯を詰込んでいた私はきっと桃香にとっては鬼のような存在だったはずなのに。・・・ごめんね、桃ちゃん。微笑む桃香の後に後光が見える！・・・見えないけど。。。この夜から、前庭の発作で顔が変わりました。なので、桃香が見せた最後の微笑みだったと言っても良いと思います。亡くなる２時間前のうさぎの服での笑顔もありますが、あれは多分桃香を知らない人が見たら笑ってるようには見えないと思うけど誰が見ても「笑ってる」って言える桃香はこの微笑が最後です。安らいだ柔らかい微笑みをたたえているこの桃香の顔を見ていると胸が痛くなります。本当にこの時は力尽きる直前だったから。今まで見せてくれていた元気いっぱいの満面の笑みではなく、フニャ～っと力無く微笑んでいる桃香。この時は痙攣もひどく、もうかなり苦しかったと思うし、辛かったと思うのにこんな温かな微笑みを見せてくれた。どこまでも愛しい存在だったな。。と改めて感じます。この時の事を思い出すとあまりにも切なすぎてどうしても直視出来なかった写真ですが、やっと日記に載せる気持ちになりました。最後に桃香が力を振り絞って見せてくれた「微笑み」をちゃんと残しておきたかったから。。。元気だった頃の桃香の笑顔から比べると何て儚げな笑みなんだろう。。。命の灯火が消える直前に見せた奇跡の微笑みなのかもしれない。これから先も私はこの写真を見るたびに最後の最後まで生きる事を諦めなかった桃香の頑張りを思い出し、自分も頑張らなくちゃと思うだろう。桃香が私に残したものはとっても大きい。ただのペットの死ではなく、生命の煌きを見せてくれたと思っている。私が今尚、こうして日記を続けているのは、桃香が残してくれたたくさんのメッセージを決して忘れないようにする為なのかもしれない・・・

  2005.11.13

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  今日は。。。。

  以前にも使った写真ですが、、、私の目から見てもこの表情の桃香は本当に幸せそうに笑っていると思うから。。。今日は１回目の祥月命日です。そう、桃香が亡くなって今日でちょうど１ヶ月。桃香色の可愛いお花を買いました。ミニブーケとミニ花かご。両方ともピンクのお花がとっても可愛らしい。喜んでくれるかな？桃は食べ物の方がいい？亡くなる前、最後に食べる事の出来たロールパンもお供えしてあげた。いっぱい食べていいんだよ。って。。。。もう１ヶ月もたったんだ、と言う気持ちとほんの１ヶ月前まではまだこの腕の中に桃香を抱く事が出来ていたんだ。。と言う気持ちで今日の私の心の中はグチャグチャでした。今日は思いきり桃香を偲びたいと思います。この１ヶ月、どうやって暮らしていたのかあまり覚えていないくらい必死に毎日過ごしていたような気がします。特に桃香が亡くなって１週間たったあたりくらいから、ものすごく辛くなりました。それまでの張り詰めていたものがプチって切れてしまったかのようでした。あの日、桃香がたった１度だけ着た服。最期の瞬間身にまとっていた服。ピンクのうさぎの服を胸に抱きしめ、声を殺して泣いた夜。かすかに残る桃香の匂いに理性を失い、叫び出しそうになるのを必死で抑えて、一晩中桃香の名前を呼びつづけていた私。桃香は幸せだったのだろうか？きっとペットを亡くした誰しもが一度は自問自答するであろう事、それを私も毎日、自分に、そしても桃香に問い掛けていた。きっと永遠に答えは出ないと思う。私自身ものすごい後悔の渦に飲まれている今、誰に何を言われてもきっと素直に受け止める事なんて出来ないと思うから。それを乗り越えるのは私自身。。。桃香を心から愛したこと、それだけはまぎれもない事実で、今でも変わらず愛している。もし桃香が幸せじゃなかったとしても、桃香への愛だけは本物だよと伝えたい。桃香が最期、どんな気持ちで旅立ったかを考えると、どうにも苦しくなる。たくさんの「笑顔」を残してくれた桃香。本当に可愛かった。たった１ヶ月だけど、世界が全く変わってしまった。それだけ存在が大きかったんだ。仕方が無い。ただ、私は桃香亡き今、新たな人生に向かって一歩を踏みださねばならない。桃香の死にかこつけて、引きこもってる場合ではないのだけは確かだから。この１ヶ月で悲しみの深さはまったく変わることはないけれど、気持ちの上では新たな人生設計を立て始めている。桃香と一緒に過ごした１７年７ヶ月にはどうしたって勝てるわけはないけれどでもこれからもちゃんと幸せに生きていかなくちゃって思っている。桃香がいない１ヶ月。こうしてだんだん桃香のいない生活が当たり前になっていくのだろう。きっとそれでいいのだ。そうでなくてはいけないのだ。そう自分に言い聞かせ、桃香との日々を大切な思い出として胸の中にしまっていこうと思う。桃香の笑顔は決して色あせる事無く、いつでも私の中にあるのだから・・・

  2005.11.12

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  バスマット！

  桃香は我が家の＜姫＞でした。特に歳をとってからは私が100％庇っていたので家族も桃香の事を邪険に扱うことは出来ず、＜姫＞扱い。ちょっとでも桃香をからかったり、邪険にしようものなら私が猛烈に怒り狂った為桃香はどんどん＜姫＞になっていきました。痴呆が始まったくらいからだんだん表情がなくなりボケーっとしてることが多かったのですが、好きなものと嫌いなものはハッキリしていた桃香。無表情のまま、頑固に自分の意思は通していました。この写真を見つけ、面白いエピソードを思い出しました。桃香が乗っている黄色いマットは「バスマット」です。その後で横になってるのは父。父の腕の下にも同じ「バスマット」このバスマットはものすごく肌触りが良くて、ちょっとお値段も高め。購入してきたその日、あまりの肌触りの良さに私も顔をスリスリさせたり感触を楽しんでいました。そしてそのまま床に置いておいたら、いつのまにかこんなことに。。。。「ちょっと、桃！それ桃ちゃんのじゃないでしょう？」と取りあげて別の場所に…桃香は「？？？」トコトコトコ、、、、どっこいしょ。またこのマットの上に。そしてまた取りあげてずらしてみると。「？？？？」・・・トコトコトコ。。。ヨイショ。この時の桃香はだいぶ足腰が弱っていて伏せをするにもクルクルクルと回ってお尻の定まる位置を決めてヨイショとゆっくり伏せをする感じでした。それなのに、ヨタヨタしながらも一生懸命マットを追いかけてくる桃香。しかも無表情で。。。必死さとかも無く、ホントに無表情でトコトコトコ。。。自分の物だとでも思ったのでしょうか？おかしくておかしくて。。。ゲラゲラ笑ってました。そして私「これ、桃にあげよう！！」母「ダメに決まってるでしょ！！高いんだから！」桃が気に入ってるのにぃぃ。。。。ふと横を見ると父も桃香と同じことを！！！ひょっとして・・・・似たもの親子？？？心なしか格好も同じに見えます。「ぱぱ　と　いっしょなの」そう思ってそうな桃香の顔です。結局このマットの行方は・・・桃香の勝ち！！！桃香のものになりました♪さすが＜姫＞です。って言うか無理やり私が桃香の物にしてしまった感もありますが・・・でもこのあとすぐ桃香は具合が悪くなり体調が戻った時には介護生活突入だったので自分で起き上がって歩くことは出来なくなり、このマットを自分の意思で追ってくることはなくなりました。それでもこのマットは桃香用として使っていました。桃香が亡くなり、今ようやく、本来のお役目バスマットとして活躍中です。でもこのマットを踏む度に「もも・・・・」って思う私がいます（＾＾；）

  2005.11.10

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  切れてるけど・・

  顔の半分切れてるけど桃香らしい顔の写真を発見した（＾＾）この目が好きだった。困ったような可愛い目♪でもこれって、、、まるで私が桃香の胸ぐら掴んで脅してるみたいに見える。違うんだけど。。。違うっていうか・・・まぁ近いものはあったかも。私「桃！！写真撮るんだからこっち向いてよ！」桃「いやぁぁぁ」私「ちょっと顔こっち！！」桃「や～だぁぁぁぁ」こんな感じ。。。うーん、桃香とは良くじゃれあったなぁ。同じレベルで闘っていた私も子供じみてたとは思う。でも桃香は良く私に付き合ってくれてたなあ。私と互角に闘っていたもん、すごいと思う、桃香は。怒ってもしょげる事も無く歯向かって来たから闘い甲斐のある子だった。結構、体力勝負な闘いも多かった気がする。私がふざけてビンタすれば桃香も仕返しとばかりに手でチョップしてきたし。私が「ワー―！！」って大声あげて両手もあげて威嚇すれば桃香も「ウガァァァ！！」って牙を向いて負けずに応戦。…って言うか私っておバカだったのかも？？結構な歳なのに（；＿；）完全に桃香に遊んで貰ってた気がする。。。うーーん。でも楽しかった♪桃香の強気な性格は私との闘いの中、身につけた、我が家で生き抜く術だったのかもしれない。私と互角に闘うには、あの位強気でいないと暮らしていけなかったのかも？そうかも。。。結構、耐える子だったし。私ってヒドイ飼い主だったかも。・・・桃香の背中に乗った事もある（＞＜）全体重はさすがにかけなかったけど、桃香はングググ・・・って踏ん張ってた気がする。。。足がプルプルしてたの思い出したよ。反対に嫌がる桃香をつかまえて無理やりおんぶした事もある。桃香はカチンコチンに固まってた。。。顔もピキって固まったまま・・・あぁ・・・私って。。。最悪だ。桃～、ごめん。。。。でも、、まぁいっか♪楽しかったもんね！私は楽しかったよ。桃香がいて楽しかった。桃香は私の遊び相手であり、相談相手であり、同士であり、相棒であった。そして最後は私の赤ちゃん♪たくさんの役割を果たしてくれたんだね。桃香は全部の役目を果たしたからお空に昇っていったの？たくさんの幸せをくれた桃香はきっと私の元に舞い降りてきた天からの使者だったのかもね♪弱かった私に生きる事の楽しさ、素晴らしさを教えてくれる為に舞い降りてきてくれたのかもしれない。桃香と出会って、私の人生が変わったのは確かだから。今の私がいるのは桃香の存在があったからこそだから。だって私は強くなったから。守るべきものが出来た時、こんなにも強くなれるんだって私は知ったから。人から見たら単なる「犬」に過ぎないかもしれないけど、私は桃香を通して「生命」をずっと見てきた気がする。そして自分が生きる意味をも考えるきっかけになった。桃香が何度も生還し、介護生活をした事は偶然ではなかったのだと思う。私がこれから生きていく上でなくてはならない経験だったのかもしれないと今は思う。桃香の死でこれだけ悲しい苦しい思いをする事も、桃香からのメッセージが込められてる気がするから、私はただ泣き暮らすのは嫌なんだ。ちょっとだけ神秘を感じる事もあるから。願った時、ふっと桃香が降りてくる。単純な事だけど、例えばおみくじが「大吉」だったり。。♪おみくじ引く時も「桃香～！！」って願ってる私もどうかと思うけど。「おぉ！桃！大吉だよ！ありがとう」みたいな（笑）亡くなっても尚、私のお守をしてくれてるのかなぁ？なんて思ったりしています（＾＾）

  2005.11.09

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  仏具

  桃香が亡くなってからペットの仏具にものすごく興味を持ち始めた私。さすがに亡くなる前には怖くて調べたり出来なかったけど。。。可愛い位牌があると言う事は知っていた。友達の家のマルチーズちゃんが亡くなって、お線香をあげに行った事がある。その時に可愛い、位牌があって、分骨カプセルに入った骨も見せてもらった。可愛い小さな香炉や、湯のみがあるのもそこで知った。なので桃香にも作ってあげたかったのだ。でも火葬場にあるのかどうかはわからなかったので予約を入れるときに聞いた。初めて我がワン子を亡くした人にとっては知らない事ばかりのはず。私だって、その友達がいなかったらそんなに可愛い位牌があったこととかも知らなかったし。。。桃香の物は妥協したくなかった。全部私が納得する可愛いものを作ってあげたかった。お金なんか関係ない。だってもう医療費もかからないし、ご飯代もオムツ代もかからない。桃香の為にお金を使ってあげられるのはこれが最後なんだもの。と言う事で、全部思い通りに揃えた。今はホントに可愛い物がたくさんあって良かった。ピンクで揃えてあげられた♪可愛い～セットが出来たもの。　　　　　　　＜左のケースはこれ＞　　　↓この中には桃香のしっぽの骨の一部と歯の一部が入っている。その上には小さなお数珠。＜右にあるのはこれ＞　　　↓　桃香の顔はキーホルダー。その下に「お守りカプセル」という物が置いてある。銀色のカプセル型の遺骨入れ。この中にも桃香の歯の一部が入っています。同じくミニお数珠を乗せてあります。こっちは持ち歩けるようにしたのですが、今のところ、どこにも行かないので持ち歩いていません。今後、私の人生において、重大な事があるときや、遠くに行く時、大切な用事の時には桃香に守ってもらうべく、連れて行こうかなって思っています♪位牌、お守りカプセル（ミニ数珠つき）、遺骨ケース、位牌セット（透明のケース）これって、全部別売りの物をチョイスして、こうしてセットにしてあります。だから桃香はこんな感じですが、見本として飾ってあったのは、位牌セットの透明ケースの中に、中央に位牌、右にミニフォトスタンド、左に付属のミニ花篭。でした。ミニ花篭は桃香の場合は中に入らないので、骨壷の横に置いてあります。本当はミニフォトスタンドも買ったのですが位牌が写真入りだし、分骨したからケースに収まらないので写真は入れませんでした。その飼い主さんによっても、中に入れてあげるものが違うと思います。分骨しなければ、写真と花篭で良いと思うし。この位牌セットにはピンクと水色がありました。もちろん桃香はピンクだけど、男の子だったら水色も可愛いんだろうなって思いました。全部水色。位牌も桃香と同じ形で水色もありました。左の遺骨ケースも水色がありました。ミニお数珠も様々な色があって青系も可愛かったです。桃香はもう全部揃ってるから必要ないのですが、この位牌が出来た時にその会社のアドレスが書かれた紙が入っていて、思わず検索してみました。写真が入ったりこのタマゴ型などは、そこの会社独自のものらしく、たまたま行った火葬場にこれがあって良かったと思いました。何かすごいなぁ。今のペットの仏具って感心しちゃいました。そして今、私が目論んでいる事。。。それは・・・可愛い～「墓石♪」もうだいぶ、目星はつけました（＾＾）桃香を庭に埋葬するのは来年の予定。一周忌を過ぎたらお庭に埋めます。１年で遺骨が手元から無くなる事に私が耐えられるかは今のところ「？？」だけど、でも「生まれ変わってきて！」その願いがある限り、土に還してあげないと。。。。なので埋めます！桃香の為にも、私の為にも。。。その時に墓石が無いのは悲しい。。。どこに埋めたかわからなくなったりはしないだろうけど、枯れ枝が落ちたり雑草が生えたり散らかったりしたら悲しい。なので！！墓石墓石墓石。。。ひたすら探しました！！そして見つけた♪ピンクの御影石で作ってくれるところ♪♪大きさや価格等でなかなか我が家の庭に収まるものが無かったのだが、とうとう見つけた！！埋めたらそこに墓石を置く！と言ったらあまり良い顔をしなかった親。そして「あんまり大きいものは困る！」と釘を刺された為、何とか怒られなさそうなものをひたすら探しました。うちの狭いお庭にでもちゃんと置ける墓石。しかもピンクの御影石でも作れるって（＾＾）来年になったらそこに発注しようっと！桃～！お墓もピンクになるからね♪楽しみだね！！でもまだ埋めないからね！まだもうちょっと私のそばにいてね！ね、桃♪

