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テーマ:今日見た舞台(964)
カテゴリ:歌舞伎 ~KaBuKi~
前回からの続きで歌舞伎の演目・勧進帳の御紹介です。
最後は弁慶が、先を行く義経一行を追っていく場面です。 一般に、歌舞伎で役者がはける時は花道を通って舞台から立ち去ります。 この花道がね~良いんですよ。 より多くの客が間近に役者を見れる機会でもあり舞台に奥行きが出て。 弁慶が花道を通って舞台から立ち去る場面 これこそがこの演目の最大の見せ場、醍醐味でしょう。 皆様、これを見てああぁ~歌舞伎らしいと思われませんか? このように片足を上げて手を前に出し 一本足のままピョンピョン飛ぶ姿はいかにも歌舞伎らしい演技だと思いますが これを飛び六方(とびろっぽう)と言います。 これは思い切り走っている様を現しているんです。 もしも左の図のようにドタドタと花道を走っては美しくありませんし さっさとひっこんでしまうと 折角の見せ場があっという間に終わってしまいます。 歌舞伎というのは高度に様式化された動作で 究極の美を表現しているんです。 だから本当にドタバタ走るリアリティは必要ないんです。 そこで右の図のようにケンケンパのような片足ジャンプで ドタバタ走る様子を美しいポージングで様式化しているんです。 この飛び六方や前回に御紹介したとおりファッションも含め 初めて観る勧進帳、非常に歌舞伎らしい内容で大満足でした♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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