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カテゴリ:読んだ本☆
やっと読み終わりました。 1つ1つの文章に遺族の深い思いが込められていました。 読んでいて辛い、と感じたのは遺族が自分を責め亡くなった家族に詫び続けている事。 たまたまあの飛行機に乗っていた、それだけで運命をこんなにも変えてしまうなんて。 事故1年後の茜雲の中にこんなくだりがある。 「悲しみに日々がはじまって、気がつけばもう1年以上すぎておりました。 人の心のあたたかさも知りました。 人の心の冷たさも少しだけ知りました。 あなたの保護の大きさを知りました。 自分の無力さを知りました。 そして私はとても疲れました。 今まで私がしてきた事は正しかったのでしょうか? これから子供たちをどのように育てていけば良いのでしょうか? 私はどんな目的を持って生きていけばよいのでしょうか? 三人で笑える日が来るのでしょうか? あなたを失って、それでもなお生きていて良かったと思える日が来るのでしょうか?」 JALはこれだけの事故を起こし、これだけの人の人生を変えてしまった事にどれだけの責任を感じているのだろうか・・・。 最近のJALをみていると521名の命は何だったのか?? 憤りを感じる。 遺族の闘いはまだ続くのだろうか・・・・? この本には女優・黒木瞳さんも寄稿しています。 この事故で亡くなった宝塚での学友北原遥子(本名 吉田由美さん)を思いペンを執ってくださったそうです。 どの文章からも逝ってしまった方へのいとおしい気持ちが伝わってきます。 是非、機会があれば手にとってみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月26日 23時10分50秒
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