  2005.11.08

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  すごい寝姿

  桃ちゃんのセクシーショットを発見しました。何てすごい寝姿。。。。うーーん。。。この姿は有りなのでしょうか・・・可愛いからＯＫでしょう！爆睡中と思われます。可愛かった！ホントどんな格好もどんな顔も可愛かった♪ねぇ、桃ちゃん（＾＾）今でもこの写真を見ていると「ンゴーンゴー」ってイビキが聞こえてきそう。桃ちゃんのイビキ好きだったな。時々、鼻つまってるんじゃないかって寝てる桃香の鼻に綿棒入れて掃除をしてすぐに気づかれ「ヒィ！！（なにすんのさぁぁぁ！）」って怒られたっけ（笑）ねぇ桃ちゃん。鼻掃除嫌いだったねぇ。いっぱいいっぱい嫌いなことしちゃったね。目やに取り、歯石取り、鼻掃除、耳掃除、排便介助に、排尿介助。ごめんねぇ。。。嫌がってたねぇ、桃ちゃん。その度に「ヒィ！」だったねぇ。今でも聞きたいよ。その「ヒィ！」が（笑）たくさんたくさん思い出があるね。たくさんの桃ちゃんの怒った顔が目に浮かぶよ。怒った顔も笑った顔も寝てる顔もいっぱいいっぱい覚えてるよ。全部全部、大好きだったから。どんな桃香も大好きだったから。噛まれても引っかかれても蹴られてもチョップされても全然平気だったもん。可愛い可愛い桃香がすること。全然痛くなかったなぁ。痛いけど痛くなかった。しかし凄い寝相だ。。。。面白い写真が残ってたもんだわ（＾＾*）

  2005.11.07

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  重み

  写真を見ていると桃香を抱っこしている写真がとっても多い事に気づく。毎日抱っこしていたから当たり前なんだけど。。。でもズッシリ重かった事とか、温もりとか、桃香の鼓動とか、そういう当たり前に腕の中にあったものが今は無いことがまだ不思議に感じる自分がいる。もうすぐ桃香を失って１ヶ月。全然、桃香のいない生活に慣れない自分。いや、正確には慣れてきてはいるのかもしれない。慣れてきたと言うよりは桃香がいない事への一種の「諦め」。。。どんなに夢であって欲しいと願ったところで、夢ではなかったし探しても探してもどこにも桃香はいなかった。今まで生きてきて、朝起きた瞬間、絶望感に襲われるなんて経験した事なかった。目が覚める度、やっぱり夢じゃないんだ。。そう思わされ、絶望的な気持ちで１日が始まる。そして当たり前だけどそこに桃香はいず、あるのは桃香の笑顔の写真と位牌と骨壷だった。あの日以来、胸のど真ん中にドンと突き刺さったままの大きな鉛の塊のような物が全然小さくなっていかない。ぽっかり開いた穴、と言うよりは突き刺さったままの大きな鉛の塊。そのうち小さくなるのだろうか？世の中が灰色に見える今はそんな事、全然信じられないけど。。。でも。。誰かが言ってたっけ。「明けない夜は無い」「出口のないトンネルは無い」「やまない雨は無い」うん、きっとそう♪今はまだ私は真っ暗な闇の中にいるけど、いつか遠くに光が見えてくるかもしれない。・・・その光の先には桃香がいてくれるかな。。。。姿を変えて私のところに戻ってきてくれる桃香が。・・・うん！そうだ、そうに違いない！そして桃香はその日を待っているんだ！だったら私も頑張ろう！私がちゃんと立ち直り、新たな生活を始め歩き出さなければ、また桃香に会うことは出来ないのだから。そうだ、そうだ！頑張れ！私！！ね、桃ちゃん♪

  2005.11.06

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  足の裏

  　　　　　　　　　＜９月２８日の桃香(亡くなるたった２週間前）＞　ねぇねぇ　みてみてぇ　ももの　あんよぉ！桃香が足の裏を見せてくれてます。何て格好なんだ。何でこんな格好してたんだろう？？でも可愛い可愛い桃香の足の裏です♪ぷよぷよの肉球。軽く指が開いてる辺り、力が入ってるのがうかがえます（＾＾）桃～。この可愛い足でたくさんたくさん歩いたね。チョコチョコチョコチョコ歩いたね。小さい小さいこの足で。。。手元に桃香の靴下が残っている。殆ど履かせることはなかったが、最後の日、あまりにも手足が冷たく少しだけ履かせていた。でも圧迫されると可哀想なのですぐ脱がせたが。。。その靴下を見るとホントに小さい。手にすっぽり隠れてしまうほど・・・桃ってこんなに小さかった？？そう思うほど小さい。小さな小さな桃の足♪・・・可愛い（＾＾*）何故か得意そうに足を突き出すこの顔も可愛い♪全部全部可愛い！！やっぱり桃香は可愛い！！！！

  2005.11.04

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  メモ発見

  　　　　　　　　　自分でも書いた事すら忘れていたメモを発見した。桃香が亡くなる前日の日付。１０月１１日に私が書いたものだった。。。　「　やっぱり　自力でオシッコが出来なくなったあたりから　桃香は徐々に　　　旅立ちの準備を始めていたのかもしれない。。。。　　　オシッコが出来なくなり、鳴けなくなり、歩かなくなり、動かなくなり、　　　食べられなくなり、飲まなくなり、とうとう下痢が始まった。　　　そして前庭の発作まで。。。　　　　今はもう　ただ力無く横たわるだけ・・・　　　　　　神様、どうか苦しめないで！　痛い思いをさせないで！　　　連れて行くと言うなら　安らかな　最期を　約束して！！　　　こんなに良い子なんです。　　　こんなに頑張っているんです。　　　苦しめないで、、お願いだから・・・」走り書きのような汚い字で一気に書いたようだ。そう言えば書いたかも。うん、書いた。そうだ、書いたわ。私は。。。前日にもう覚悟していたんだ。桃香が旅立つ事を。。。ブログには書かなかった、私自身、どうしても認めたくなかった現実を走り書きと言う手段で残していたのだった。　そんな事、すっかり忘れていた。今そのメモを見つけ、書いた当時の記憶をたぐりよせる。そうだった・・・私は…桃香を抱きしめたくさん泣いた。桃香の顔にたくさん涙が落ちた。ポタポタポタポタたくさん落ちた。桃香はその間、じーっとしていた。もしかしたら桃香はわかったのかもしれない。私が覚悟したことを。ずっとずっと頑張ってくれていた桃香。「逝っちゃヤダ！！」ずっとそう言い続け泣いていた私を心配し、頑張ってくれていたんだ。あんなに体がボロボロになってでさえ、生きてくれていた。ギリギリまで忠誠を尽くしてくれたのだ。　　そしてきっと、あの日、「もう　いい？」そう言ったのかもしれない。それでも翌日まで頑張ってくれた。きっと最後にもう一度、家族、皆に会ってくれたんだと思う。朝、出勤する父と姉を可愛い顔でお見送りし、出掛けていた母の帰りを待ち、最後の力をふりしぼってウサちゃんの服で最高の笑顔の写真を残してくれた。そしてそこで仮眠に行ってしまった私が起きるのを待って、力尽きたのだろう。なんて、なんて、健気な子なんだろう。きっと仮眠しに行った私を待ってるのさえ辛かっただろう。それでも待っていてくれた。私が起きてから１０分もたたないうちに桃香は逝ったのだ。待っていたとしか思えない。あの時はわからなかった。でも桃香はきっと・・・ばいばい。そう言って逝ったんだと思う。自分がもうすぐ旅立つであろうことは桃香は知っていたはずだ。「その時」を自ら選んだのかもしれない。あの日、あの時間に逝く・・・桃香自身がそう決めて逝ったのかもしれない。私が起きて下血の処理をしてタオルを洗い終わり、やっと桃香のそばに座ったその瞬間始まった最後の痙攣。きっと私がそばに座ったのがわかったから安心して逝く準備をしたんだ。。だったら尚の事、誉めてあげなきゃ。辛かったのに　よく頑張ったね、偉かったねって。桃香ちゃん、ありがとう！って(^^*)きっときっと最高の桃香スマイルで喜んでくれると思うから。。。　

  2005.11.03

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  増えない写真

  このブログを始めてから亡くなるその日まで毎日桃香の写真を撮っていた。たくさん、たくさん撮った。・・・と思っていた。でもだんだんと掲載する写真が無くなってきた。もう決して増える事の無い桃香の写真。どうしてももっと撮っておかなかったんだろう。。こんなに早く別れの時が来るのならもっともっともっと撮っておけばよかった。それでも。。たくさんの笑顔をレンズに向けてくれた桃香。嬉しそうに微笑む桃香の写真が悲しみをより一層深くさせる。バタバタ元気に暴れている桃香。カメラ目線でキョトンとしている桃香。抱っこで安らぐ桃香。可愛い寝顔の桃香。怒った顔の桃香。引きつった顔の桃香。今、その写真達を見ていると桃香がもうこの世にいないことが嘘のような気がしてくる。ふと横を見たらそこにいてスースーとただ眠っているんじゃないかと。。。写真は時として残酷だ。写真を見ると否応無しにその瞬間に引き戻されてしまう。あぁ。。この時は桃香怒ってたなぁ。。「アーアーアー」って手足をバタつかせていたっけ。この写真の時は、、そうそう、イビキかいて寝てたんだった。すごい寝顔！この写真は…暴れるから抱っこしてあげたんだった。そしたらニパ～！ってすごい笑顔になったんだよなぁ。。これは。。え～っと。。。え～っと・・・・写真の中の桃香が微笑みかけてくる。ねぇねぇ　だっこして～。ねぇねぇ　おさんぽ　いくぅ！ねぇねぇ　ねぇってばぁ・・・あんなにたくさんの時間を一緒に過ごしたはずなのに、あんなにずっ～と一緒にいたはずなのに、でも、もっともっと一緒にいたかった。いつかは必ず訪れるとわかっていた。覚悟もしていたつもりだった。悔いのないように、と思っていた。でもやっぱりそんなに簡単なものじゃなかったんだ。あまりにもその存在が大きすぎて。この１年の介護期間は、とにかくずっと私を呼び続けてくれていた。ねぇねぇ！ねぇってばぁ！ちょっとぉ！はやく～！おこしてぇぇぇ！もう二度と呼ばることはない。でも。。桃香の声、私は絶対忘れない。

  2005.11.02

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  ももかモモカmomoka・・・桃香♪

  　　　　今日は犬の日らしい。１１月１日「ワンワンワンの日」桃ちゃ～ん、今日はワンワンワンの日なんだってぇ。。ワンちゃんの人気名前ランキングなるものを目にした。女の子のＮＯ1は「もも」だそうだ。うちの子は「桃香」漢字で「桃香」よく漢字も「桃花」「桃華」「桃加」に間違われてしまうが「桃香」ですから！って思う。「モモカ」でもなく「ももか」でもなく「桃香」最近は人間の女の子の人気名前ランキングでも「ももか」ちゃんは上位にランクインされている。去年だったかな？確か１位だったような。。。でも絶対うちの子が先だもの。１７年以上前に私が「桃香」ってつけたんだ。いわば「ももか」ちゃんの先駆け♪だから最近「ももか」が流行りだしてちょっとビックリ。でも桃香が最初に我が家に来た時はもっと違う名前をつける予定だった。桃香と言う名前がついたのは我が家へ来て２日目。当時まだ子供だった私は　＜可愛い名前＝外国の名前＞と言う少女趣味を持っていた。友達の家のワンちゃんの名前もカタカナの可愛い名前が多かった。「ランちゃん」「チャッピーちゃん」「レオくん」「リリーちゃん」「ジョンくん」等。。。だから私もカタカナのオシャレな名前をウキウキドキドキしながら一晩中考えていた。でもなかなか決まらずそのうちにお子様な私は眠ってしまった。翌朝、はっと飛び起き。「犬。。。」と思って階下に駆け降りるとそこにはコロコロまん丸の子犬が両親と遊んでいた。チョコチョコ歩く度にリンリンリンと首輪の鈴が鳴る。「可愛い♪でも怖い・・・」当時、世の中で一番と言ってもいいくらいに犬が怖かった私はなかなか近づけず階段の上から見ていた。とその時、母の口から「ももちゃん！」子犬はコロコロ転がるように母の元へチョコチョコチョコと。。。「ん？ももちゃん？？？？？？」私は思った。母「早く名前つけてあげなくちゃ可哀想でしょ。ももちゃんって可愛いじゃない。　　それにもう、ももちゃんで来るし。ねぇ、ももちゃん！」子犬はチョコチョコ母の元へ。。。私「・・・・・・・そう。。。」ももちゃんかぁ。。。。私がつけたかったよぉ。。。でも。。。ももちゃんねぇ。。。母「ももこ　でも　ももみ　でもいいじゃない？女の子なんだし。」私「（ももこ。。。ももみって！？言いずらいじゃん）」うーーーん、、、ももこ？嫌だ。。。ただの　もも？。。。嫌だ・・・あーーーーーー・・・・・・「もも・・・か」私「ももか　にする」うん！ももか！ももか！ももか！可愛い！漢字は確か父が「桃の香だろう」と言ったような気が・・・その辺、曖昧。とにかく「ももか」との響きが気に入った。私がつけた！桃香って私がつけたんだ！まぁ、軽く母の思い付きも手伝ったのは確かだけど（笑）不思議とその日から「桃香」って顔になっていった。良かった、血迷ってヘンテコな横文字の名前にしなくて（＞＜）後に血統書が送られてきて本名が「貴桜姫」号と知る。誕生日は３月４日だった。桃の節句の翌日。桜に桃。春爛漫な感じ。名前からしてピンクなイメージ。純和風な桃香です。それにしても本名は何て高貴な名前っぽいんだろう。。って思った。桃香の顔には似合わない（笑）桃香はどっちかって言うと「姫」じゃなくて庶民顔。可愛い可愛い庶民顔♪　

