内橋克人氏の講演会から感じた事
内橋克人氏の講演会から感じた事首都圏の経済成長率は10,7%、人口増加率は0,8%、今後の東京首都圏でこれだけの成長率はかつての高度成長時代のそのものを上廻っているのである。これからは国民が仕事を求めて大都会へと大移動が始まり、その分だけ地方は人口が半減したり、経済は最悪になって税収が上がらなく過疎地が徐々に増えてくる。現在過疎地の鎮守の森は荒廃して潰れかかっている地区も発生していると言う。今までのイザナギ景気は57ヵ月続いて2,2倍に成長して所得が倍増した。しかし今回のイザナギ景気は58ヵ月続いたが所得の伸びは1,04倍でまるっきり無いも同然である。しかし政府は前回のイザナギ景気を上回る景気だと宣伝しているのである。実際、矛盾だらけの景気浮揚策である。景気の良さを感じてるのは一部の首都圏の人だけであって国民の殆どの人が不景気感を味わっているのが現実だ。格差社会の本格的到来である。かつて私も東京に15年住んでいたので判るが都会のビジネスは虚飾の中でのビジネスが多いのである。地方の方はけしてこれらのビジネスを真似をしてはいけない。虚飾に満ちたビジネスは一見まとものようでも大きな魔物が住んでいるのである。いつしか一気に呑み込まれてしまうのが落ちである。最初は良くても長続きしないものなのです。一発屋とか言った浮き草ビジネスが多く詐欺擬いのビジネスが横行しているのが現実なのである。モタモタしていると尻の毛まで抜かれてしまいます。また都会のビジネスは「マネーゲーム」と言って虚のビジネスであって、真のビジネスとは大きな隔たりがある。しかし、それに比較すると地方のビジネス「お金」のビジネスです。長い間の信頼や信用の中から稼ぎだすのですから容易なものではありません。だから「マネー」の世界のビジネスは虚飾によって作られているビジネスと言っても過言ではないのだ。地方に生きる商売人は「お金」のビジネスをする事によって息の長い商売を続ける事が出来るのである。信用、信頼によるビジネスはお客さんに安心感を与えるものである。日本の長い伝統の商人道を絶やしてはいけない。東京は百戦錬磨で勝ち進まなくてはならぬ世界なのだ。負ければ山谷ぐらしが待ってるだけだ。サバイバルのためにはあらゆる手段を使うのは当たり前の世界である。まさしく弱肉強食の世界なのである。馬鹿でも金と勇気と度胸があれば成功する世界でもある。だから能力があって金と勇気と度胸があったなら無敵艦隊となる。話は変わって、私の母方の祖父が近江商人の発祥地である滋賀県蒲生出身なので私の生き方も両親が公務員であったが自然に商売に憧れて入った商いの道である。しかし浮き沈みが多く七転び八起きの人生であった。私も周りから縛られる公務員の家庭から開放されてこれだけ自由を謳歌し言動出来る人生を味わえて、お金には替えられない人生を勝ち取ることが出来たので人生意気に感じる次第である。私も勇気と度胸をモットーに生きてる人間のひとりである。余談となったがとにかく物を作ったり、物を売ったりするビジネスが商売の基本であるのでこの精神は忘れてはいけない。現在は空気や泡を売るような商売が横行している。しかし過去の歴史にも錬金術はあったがただ一過性にしか過ぎなかった。その過程で擬い商品は沢山出来るがすぐ飽きられてしまうものである。数世紀にもまたがるビジネスはマネーゲームではなく真の「お金」のビジネスのみである。その意味でも地方の企業家は大都会の「マネー」のビジネスに振り回されないで自分独自の「お金」のビジネスに勇気をもって奮闘すべきである。