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カテゴリ:エッセイ
今月のエッセイのお題が「飲む」になっている。 飲むでもいいし、息をのむでもいいし、飲まないでもいいのだが。 飲む、というとパッと浮かぶのはお酒。 先日、新人歓迎会があった。 お酒の苦手な私はひたすらウーロン茶を飲む。 ところが、今回の異動先には昔の私を知っている人がいた。 「あなた、昔はお酒飲んでいたじゃない?どうしたの?」 そ、それは30年くらい前の話だ。 飲んでいたというより飲まされていたというか、飲まない選択肢がなかった。 20代のころは飲み会が頻繁だったのでいつも酔っ払うほど飲んでいた。もともと強くはないので、瓶ビールなら大瓶二本飲んでしまうともういけない。その場で二日酔い状態、頭はガンガンしてくるし、気持ち悪くなってトイレに行っては吐いていた。 日本酒なんか飲んだ日にはもうぐでんぐでん。まっすぐ歩くこともできなくなる。 30才を過ぎて決めた。 どうしてもお酒を美味しいと思えない。断れないから飲んでいるが気持ち悪くなるだけなのだ。 お酒のつまみは好きだが、もう、飲むのはやめようと。嫌いなものを飲む必要がない。 と言いつつ、40代くらいまでは多少は飲んでいたかな。 50代になり、体力が落ちると少しでも飲むのが嫌になってしまった。 食べ物に好き嫌いがあるように、飲み物にも好き嫌いがあってもいいだろう。 私はソーダ水やウーロン茶が好きなのだ。好きなものを飲んでいればいいではないか。 お酒やワイン好きな人の話を聞くと羨ましくなることもある。味がわからないなんてつまらない人生だ。 私の好きなソーダ水なんて、砂糖水ではないか。 でも、還暦も過ぎてしまい、飲まない生活が続いたので私は本当に飲めなくなった。乾杯の一杯くらい、お付き合いで飲まなきゃと昭和生まれだから思うけれど、その一杯が飲みきれない。周りはどんどんおかわりをしているのに私のコップはなかなか空にならない。もともと水分はよく摂る方なので、これがビールでなければ、もっと飲んでいるのに、時間がもったいない。 飲まないせいか、年齢がいったせいか、飲み会の回数は激減。特にコロナ禍で飲み会は制限されたから、機会は減ったまま。 なんていうのが私の酒歴史。 胃も肝臓も弱い私にお酒は刺激が強すぎる。 でもこんなエッセイ、つまらないな。 もっと面白いエピソードはなかったかしら。 例えば幼いころ、母がミキサーを初めて買ってきてトマトをぶちこんではトマトジュースを作って面白がっていた頃。作るのは面白かったが、酸味の苦手だった私にトマトジュースはドロッとしていて気持ちが悪かった。自分で作っておきながら飲むのに四苦八苦、挙げ句の果てにトマトは大の苦手になってしまった。あ、人前では食べますよ。好き嫌いがあるなんて人に知られたくないですからね。 あの頃、オレンジジュースと言えば粉を水で溶かしたもので、殆ど果汁は入っていなかったけれど、子どもはそういう栄養のないものが好きなのだ。 カルピスも好きだったなあ。 今じゃ、あまり、家庭でカルピスを水で薄めて飲むなんてやらないだろうなあ。 学校の牛乳は嫌いだったが、他に飲むものがないので仕方なく飲んでいた。どんなメニューでも牛乳はついてくるのだった。 小学校を卒業して、給食はなくなったから、それきりめったに牛乳は飲まない。 こどものとき、好きだったのは、炭酸飲料のサイダーだったっけ。これは兄の影響だった。特別の日にしか飲めない貴重な飲み物で、炭酸にむせ返りながらも、兄があんなに喜ぶのだから美味しいに違いないと信じて真似をして喜んでいた。 たまに銭湯に行くと飲ませてもらえたフルーツ牛乳も美味しいと感じていた。 大人になって、懐かしいから、銭湯でフルーツ牛乳を買って飲んでみた。あれ?こどものときほど感動しないのはなぜだろう?普通の飲み物に思えた。 先日、爽健美茶のペットボトルを買って飲んだら美味しかった。なんで?と思ったが、多分、私が玄米茶が好きなので、含まれているせいかと思う。緑茶も紅茶も、嫌いじゃないけど良さがよくわからない。 珈琲はサイフォンで煎れたものは美味しい。でも豆の種類まではわからないので、あれは香りを楽しんでいるのだと思う。 書いていてなんの飲み物が好きなのかわからなくなってきた。 格別に思い入れがあるほど好きな飲み物がないのである。 年代別に、想い出とエピソードと共に書いてみたら面白くなるかなあ。 あ、GW、終わりましたね。 私はみどりの日に出勤したから明日は代わりに休みます。 今日もそうでしたが、明日もジムに行くでしょう。なんで行くのかと聞かれたらわからなくなっています。一応健康のためってことにしていますが、私はやはり、下手の横好きでダンスが好きなのだと思います。大きいお風呂もね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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