  2005.11.01

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  位牌の桃香ちゃん

  桃香の位牌に使う写真はとっても悩みました。一生物ですし、やっぱり桃香らしい可愛い顔を選んであげたかったから。どんな顔も可愛いけど、でもカメラ目線で桃香らしい顔となると、なかなか無くて・・・若過ぎると顔が違っていたり。。。晩年過ぎるのも可哀想かなって思ったり。人間の遺影でも若く一番その人らしい時代のものを選ぶといいます。なので桃香も一番桃香らしい写真を選びたくて本当に悩みました。そして私が選んだのがこの１枚です。この頃はちょうど痴呆の症状が軽く出始めた頃。ご飯の催促が激しかった時期です。でもこう見ても、ホント若く見えます。この頃、よく散歩中に「子犬？」って聞かれてました。若作りが得意だった桃香です。桃香は具合が悪くなる前までは玄関につないで階段の下に陣取っていました。だから私が階段から降りてくるといつもこの表情で見上げてきました。この表情は私にとって強烈に残る桃香の印象の一つでもあります。１６年間こうして私を見上げ続けた桃香ですから。今でも階段を降りる度、桃香がキョトンとした顔で見上げてくるのではないか。。そんな錯覚すらおぼえます。ここ１年半は部屋で過ごさせたので、ここにはもうずっといなかったのに、不思議と桃香が亡くなった後は階段を降りる度、そこに桃香の姿を探してしまうのです。１人でこの丸いベットの中をグルグルまわり敷いてあるタオルや毛布をグチャグチャにして、ガウガウ怒っていた桃香。デンタルガムを隠し持っていてそれを知らない私が近づくと「は！！」っとした表情で隠した場所に顔を埋めるから、バレバレだった桃香。落ちこむとこの狭いベットの中に桃香と一緒に入って桃香を抱きしめながら気持ちを落ち着かせていた私。そんな私を迷惑そうなまなざしを見つめていた桃香。時々、鼻で押し出された事もあったな。最後の約１年は桃香は完全に私の赤ちゃんになったけど、桃香にたくさんなぐさめられたこともあった。桃香が私のお守をしてくれていた時期もあった。１７年７ヶ月。そうだよな。。。色んな桃香を知っている。桃香はたくさんの顔を見せてくれた。すごくすごくたくさんの笑顔を見せてくれた。怒った顔も可愛かった。引きつった顔も可愛かった。マヌケな顔も可愛かった。この場所で桃香とたくさんの時間を過ごした。たくさんの季節を越えてきた。たくさんの芸を覚えさせていた。覚えが早くて教え込むのに苦労した記憶は全くない。すぐに覚えてくれた気がする。年をとってどんどん忘れていったようだが、この写真の頃くらいまでは「お手」だけは条件反射だったのか桃香の目の前に手を出すとガシ！って感じで手を乗せてくれていた。何度も私が手を出すから何度も何度もガシ！ガシ！と乗せてきてかなりヤケになってる様子だった。ホントに面白い子だった。他の芸は痴呆が始まったあたりでもう完全に忘れたようだ。忘れたのか頑固になってやってくれなかっただけなのかはわかないけど何を言っても無視された（笑）でも若い頃は本当に私のしつこいくらいの指令（？）に対し健気なまでに反応してくれて、あまりにもしつこいと「アゥアゥ！」って怒りながらもやってくれた。怒りながらの「お手」が忘れられない。怒ってるからだんだん爪をたててきて「お手」を受ける私の手のひらが痛くなるほど。。。それでも桃香は必死に「まだやるの？まだやるの？ちょっとまだやるの？」って鼻の上にシワを寄せながらお怒り顔でお手してくれていた。ホント良い子だったなぁ。こう考えると最後の約１年赤ちゃんになって思いきり甘えてくれて本当に良かったと思う。だって若い時はホントに私の良い遊び相手でいてくれたんだもの。たいくつしなかった。桃香となら何時間でも遊んでいられた。私の大切な大切な可愛い桃香でいてくれた。たくさんたくさん思い出があるんだなぁ。。。私の人生そのものだったかもしれない。桃香が来る前の人生の記憶は正直あまりない。私が自分の人生を振り返る時、必ず桃香はそこにいる。その位、長い間一緒に過ごしてきたのだ。改めて桃香に感謝する。私の今までの人生が楽しかったのは桃香の存在があったからと言っても過言ではないのだから。。。

  2005.10.31

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  お引越し

  今まで桃香の遺骨は今まで昼間中、桃香がいたリビングのゲージ内に置いてあった。桃香と共に闘い、最後に力尽きたその場所を私はなかなか片付ける勇気がなく、最初は１週間の約束を今まで色々理由をつけて延ばし延ばしにしてきた。でも桃香の位牌が出来あがり、それと共に桃香にも今朝お引越しをしてもらった。リビングの棚の上。そこに桃香の居場所を作った。　　　　　　　ゲージは解体され部屋はガランとしてしまった。でも未だ私の部屋は桃香がいた時のまま。片付けられない。。。と言うか片付けない私。家族の意向で四十九日が終わったら桃香は私の部屋に連れて帰る。その時までには片付けなければならないが今はまだ、このままでいいや。。今日、位牌を受け取りに行った。思ったとおりものすごく可愛い。ホントに可愛い！桃香が可愛い！！早速、家に戻り祭壇に飾った。今は「位牌セット」なる物がちゃんと売っている。火葬の際に私も選んで買っておいた。様々な形のものがあったが、桃香らしい可愛い物が良かったのでこれにした。人間の仏壇のミニ版のような豪華な物もあったが、何となく桃香っぽくなかったのでやめた。仏壇って。。。と言う感じもしたし。　　　でもやっぱりこれにして良かったかも！だってすごく可愛い！！さすが桃香！可愛いすぎる！！お数珠もピンクの物を選んだ。小さい小さいお数珠。位牌の左右に置いてあるピンクのケースとカプセルには分骨した遺骨が入っている。その上にお数珠。ちゃんとお空の上で楽しく過ごせるように。。。１周忌が終わったら桃香は庭に埋葬する予定だが、そうなっても分骨した遺骨はずっと私のそばにある。それにしてもこの位牌、可愛い。裏には志主名、私の名前と「ありがとう　桃香」の文字と行年１７才７ヶ月との文字が刻まれている。表の文字も、かなりこだわった。「愛犬　桃香之霊位」だの「愛犬　桃香之霊碑」だの「○○家　愛犬　桃香之霊」だのサンプルにあてはめるとこういう感じになっているのだが、どうもしっくりいかない。気に入らない。・・・なんか。。。冷たい感じがした。「桃香ちゃん」にしてあげたかった。文字数の問題もあり、難しいような事を言われたが私は譲らなかった。そして「愛犬」って言うのも今イチ気に入らなかった。確かに桃香は人からしてみたら「犬」なのかもしれないが私にとっては「犬」じゃなかったし。と言う事で「愛犬」の文字を入れないことにした。　　「桃香ちゃん之霊位」　　　　　　　　　　うん♪可愛い！これで良い。って言うかこれが良い！！やっぱり私の目に狂いはありませんでした。出来あがった位牌はものすごく可愛くて愛しい感じが溢れてます。桃香の写真もめちゃくちゃ可愛い！！同じ写真を使ってキーホルダーも作って頂きました。これは桃香を火葬したペットメモリアルのサービスだったのですが後に「桃香ちゃん　ありがとう　家族一同」の文字入り。すごく嬉しいです。位牌の志主名は私１人の名前になっているので、余計に家族一同の文字は嬉しかった。桃香は私の子だったけど家族にとっても大切な子だったから。位牌セットも出来あがった。桃香の生前の居場所も３つのうち２つが片付けられた。残るは私の部屋だけ。こうしてだんだん桃香の死を実感し受け入れていくのかもしれない。桃香と過ごした１７年７ヶ月と８日。私の人生において最高に幸せだった日々。決して忘れることはない。色あせることもない。今なお、桃香を愛してる。生きていた時と何も変わらない。そう、きっと永遠に。。。

  2005.10.30

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  禁断症状

  桃香が他界して今日で１５日目。半月たった。。。桃香にこんなに会えなかったことはこの１７年間、一度もない。旅行だってそんなに長くしたことないし、私はこの家を一度も出た事はない。ずっとずっと桃香はいた。この家にいたんだ。私が忙しくて桃香を構っていられなかった時代もあった。それでも桃香はそこにいた。疲れて安らぎが欲しかった時はいつも桃香に癒してもらっていた。だってそこに桃香がいたから。子供の頃からどんなに悲しくたって苦しくたって辛くたって、桃香にギュっと抱き付いてその匂いに包まれて私は色々な事を乗り越えてきた。誰も知らない私を桃香だけは知っていた。なのに今はこんなに疲れてて苦しくて悲しいのに桃香がいない。今まで生きてきた中でこんなに苦しく悲しい出来事は無かった。今、今こそ桃香に抱きついてたくさん泣いて乗り越えたいのに桃香がいない。家のいたる所に桃香の幻を見る。ホントは見えてなんかいないのに。。。まるで禁断症状のようだ。今の全てを忘れたい。たくさん眠って目が覚めたら桃香がそこにいるかもしれない。自分がこんな気持ちになるとは正直、予想外。私はちゃんと受け入れていたんじゃなかったんだろうか。理解して前に進もうとしていたんじゃなかったんだろうか。桃香にも大丈夫だよ！って言い続けていたではないか。なのに何故・・・時間が思い出に変える。。。時間が心を癒してくれる。。。ここで言う「時間」って単位は何？日？月？それとも年？そんなこと誰にもわかるわけない。。。何か始めるべきかもしれない。新しい事を。桃香が心配しちゃうじゃない。大丈夫だよ！って言っていながらこんなんじゃ桃香が安心して遊べない。母親だってきっと気づいてるだろう。何も言わずにいれくれる事がありがたい。・・・乗り越えなくちゃ。桃香に心配かけないように。。。。

  2005.10.27

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  カッパ姿

  雨の日仕様のこの赤いカッパ姿も可愛かったなぁ。本当はこのカッパ、袖もついていたんだけど、足を通すと桃香がピキ！っと固まって動かなくなっちゃったからハサミで切っちゃったんだった。。そしたらちゃんとトコトコ歩いてくれて結構役に立ってくれた♪桃香ってば台風でもお散歩せびってくるからこのカッパ、今年の夏は大活躍だったな。。。今思えば、大型台風の中、よく外に出たよな・・・って思うけど、それも今は大切な大切な桃香との思い出。桃香、風に飛ばされそうになりながらも気合いで歩いてた。かなり根性のある子だったと思う。痴呆で右回りしか出来なかった時期もあった。と言うか半年くらい右回り生活だった。でも突然また普通に歩けるようになり、お散歩、かなり楽しめたよね。胴着つけて朝も昼も真夜中も桃香とお散歩した。本当に何故、まっすぐ歩けるようになったか不思議だけど、桃香にとってはまっすぐ歩けてお散歩出来て嬉しかったと思う。３ヶ月くらいだったけど神様からの最後のプレゼントだったのかも。。。と思う。私にとっても幸せな時間だったから。桃香との夜中の散歩。楽しかった。足をもつれさせながらも一生懸命歩く桃香の背中が愛しくてたまらなかった。疲れて転びそうになると抱っこしたままその場にしゃがんで星空を見上げてた。桃香の荒くなった息が整うのをそうして待った。しばらくそうしていると桃香の方が「もっとあるくの！」そう言っているかのようにモゾモゾと腕の中で動き出し、下ろしてやるとまたトコトコトコ歩きだした。ホントにホントに可愛かった。多い時は夜中、２時間おきに散歩に出ていた。夏は夜が明けるのが早く、４～５回目のお散歩時にはもう白々と空が明るくなっていた。桃香と何度夜明けを迎えただろう。皆は言う、大変だったね。と。でも全然大変じゃなかった。だって桃香があまりにも可愛かったから。あんなに一生懸命歩く姿を見たら全然大変だなんて思わない。雨の日も風の日も晴れの日も、桃香は一生懸命歩いた。トコトコトコ。。。。今でも目をつぶれば脳裏に浮かぶ、桃香の背中。胴着をつけた小さな背中。頭を低く下げ、「はぁはぁはぁ・・・」呼吸があらくなりつつもトコトコ歩く桃香。桃～。。。今はもう胴着はいらないよね？頭も低く下げてないよね？トコトコトコ。。。じゃなく昔みたいにスッタカタ～！！って走ってるよね？水溜りジャンプしてるよね？体、軽くなったかな？走っても息切れなんかしないよね？桃、たくさんたくさん走るんだよ！！

  2005.10.26

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  アクロバット

  桃香は体の自由が利かなくなっても、ゴロンゴロン背中で揺れて向きを変えたりひっくり返るような動きをよく見せていた。「ギャォーギャオー」との声と共に。この写真も完全に足は浮いているし。お尻で体を支えてる？夏まではこの動き、よく見せてくれてたなぁ。。。ふと横を見るとゴロンゴロン転がって手足バタバタ顔は引きつり「お～こ～せ～！！！！」と怒っていた。いつでも強気、怖いものなど何もない！そんな感じだった桃香。放っておくといつまでもゴロンゴロン。「ヒィィ！！ワン！ワン！ワン！」怒りがＭＡＸに達する。…元気な１７歳だ。。。いつもそう思っていた。桃香が鳴かなくなる日が訪れるなんてこの時は考えもしなかった。ましてや、もうすぐ死んでしまう事になるなんて。。。夏が危険だと思っていた。この夏を越せるか不安だった。でも桃香はずっと元気でいてくれた。私の心配をよそに桃香はずっと強気で元気で暴れてくれていた。だから私は何の疑いも持っていなかった。今年いっぱいは一緒にいられると信じていた。でも突然桃香の様子は変わってしまった。鳴かなくなり、自力でオシッコが出来なくなり、動けなくなった。それでも強気なところだけは変わらなかった。いつも「ヒィ！」声にならない声で不満をぶつけてきた。目ヂカラを込めて。。。だから私は信じた。大丈夫！まだ大丈夫！と。・・・あっと言う間だった気がする。あれよあれよという間に桃香は弱っていった。そしてあっという間にこの世を去った。楽しかった夏と共に桃香は去っていってしまった。あわただしく季節は流れ、いつのまにか、こんなにも寒くなっている。桃香は夏が好きだったのかな？寒いのは嫌だよぉって思ったのかな？桃ちゃん、空の上は寒くないよね？私は寒いよ。桃がいないから。。。でも大丈夫。私は元気だからね。今でも強気でいるのかな？ワン！ワン！ワン！元気に鳴いてる？アゥ～！！！聞こえるよ、桃の声。桃ちゃん桃ちゃん桃ちゃん。。。桃香って。。。良い名前だったな。。。。桃香にピッタリ。桃香以外のなにものでもない。桃～！！！今年の冬は私が生きてきた中で一番寒い冬になっちゃうよ。でも私は大丈夫だよ♪

  2005.10.25

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  満面の笑みで・・

  どんなにグズっていても抱っこするとこんなに嬉しそうな顔を見せてくれた桃香。「犬が笑うの？」人はそう言うかもしれない。でもこの顔って笑ってる以外の何ものでもないと思うし。。。桃香は小さい頃からよく笑う子だった。微笑む等の上品な笑い方ではなく「えへへ」や「ニンマリ」が多かったかも（笑）桃香の笑顔を見ると幸せな気分になれた。どんなに落ちこんでいても疲れていてもこの顔を見たら一気に幸せな気持ちになれた。桃香の笑顔には人を。。。って言うか「私」を元気にさせる力があった。可愛いなぁ。。。ものすごく可愛い。このピンクの柔らかい舌が好きだった。ニパっと開けてる桃香の口によく手を入れたなぁ。。。さすがに晩年はしなかったけど、桃香が若かった頃は開いてる口に手を入れて目を白黒させて慌てる桃香を見て遊んでた私。決して良い飼い主ではなかった私（＾＾；）子供の頃から一緒だったので私の良い遊び相手だった。桃香にいたずらするのが大好きだった。絶対に噛まないってわかっていたから口に手を入れて桃香がどういう反応をするか楽しんでいた。今考えると。。。桃～、ごめんね。桃は「なにすんのぉぉぉ」って大慌てだったよね。ちょっとでも歯が当たって私がわざと「痛い！！！」大きな声をあげると慌てて擦り寄ってきて「ごめんなさい　ごめんなさい」と頭を私にくっつけてグリグリしてきたね。「おこらないでぇぇぇぇ」って。体を擦り寄せていれば私が怒らないの知ってたんだもんね。そう言えば桃、よくため息ついてたね。途中は桃香の方が大人だったかもね。執拗にいたずらする私に良く耐えてくれました（笑）「またですかぁ」そんな顔よくしてたもんね。頭良かったなぁ。。。若い頃の桃香って。「賢い」って言葉がピッタリだった。よく人から「柴犬は頭がいいのよ」って言われたけど、柴犬だからじゃなくて「桃香だからだもん」って思っていた私は当時からかなりの飼い主バカだったんだと思う。１７年以上飼い主バカをしてきた私。そう簡単に抜けるわけはなく、未だに骨壷に向かって「可愛いねぇ」と言いまくっている。客観的に考えると骨壷って…可愛いか？とも思わなくも無いけど。でも骨壷じゃなくて桃香に見える。可愛くないわけないじゃない！！って事で毎日、骨壷撫でてます。私の新たな日課です（＾＾）

