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テーマ:今日見た舞台(964)
カテゴリ:歌舞伎 ~KaBuKi~
東京・東銀座にある立派な歌舞伎座もそろそろ見納めです。
新春歌舞伎に行ってきました。 一等席20000円。 しかし配役が豪華なのと、見たい演目が2つも観れるので これでもリーズナボーです。 今回は新春歌舞伎で見た演目のうちから 「車引き」(くるまひき)という演目についてレポートしたいと思います。 「車引き」というのは、とにかく歌舞伎的! この一言に尽きる演目だと思います。 だってさ~~衣装や化粧が面白いんですよね~
顔に赤とか青の線を塗る、あれです。 あれが手足にも描いてある! まるで血管みたい(@∀@)
噴水か!!!とツッコミたくなります。 そして、上記はセリフがない時の待機姿勢なんですが 胸の前で手を交差させてるんですよ。 スペシウム光線みたいで不思議な光景です(笑) さてさて、あらすじです。 読み飛ばしても良いですよ。下の方に載せてある絵だけでも楽しんでもらえると思います。 ざっと大まかな人物相関をお話しすると 三つ子がいて名前を松王丸、梅王丸、桜丸と言います。 この三人がそれぞれ別の主人に仕えてましたが 紆余曲折あり松王丸の主君・藤原さんによって 梅王丸と桜丸の使えている主君が失脚させられるという出来事が起こり 梅・桜の二人は松の主君に復讐の念を抱くのです。 当然ですが松は主君を守る役目があります。 三つ子の中に2対1の構図ができるわけです。 「車引」では以下の人が主な登場人物です。 ■松王丸の主君・藤原さん ■松王丸 ■梅王丸 ■桜丸 おおまかに言っちゃうと赤字の人たち対青字の人たちって構図なのです。 赤字が良い者で青字が悪者みたいな…… 舞台は歌舞伎の様式美をふんだんに取り入れてるんです。 なので胸キュンキュンします♪ 歌舞伎っていうの「走る」とか「対峙する」とかの 何気ない動作を舞台用にめちゃくちゃ誇張したポーズや動作で表すんです。 動作を様式化して心理描写を鋭く表現してるところが良いんですよ。 梅王丸も飛び六法してますしね~ ところで私は悪役が好きです。 魅力ある悪役こそが物語に厚みを持たせドラマを重厚にすると思います。 そんな理由で私は悪役が似合う俳優・北村一輝さんやゲイリー・オールドマンが好き♪ この「車引き」という演目でも魅力ある悪役が出ます。 それが梅王丸と桜丸に恨まれている藤原さん。 藤原さんは時の権力者を策略で失脚させるほどの悪者である意味実力者。 歌舞伎ではこうした位の高い悪者の事を公家悪(くげあく)と言うそうです。 藤原さんが出てくるまでも十分引き付けられるんですが いよいよ登場した時のインパクト! 雰囲気がガラリと変わります!!!! 異様過ぎる!変過ぎる!
世の男性が羨むほどのボリューム満点の毛!!! 何なんだ!!! 頭の上に載った帽子が妙に長い!!! 何なんだ!!! 隈取は藍色のラインを用いています。 不気味さを誇張した公家悪らしいメイクです。 実際舞台で見ると、本当に異様で不気味なんですよ。 存在感が突出しています。 このボンバーヘアの人が藤原さんです。 藤原さんは藤原時平がモデルとされています。 学問の神様として有名な菅原道真を失脚させた事で有名な人です。 実際に巨大な権力を得ようと画策した人物なんですね~ このように衣装などで見た目も楽しく 歌舞伎らしいポージングもふんだんに盛り込まれた「車引き」。 見応え十分の充実した演目でした★ 最後におまけ。
現在でいうとこんな感じ??? ※左:亀井○香氏 右:小○一郎氏 人物チョイスに他意はありません!あしからず~~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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