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カテゴリ:読んだ本☆
この本は司馬遼太郎・井上ひさし 共著。
国家・宗教・日本人 司馬さんは没後8年たちますが今も人気が高い。 独特の歴史観。 「日本」とは?「日本人」とは・・・? 考えながら読みました。 井上ひさしさんは劇作家でもあり小説家。 「ひょっこりひょうたん島」の脚本も手掛けています。 この夏に映画化された宮沢りえさん主演、「父と暮らせば」の原作も井上ひさしさんです。 この本は小さな文庫本でほんの168ページしかない。 けれど・話題の豊富さ、深さはその何倍にも感じられた。 この本でも多く取り上げている 「アイデンテティ」を特に意識しないで私は育った。 大学生になり、いろいろな国に旅行するようになり、またいろいろな国の友人ができた。 どの国の友人も自国に誇りがあり、また自国を愛している。 それがきっかけで「アイデンテティ」を意識するようになったけれど、高校生までは全く意識をした事がなかった。 自国愛に関して教育もなかったように思う。 私が生まれた頃戦後40年近くたっていたけれど、敗戦の劣等感が抜けなかった事もあるんだろうか。 また、自国を愛せるような教育ができなかった環境もあったのかもしれない。 司馬さん曰く 「集団に対しての誇り、というものは 性欲と食欲の次にくるぐらい本能的なものではないか。」と。 本来はこうあるべきなのかもしれない。 他にも日本人が戦後怠ってきた事、日本人にとって宗教とは等・・・。 興味がありましたら是非読んでいただきたい1冊です。 とても日記1日分では紹介しきれない内容です。 今日はその中で私が興味深く読んだ項目の1つ。 「戦国時代のカトリック」について取り上げたいと思います。 ご存知の通り、当時カトリックはフランシスコザビエル氏をはじめ、宣教師によって布教されました。 けれど・豊臣秀吉によって断固キリシタン禁制に踏み切られた。 宗教の自由、という面では秀吉は理解のない悪者に映るのかもしれない。 けれど・秀吉は武装して権力を求めない限り一般民衆の入信を認める方針だった。 けれど・最初に上陸したイエスズ会がお寺や寺院を焼いてしまった。(きっといろいろな背景があったのでしょうがちょっと省きます。) そのうえ土佐に漂流したスペイン船の船長はフランシスコ会だった為(当時フランシスコ会は日本に先鞭をつけたイエスズ会に強い敵対意識をもっていた。) 「スペインはフランシスコ会の神父を派遣して日本を占領するつもりだ」と伝えたそう。 その為秀吉は断固としてキリシタン禁制に踏み切ったそう。 実際・日本をカトリック国、要するに植民地にしようとした証拠も残っているそう。 判断を間違えていたら江戸に華開いた日本文化の多くはなかったのかもしれない。 フランシスコ ザビエル氏についてはまた日を改めて取り上げたいと思います。 国家・宗教・日本人にも少しですが取り上げてあります。 当時30万もの信者が集まった理由がわかる気がしました。 ちなみにザビエルさんの末裔は日本で暮らしていらっしゃるそうですね☆ ザビエル氏の姉の子孫らしいです。 ちなみにザビエルさんには子供がいなかったそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年11月08日 18時40分22秒
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