  2005.10.24

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  幸せそうな寝顔

  こんな可愛い顔でいつも私の腕の中で寝てくれていた桃香。頭では桃香の死を理解し受け入れ前に進もうとしている私も、腕が体が手が桃香を探してしまっている。左腕にずっしりとした重みと温もりがないことの淋しさ。外出から戻った時の部屋の無機質な香り。桃香がそこにいない事を改めて突きつけられているかのような感覚に襲われる。その瞬間、大きな喪失感が私を飲みこもうとする。ダメダメダメ！！「桃！ただいま！」そう言葉に出す私。でも、ふと気づくと私は桃香を抱っこしていた時の格好をしている。左腕を前に出し、右手で桃香をポンポンと叩いていたあの格好。。。そして呆然と空っぽの左腕を見つめている自分に気づく。何してるんだ？私は。。。「桃ちゃん、私ってばおバカさんだねぇ」我に返るとそう桃香に話しかける。私の左腕の中にいつもいた桃香。そこに確かな温もりを感じていた私。空っぽの腕が桃香の死を物語る。いなくなると言うのはこういうことなんだ。。。私は改めて知る。そっか・・・・。ため息と共に深い虚無感が私を包む。今はまだ桃香が残したたくさんの思い出があまりにまぶしすぎて思い出そうとすると大きな波に飲みこまれそうになり、私はそこで断念する。ごめんね、もうちょっと待って。出来るだけ見ないように考えないようにする自分を情けなく感じながらもちょっとずつ前に進んで行こうと思う。近所の方にも桃香の死は知られるところとなったようだ。色々な人から桃香に向けお悔やみの言葉と私に向け、励ましの言葉を頂く。直接は私は言われていないが親づたいに聞く。ありがとうございます。。。その気持ちでいっぱいだ。近所でも桃香と私はかなり有名だったと思う。早朝、夜中の散歩。胴着を着せての散歩。毎週の病院通い。たくさんの人から話しかけられていた。「頑張ってるね」と。桃香に、そして私に向けられていた言葉だった。その度に、私は頑張っていないけど桃香がすごく頑張っています。。。そう思っていた。だから近所の方々も桃香の死を知り、悼んでくれたのかもしれない。桃香は１７年７ヶ月、この家にいた。立派な我が家の家族の１人だった。いるのが当たり前の存在だった。それを近所の人も認めてくれていたのかな。。。そう感じると胸に込み上げてくるものがある。桃ちゃん、良かったね。桃ちゃんはちゃんと家族だったんだもんね。だからまた私の家族として子供として戻ってきてね。

  2005.10.23

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  美人さん

  桃香は小さい頃から本当に顔の整った可愛い子だった。もう飼い主バカだと思われてもなんでもいい。でも本当に可愛かったんですよねぇ・・・顔が・・・そもそも最初の出会いからしてペットショップの店主から「ものすごく顔が良い子なので今日中に引き取りに来て頂かないと売れちゃいます」と言われたんですもの。そしてずっとずっと顔の事は誉められまくりました。どこに言っても「可愛いお顔」「美人さん」「整った顔」褒めちぎられた子です。そう言われる度に鼻が高かった私。結構な歳になっても「子犬？」って聞かれてたし。年齢を教えても「見えないわねぇ・・・可愛い顔してるもの」と言われてた。桃、ひょっとして若作りしてた、、、？そして最後まで可愛いままだったなぁ。。。。最後はホントに子犬の頃の顔そっくりになったし。。。今日、桃香の位牌を作りに行った。写真を入れる為、桃香の写真を見せるとそこのおばさんにも誉められた。「まぁ、目鼻だちのしっかりした可愛い子だったのねぇ。ホントに美人さんだわ」何度も何度も写真をながめて言ってくれた。１５歳くらいの時の写真なのに「若い！１５歳に見えない！」誉めちぎられた。リップサービスかもしれないが、かなり嬉しい。自然に顔がニヤける。（そうなんです。うちの子、めちゃくちゃ可愛かったんです！！！）言いたかったけど言わなかった。もも～！誉められたよぉ！良かったね（＾＾）でも桃は誉められ慣れてるもんね。桃は可愛いねぇって言うと「うん　しってる」って言う顔してたね（笑）桃、きっと可愛い位牌が出来てくるよ！ちゃんとピンクにしてあげたからね！おばさん誉めてくれて嬉しかったね！！帰りの車の中で父が言った。「桃香はホントに当たりだったな」と。これだけ聞くと「？？？」ですが私には桃香への最高の誉め言葉だとわかりました。滅多にこんな事言わない父です。もも～！パパが当たりだってぇ！！良かったねぇ。桃香は当たりだったんだぁ。でも当たりって笑えるよね。ハズレってあるのかなぁ？ないよねぇ？でも当たりなんだって。良かったね♪お空の上でも誉められてる？今でも毎日、私が誉めてあげてるよ。聞こえてるかな？また言ってあげるよ。「桃、超かわいい～～♪」

  2005.10.22

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  桃香の目

  頭をあげることすら出来ず全く動けず寝たきりになっても鳴けなくなっても桃香はいつも目で私を探してくれていた。いつものあの目ヂカラで。。。本当に桃香から目ヂカラがなくなったのは亡くなる４～５日前だったと思う。それまではまだ目にチカラがあって私を探してくれた。そのまなざしだけを見ているとまた元気になってくれるんじゃないかとさえ思えた。桃香の目には本当にチカラがあった。目は口ほどにものを言う。まさにその通りだった。桃香の目は色々な事を私に語った。寝ながら目だけ動かし周りの状況を確認しているかのような表情をよく見せた。視力は殆どなかったはずだ。左目は手術をしてから目の機能を果たしていないと宣告されていたため見えていなかっただろうし右目も白内障だった為、光と動くものを判別出来る位だったはずだ。それでも私を見つめるその瞳には私が見えているかのようにさえ思えた。桃香はいつでも私を探してくれた。鳴ける時は「ワン！ワン！ワン！」元気に呼んでくれた。鳴けなくなってからは「スンスンスン」鼻息で必死に呼んでくれた。そして鳴けなくなってからは頭をあげキョロキョロと目で探してくれた。頭さえ動かせなくなってからはその透きとおって輝いた瞳だけで私の姿を探していた。ここにいるよ。。。抱き上げ抱きしめると安心したように眠った。その瞬間が私にとってもきっと桃香にとっても最高に幸せな時間だった。このまま時間が止まればいい。お願い、時間を止めて。。。何度そう思ったかわからない。この腕の中からこの子を奪わないで。。。何度そう心の中で叫んだか。でも時間は止まらなかった。確実に時は流れ、そして桃香は私の腕の中から姿を消した。。。たくさんの愛と思い出と最高の笑顔を残して。。。１７年７ヶ月と８日。桃香がいない日はなかった。入院した日はあったが存在が無くなった事はなかった。あまりにも大きかった桃香の存在。わかっていたことではあったが桃香がいない事がどんな事なのかは想像の粋を遥かに超えていた。失って改めて桃香の存在の大きさを知ることになろうとは。。。当たり前のことだ。桃香は私にとって単なるペットではなかったのだから。周りがペットだと思っていても関係ない。桃香は「桃香」でしかない。犬でもペットでもない。そんな「桃香」がいなくなった。。。でも嘆いてここに立ち止まっているわけにはいかない。とにかく私は前に進まなければ。。。泣いてここに留まり続ける事の方がもしかしたら素直な感情なのかもしれない。泣いて暮らせば楽なのかもしれない。私ってばあんなに愛していた桃香を失ってなんて可哀想なんだ。悲しい淋しいだから泣いていいんだ！そんな風に思えば楽なのかもしれない。でも私は敢えて今、自分に最大の試練を与えようと思う。自分が泣く事を許さない。自分が潰れる事を許さない。それは私が一番私を知っているから。それを一度許してしまったら私は立ちあがる事は出来ないと知っているから。桃香もそれを望まない。桃香を今でも変わらず愛しているから敢えて私は元気でいたい。元気でいられていると思う。桃香にあの目ヂカラで今の私を見られても恥ずかしくないと。。。思う。もちろん片時も桃香の事は頭から離れない。そして正直、気も抜けない。気を抜いたら私は潰れる。今はまだ気を抜いてはいけない。何も言わずいつもと変わらぬ笑顔で支えてくれている友達に本当に感謝している。そして桃香の事を語る私に温かなまなざしをなげかけてくれ聞いてくれる事に感謝している。今日はふとそんな事を思った。寝ても覚めても桃香の事しか頭に無い自分。起きた瞬間、頭上の桃香がいた場所をハッ！！っと見る自分。手が、腕が、体が、目が、桃香を探す自分。いない事に絶望し頭がおかしくなりそうになる感情を必死で抑え、何とか笑顔を作り「桃、おはよう！」「桃、泣いてないから大丈夫だよ♪」「桃、行ってくるね！」「桃！ただいま！」「桃！おやすみ！また明日ね」敢えて大きな声に出し桃香に話しかける自分。こうして今、私は自分を保っている。支えてくれる友達と、そして家族がいる。何とかのひとつ覚えのように「桃香は生まれ変わってくるの！私が産むから！」言い続ける私に否定的な言葉をなげかけた人はいない。皆一様に「そうだね、桃香は帰ってくるよ」と言ってくれる。その言葉を聞くたびに私の心は救われる。ねぇ、桃、私の声、聞こえる？今でも大好きよ。今でも可愛いと思ってるよ。今でもたくさん誉めてあげるよ。ねぇ、桃、私の事、見える？私、元気でしょ？笑ってるでしょ？ねぇ、桃、誉めてよ「えらいよぉ」って誉めてよ。ねぇ、桃・・・・ごめん。夢でも良い。会いたいよ。。。。

  2005.10.21

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  桃香の歯

  軽くブサイクな顔ですが。。。でもこんなブサイクな顔も愛しく感じます。ちょうど歯が見えていたので歯の話題を。。。桃香は最後の最後まで歯は１本も抜けませんでした。かなり丈夫だったと思われます。火葬され骨になっても結構歯は残ってました。落ちてしまったのもあったけど頭蓋骨にちゃんとくっついていたのも多かったです。歯が丈夫だと長生きするらしいです。確かに。。。そうだったもんなぁって感じです。最後は本当に食欲がなくなり全然食べなくなりましたが、ほんの少し前まではお湯でふやかしてブヨブヨになったご飯よりも芯が残っているカリカリのご飯の方が食べてくれていました。消化しやすいからとお湯を入れすぎると「こんなブヨブヨいらないもん」とプイっとするような子でした。歯が丈夫だったのも桃香が長く生きられた理由の１つかもしれません。ガリガリバリバリ食べていた桃香が目に浮かぶ。。。ついでに私の指まで思いきりガブリ！！でしたし。。思い当たる節としては、昔から甘いものをあげてなかったこととか、おやつもジャーキーなどよりデンタルガムのようなガリガリできるものを若い時にあげていたことが良かったのかなって思います。ガムは結構な歳になるまで食べてました。２年位前までは食べていたかもしれません。。桃香は皮膚が弱くてミルキーガムなどは皮膚炎になる可能性のある成分が含まれているものもあるとの事だったので、本当にただのガム。硬い骨の形をしたガム。桃香は必死で食べていました。可愛いお手手でしっかり抑えて。ふと見るとガムは血だらけ。ちょっと桃！血出てるんですけど・・・。でもお構いなしにガリガリガリガリ。。。取られてなるものか！！と言わんばかりの顔でガリガリしていました。別に取りませんけどね。。。でも血が気になるんですよねぇ、桃香ちゃん。あまりに一心不乱に食べているので取りあげることも出来ず、見守る私。血出てるんだけどなぁ。。。食い意地だけは張ってるよなぁ。って思ってました。歯茎から血が出ていたんですけどね。。。本人（犬）全く気にしていませんでした。食べる事に必死だったんでしょう。。。でも毎度毎度の事なのでそのうち私も気になら無くなりました。今日も血出てますよぉ。。。って言いながら見てました。その光景が今も脳裏に浮かびます。懐かしい。。。ホントに食い意地の張った子だった（笑）老犬になると歯が抜けてしまう子がいると聞いていたので、桃香も抜けるかな？って思ったんですけど全然その気配はなく、グラグラすることもなく結局最後まで丈夫な歯の桃香でした。この写真を見つけて歯を見たら思い出したのでちょっと書いてみました。。。

