海道東征のCD
今、コロナ禍で演奏会がほとんど出来ず、クラシックの演奏家やプロオーケストラもチケット収入が絶たれ困っていますよね。
ツイッターで流れてきた、横浜シンフォニエッタ緊急発売CD9枚組おまけCD3枚付きで3,980円っていうのを見て、これはお得過ぎる値段だし、支援にもなるならいいと思い、購入しました。
そしたら、おまけCDの1枚が信時潔作品集『海道東征』だったので、おおぉ!嬉しい!となったのです。
なぜなら、海道東征は去年札響の演奏で自分合唱の一員で歌ったからです。
北原白秋の詞で、古事記の記述に基づいて作詞されたので、日本語なんだけど言葉がとても難しく、また聞く機会も滅多にないので、音源を聴いたことないままに練習してたのでした。
歌だけで練習してた時は、なんだか不思議な感じの曲だなぁといまいちピンとこなかったんだけど、オケとソリストとが入ると、おお!おおらかで雄大でいろんな場面があり、いいじゃないか!となったのでした。
自分たちが歌うのは、観客として聞けないので横浜シンフォニエッタと熊本の海道東征合同合唱団のを聴く側として、聴いたのですが、、
聴く前は、札響て自分らが演った時と、どんな風に違うか興味深いわ、とか思ってたのだけど、いざ曲が始まると、皆で練習した時のことや、指導の先生の冗談やら、歌詞の読み方に苦労したことや、本番で予想以上にお客様が入って驚いたことや、団のみんな、先生、事務局の方、札響の方々の顔や演奏姿がブワーッと脳裏に思い出されて、とても冷静に聴くどころではなく、すぐに泣けてきてしまったのでした。
今、集まっての練習も出来ず、生の音で演奏会を聴くことも出来ず、たまりにたまっている音楽への渇望、もあって、涙涙でした。
しかし、我々の海道東征よりも、なにか熱いモノを感じるなと、思ったら、熊本の合唱団ですもんね。日の本の発するところ九州だから!なんというか、ご当地感が違うんだろうな、と思いましたです。
当地では桜が咲いて、今、美しいです。
誰もいない山の桜を見てきました。
何千何万の人に見られる桜も、誰にも見られず山奥でひっそりと咲いてる桜も、同じように懸命に花を咲かせています。
それを見ると、心折れそうになっても、希望を失ったらいけないなと思わされます。