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2015.02.13
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カテゴリ:映画
モーセによる出エジプトを主題にした大作映画「エクソダス:神と王」を観に行ってきました!古代史を空前のスケールで映像化したとあって、その壮大さは目を見張るものがありました!
※ネタバレ注意

モーセ.jpg

確かに壮大さは素晴らしかったです。古代の超大国エジプト&神(ヤハウェ)が絡んでるだけあり、全編通してスケール感は極めて大きく、特にエジプトに巻き起こった災いは終末感すら出ていて見応えがありました。

しかし、とにかく本編が長く疲れます。150分という長丁場であり、アクションも多いわけではないので、人によっては確実に退屈になるでしょう。冗長なシーンも多くあり、私も古代史が好きでなかったら飽きていた自信があります。壮大故に疲れてしまうというのもあるかもしれません。この疲労感は、「ノア 約束の方舟」を視聴した後の感覚に似ています。それよりもマシですが。笑

個人的に、エクソダスにおける見所は冒頭のVSヒッタイトの合戦シーンと、十の災いシーンの二つだけだったので、これらに匹敵する見所が最後にドドーンとあればここまで疲労感は出なかったでしょう。



一番残念なのはモーセの代名詞でもある紅海割りが再現されなかった点です。これに該当するシーンがあったにはあったのですが、これは「海が割れる」というよりは「潮が引く」という表現が適切でしょう。私は旧約聖書に精通しているわけではないので、そこまで大声で批判はできませんが、紅海割りは世界史の教科書に載るほどに有名な奇跡ですので、海が割れた感じを再現した方が良かったのではないかと思います。

この映画では十の災いに科学的根拠を付けようとしている節もあり、ややリアル路線と言えなくもないです。神の存在もモーセの妄想とも捉えられるような演出でした。とは言え、エジプトの長子が全員死ぬ災いや、紅海の大津波など、超自然的な場面も多々あり、リアル路線とファンタジー路線、どっちつかずの印象でした。どちらかに目一杯舵を切っているわけではないので、中途半端な感じが拭えません。もしリアル路線にするなら、エジプト長子死亡の災いも科学的に説明できそうな演出にし、紅海の巨大津波も現実的な津波に変えた方が統一感があって良かったのではないでしょうか。全編リアル路線でしたら紅海割りは無くても違和感が無いので諦めが付きます。スペクタクル感はかなり減少しますが。笑

映画「ヘラクレス」もそうでしたが、中途半端にリアル路線をとるんだったら、いっそのことファンタジー路線にしてド派手さで目を楽しませる演出にした方が数倍面白いと思うのです。紅海割りよりも、あんな大津波に呑み込まれて無事な方が充分ファンタジーですし。笑 エクソダスもファンタジー路線で紅海割りをちゃんと再現していたら、スペクタクル感は数倍に跳ね上がっていたことでしょう。



ここまで否定意見を書き連ねてきましたが、特筆すべき点もあります。それは冒頭のVSヒッタイトのシーンで、この場面の迫力はまさしくこの映画のクライマックスでした!私は古代ギリシアの影響で、古代史の戦争と言えば真っ先に重装歩兵による密集方陣を思い浮かべてしまうのですが、この映画では重装歩兵は登場せず、戦車による突撃戦が描かれます。戦車で駆けながら矢を一斉に放ち、鉄器を史上初めて開発した超大国ヒッタイトに突撃する・・・冒頭にしてこの映画最高峰の場面です。
矢を放った時の効果音もそうですが、戦車が列になって突撃する絵面とか、何から何まで迫力満点でした。今までは「戦車?騎兵に取って代わられたし、重装歩兵にも有効打を与えられないという、古代史でも不遇なあいつ?」という感じでしたが、全面的に謝罪します。戦車による合戦、迫力凄まじかったです。笑
今後は是非、重装歩兵VS戦車の超絶迫力バトルの映画をお願いします!!!笑 映画「アレキサンダー」で既に実現していますが、あの映画はガウガメラの戦いを除いて大して面白くな(ゴホンゴホン

モーセよりも、正直ヒッタイトとの戦いをメインにしてくれた方が個人的には良かったかもしれません。笑
ギリシアのミケーネ文明と同等、もしくはそれ以上の超大国同士の決戦ですから、燃えないわけがありません!戦車の迫力溢れる合戦は、重装歩兵に次ぎ古代史の華です。特に、歴史的にも名高いカデシュの戦いを映像化してくれたら、もう望むものはありません!笑 カデシュの戦いは紅海割りよりも壮大ですからね!!!笑


という感じで、全体的に壮大な映画でしたが、中途半端なリアル路線と長い上映時間が相まって、非常に惜しい作品でした。冒頭のヒッタイトとの合戦シーンに加え、ファンタジー路線でヤハウェと紅海割りをちゃんと表現していたら古代史映画の傑作になっていたかもしれません。





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Last updated  2015.02.14 11:45:02
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