  2005.10.20

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  さすが私！

  　　　さっき関東地方を中心にちょっと大きな地震があった。我が家の方も結構揺れた。とっさに私が抱えたもの。桃香の骨壷！！しかも無意識で抱えて揺れが治まるまで抱きしめていた。揺れが治まり、骨壷を抱えている自分に「うん、さすが私！」妙に納得してしまった。きっと癖なんだろう。地震がくると寝ている桃香をサッと抱きかかえ揺れが治まるまでいつも抱きしめていた。その癖が骨壷にいっただけのこと。。。。でも多分、端から見たらかなりバカっぽいだろう。…いいのだ。バカでもアホでも。。。それと最近、色々な人から桃香の遺骨を最終的にどうするのか。。。をよく聞かれる。色々な供養の仕方があると思う。私はどれが正しくてどれが間違っているということはないと思う。どんな方法を取ったとしてもそれは飼い主さんが考えてその子の為に最良と思って選択した方法なのだから最高の愛情がそうさせたのであって、間違っているわけはない。私も正直かなり迷った。桃香の生前からずっと考えていた。そもそも最初、親は亡くなったら市の自治体に連絡し、引きとってもらうので良いじゃないかとの意見だった。でもそれは私が断固拒否した。絶対ダメ！！と。桃香は元々、私の子だ。もちろん家族皆に心から愛された。でも私の子だったのだ。子犬の頃、我が家に来た時は私はまだ子供だったがそれでも全ての手続き上も私の名前で登録した。なのでオーナーは私。最初から最後まで桃香は私の子だった。だから全ての決定権は私にある。誰にも文句は言わせない。私の責任下において全て決める。そう思っていた。そして家族も理解を示してくれていた。今回桃香が亡くなって火葬した場所も私が決めたし、その後の遺骨の供養方法も私が決めた。悩んだ。。。本当に迷った。ペット霊園に墓地を購入するか、供養棚を借りるか、自宅の庭に埋葬するか。家族の意見も取り入れて７割型、自宅の庭に埋葬しようと思っていた。病院に入院する事すら全身で拒否した子だ。お家が大好きだった子だ。霊園に置いてきてしまったら桃香は「ここはどこですかぁぁ。ちょっとぉぉ。」って私を呼びつづけそうな気がした。でもどこか、悩み続ける自分がいた。でも最終的に決定打となったのは「生まれ変わり」のお話だった。何度も何度も言ってしまっているが、私は桃香の生まれ変わりを心から信じて待っている。それには、まず土に還る必要がある。いつまでも手元に桃香を置いておきたい気持ちはもちろんある。でもそれでは桃香はいつまでも「人間」として生まれ変わって来れない。それじゃ、困る。私が困る。なので、決めた。１周忌までは置いておくがその後、庭に埋葬しようと。。。埋葬方法も聞いてきた。ちゃんとそれなりの決まりがあるらしい。１年後なので忘れないようにメモしておいた。骨壷から遺骨を出し、タオルの上に右でも左でもどちらでも良いが、＜頭・喉ぼとけ・その他の体の骨＞の順番に並べて、骨壷は粉々に割り、そのカケラを土の中に敷き詰め、その上にタオルに並べた遺骨を置き、遺骨の上、直接に土をかけて埋葬するそうだ。骨壷の入っていたカバーはその横で燃やしてあげるそうだ。そうすればやがて土に還り、桃香は生まれ変わってくるそうだ。それで決めた。桃香はお家が大好きだった。だからお家に連れて帰ってきた。ずっと置いておきたい。でもそれじゃ生まれ変わって来れない。だから庭に埋葬する。そう決めた。これは、あくまで私の、桃香の場合です。他にもたくさんの素晴らしい供養の方法があると思います。霊園に墓地を購入してあげる。素晴らしいと思います。お墓参りに行く度、ワンちゃんニャンちゃんは喜んでくれるでしょう。棚を借りる。これも良いと思います。そこに行けばいつでもその子に会える。お骨がずっとそこにあるんですから。合同墓地に埋葬。これも良いと思います。たくさんのお友達と一緒に楽しくお空で遊びまわれるでしょう。淋しくないですものね。そしてお家にずっとお骨をおいておく。これも決して悪い事はないと私は思います。ずっとそばにいて欲しい、ここにいてって言う飼い主さんの最高の愛情からなのですから、その子も絶対嬉しいはず。ずっとそばにいてくれるはず。一緒に暮らしてくれるはず。自分と同じお墓に。。。これも、私は悪い事じゃないって思うんですよね。よく仏教上の理由で人間と同じお墓には入れてはいけないと聞きます。その話は以前から本当によく耳にしていました。その理由というのは、位が違うから。。。と言う事らしいです。今や動物は家族と言うもののでも生き物としては「位」が違う。だからそれはきちんと区別してあげないと動物が戸惑ってしまい、反対に可哀想なのだと・・・その理屈はわかります。「位」の話もわかります。でも同じお墓に入る。飼い主さんがそれを望むなら、それは別に悪い事ではないんじゃないかなって思います・・・それほどまでに愛を注いでいた子なのですから。「位」が違って戸惑っていたとしてもそばに飼い主さんがいるんですもの。きっと守ってあげますものね。ずっと一緒なんですもの。だからこれも素敵な供養方法じゃないのかなぁって思います。これ以外にも、土葬や、自治体に引きとってもらう等、たくさんの供養方法があると思います。でもどれも飼い主さんからの最後の愛情なのでワンちゃんニャンちゃんは感謝しつつ天に昇っていくと思います。今回、私は桃香を失って、たくさんの方に色々聞かれました。それぞれのご意見があり、どれもごもっともなご意見ばかりでした。だからこそ、私も誰かに決められた意見ではなく、桃香の事を一番に考えた方法で供養してあげよう。。。そう決めました。桃香もきっと喜んでくれるはず。だって私が決めたことだもの。私の元に帰ってくる為の最善の方法を私はとったと思っていますから。。。。

  2005.10.19

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  ２日間だけ

  世の中、不思議な事もあるもんだ。。。と今回桃香の事では色々感じた。そもそも亡くなる当日と前日にだけ私の頬を触った桃香の行動もかなり不思議だったし、亡くなる直前、痙攣ばかりで引きつり顔だった桃香がうさちゃんの服であんな最高の笑顔を見せてくれたのも不思議。そして何よりも亡くなった後、不思議なことが私に起こった。私には霊感なんて全く無いし、今までだって不思議体験なんてしたことはない。霊感がある人がいるっていうのは信じるし、桃香の生まれ変わりを堅く信じているように神様だって仏様だっているって思ってる。でも実際、ちょっと私が体験した不思議なお話を。。。載せるかどうか迷ったけど、信じるか信じないかは人それぞれ。私も読む立場なら「そう思いたいんだろうなぁ・・」で済ませるかもしれないし。それに今も勘違いかなぁ？とも思わなくも無い。でももし勘違いじゃなかったら桃香が怒りそうだから桃香だって思うことにした。亡くなった当日は桃香の亡骸と共に２人きりで私は過ごした。抱っこしたりキスしたり話しかけたり子守唄も歌った。歌なんて歌わなくても良く寝てるのに、でも歌ってあげた。桃香を抱きしめられるのはもうその日が最後だった。感触を、重さを、匂いを忘れたくなくて、結構抱いていたかもしれない。そして端から見たらかなり怪しいかもしれないがとにかく匂いをかぎまくった。私の大好きな匂い。私は悲しい事があっても不安でも桃香の体に顔をうずめ匂いをかぐと落ち着く事が出来ていた。だから絶対に忘れたくなかった。全部嗅ぎとってやる！くらいの勢いでクンクンクンってしまくった。ここ数週間は桃香を失うことの恐怖と不安で私は頭がおかしくなりそうになっていた。毎晩泣いていた。でも桃香の体に、顔に鼻をつけクンクンクン、、、ってしていると何となく落ち着いてきていた。それと同じ、亡骸の桃香の匂いをひたすらかいでいた。まだ、生きている時と全く変わらない私の大好きな桃香の匂いだった。そして翌日桃香は骨になった。夜、１人部屋に戻ると姿の無い桃香の匂いを一生懸命探した。寝ていた布団、かけていた毛布、使っていたタオル。クンクンクンクン・・・・無い！無い！無い！無い～～！！！！！！桃～！！！！！・・・いない。。。。。・・・いない。・・・いない？なんでいない？んー、本当にいないなぁ・・・・そうだよなぁ。。。いないのか。そっか。いないんだ。。。うん、わかった。もう桃香はいないんだ。そうだ、そうだ。いないんだ。。。。いないんだ。。。いないんだ。。。いないんだ。。。。いない、、、、んだ。良し！大丈夫！私は泣かない！さぁ、桃ちゃんブログよ、ブログ！！そう思って何とか自分を奮い立たせ私はＰＣに向かった。ちゃんと記録を残さなきゃ。桃香を応援して下さった皆さんに報告しなきゃ。私はそう思った。そしていつもようにブログを更新し始めた。桃香のことで頭はいっぱいだった。私は泣かない！そう決めていた。でも、皆さんの温かいコメントを読み進め、返信をしているうちに涙が１筋２筋流れ出てきていた。それでも私は泣く事に専念することはなく、「別に泣いてるんじゃなくて勝手に涙が出てるだけじゃん」って思ってそのままキーボードを打ち続けていた。時々桃香に、話しかけながら。「こんなに皆がコメントくれたよ。見えるでしょ？すごいね。嬉しいね」と。その時、ふわ～っと私の大好きな、あの匂いがした。・・・・・気がした。ん？？？桃？桃香がいつも寝ていた横を見た。もちろんいない。クンクンクンクン。空気の匂いをかいだ。もう何の匂いもしなかった。桃。。。？うーーん。でも匂いがこの部屋に染み付いてるだけだろうなぁ。。。だってずっとこの部屋にいたんだもんなぁ。。。匂いが残ってるだけだよなぁ、きっと。・・・んーーーでも。。。桃香かなぁ・・・でも別に物が落ちたとか、気配とかしないけど。。。肩も重くないし乗ってないよねぇ？でも。。。桃香かなぁ。。。？・・・・・・。多分、、、桃香だろう。うん、これは桃ちゃんだ♪良し良し、ちょっと見に来たのねぇ。・・・でもこれは私の胸にしまっておいた。だって普通なら私も信じないし、そう思っていれば本人は幸せなんだから。。そう思われるのがオチだもの。バカにしたいならすればいい！そう思っていた。そしてその翌日、また夜になり部屋に戻って桃香の匂いを探す私。無いんだってば！！そう思いつつも、またクンクンクンクン。んーやっぱり無いな。。。。そう思いながらもブログの更新を始めた。その日のアクセス数は目を疑うほど多かった。すごーーーーい！！！！桃！すごい！すごい！桃ちゃん、あなたってすごい子だったんだね。私は鼻が高いよ！桃ちゃん、人気者♪良いわねぇ。。。皆にちゃんとありがとうって言うんだよ。そして私は更新を始めた。その時また、ふわ～っとあの懐かしい匂いが。。。今度はすぐに思った！桃！！来たの？お利口だねぇ♪良い子だねぇ。そう、来たの。わかったよ。桃ちゃんだもんね。でも私は大丈夫だよ。来てくれたんだねぇ、ありがとね。ホントあなたはお利口だわ。そう思った。すごいなぁ。ホントにこんなことあるんだぁ。。。。と思った。とくに空調も入れていない。窓も開いていない。空気が動くような事はないはずだ。でも急に桃香の匂いがしたんだもの。こりゃ、来たんだ・・・と思うほかつじつまは合わない。と私は思った。だからこそ、元気にしてるよぉって言ってあげたかった。もしかしたら私が泣き暮らしてるかもって思ったのかもしれないし。だって亡くなる前日までほぼ毎日桃香の前で号泣してた私。それを桃香は知っている。自分がいなくなったら私が泣き暮らすんじゃないかって思っても不思議じゃない態度を私はずっと取っていた。だからもしかしたら見にきたのかも。だったら可哀想だもの、桃香が。せっかく自由な体になって遊べるっていうのに私に縛られて遊べなかったら可哀想。と言う事で、私は大丈夫！って伝えた。でもしつこいけど「約束だけは忘れちゃダメよ！ちゃんと私の元に生まれ変わってくるんだよ」これだけは言った。これからもこれだけは言い続けなくちゃ！お空の上が思いのほか楽しくて約束忘れられちゃったら大変だもの！でもきっと大丈夫。亡くなっても尚、様子を見に来てくれた桃香だもの。きっと帰ってくる。また強く確信することが出来、とっても幸せな気持ちになれました。桃、ありがとね♪この不思議な体験は２日間だけでした。ちょっとその後も期待していた私。ＰＣに向かえばまた来るかなぁ？なんて思って翌日も待っていたけど来なかった(笑）あぁやっと安心したのかな？遊びに夢中なんだな、そう思った。うん、それで良い。この世でウロつくことはない。だって私は大丈夫なんだもの。「桃香は帰ってくる。だからまた会える。」このことが私をどんなに強く支えてくれているか。今でも普通に桃香に話しかけている。ん？キョトンと振りかえる桃香の顔が目に浮かぶ。だから今も私は桃香と一緒。ずっとずっと一緒。生まれ変わってくるその日まで私は桃香を信じて待っていようと思う。

  2005.10.18

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  お花

  今日桃香がお世話になっていたＡ動物病院から、お花が届きました。カードも添えてありました。あまりにも嬉しくて涙が出てしまいました。桃香を忘れないってあの言葉が本当に嬉しくて涙で文字がかすんでしまいました。桃ちゃん、あなたは何て幸せな子なの！ちょっと並んで写りなさい！！ほらほら笑って笑って！って事で骨壷とお花の２ショットも撮りました。昨日、病院に今までお世話になった事のお礼と桃香の報告をしにご挨拶しに行ってきました。そこで本当に嬉しいお言葉を頂き、危うく泣きそうになるのを何とかこらえました。毎週通った病院です。桃香の闘いを見ていて下さっていた先生方です。桃香を救おうと本当に尽力して下さった先生方なんです。泣くもんかぁ！！正直かなり必死でした。泣かない泣かない泣かない！！ちゃんとお礼言うんだから泣かない！！そう思っていました。だから私の顔、かなり歪んでたかもしれません。笑顔もひきつってたかもしれません。でも何とか最後まで涙はこぼさず済みました。両親も心から感謝していた為、両親と私３人で行きました。母が挨拶の途中で泣きそうになった為、とっとと追い返しました。やだ、泣いちゃダメなのよ。そんな気持ちだったから。院長先生からは「ここまで看てもらえるなんて人間以上でしたよ」と温かいお言葉を頂き、本当にありがたくて、何と言ったらこの私と桃香の感謝の気持ちが伝わるだろう、、、そう思いました。本当にお世話になったんです。去年末、桃香が生死をさまよった時も休診中に診て下さいました。その後、電話でも何度も何度もしつこく私が色々質問したことに１つ１つ丁寧に素人の私でもきちんと理解できるように教えて下さいました。それももう診療時間は過ぎていました。それでも長い時間お電話でお話させて頂いたのを今でも鮮明に覚えています。今年の４月に桃香の左目が破け、しぼんでしまった時も慌てて電話したのは休診中の時間でした。それでも「すぐに連れて来て下さい」と言って下さり、すぐ手術をしてくれて、治して下さいました。本当だったらあの時、桃香は片目になっていてもおかしくなかったと思っています。正直、諦めていました。眼球摘出なのかと思っていました。桃香は片目の子になるのだと思っていました。でも本当にキレイに、破ける前よりもキレイな目に治して下さいました。そのおかげで最後の最後まであんなに可愛い顔の桃香でいてくれたんだと思っています。それだけではありません。亡くなる２日前にも休診中にお電話してしまった私に、色々、桃香の症状を教えて下さり、「下痢止め、吐き気止めが必要なら用意するから来てください」と言って下さいました。本当にありがたくてたまりませんでした。こう考えると、私って休診中なのにかなりご迷惑をかけてたんだな・・・と改めて思います。それでもいつでも丁寧に応対して下さり、本当に桃香を心配してくださった事、一生忘れません。桃香がいたからこそ、素晴らしい院長先生にお会いする事が出来ました。先生の動物たちに対する優しいお声かけ、接し方を拝見する事も多く、そのお姿を本当に尊敬して見ていました。こんな院長先生に見てもらったらワンコもニャンコも幸せだよなぁって思ってました。だからこそ桃香を安心してお任せ出来たのだと思います。本当にどうもありがとうございました。そしてＴ先生。先生とは桃香がかなり老齢になってからのお付き合いでしたが、最後の方はほとんど毎週先生に診て頂いていました。最後に「桃ちゃんの逝き方は本当に理想的な逝き方・・・」と言って下さってどんなに嬉しかったか。今まで看てきた事がその言葉で救われた気がしました。それにさりげなく私の事も時々、心配して下さることも言って下さっていました。それもありがたかったです。桃香がいつも強気でおとなしく診察させないにもかかわらず優しく声をかけて下さっていました。多分、桃香が引っかいた事も１度や２度じゃなかったと思います。「あ・・・引っかいた。。。」そう思って内心、私はドキドキしてました。「ごめんなさい、、、」と思いつつ言葉に出さずすみませんでした。今更ですが、ごめんなさい。そして私が一生忘れないであろうこと、最後に桃香を病院に連れて行ったときにもう私も桃香との別れを覚悟していて、あの時に先生と桃香はもうこれでお別れだろう。。。そう思っていました。先生はしゃがんで桃香の目線に降りて下さり、頭を、顔を撫でて下さいました。そして「強気で怒ってくれてた頃が懐かしいです」って言って下さりあの時に先生が深いためいきをついて、節目がちになって下さったこと、私はこの先も忘れないと思います。桃香もあの時、先生に「ありがとう　せんせ～」って言ったと思います。先生、大好きだよって絶対言ったと思います。そしてこのブログ、見ていて下さった事、本当に嬉しかったです。多分私と年齢が同じ位だとお見受けするのですが、その真摯なお姿を見ていてやっぱりすごく尊敬していました。本当にお世話になりました。看護士の皆さん、行く度に桃香に温かい言葉をかけて下さりありがとうございました。とっても嬉しかったです。お世話になりっぱなしだったのに温かいお心遣い本当にありがとうございました。あのメッセージも本当に嬉しくてこぼれる涙を抑える事が出来ませんでした。本当に可愛い可愛いお花で嬉しいです。桃香も大喜びなハズです。きっとこんな笑顔でお礼を言っていると思います。桃香からのお礼の言葉です。「いんちょうせんせい、Ｔせんせい、かんごしの　おにいさん、おねえさん、　　ほんとうに　どうも　ありがとうございました。　　　ももかは　せんせいたちに　みてもらって　うれしかったです。　　びょういんに　おとまりしたとき　いっぱい　いっぱい　うるさくして　　　ごめんなさい。　でも　ももかは　せんせいたちが　だいすきでした。　　　もう　あえないけど　ももかは　せんせいたちを　わすれないよ。　　せんせい　げんきでね。　ありがとうございました。　」Ａ動物病院の皆さん、本当にどうもありがとうございました。これからもお体にお気をつけて、たくさんの可愛いワンちゃんニャンちゃんたちをその温かい愛で救ってあげて下さい。私もＡ動物病院の皆さんのことは一生忘れません。長い間、本当にありがとうございました♪♪************************************************　

