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テーマ:猫のいる生活(138926)
カテゴリ:健康
今朝は案の定、時差ボケを起こしていて、体調不良の目覚め。お粥を作るものの、2.3口しか食べられない。これは多分、脳も体も起きていないのだろう。ヨーグルトの買い置きをするのを忘れたから、他に食べられそうなものはなく、出勤。蒸し蒸しとして、気持ちが悪くなりそうな天気のなか、これは習慣なので自転車を突っ走らせる。 仕事中は水分補給をまめにした。イオン飲料はこんなときによく効く。まさに飲む点滴だ。 結果、仕事に行った方が体調がいい。これは若いときからそう。 帰りに図書館の児童書コーナーをぐるっと廻る。 なんか、元気の出る本はないかな。児童書は楽しいが、文庫本ではないから重い…と、また怠け心がわく。 今日もリンドグレーンのコーナーを見て廻り、ティーンエイジャー向きに書いたと思われる本を借りて帰ってきた。ジムはなし。今週は金曜日まで行かない。木曜日に名古屋日帰り遠足を予定しているので、何としても体調を整えなくては。ひつまぶしが食べられなくなっては困る。 結局、ぼーっとしているだけなのだが、過去に読んだ本の一節がふと脳裏に甦る。 曽野綾子さんの「夫の後始末」というエッセイだ。曽野綾子さんはご主人を献身的に介護なさったが、ご主人は亡くなられた。 その後、彼女は決心したという。未亡人になった自分を気遣ってくれる人は多いだろう。仲良し夫婦だったから、夫婦でよくお喋りをしていた。話し相手がいなくなったのだ。だからこそ、寂しくなったという理由で友達や周囲に電話をかけたり、連絡を取るのは止めようと戒められたのだ。相手が気を遣うのがわかっていて、それはできないと。 とても頭のいい女性で、自立されていると改めて感心した。私も気を付けなければ、と読んだときは思ったが、何しろ、片っ端から忘れてしまう。こうして書いておかないと。 それで電話もラインも今は誘惑にかられながらも止めている。うっかり娘に電話してしまい、どうでもいいことをダラダラ話して嫌がられ、やっと思い出したのだ。これは迷惑行為であると。 本を借りに行ったのは、それでもつい、喋りたい誘惑に駆られるから、セーブする意味合いもある。明るい児童文学を読みたくなったのは気分を上げたかったから。 こうやって書くと一日中、黙っていたみたいだが、仕事に行っているので、それなりに雑談はしている。職場は様々な年代の人がいるので、年上の人とも若い人とも話せるのがいい。 しかし、若い人は気を遣っているだろうから喋りすぎにご用心…と言いつつ、かなり一方的に喋ったかも。内容は最近読んだベストセラーについて、である。幸い、今の職場は本好きの人が多いから、そこは安心して話せる。でもついつい、「面白かったから読んでごらんなさいよー」と説教調になっていなかったか、ちょっと反省している。 そうだ。 書き忘れた。 曽野綾子さんは友達への電話は極力控えて何をしていたかというと、まず断捨離。さすがだなあ。 そして断捨離しているうちに夫のへそくりを数万円見つけた。これは夫からのプレゼントと思い、ご自分のために遣おうと出かけた。出先にはペットショップがあり、猫を衝動買いされたそうだ。 亡き夫からのプレゼントが猫だなんて、素晴らしいではないか。以前の著書から察するに動物嫌いではないものの、かなり動物に対してもクールに書かれていたと記憶している。だから、猫を飼ったと読んで、少し驚いた。やはり、寂しかったに違いない。 その猫のために、仲間を作ろうとまた猫を買ってくる。二頭の猫に囲まれた曽野綾子さんは心から幸せそうだった。 初めは寝室を別にしていたが、猫の方から寝室のベッドに侵入してきて、「やはり来たか」というクールな書き方にも喜びを感じた。 曽野綾子さんはお嬢様育ちで、お母様は優しいながらも躾はきちんとされていた。 猫と同じベッドで寝ているなんて「母が見たら、なんとだらしないと怒るだろう」と面白そうに書いていた。 そうか、動物と同じベッドで寝るってだらしないことなんだと私は初めて知った。 最初に動物と一緒に寝たのは、中学生のときに飼っていた犬だった。それこそ、ベッドに侵入してきたからだ。あの犬は、絶対に自分も人間だと信じていたと思う。だから当然のように布団に入ってきたのである。そして、飽きると布団から出ていくという、猫みたいな犬だった。 猫はちょっと違う。 寒いときに人間を湯タンポがわりにくっついてくるのだ。そして、猫も心が寂しくなると、これまた飼い主を心の湯タンポがわりにしてくっついてくる。 曽野綾子さんは電話魔にならなかったが、猫に癒されることには積極的だった。ご主人ご存命のときにはなさらなかった行動である。 だから、私も猫に癒されていいのだと思い出して安心を覚えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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