2471839 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

リュンポリス

リュンポリス

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

リュンポス

リュンポス

Recent Posts

Archives

2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04

Category

Free Space

Headline News

2016.08.18
XML
カテゴリ:映画
X-MEN新三部作の最後を飾る映画『X-MEN:アポカリプス』を観に行ってきました。今作は古代エジプト時代に「神」と称されていた史上最強のミュータントが敵ということで、古代史が好きな私としても楽しみにしていました笑
※ネタバレ注意!

X-men.jpg

今作の敵であるミュータント「エン・サバ・ヌール」(通称アポカリプス)は、マーベルコミックにおいて最強のヴィランと言われるほどの実力者です。その強さは『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』で出演予定のサノス(一瞬で全宇宙の生命体の半数を死滅させるほどの力を持つ)にも引けを取らず、映画公開前から「どうやってあの最強のアポカリプスを倒すのか」が話題になっていたようです。
確かに、「神」と称されるほどのキャラクターなのですから、それほどの力が無いと拍子抜けしますよね。

残念ながら、この映画でのアポカリプスは「拍子抜け」に終わってしまいましたが・・・。

今作はアクションやCGが派手ということもあり、まあまあ楽しめたのですが、心に残るような良作ではありませんでした。頭を空にして派手さだけ楽しむポップコーンムービーだと思います。人間ドラマも浅く(頑張って描こうとはしているのですが、如何せんキャラクターが多すぎて深く掘り下げることができず、広く浅く煩雑になってしまった感が否めません)、マグニートの悲劇なんて典型的な「ザ・悲劇」ですし、あまり共感できませんでした。前作『X-MEN:フューチャー&パスト』ではあれだけ人類を憎んでいたマグニートが、一般社会に溶け込んで家庭まで築いていたという設定にはなんか無理がありますしね・・・。

浅く煩雑な人間ドラマ以上にガックシ来たのは、アポカリプスの存在感の無さです。史上最強のミュータント!破壊の神!マーベルコミック最強のヴィラン!などと期待感を煽っておいて、いざ見てみると小物感が半端無かったです・・・。
この映画に足りないのはアポカリプスに対する「絶望感」でしょう。「どう足掻いても勝てる気がしない」ほどの実力差を、「知恵と団結で覆す」からこそ、カタルシスが生まれるのです。史上最強の敵に求められているのは、圧倒的な存在感と絶望感で、まずは「どう足掻いても勝てる気がしない」と観客に思わせることだと思います。

確かに、それなりに強かったですよ、アポカリプスさんは。色んな能力持ってますし、基本は不死身ですし、部下の能力を最大限にまで引き出してくれる理想の上司でしたし。ただ、磁力を利用し世界規模で都市破壊をするマグニートに比べて、アポカリプスの能力は器用貧乏な感じが拭えませんでした。
色んな能力があるので、様々な状況に対処はできるんですが、結局は「対処」しているだけなんですよ。理屈抜きで「強い!」と思わせるような描写はありませんでした。終盤に、あっさりと部下たちに裏切られるんですが、裏切られたとしても、余裕の表情で全員をねじ伏せるぐらいのパワーを見せてくれないと!それこそ、『シン・ゴジラ』ぐらいの絶望感と存在感がほしいところでした。

最後の決戦で、ジーンの能力でアポカリプスが瞬殺されてしまうのもいただけません。ジーンが覚醒してフェニックスになると、全てを破壊する最強の能力者になるのは分かります。X-MEN旧三部作におけるラスボスでしたし、あの強力なテレキネシスはウルヴァリンの再生能力がなければ対処不能でした。とはいえ、その能力でアポカリプスを瞬殺というのは・・・。結局、史上最強のミュータントはジーンの覚醒した姿であるフェニックスだったんですかね。上映前、アポカリプスは散々持ち上げられていただけに、「かませ犬」という印象しか残りませんでした・・・。


浅く冗長な人間ドラマを狭く深い人間ドラマに濃縮し、アポカリプスをフェニックスに劣らないぐらい強くしたら、良作になり得たかもしれません。とはいえ、クイックシルバーの活躍とウルヴァリンの登場は一見の価値ありですので、X-MENファンなら見て損は無いと思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2016.08.18 16:39:26
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X