  2005.10.17

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  別れの日

  ２００５年１０月１３日（木)桃香が旅立ち、その翌日、桃香は荼毘にふされました。その霊園は私が決めました。調べたのは去年末、急性肝炎で生死をさまよった時に号泣しながらインターネットで探したのを覚えています。それでもその時は桃香は見事に生還し調べただけで終わりましたが、今回、そこで桃香を荼毘にふしました。そこにはピンクの可愛い棺が用意されていて、入れるかどうか聞かれました。もちろん入れてあげました。桃香色の可愛いピンクの棺。なんて、なんて可愛いんだろう。。可愛い真っ白な枕もついていました。　　桃ちゃんお姫様みたいだよ。可愛いよ。その中の桃香は本当にただ眠っているだけに見えました。今にもパチって目が開きそうでした。可愛くて愛しい桃香。桃ちゃん、なんて可愛い寝顔なんだろう。。。これが桃香の、最後の姿です。　　可愛いでしょう？愛らしいでしょう？美人でしょう？ホントに自慢の子です。たくさんのお花、コスモスに囲まれて桃香は空に昇って行きました。　　　遺影の桃香　「いってくるよぉ」って言っているみたいでしょう？「ばいばぁい」って言ってるみたいでしょう？桃香、可愛いんです。本当に可愛かった。。。。。そして桃香は骨になりました。年齢の割に骨がしっかりしていると誉めてもらえました。歯も全部残っていました。桃香は最後まで1本も歯は抜けませんでした。最後に食べたボーロもちゃんと歯でバリバリガリガリって食べた子でした。頭蓋骨もキレイに残りました。頭のてっぺんがちょっと凹んでてまぎれもなく桃香でした。そこを撫でてあげると目を細めて気持ち良さそうにしていたんです。だから撫でてあげました。よく頑張ったね。って。生まれ変わってくる時、不自由な体にならないように出来る限り拾ってあげて下さい。そう言われました。桃香の骨の乗った台からはものすごい熱が放たれていてこんなに熱い中に桃香はいたのかと思ったらまた苦しくなり泣きそうになりましたが、泣きませんでした。だって桃香はこれでちゃんとお空に昇れたんですから。それに私も一緒だったから。淋しくなかったはず。ちゃんと２人で写っている写真を抱かせてあげてたから。泣くよりも１カケラも残さず全部桃香を連れて帰ってあげること、それが私に出来る桃香への愛情だと思って、意地でも泣くもんかと思いました。一生懸命拾いました。顔も手も熱くて気が遠くなりそうだったけど目を凝らして絶対にどんなに小さなカケラをも残してなるものかと、必死で拾いました。ちゃんと全部連れて帰ってこれたと思います。今はこの中に桃香がいる。。。骨壷が愛しく感じる私です。　　　　　　　　でも魂はもう若かりし日の桃香に戻って走り回っているはずです。桃香はとってもひょうきんな子でした。よく笑わせてくれた子でした。頭の良い子でした。凛々しい子でした。その姿に戻った桃香が走り回る光景が脳裏に浮かびます。良かったねぇ、桃。頑張ったご褒美だよ。今は何の心配もしなくていいから遊んでていいよ！パパもママもお姉ちゃんも私も皆元気だからね。大丈夫！桃が心配することは何にもないから。ほら、桃！遊べ！遊べ～！走れ、走れ～！！！

  2005.10.16

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  旅立ちの日…　1

  最後の桃香の勇姿をここに記したいと思います。長文になるため、２つに渡って記します。１、２の順にお読みいただければと思います。****************　　　２００５年１０月１２日（水）その日は朝から桃香は前日までの険しい表情から一転、焦点も合い、穏やかでとっても可愛い表情をしていました。そして意識もかなりはっきりしているように見えました。じーっと目を開けたまま静かに穏やかに横たわっていました。相変わらず痙攣は頻繁に起きていましたが、その表情からは病状が落ち着いているとさえ感じさせるものでした。でも、ただひとつ違っていたことは、下痢が止まらなくなっていたのです。最初は１時間おきくらいでした。水も、もう１滴も飲まず、前日に貰った下痢止めも飲みませんでした。だんだん下痢の感覚が短くなっていき、お尻を温かいタオルで拭いてあげてタオルを洗って戻ってくると既にまた出ていました。常にお尻がピクピクしていました。その日は意識があったので桃香は下痢をする度に口の端を引きつらせ「ひぃ」という顔をしました。もちろん声は出ませんでしたが。でも辛かったのだと思います。意識があると言うのは何て残酷なんだろう。。。私はそう思いました。それでもお尻を拭いてあげてキレイにして毛布をかけ直してあげるとまた穏やかな顔を見せてくれました。ただ、手と鼻と耳が冷たく、貧血になっているのを私は感じとっていました。何とか温めたくて靴下をはかせたり、服のフードを被らせたりと抱きしめたりしましたが、温かくなることはありませんでした。それからも何度も何度も下痢をしました。どこにそんなに出るものがあるの？何にも食べてないし飲んでないじゃない。。。私はお尻を拭いてあげながらそう思っていました。こんなに下痢をしているのに水分を摂らないと脱水になっちゃうよ。。。桃ちゃん、お願い飲んで。。。何度も何度も注射器で口の端に水をたらしました。でもダメでした。。。正直、私はかなり覚悟をしていました。もうすぐなんだ・・・と。その日、朝から母は出かけていましたが母に電話で桃香の下痢が止まらないので帰りにお尻拭きを買ってきて欲しいと伝えました。桃香を抱っこしたり撫でたりしていた私はふと、数日前に母が買ってきたうさぎの服を着せてみようと思い立ち、着替えさせました。何故、その時そう思ったかは自分でもわかりません。そして初めてあのうさぎの服を桃香に着せたのです。　　　うわぁ、やっぱり可愛い！！桃ちゃん、可愛いよ♪そう言って桃香に頬ずりしました。自然と涙が溢れ出てきて桃香の顔にたくさん涙がこぼれ落ちてしまいました。桃、良い子ね。辛いね、お尻、痛いね。ごめんね。桃香はきっと相当辛かったはずなのです。お尻だって相当痛かったはずです。あんなに頻繁に大量の下痢。痛くないわけないんです。しかも、ちゃんと意識があるんですから。口元が「ひぃ」と引きつるような表情をよくしていました。それでも静かに横たわり可愛い目をぱっちり開け、お利口に頑張っていたのです。桃香に覆い被さるように抱きしめ涙を流す私を桃香は横目でチラっと見たのです。私は目を疑いました。以前は良く目ヂカラを込めて横目で私を見ていましたが、ここ数日は瞳を動かすことすらしなくなっていたのに、その時はチラッ、チラッと私の方に目を向けたのです。　桃、私がわかるの？見てくれてるの？ごめん、泣かないよ。大丈夫だよ。そう言って桃香を抱きしめました。また桃香は引きつった顔をしました。下痢です。キレイにしてあげようとお尻を見たとき、絶望的な物を私は見たのです。下血です。。。…今夜かな。そう思いました。桃、今キレイにしてあげるね。ちょっと待ってね。私はそう話しかけながらお尻を拭きました。そして母が予定よりかなり早く帰ってきてくれました。１４時頃でした。「うさちゃん着せたの！」私はそう言いました。「可愛い！」母はそう言って桃香を抱っこしてくれました。そしてあまりにも可愛い桃香の写真撮影会が始まったのでした。最初は母の携帯。そして私の携帯。そしてデジカメ。１０分は撮っていたと思います。その間、桃香は本当におとなしく、お利口に可愛い顔を見せ続けてくれました。ちゃんとカメラ目線で…それが桃香からの最後のプレゼントだったとはその時は私も母も全く気づきませんでした。ただ可愛くて嬉しくて…　　　　　　　　　　そして私も桃香を抱っこしました。しばらく私の腕の中で桃香はおとなしくしていました。痙攣の度に手が跳ねあがり、私の顔を叩く感じになりつつも可愛い顔でじっとしていました。私はある程度の覚悟はもう出来ていました。きっと今夜中には逝くだろう…そう思っていました。夜だと思っていたのです。そして桃香を寝かせました。目はパッチリ開いたままおとなしく横たわりました。「ひぃ」顔が引きつった為、お尻を見るとヒクついていました。あ、出る。と思って見ていると案の定、下痢が…ところが止まらないのです。そのうちピューっと弧を描くように血便がでました。大量下血でした。母は「もうダメだね…」そう言いました。そして桃香の頭を撫でました。私はついに口に出して「多分、今夜辺りだよ」そう母に告げました。お尻をキレイにしてあげ、桃香の頭を撫でました。３時半頃だったと思います。今夜だ…お別れだ…前日の夜から徹夜で母も午前中出かけていた為、眠っていなかった私は今のうちに仮眠をとらなければ…そう思いました。桃香の旅立つときに夜、眠ってしまったら大変だと思ったのだ。母も今のうちに、眠れるうちに少しでも寝ておきなさい。と言ってくれた。夜だと思ったから…あまりにも桃香が穏やかな顔をしていたから。後ろ髪を引かれつつも母に桃香を託し、また下痢、下血したら起こして。と言って部屋に戻った。１時間弱位、眠った頃、母が私を呼んだ。また下血したと。あぁ。。お尻をキレイにしてあげようと温かいタオルを作って拭いてあげた。桃、ごめんね、痛いね、ごめんね。と言いながら…４時２０分頃だった。そして私はそのタオルを洗いに風呂場に行った。それから桃香の元に戻り、もう汚れていないかお尻を覗きかけた時、ついに「その時」は訪れた。突然大きくカタカタカタカタ桃香の体が揺れた。まるでオモチャのような動きだった。「あ！来た！」私は言った。「イヤ！」母が悲鳴のような声をあげた。「見なくていいから！」私は母に言い、桃香に覆い被さるようにして体を頭を、顔を撫でた。「桃、も～も！わかった、わかったよ。頑張った！頑張ったよ。ありがとう！　頑張ったもんね。わかったよ！」私は大声でそう言っていました。そして桃香のカタカタカタは止まり、顔を覗きこむと半分開いた口がヒクつき喉の奥から小さく「グゥゥゥ～」音が漏れました。器官が塞がったように見えました。そして口がパクパクと２回開き歯がカチカチと当たるような音がしました。そしてその動きも止まりました。目はちゃんと前を見据えるようにパッチリ開いていましたが既に何も映してはいませんでした。私は桃香のうさぎの服の前をあけ胸を出し抱きしめるようにしながら心臓の音を確認しました。トク・トク…そして聞こえなくなりました。顔を見ると口元、ヒゲの辺りがピクピク痙攣していたのも止まりました。…こうして桃香の闘いが終わりました。私と母に看取られ、私に抱きすくめられた形で旅立ちました。抱き上げると真っ白が舌が口から横に、だらんと出ていました。終わった。。。そう思いました。そっと舌を口にしまいました。桃香を抱きしめ「頑張ったねぇ。お利口だったね。偉かったよ。頑張った！」そう誉めてあげました。そこで初めてツーっと一筋の涙がこぼれた。桃香の顔にたくさんキスをしました。キレイな顔でした。苦しみに顔を歪めることもなく、ただ眠っているようにしか見えませんでした。最後の痙攣の時でさえ、顔を歪めることはなかったです。ふとお尻を見ると最後の大量の下血と全く出なくなっていたオシッコが大量に、本当に大量に出ていました。そしてお尻からはまだ血が流れ、オシッコもチョロチョロ出ていました。桃ちゃん、オシッコやっと出たね。さっぱりしたね。良かったね。お利口、本当にお利口さんだよ、桃ちゃん。そしてお尻をキレイにしてあげなくてはと思い、一度桃香をおろしました。　　　＜　２へ続く　＞

