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カテゴリ:世界とモンゴル
モンゴルに関する確認できない情報が出ている。1つは中露ガスパイプラインに関する記事だ。
これは欧州からの制裁で困っているロシアと天然ガスを安値で買いたい中国とその通過料が欲しいモンゴルとの思惑が一致して、ウランバートルを含むモンゴルのど真ん中にパイプラインを敷こうというものだ。 記事はモンゴルの今後3年間予算の中にパイプライン建設費が入ってないとロシアが怒っているというものである。私はロシアが何で怒っているのかよくわからなかった。モンゴルが自前で建設費を出せるはずはなく、中露が出すのが当然のことだからだ。 モンゴルもプロジェクトに賛成と書いたが、それを賄賂の収入源にしたい政治家のことで大多数のモンゴル国民は反対している。そんなもの作ったら未来永劫中露に頭が上がらない国となり、両国に支配されて続けるからだ。 そんなところに、驚きのニュースが入ってきた。それは9月3日プーチンがモンゴルに来るというものだ。従来的発想ならパイプラインの件で怒ったプーチンが一喝に来るというものだが、今回はフレルスフ大統領からの招待だということで国民は一層怒っている。 しかしながら、国際的関心事はそこではない。本ブログ2023年3月18日付け「プーチンに逮捕状!どうする、モンゴル⁇」の内容が現実になったのだ。 ウクライナ外務省は8月30日に、モンゴルに対して国際刑事裁判所{ICC}の逮捕状に基づいて訪問したプーチンを拘束するように求めた、のである。 モンゴル政府は一体どこまでバカなのだろうか?モンゴルはICCの加盟国なのを忘れたのか。フレルスフ大統領がプーチンを招待しておいて逮捕したら、翌日にはミサイルが飛んでくるかも知れず逮捕なんかできるはずない。 モンゴルはプーチン逮捕状に関して、世界初の違反国になるつもりなのか。これはモンゴルが中露側に付き、民主主義陣営を離れたと見なされることになるが、それでもいいのか?モンゴルの細かい事情なんてだれも気にしない。 ほとんどの国は「ああ、また旧社会主義国が中露側に入ったな」で終わりだ。どんな言い訳をしても、国際条約違反は事実なのだから。モンゴルはベラルーシみたいな国になりたいのか。そうなると、どうなるのか。 欧米日との外交は大きく変わるだろう。まずアメリカはモンゴルを敵対国と見なすだろう。今後は援助どころか最恵国待遇の関税だってなくなるかもしれないし、ビザ取得にも影響があるかもしれない。 欧州はモンゴルをICC違反国と見なし。何らかのペナルティを課すだろう。日本も今までのようにはいかない。モンゴルの事情をある程度理解しても、違反国であり欧米の目を気にする日本は何もできないだろう。 このように窮地に陥ったいや自ら墓穴を掘ったモンゴルだが、問題はモンゴル政府にその自覚があるかどうかだ。私はノー天気な人民党にはないと思っている。一体どうなるのか。 フレルスフ大統領が急病で入院し、会談ドタキャン。或いは、会談場所をロシア側にするかだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.08.31 17:57:01
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