  2005.10.15

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  旅立ちの日…　２

  桃香を下ろしてからしばらく呆然としていました。しーーーん……母も私も放心状態でした。そして一言私は「どうしよう…」しばらくの沈黙の後、「お尻拭かなきゃ…」母がバケツにお湯を入れてきてくれたので私がお尻をキレイに拭きました。そして桃香を抱っこしてたくさんキスをしました。母も抱きたいと言い、抱っこしてくれました。どう見てもいつもと同じ、寝てるようにしか見えませんでした。良かったね、桃ちゃん。ママが抱っこしてくれてるよ。嬉しいね、桃ちゃん。そしてまた私の元へ。。。ユラユラいつものように揺らしてあげました。桃、頑張ったねぇ。お利口だったねぇ。偉かったね。そう話しかけ続けました。本当に眠っているようでした。温もりもあり、柔らかくフワフワな桃香。可愛い可愛いいつも桃香でした。ただずっと苦しめられてきた痙攣はもう起こらず穏やかに眠っていました。１時間以上そのまま抱いていました。その間に母が父と姉に連絡しました。桃、良かったね。ゆっくり眠れるね。桃、待っててくれたんだね。ごめんね、最後、眠りに行っちゃってごめんね。淋しかったね。ごめんね。そばにいなくてごめんね。でも、私が来るの待っててくれたんだね。約束、守ってくれたんだね。お利口だね、本当にお利口よ。最後ほんのちょっとだけ苦しかったね、でも頑張ったね。上手に逝けたね、上手だったよ。上手に逝けたよ。偉かったよ。この約束も守ってくれたんだね。お利口…桃香と３つの約束をしていました。*　絶対に私の前で私の腕の中で逝きなさい。１人で逝っちゃダメ。*　絶対に苦しまずに逝きなさい。*　そして必ず人間の子として生まれ変わって来なさい。私の元に帰って来なさい。桃香は上の２つの約束を見事なまでに完璧に守り抜いてくれました。正直、こんなにも完璧に守ってくれるとは思っていませんでした。ただ私の希望だったのです。願いだったのです。でも、桃香は本当に守ってくれました。仮眠してしまった私が起きてきて、しかもタオルを洗って戻ってくるまで待っていたのです。そして私に抱きすくめられた形で旅立ったのです。カタカタカタ・・・が始まって闘いが終わるまで１～２分でした。もっと短かったかもしれません。本当にギリギリまで頑張って、そしてほんの少しの時間で旅立てたのです。もう、もう、なんて健気で良い子なんだろう。ここまで忠実に私との約束を果たしてくれるなんて。愛しい…愛しくてたまらない。だからこそ信じられる。最後の約束も守ってくれると…必ず帰ってきてくれると。嬉しかった。確信できたから。桃香は私の子として産まれてくるんだって。。正直、この日は桃香にとっては本当は辛かったと思うんです。下痢が止まらず、大量の下血。それでも穏やかな可愛い顔を見せ続けてくれ、最後にあんなに可愛い最高の笑顔まで残してくれた。苦しむ姿を私達に見せることは無かった。そして最後の最後まで頑張ったからこそ、カタカタカタ・・・が始まってからはすぐに旅立ったんだと思う。そのくらい極限に体は弱っていたんだと思う。それを私達に気づかせなかったのだ。旅立ってもしばらくは下血とオシッコは止まらなかった。憎いほど血が流れ続けた。。。それほど内臓がボロボロだったのだろう。桃香が本当に頑張っていたのだと改めて知った。ここ数日、逝かないで…と泣き続けていた私の為にあの子は頑張ったのだ。最後にちゃんと送ってあげられて本当に良かった。その瞬間が訪れた時、自分がどうなるか想像も出来なかった。「逝かないで」と泣き叫ぶのか。。。と思っていた。ちゃんと送ってあげなくては、そう思ってはいたが実際その時に自分がどうなるかは想像できなかったのだ。でも、出た言葉があれだった。自分でも不思議だったが、自然にあのように叫んでいた。本当に良かった。多分、あそこで私が泣き叫びすがったら桃香は逝くに逝けず苦しみが長引いたかもしれない。初めて私が「逝く事を」許した瞬間だった。心から桃香を愛している。桃香の頑張りは、誰よりも私が一番わかっている。桃香は今まで私が逝くなと言った時は戻ってきていた。だからこそ、今回は絶対にその言葉は言ってはいけないと思っていた。桃香を愛しているからこそ送ってあげなくてはと思っていた。良かったと思う。あれだけは自分を誉めてあげたいと思う。とっさにあの言葉が出た自分を。もしあそこで桃香の旅立ちを止めるような言葉を吐いていたとしたら私は一生自分を許さなかっただろう。桃香を愛している。桃香の旅立ちを笑顔で見送りたい。桃香が私を心配しないように。思いきり空の上で走り回れるように。だから私は泣かない。潰れない。元気でいる。そう決めた。だって桃香は私が泣くとジ―ッと私の顔を見つめたまま眠らない子だったから。抱っこするとすぐ眠る桃香が、私が泣いている時は絶対に眠らなかった。私は夏頃から桃香が泣かなくなったりオシッコが出なくなったり弱ってきたのを感じると、桃香を失うのが怖くて悲しくて桃香を抱きしめ泣き続ける事が多かった。そんな時桃香はいつも私をキョトンとした顔で見上げ決して眠らなかった。どうしてないてるの？まるでそう言っているかのように・・・私は、本当に辛いし悲しいし淋しいし苦しい。頭がおかしくなりそうな位。…でも私が桃香にすがり泣き続けたら桃香は安心して空の上で遊ぶ事は出来ない。きっと遊ぶ事も忘れ、私の周りをうろうろして「なかないでぇ」そう言うと思う。桃香はせっかく苦しみ、老い、病気から解放され若い元気な姿に戻り走り回れるようになったのだ。だから私は泣かない。時には涙が出る事もある。止まらなくなる事もある。息が出来ないくらい嗚咽しそうになることもある。でもそんな時でも私は桃香にこう言っている。「大丈夫だよ、桃。私は大丈夫だから！ね！心配しなくていいのよ」と。桃香が私との約束を守ってくれたのだから私だって桃香に心配をかけちゃいけないのです。泣いていいんだよ。とたくさんの方から温かいお言葉を頂きます。とってもありがたいです。私もそう思います。泣きたい時は泣いていいんだと。でも私と桃香との約束なんです。桃香を愛してるから私は笑っていたい。元気でいたいのです。空の上から桃香が私を見たとき私が元気でいた方が桃香は喜ぶはずだから。桃香が思う存分、走り回って楽しんでくれている方が私も嬉しいから。それに、そうすれば桃香が早く私の元に帰って来てくれると思うから…私は桃香が私の元へ帰ってくるその日を元気に待っていようと思う。。。。桃ちゃん。今まで本当にありがとう。頑張ったね、辛かったね、苦しかったね。でも頑張ったんだもんね。私の為に頑張ったんだもんね。ありがとう、桃。私、桃と一緒にいられて幸せだったよ。私のそばにいてくれてありがとう。大好きだよ。桃。お疲れ様、桃。よく頑張りました。誉めてあげるからね。たくさん走り回りなさい。美味しいものたくさん食べなさい。今まで頑張ったんだもん、好きなことをしていいんだよ。私のことは心配しなくていいの。大丈夫だから。でも、たくさん遊んで、満足したら私の元に帰ってきてね。最後の約束、ちゃんと果たしてね。待ってるから。ずっとずっと待ってるから。桃、桃香。桃ちゃん。愛してるよ。ありがとう。。。・・・そして、さようなら。また会おうね。

  2005.10.15

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  わかっていた

  桃香は自分が旅立つ時をちゃんと知っていました。それは多分。。。とかではなく、確実に。今、私は「だからだったんだ。。。」って思うことがたくさんあります。亡くなる当日と前日は桃香は全く眠りませんでした。ずっと目を開けたままでした。亡くなる前日は焦点も合わず意識はなさそうでしたが目は絶対に閉じませんでした。上を向いた瞳で何かを必死に見ていました。そして当日は焦点も合い、朝からとっても可愛い顔の桃香でした。やっぱり全く眠りませんでした。ただジ―っと目を開け起きていました。自分が永遠の眠りにつく事を桃香は知っていたのです。だから２日間、ちゃんと目に焼き付けておきたかったんだと思います。あんなに眠らない事は本当に１度もないことでしたから。そして桃香は私の顔をも目に焼き付けようとしてくれてたのかもしれません。こんなことがありました。初めてのことでした。それは亡くなる前日と当日にだけ、桃香が私にした事です。本当にこの２日間だけしたことです。それは、抱っこしたら桃香が手を伸ばし私の頬に手を当てそのままずっと触っていました。前日は目の焦点が合わず意識も無さそうで、でも頬に手を当ててくれました。痙攣で手が跳ねあがってたまたま頬に手がついたんだ。。。ラッキー！可愛い♪私はその時はそう思っていました。でもたまたまなんかじゃなかったんです。桃香の意思だったんだと思います。当日はちゃんと顔の方に手を伸ばしていました。　　　　　　　　　　　　　　↑　　　　　　　　＜亡くなる当日＞ここ数日、特に痙攣が激しく、手は常にビク！ビク！っと跳ねあがって抱っこしているとバシ！っと顔を殴られる事はありましたが、この２日間は痙攣してる中、頬に手を当ててる時だけは、ずっとそのまま手をはずす事無く私の頬を触っていました。　　　　　　　　　　　　　　　↑　　　　　　　　＜亡くなる当日＞　　私は桃香がいつ旅立つのかなんてわかりませんでしたのでそれが桃香からの別れの挨拶だったなんてその時は思いもせず、ただ可愛くて愛しくて「なぁに？ももちゃん」って話しかけていました。でもあれは桃香が私にお別れを言ってくれていたんだと今は思います。幸せな時間を私にくれたんだと思います。桃香は私にきっと話しかけてくれていたんだと思います。あのね　もうすぐなんだぁ　って言っていたんだと思います。。。桃、、、本当にお利口な子だね。なんて良い子なんだろう。なんて賢い子なんだろう。まだ頬に桃香の手の感触が残っている。もも、お別れを教えてくれてたんだね。ごめんね、気づいてあげられなくて。でもね、すごく嬉しかったの。ももが私の顔を触ってくれててすごく嬉しかった。あの瞬間、本当に幸せだった。桃香はいっぱいプレゼントをくれたんだね。ありがとう。もも、ありがとう。大好きだよ。今もこれからも大好き。今はたくさん遊びなさい。たくさん走りなさい。ジャンプも出来るよね？美味しいものたくさん食べなさい。そして充分遊んで満足したら帰ってきてね。待ってるからね。もも、素敵なプレゼント、ありがとう。

  2005.10.14

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  ありがとうございました

  　　　　　　たくさんのあたたかいお言葉本当にありがとうございました。桃香も喜んでいると思います。今ごろは寝たきりだった体もすっかり元気になり空の上でルンルン♪と笑顔で走り回っていることと思います。本当なら桃香の最後の頑張り、そして別れの様子を記したいのですが何度打とうとしても指が震えてキーが全く打てません。情けない、、、桃香の為にも必ず記して桃香の頑張りをここに残さなければ。。。もう少し時間はかかるかもしれませんが、必ずここに記します。桃香の生きた証だから。****桃香が旅立った当日、私は自分でもビックリするほど冷静だった。その前まで絶対に発狂する、泣き叫ぶと思ってた。なのに私は。。。それほど涙が出なかった。号泣しなかったのだ。時々、少量の涙が流れたがすぐに止まった。そして頭もしっかりしていた。お花や桃香のおやつなどの買い物にもしっかりと行った。ペット霊園にも自分で連絡し、説明を受け、わからないことも全て質問しきちんと予約した。姉がたくさん泣いていた。なのにそばにいても私はもらい泣きすらしなかった。それが不思議だった。友達に片っ端から連絡し桃香の頑張り、そして旅立ちを伝えた。友達は私を心配してくれたくさん泣いたら元気になってね、と言ってくれた。そのメールを見ても殆ど涙は出なかった。ツーっと伝う涙は数回出た。でもやっぱりすぐに止まってしまった。自分が理解できなかった。・・・桃香がそこにまだいたからかもしれない。桃香と最後の一晩を穏やかに幸せに２人きりで過ごした。桃香に持たせるように手紙を書いた。桃香が怖くないように淋しくないように桃香と私２人で写っている写真を数種類２枚ずつ用意した。桃香が持って行く用と私の分。そしてその翌日の火葬の日の朝、やっぱり私は冷静だった。桃香に持たせるものの用意をテキパキとこなした。最後に抱っこしてあげた。頬ずりしてあげた。でも涙は出なかった。いつもより饒舌に喋っていたかもしれない。無理をしていたわけではない。。と思う。泣くのを我慢しようと思えば我慢できてしまうくらいの気持ちではあったかもしれない。だから家族の前では殆ど泣かなかった。でも火葬場に行って、可愛いピンクの棺に桃香が入った途端、私の中の何かがパチン！と切れてしまった。あぁ私は泣けないんだ・・・と思っていた。その時までは。。。でも棺の中の桃香を見た途端、全身が凍った。「これは、、、何？どうして？」何にもわからなくなった。誰の声も聞こえなくなった。気づいたら泣いていた。止まらなくなった。桃香を棺から出し抱き付いてすがりたかった。理性のカケラもなくなっていた。気づいたら家族の誰かが後から抱きしめてくれていた。それが誰だかもわからなかった。ワーワーと泣くのではなく呼吸が出来なくなるような泣き方をしていたと思う。だんだん視界がぼやけてきて桃香の顔だけが鮮明に見えてあとはぼやけていた。手足が冷たくなりきちんと立っていないと桃香の顔が見えないのに足がグニャっと崩れそうになった。また誰かが抱きしめ抱きかかえて持ち上げて桃香の顔が見えるようにしてくれた。息が吸えない。。そう思った。生まれて初めての感覚に襲われた。体が言う事をきかない。息が苦しい。でもとにかく倒れたくなかった。一瞬も桃香から目をそらしたくなかった。その姿を目に焼き付けたかった。なのに足が、体が崩れていく。助けて。。。そう思った。視界が白くなり意識が半分飛びかけた。貧血の時のそれのように。でも意地でも意識を失うものか！！今はダメ！！お願い！今は嫌だ！そう思った。桃香、桃香、桃香。。。。。もも。もも。もも～！！！！自分がこんなになるとは夢にも思わなかった事だった。家族に心配をかけたくなくて、こんなになる姿は見せたくなかった。でもあの時は本当に何もわからなかった。なんで、桃香は動かないの？なんで桃香は箱に入っているの？嫌だ！どうして連れて行っちゃうのよ。どうして私から桃香を奪ったのよ。行かないで。焼かないで。桃ちゃんが可哀想！絶対に嫌だ！頭の中がぐちゃぐちゃで、でも私はちゃんとわかっていた。これは桃香の旅立ちなんだって。私がこんなになったら桃香は戸惑っているはず。どうしようって思っているはず。「もものせいで　桃有が　ないている」　って心配しているはず。行っちゃだめ。なんて絶対言ってはいけない。そう思った。だから、棺のふたをしめるギリギリまで頭を撫で、「ごめんね」そう言った。桃、今から１人で旅に出るけど怖くないからね。私も一緒にいるから。胸に抱かせた袋に私の写真が入ってる。一緒に送って行ってあげるから。淋しくないんだよ。大丈夫なんだよ。そう心の中で桃香に話し続けた。キー――ン。耳鳴りが痛かった。手足のしびれも増し、崩れる寸前だった。そして桃香は。。煙と一緒に天に昇っていってしまった。まさか、あそこであのタイミングで自分が崩れるとは思っていなかった。あまり家族に涙をみせたくなくていつも１人で泣きたいタイプだったので今回も亡くなった当日に泣かなかったから大丈夫！１人になってから号泣しようって思っていたのに、あんな事になってしまった。桃香の、その姿形が無くなってしまう、もう２度と触れない、抱けない。。そう思った瞬間、桃香の死が現実のものとして私を襲ったんだと思う。桃香は最後まで頑張ったのに私は。。頑張れなかった。最後にちゃんと笑顔で「桃ちゃん行ってらっしゃい」ってお見送りしなきゃいけない、その瞬間に一番桃香に心配をかけてしまったかもしれない。。。そんなボロボロの私の姿を見て、火葬場の係の方が私に言った。「お姉ちゃん、悲しいけど絶対に生まれ変わってきてくれるから泣かないで。　大丈夫、絶対に帰ってくるんだよ」って。その言葉がありがたかった。そして私が落ち着くと、こんな話もしてくれました。動物はある程度、お家でお骨を供養したらいずれは土に還してあげないといけない。生まれ変わってこれないから。そして桃香は意味も無く動物として生まれてきて、たまたま我が家の子になったわけではなく、ちゃんと縁があってやってきた子だったのだと。そして家族にたくさんの愛と幸せを与え、旅立った。次は最高の位「人間」として生まれ変わってこれるように祈ってあげて下さいと。そうすればきっと今度は動物ではなく「人間」として生まれ変わってきてくれる。帰って来てくれるのだと。。。。私はビックリした。そして嬉しかった。何故なら。。。桃香と私は３つの約束をしていました。ここ数ヶ月はことあるごとにこの３つの約束を桃香に言い聞かせていました。桃香は私をジー―と見つめて聞いていました。そのうちの１つは次は絶対に人間の子として生まれておいで。必ず私が産んであげるから。絶対に私の子として帰ってきて。って。だからそのお話は本当に嬉しかった。桃香はきっと帰ってきてくれる。私の元へ。。私は桃香の生まれ変わりだって絶対にわかる。桃香が帰ってきてくれる、その日まで私は待っていようと思う。桃ちゃん、待ってるから。私、待ってるからね。ちゃんと約束忘れないでね。桃ちゃん、桃ちゃん。桃ちゃん。。淋しい。。。。でも大丈夫だよ。桃ちゃんが苦しいのに頑張った事、私が一番わかってる。私も頑張らなくちゃだよね。桃ちゃんに負けないように頑張るから。。。だからお願い。。。早く帰ってきてね。今回は家族の存在に心から感謝しました。ボロボロだった私を姉が頭を撫でてくれたのはわかりました。何回か誰かに後から支えられたけど両親、姉、全員が交互だった気がします。誰が誰だかを理解は出来なかったけど多分。。。そんな気がします。だからもうこれ以上は心配はかけらない。と思います。悲しみ、淋しさ、辛さ、苦しみはそう簡単には癒えないと思う。桃香の存在は私にとってあまりにも大きかったから。だけど、家族に心配はかけたくないので、私は頑張ります！私が悲しいのは家族が一番わかってくれている。だからこそ私は笑っていなくちゃ。元気でいなくちゃ。そう思います。難しいかもしれないけど桃香だって頑張ったんだもの。私も頑張らなくちゃ。。そう思います。ねぇ桃ちゃん。見守っててね。大好きだよ、もも。

  2005.10.13

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  最高の笑顔！！！

  　　　２００５年１０月１２日(水）午後４時３１分　桃香永眠　 １７歳７ヶ月と８日　体重８．５キロ亡くなる２時間前にこんなに最高の笑顔を見せてくれました。本当に最後までお利口で可愛くて世界で一番の桃香でした。たくさんの励まし、応援、温かいお言葉、本当にどうもありがとうございました。全て、ちゃんと桃香に届いていました。桃香もとっても感謝しています。皆さんにこんなにも愛されて逝けた桃香は本当に幸せ者です。最後にこんなに最高の笑顔のプレゼントをくれました。桃香の頑張りを尊敬します。桃香を誇りに思います。そして桃香を一生愛し続けます。その一生を通じて私にたくさんの事を教えてくれました。桃香に恥じないようにこの先もちゃんとしっかり生きていきます。私を心配してくれた友達、本当にありがとう。私は大丈夫！！潰れたら桃香に怒られちゃうもんね。だから安心してください。また遊んでね！そして、このブログを通して知り合った仲間の皆さん、本当にありがとうございました。皆さんの応援、励ましがどんなに心強かったか。そして桃香を大好きと言って下さってどんなに嬉しかったか。このブログを開設しなければ桃香はここまでたくさんの皆さんに応援してもらう事はなかったし、桃香が生きていたという証、桃香の笑顔、桃香の頑張りを少しでも多くの皆さんに知って頂けて本当に良かったと思っています。桃香は最後の最後まで諦めませんでした。ちゃんと生きぬきました。私は桃香の頑張りを胸を張って皆に自慢できます。どうか桃香の事、忘れないでやって下さい。桃香の笑顔、覚えていてやって下さい。お願い致します。Ａ動物病院の院長先生、Ｔ先生、そして看護士の皆さんへこれを読んで頂けるかはわかりませんが、本当に長い間、どうもありがとうございました。桃香がここまで頑張ってくれたのは先生方のおかげだと心から思っています。桃香はたくさんの病気になりながらも、先生方の手厚い治療のおかげで何度も死の淵から生還してくれました。そして、行く度に優しく話しかけ、撫でてくださり、本当に嬉しかったです。休診中にもかかわらず相談に乗って頂いたり診察して頂いたり多くのご迷惑もおかけしたと思うのにいつも本当に丁寧に優しく接して頂きました。そちらの病院にお世話になって本当に良かったと思っています。今回は残念ながら、生還してくれませんでしたが、桃香は精一杯頑張りました。なので、誉めてやって下さい。お願いします。落ち着いたらご挨拶に参ります。本当にありがとうございました。そして、Ｔ先生、最後の方は本当にずっと先生に看ていただきました。このブログも気にして頂いていたようで嬉しかったです。本当に感謝しています。桃香も先生のこと好きだったと思います。どうもありがとうございました。*********************今日１日の桃香の様子は落ち着いてから改めてＵＰしたいと思います。お返事、ご挨拶も遅れるかもしれませんが後日改めてさせて頂きます。桃香の過去の闘病記、今回の闘病記、思い出話、写真館など今後フリーページにＵＰしていく予定です。もし、良かったらまた桃香に会いにきてやって下さい。きっと桃香も喜びます。それでは今日はこれで失礼致します。***********************

  2005.10.12

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  軽い

  　　　　　　　　　　残念ながら桃香の旅立ちの時は刻一刻と近づいてきているように感じる。昨日とはまた全くの別犬のように更に弱々しくなってきた。焦点も合う事はなく常に宙を仰ぎ見ているような表情だ。その視線の先には何が映っているんだろう・・・もしかしたらもう、私には見えない何かを見ているのかもしれない。そして瞳を動かす事もなくなった。幸い、昨日以来、吐いてはいない。それは何も口にしていないせいなもかもしれないが苦しんでいない事を喜んであげたいと思う。でもさっきまた大量に下痢をしてしまった。今日病院でもらった下痢止めも飲んでくれない。ただ横たわり時々襲う痙攣で体をビクつかせる桃香。午前中はまるで歩いているかのように手をゆっくり交互に動かしていた桃香。意識も朦朧としているように見える。昨日までは時々意識が戻ってきて焦点があい、見つめ返してくれたりもしたが今日はもう全くそんなことはなく特に今はもう意識はない。。。と思う。それにゆっくり動かしていた手も今は痙攣でビクつく以外、自分で動かすことはなくなった。水や流動食は、ごく少量だが、飲もうとしてくれる時もある。だけど殆どが口の反対側から流れ出てしまう。桃香の体重はすっかり軽くなり抱くと、あばらや、背骨、腰骨の形がハッキリわかるまでに痩せてしまった。昨日の夜から桃香と手をつないで寝ている。時々痙攣を起こす、その衝撃のすごさを少しでも分かち合いたい。あんなに好きだった抱っこも、せびることは無くなった。それに今は抱くと平衡感覚が大きく揺らぐのか痙攣、目の揺れの発作が起こる為抱っこすると反対に可哀想になる。なので今は添い寝で体を覆うように抱きしめ頬ずりして、そばにいることを伝える。時々手足をピーンをつっぱりのけぞるように体を強張らせるようになってきた。そしてその感覚がかなり狭まってきているようにも感じる。その度に、あ・・・来る！そう思ってしまう。正直、もういつ「その時」が訪れてもおかしくない。桃ちゃん、、、いかないで。。。

  2005.10.11

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  辛いのかな。。。

  　　　　　　　　　　昨夜の夜中あたりにようやく揺れが治まり顔から力がふっと抜け桃香らしい顔に戻った。でも明け方また発作が起こり目はクルクル、体はビク！ビク！そしてまたキツネ顔に逆戻り。。発作が断続的に襲ってくるのだと言う事がわかりました。だからこれからもいつ発作が桃香を襲うかはわからない。。。とりあえず今は目の揺れは治まっている。目が揺れていない時は心なしか穏やかな顔をしてくれる。昨日から水分を取ってくれるようになった。ベビー用ポカリ、流動食を薄めたもの、水、とにかく飲んでくれるものを飲ませた。ロールパンを小さくちぎり口に入れるとなめるそぶりを見せ、口に押し込むと食べたいという意思なのか舌で押し出そうとして失敗し飲みこんだのか微妙な線だったがとりあえず飲みこんだ。安心したのも束の間、下痢が始まってしまった。固形物を食べていないから。。。と安易に考えてしまったがそうとも限らないらしい。下痢が心配で今日、病院に電話をしたら休診中だったにもかかわらず、院長先生が応対してくれた。桃香の状態を説明し、下痢についても聞いてみたところ、固形物を食べていないからと言うより、もう消化器官が機能していない可能性が高いとの事だった。例の目の揺れも前庭疾患という脳の障害らしい。目が揺れている時は、桃香自身、相当目が回った感覚に襲われているし、吐き気もあるとの事だった。ただ桃香の場合、それだけではなく、他の内臓機能も著しく低下しているそうで前庭疾患だけ、とか、腎臓だけ、とか単体の症状ではなく尿毒症も併発しているし膀胱炎もあるし、肝臓も悪く、多機能不全なのだそうだ。それで体のあらゆる機能が全てストップした可能性があるそうだ。そう言えば。。。オシッコが出なくなった、、、漏れてもいない。。。押しても出ない。。。体の機能がストップしたから・・・？なので今回の下痢にしても例え下痢止めを使っても止まる確証はないらしい。。。でももし私が試してみたいのなら処方してくれると仰ってくれた。あーーもうホントに奇跡が起こらない限りダメなの？だったらやれる事は全てやろう。。。そう思ったのでペット用ボーロをあげてみたらなんと食べた！！無理やりではなくパク！っと。家族中ビックリ！大喜びで５～６粒口に入れてあげた。美味しい？桃ちゃん。でも。。。。。。その数時間後、吐き気に襲われてしまった。殆ど食べていない為、吐く物がないのに吐くそぶりを続け苦しそうだった。そしてようやく吐いたものはほんの数滴、、、下痢は止まらず、ずっとお腹はギュルギュルゴロゴロで抱っこしたりちょっと体に力が入ると出てしまう。。。お尻も痛そう。。。それについには吐き気まで。。。吐くと一気に体力を消耗する。事実、桃香は更にグッタリしてしまった。それ以来、また水も何も飲まなくなった。桃ちゃん、辛い？苦しい？どうしてあげたらいいんだろう・・・無理に食べさせたから？ごめんね、、、また私の葛藤が始まった。。。もう我が家は桃香のホスピスと化している。私の気持ちもそうだ。だから痛み、苦しみ、辛さ、それだけは何とか取り除いてあげたい。。。このまま吐き気が止まらないようなら病院に相談しようと思う。吐き気止めも下痢止め同様にもう桃香には効かないかもしれないけど、でも試してみたい。効いたらラッキー！という事で試さないよりは絶対良いと思うから。あとどのくらい、この子といられるかわからない。これはもう認めざるを得ないと思う。希望は絶対捨てないけれど、でも必ず「その時」は訪れる。それまできっと桃香は頑張り抜くと思う。私も桃香の苦しみ、痛み、辛さ、不安、それを取り除く事に全力をかける。後悔は、きっとすると思う。しないわけないから。後悔しない人なんていないと思うし。。。だけど後悔する項目を少しでも減らせるように出来る限りの事をしてあげたいと思う。

  2005.10.10

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  キツネ顔

  　　　　　　　　　　たくさんの応援、励ましのお言葉、アドバイスを頂き本当にありがとうございます。心から感謝しています。個々にお返事できずにすみません。。。時間はかかるかもしれませんが後日、お返事させて頂きます。*************************************この1つ前の日記の写真の直後から突然、激しい発作？目の揺れと全身痙攣？が起こり顔があっという間に変わった。見る見る間に変わっていった。目がグルグル左右に大きく揺れ、瞳は上を向き上目使いの状態で大きく左右に揺れ続けた。それと同時に耳がピンと立ち顔が細面になっていった。顔中の筋肉が強張ったままになった。本当にあっという間の出来事だった。瞳の揺れ、痙攣が止まらない。でもこの状態は桃香にとっては苦しみも痛みも無いとのこと。。。桃香に苦しみがないのなら、痛みがないのなら、このままで良い。このままが一番良いんだ。治る見込みがあるのなら何だってする。我慢もさせる。でも・・・もはや治る見込みはない。もし延命をした事で苦しみ痛みを生むようであれば何の意味も成さない。そして意識ももう飛んでいるようで、あの状態は昏睡状態といっていいと思う。桃香の顔を見て、決めた。桃香を苦しめたくないからそう決めた。でも私は桃香の生命力を信じてる。奇跡は何度あったっていいじゃない。桃香がまだ生きていたければ絶対に復活してくるはずだ。あとは桃香自身がが決めるはずだから。・・・そして今、この瞬間も桃香は頑張っています。。愛すべき私の宝物。桃香。闘いはまだ、終わっていません。桃！戻って来い！！！！

  2005.10.09

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  目の揺れ

  　　　　　　　　　　　ご飯だけでなく水すら受けつけなくなった桃香。もちろん流動食もダメでした。生きる術を自ら絶ち切っているかのよう。。。気になることがあります。目の揺れが止まらなくなってきました。しかもとっても激しく左右に揺れています。以前から揺れる事はありましたがこんなにずっと揺れている事はありませんでした。今夜はずっと左右に行ったり来たりで焦点も全く定まりません。眠っていても目が閉じません。半分開いていてその瞳はずっと左右に揺れっぱなし。体のビクつきも出てきました。時々、ビク！っと手や足が１０センチ位、跳ねあがります。以前のようにちょくちょく目を覚ます事はなく長い時間、眠っています。眠っているのか昏睡状態なのか判断がつかない感じではありますが。。。時々目を開けますが、何の感情もなさそうです。ここ数時間で顔がちょっと変わってきた気がします。引きつっているのかもしれませんがキツネ顔というか、いつもの桃香じゃない。。。この日記の写真を撮った時はまだいつもの桃香だったんですが…抱っこしてもカッと目を見開き瞳は左右に揺れている。そしてビク！ビク！と体を強張らせる。見た目は、苦しそうではないけれど実際のところはわかりません。でも、、、水すら受けつけない今、もう何の希望も見出せなくなっているのも確かです。私以外の家族が諦めモードになってきました。母は昼間、泣いていました。これほどまでに弱ってしまうとは思ってなかったと言いました。抱っこしている時、キョトンとした顔で母を見上げた桃香を見たら涙が止まらなかったそうです。父も母も確実にお別れを意識し始めたのだろうと思います。私は。。。認めたくないだけかもしれません。本当はわかっているんだと…思う。苦しまないで逝って欲しい。家族全員の願いです。今は吐き気も無いし苦しそうでもない。だからこのまま眠るように逝ってくれれば。。そう思わなくもありません。でも。。。でももし私が「お疲れ様。今まで良く頑張ったね」と言ったら、その瞬間に桃香がこの腕の中から消えてしまいそうで、どうしても言えません。だから、私が桃香にかける言葉は今でもやっぱり「頑張れ！」です。。。

  2005.10.09

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